SWPBMシナリオ#32

恐怖再び

プロローグその1

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「銀の網」亭(幸せの木)

 オラン常闇通り周辺で起きた連続殺人事件が解決し、殺人犯逮捕の依頼書が取り外されてから数日後のことである。

 一人の男が「銀の網」亭にやってきた。淡々とした動作で、依頼書を貼り付けてすぐに出ていった。武装はしていたようだが、 一目瞭然、冒険者ではなかった。服装がオラン官憲のものであることを、はっきりと示していた。依頼内容は………

「殺人犯逮捕」

 依頼書を貼り付けていった官憲を、見送るように見つめていたおやじは一言呟いた。

■ おやじ
おいおいおい………また連続殺人か………?
近頃は妙に物騒だな………。

 おやじのつぶやきを聞き流しながら、ある卓で4人の冒険者がその依頼書を凝視していた。
不自然なほど長い沈黙のあと、ようやくその中の盗賊風の男が顔の向きを変えぬまま口を開いた。
■ 盗賊風の男
………なぁ………あの依頼………この前のと何か関係あるのかな?

彼の仲間らしきものも同じく依頼書を凝視したまま、返答する。
■ 戦士風の男
さぁ?わからん………。
でも、関係あるとしたら黙っているわけにも行かないよな。

■ 神官風の男
………そうですねぇ。
ちょっと………調べてみた方がいいかも………しれませんかねぇ。

再度の不自然に長い沈黙のあと、延々と沈黙し続けてきた魔術士風の男が口を開いた。
■ 魔術士風の男
………………………。
あるにせよ、なきにせよ、調べないことには何も分からないと思うが?

■ 戦士風の男
そうだな………
じゃあ、行くか………。

その4人は早々に「銀の網」亭を出ていったのであった。
恐怖は何度でも繰り返される………。


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GM 大石
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