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「枠順発表−後のまつり」 |
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山道−路上にて |
ゴロッキー一味は、ファーラを除いて地面に座り込んでいる。
そして、ゴロッキーがぼそぼそとつぶやいた。
■ ゴロッキー To: ALL |
してやられたな。 官憲に突き出すなりなんなりしてくれ。 ただ、ファーラは助けてやってくれ。 あれでも俺たちの仲間だ。 |
■ ホルト To:ALL |
遠慮なくそうさせて貰う。もうじきここに来る筈だ。 安心しろ、お前らを裁くのは俺達の仕事じゃない。今更無理に殺しはしないさ。 手当ては官憲にして貰えば良い。 その前に、ひとまず物騒なものはこっちで預からせて貰うとしよう。 くれぐれも下手な考えおこすなよ。 |
そう言うとホルトは3人の足下から武器を取り上げていき、離れたところに置いた。
この間に、カルソニックにアスタルテがキュアブラインドネスをかけて、盲目をなおしている。 カルソニックは気まずいのか、頭をポリポリ掻きながらアスタルテに済まなそうにしている。
■ カルソニック To:アスタルテ、ALL |
・・また格好悪い所みせちまったな。 |
■ 仮面ラーダX To: ALL |
やれやれ・・・、どうやら片付いたようでござるな。 悪事は成就せぬものでござるからな。 それでは拙者は去るでござるよ。では、さらばでござる! ラアァァァァダアァァァッシュ!! |
仮面ラーダXはそのまま来た道をラーダッシュで走で去っていった・・・・。
■カルソニック To:ALL |
・・・何なんだ一体奴は・・・・。 |
■ ホルト To:カルソ |
通りすがりの正義の味方だろ。(笑) こっち(オラン)に帰る途中、エレミアにも似た様な奴が現れたって聞いたぜ。 最近流行ってんのかねぇ。 |
■ エデン To:アクーニョ |
アクーニョ様、お久しぶり……。 此の度は災難でしたわね……何でも、河に落ちられたと伺いましたけれど……。 お元気そうで何よりですわ。 |
■ アクーニョ |
……………………。 |
アクーニョはなにもいわず、黙りこくって地べたにすわりこんでいる。
■ フィリス To:アクーニョさん |
アクーニョさん…なんで誘拐なんて…。 先日は、荒事を避けたいようなこと言ってたじゃないですか。いくら仕事でも犯罪ですよ、ただの取り立てにしてはリスクが高すぎると思わなかったんですか…。 |
フィリスのそばには、ふわふわとウィスプが浮いている。休戦状態といえど警戒を解いたわけではないらしい。
■ アクーニョ To:フィリス |
……………………。 こっちにも色々事情があるんだよ……。 ……こういっちゃなんだけど、子供に危害を加える気は全くなかったんだけどね……。 |
■ ホルト To:アクーニョ |
ああ、俺にも少なくともあんたはそんな無茶はしない様に見えた。 だからこそ、いきなりの誘拐は予想だにしなかったがな。 敵ながら見事な手口だったよ。もっとも、俺が未熟なだけかもしれんがね。 出来ればその事情とやらを聞かせて貰いたいもんだが… |
■ ゴロッキー To:ホルト |
……俺の命令でこいつらはやっただけだ……。 まあ、殺されてもおまえらに話すような事情はない。 ただ、殺すなら俺だけにしろ! |
■ ホルト To:ゴロッキー⇒ワルツマン |
なる程、確かにあんたは死ぬ覚悟ができてるかもしれない。 だが、そっちの彼はどうかな? 勢い余って全員殺してしまいましたと報告しても死人に口なしだ。 |
そういいながら、ホルトはワルツマンの首筋にショートソードの刃をあてた。
■ ワルツマン To:ホルト |
誰が覚悟が出来ていないんだ。 おい坊主!いってみろよ。 |
■ カルソニック To:ホルト |
・・おい、あまり煽るのはやめとけ。 戦闘が終わったばかりなんだ。冷静な判断が出来なくなるのはお互い様だ |
そういいながら、手でショートソードを遮るカルソニックであった。
■ ホルト To:カルソ、ワルツマン |
すまん、笑えんかっただろうが、ただの悪質な冗談だ。 いやぁ何か喋ってくれたら儲けもの程度のつもりだったんだが… 悪かった。おっさんあんた意外と根性据わってるのな。見直したよ。 |
そういうと、ホルトはショートソードをあっさりと鞘に収めた。
とりあえずは、カルソニックの発言で殺傷沙汰は回避されたみたいである。
■ エデン To:アクーニョ |
別に咎め立てするつもりは御座いませんわ……お仕事ですものね……。 けれど、証文は返していただけませんこと? |
■ アクーニョ To:エデン |
あたしの胸元に入っているから勝手に取るがいいさ……。 |
■ ホルト To:連中、エデン |
さて、それじゃあ念のためだ、大人しく縛られて貰おうか。 ついでに妙なものを隠し持ってないかも調べさせて貰う。 エデン、そっちは頼む。 |
アクーニョの方を指差しながらホルトはそう話した。
そうして4人を後ろ手に縛り上げ、更にそれらを一列に繋ぎ合わせた。
その際、身体検査も行った。
しかし、検査の時間に反比例して、これといったものはでてこなかった。
アクーニョからエデンが証文を取り戻しただけである。
そうこうしているうちに南の方から、パオルが走ってきた。
■ パオル To:ALL |
はぁはぁはぁ・・・・ス、スミマセン。 腹痛で用を足してたら遅れてしまって・・・。おや!(・・! リアン君救出作戦は無事成功したんですね?いやぁ〜、よかったよかった。(^^ |
■ ホルト To:パオル |
ったく、肝心な時に何してんだ。情けねぇなぁ。 だがまぁ、結果オーライだな。 何故か何処からか、丁度良いタイミングで仮面ラーダXとかいう凄腕の正義の味方が現れてな、そこに倒れてる闇司祭を何と一撃でのしちまったんだ。。 いやぁ、今思い出してもファリスの聖戦士か、サーガに謳われる英雄もかくやという、惚れ惚れする様な腕前だったなぁ。 ひょっとしてさっき道ですれ違ったりしなかったか? 結局礼も言いそびれてしまったしな。 ん?パオルお前怪我してるじゃないか。どうしたんだ?慌てて転びでもしたのか? 山育ちのくせに意外とドジな奴だなぁ。 おーいアスタ、ちょっと来てくれ。 |
■ パオル To:ホルト、ALL |
え?あ?(^^; まぁそんなとこです。ボクってドジなもんですから・・・、ハハハ(^^; そうですかぁ〜通りすがかりの正義の味方が現れたんですか。 まぁ結果オーライですね。(^^) |
そうこうしているうちに、ダグが官憲を連れてきたみたいである。
どうも、この前あったロックウェル氏を最前列に、合計6人ほどの屈強な男が来たみたいである。あわてたのか結構息が切れているみたいだ。
結局、ファーラはまだ気絶したままである。
■ ロックウェル To:ALL |
なんだよ。もう終わっているのか。 ご苦労さんだなあ。 でも、昨日はなにもいってくれなかったねえ。 そんなに官憲は信用ならないのか? とりあえず、その4人が犯人か。 1人死にそうだな……おい。 |
ロックウェルの指示に従って、1人の男がファーラに対して呪文を唱えた。
その呪文の効果があったのか、ファーラは目を覚ました。
■ エデン To:ロックウェル |
先日、相談に伺った折りに、有事の際はご相談するようにと承ったそうですから、 今朝方お知らせしたのですけれど、何か不都合が御座いまして? 恐喝や嫌がらせをされたことは、先日、伺った者がお伝えした筈ですけれど……? |
■ ロックウェル To:エデン |
その脅迫状は、昨日届いたって聞いたんだがな。 昨日知らせることも出来たはずだぞ! |
■ エデン To:ロックウェル |
知らせる知らせないは、私達が勝手に決めるべきところでは御座いませんわ。 私達は御依頼通り仕事をするだけですから……。 |
■ パオル To:ファーラ、ALL |
なんとか助かったんですね。よかった、よかった。(^^) あなたは生きて、その罪を償って下さいね。 |
■ ロックウェル To:ALL |
じゃあ、こいつらは連れて行かせて貰うよ。 苦情は受け付けないからな。 こっちが苦情を言いたいぐらいだよ。 こいつらの自供によってはまた事情聴取をしにくるかもしれんがな。 |
■ ホルト To:ロックウェル一行 |
貴方がたの憤りはごもっともですが、まぁそう怒らないで聞いて下さい。 信用するもしないもこっちにだって事情があるんです。 なにしろ、私達は護衛の依頼を受けた冒険者であるにも関わらず、自分達のミスで守るべき依頼人の息子さんを拐われる様なへまをしでかしたんです。 貴方がたにとっては迷惑なだけで関係ないかもしれませんが、私達にだって面子があります。 何とか自分達だけで息子さんを取り戻す必要があったんです。 結果として貴方がたには私達の不始末の尻拭いをさせてしまうことになってしまって申し訳なく思っています。 どうか許して下さい。 |
ホルトは、深々と謝りながら、ロックウェルにこっそり30ガメル程握らせようとした。
しかし、ロックウェルはそれを受け取ろうとはしなかった。
■ ロックウェル To:ALL |
オランの官憲は賄賂が効くほど甘くないぞ。 おまえらも一緒に豚箱にはいるか? 公務執行妨害で入る資格は十分だぞ。 ……全く最近の若いのは……。 |
■ パオル To:ロックウェル、ALL |
え゛?え゛ー!?( ̄ロ ̄;) そ、そんなつもりは全然無いですよぉ!(;_;) それにこれはボクのオヤツ代なんです〜。 ホルトさん〜!ボクの手はこっちこっち〜!!(>_<) |
そう言うとホルトの右手に抱き着くパオルであった。
■ ホルト To:ロックウェル |
賄賂だなんてとんでもない。 貴方の誇りを傷付けたことと、貴方がたに無駄足を踏ませてしまったことに対するほんの細やかなお詫びと感謝の印ですよ。 朝から随分走られた様ですので、皆さんきっと喉が乾いているのではないかと思いましてね。 私なりの精一杯の心配りだったのですが、要らぬ疑惑を招いてしまった様で、非常に残念です。 同時に貴方がたの様な立派な衛視に守られていることを、私はオラン市民としてとても心強く思います。 私に言われるまでもないと思いますが、これからも忠実に職務に励まれんことを。 あ、そうそう、そこにまとめてあるのが連中の武器と所持品です。 それと、さっき倒れていた男は闇司祭ですので、十分お気を付け下さい。 加えてこれはまだはっきりとは知らないことですが、二人の皮鎧の人物のうち、どちらかは精霊使いの疑いがあります。 ご存じでしょうが、精霊使いは手を縛るだけで良いですが、闇司祭の方は出来れば口も塞いでおくことをお勧めしますよ。 |
そういいながら、ビシッと敬礼してガメルの入った小袋を戻したホルトであった。
■ ロックウェル To:ホルト |
なら、最初から出さなきゃいいだろうが。 冒険者なんてごろつきどもはこれだから信用ならんのだよ。 なんかあったらしょっ引きに来るから、フェンさんの家を離れるんじゃないぞ。 ……で、どいつが精霊使いなんだ? 官憲は証拠もなしに他人を疑うことはできんのでなあ。 |
■ パオル To:ロックウェル、ALL |
えーとですね。ボクはそこの女性のアクーニョさんが、精霊使いである可能性が高いと踏んでます。 リアン君がをさらった実行犯であり、あの時はリアン君の声も聞こえずに、何時の間にかさらわれましたからね。 なんでも精霊使いは相手の声を封じたり、姿を消す事もできたりするとか聞いた事がありますし。 どうですか?フィリスさんの精霊使いとしての意見を聞かせて下さいは。 |
■ ロックウェル To:パオル |
可能性っていうが、じゃあ、おまえたちは可能性で犯罪が処罰できると思っているのか? それでその男を殺しかけたのか? 誘拐犯を裁くのは辺境ならともかくオランでは官憲なんだよ。 殺人未遂でぶち込んでやろうか? え、どうなんだ? |
■ パオル To:ロックウェル |
いえ・・・、決してそんなつもりじゃ・・ないんですけど。(ーー; |
■ エデン To:ロックウェル |
貴方であっても殺められそうな時は抵抗致しますでしょう? |
■ ロックウェル To:エデン |
俺たちに知らせておけば、おまえたちが死にそうになることはなかったんだぞ。 俺たちが誘拐犯と交渉するんだからな。 それに脅迫状には、官憲に報せるなとは書いてなかったぞ。 |
■ エデン To:ロックウェル |
喩え人質が殺められても責任はおとりになれませんでしょう? ですから、交渉は書かれてあった通り、フェン様御自身でなさりましたわ。 私達はフェン様のお帰りをお待ちしていたのですけれど……。 |
■ カルソニック To:ロックウェル |
俺達は人質を守る責任とコイツらをとっちめる義務があったんだ。 もっとも、汚いやり口に少々冷静さを欠いていたのは事実だが・・・。 |
その件についてはとりあえず、ロックウェルは納得がいかない表情ながらも引き下がったみたいである。
そして、今度はアクーニョの方へ向き直って、質問をした。
■ ロックウェル To:アクーニョ |
で、おまえは精霊が使えるのか? まあ、使って誘拐したにしろ使わずに誘拐したにしろ罪は一緒だが、魔法使いだったら野放しにできんから、無期懲役は堅いだろうなあ。 |
■ ワルツマン To:ロックウェル |
姉御は、姿を消したりするような魔法や音を消したりするような魔法はつかえねえ。 大体姉御の忍び足は天下一品だ。 そんなのなくたって大丈夫でさあ。 |
■ ロックウェル To:アクーニョ |
仲間はああいっているがどうなんだ? |
■ アクーニョ To:ロックウェル |
ああ、姿を消したりだの、音を消したりだのは私にはできないさ。 |
■ ホルト To:ロックウェル |
そうですね、何からお話しいたしましょうか… 実のところ、その女性が精霊使いであるか否か自体は私達にとって最早さ程重要ではありません。 お気を悪くされるかもしれませんが、私が危惧しているのは、そうと知らぬが故に彼等に逃げられる様なことになりはすまいかということだけです。 闇司祭であるから、というのならともかく、一様に魔法使いであるからと言う理由で罪が特別重くなるというのは今まで知りませんでしたが、私は彼女に誘拐以上の罪を求める気は少しもありません。 少なくとも当面、魔法使いに対するのと同じ処置を求めたいだけです。 ですから、矛盾する様ですが、実際さっき仲間が言った様な理由を根拠に疑っている訳ではありますが、本当に姿や音が消したり出来るかは問題ではないんですよ。 …ところで、先程の貴方の質問に対する彼等の回答ですが、彼等は自分達が誘拐したことも、魔法が使えることもそれ自体は否定しませんでした。 それどころか、とり様によっては自ら告白しているとしか思えない口ぶりだ。 おわかりですよね? 「そのような魔法‘は’使えない」 「そんなの無くても大丈夫」 「姿や音を消すこと‘は’出来ない」 語るに落ちたというやつです。貴方の脅しは実に効きましたよ。 さて、それなら一体どんな魔法が使えて、何が大丈夫で、どんなことが出来るんでしょうね? 普通ならそうは言わないものです。 おそらく嘘は言ってないのでしょうが、大切な事を隠そうとする余り、他に気が回らなかったのだと考えられませんか? 貴方ならばそういった犯罪者の心理には私などより余程お詳しいのでしょう? 証拠としては不十分でしょうが、これで勘弁して貰えませんかね? 少なくとも彼女が魔法使いかもしれないと疑う理由くらいにはなるでしょう。 後調べて裁くのは貴方の言葉通り貴方がた官憲の仕事ですから。 貴方がたをさしおいて勝手な真似をしたのは謝ります。 |
■ ワルツマン To:ロックウェル、ホルト |
じゃあ、言い直すさ。姉御は魔法なんか使えねえってな。 うちらで魔法が使えるのはファーラだけだ。 これは証拠があるからしょうがねえ。 |
■ ロックウェル To:ALL |
そりゃ、姿を消したり音を消したりっていわれりゃそう答えるのは当たり前だぞ。 それに、推測や推理は聞いていないんだが。 おまえらが実際に魔法を使うところは見たのか? 証拠を聞いているんだよ。 それとも、おまえらこいつらの罪を重くしようと偽証してんのか? 偽証罪もつけとくか? |
■ エデン To:ホルト、ロックウェル |
魔法につきましてはどうでも宜しいですわ。 お尋ね戴ければ、知っていることはお答え致しますけれども、魔法を使って逃げる逃げないは私どもには関係御座いませんわ。 ご質問の答えですけれど、実際に魔法で受けた被害はファーラ様の魔法でカルソニック様の目が見えなくなったことくらいですわ。 アスタルテ様が治療なされたので大事には至りませんでしたけれど……。 |
■ カルソニック To:ロックウェル |
情けないながら俺は目が見えなくなる魔法がかかった。これだけは揺るぎのない事実だ。 アスタルテに解除の魔法をかけてもらったから早く回復したが・・。 単に『魔法使って逃げられる可能性があるから注意して牢屋に入れてくれよ』って言う事だけじゃないか。 何か他に不満があるのかい? |
■ ロックウェル To:ALL |
おまえ質問の意味わかってんのか? 今俺がやってんのは略式だが尋問だぞ。 やっぱりしょっ引いて正式な尋問した方がいいんじゃないのか? |
■ ホルト To:カルソ、ロックウェル |
(ちっ…この●▲めが…それを調べるのがてめぇらの仕事だろうが…) 済みません、立場もわきまえずに勝手なことばかり言って。 そちらにも立場と都合がありますよね。 ただ、誤解のない様に繰り返し言っておきますが、私は別に罪をでっちあげ様としている訳ではありませんよ。 飽くまでただ、疑いがあると可能性を述べたまでです。 しかし、それではそちらとしてはどうしようもないのも良〜くわかりました。 カルソ、ロックウェルさんは 「訊いてるのは俺達の方でお前らじゃない。 まして、お前らがこちらに頼む権利なぞありはしないんだ。 そこんとこ、何か勘違いしてんじゃねぇのか、あぁん?」 と、おっしゃっておいでだ。 悲しい現実だが、世間一般じゃ俺達冒険者に対する信用なんてなきに等しいんだ。 ロックウェルさん、お騒がせしました。後のことは全てお任せします。 どうかよろしくお願いします… |
■ ロックウェル To:ホルト |
おめえが最初に種蒔いたんだろうが! 口調が生意気なんだよ、おまえは!最初からそういえばいいんだよ。 こっちに後は任せたってな。 官憲をなめんじゃねえぞ。 じゃあ帰るぞ、みんな。 |
■ エデン To:ロックウェル |
そう……では、後の事は宜しくお願い致しますわ。 |
■ パオル To:ロックウェル |
お手数をお掛けしました。お疲れ様です。(m_m) |
パオルのおじぎに見送られながら官憲の一行は帰っていった。
もちろん、4人はこの後刑罰を受けるのだろう。
そして、官憲が見えなくなってからエデンがつぶやいた。
■ えでん To:官憲が去った方向(東方語) |
にゃんて、ムカツク官憲にゃ〜。塩捲くにゃん!! |
■ ホルト To:●▲ども(内心で) |
(畜生め、権威を笠に着て威張り散らしやがって…) (官憲ってぇのはそういうもんだと分かっていてもムカッ腹が立つぜ!たかだか衛視の分際でよぉ…) (けっ、確かに種蒔いたのは俺だけどな、そもそもてめぇらがもちっと頼りになんのなら、わざわざんなこと言いやしねぇよ!) (大体俺が言わなきゃあのおっさんが闇司祭だってことすらもわかんなかっただろうが…) |
平静そうに見せているつもりではあるが、全然平静でないホルトの心のつぶやきであった。
しかしながら、ファーラは彼らの証言がもとでこの後死刑となる。
もちろん、この事を彼らは知らない……。
そして、今回の件でしばらくはおとなしくすることにしたのか、ガートランド商会の取り立てはレースの日までばったりとなくなった。
そして、いよいよレースの日である。
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