「銀の網」亭(幸せの木) |
オラン常闇通り周辺で起きた連続殺人事件が解決し、殺人犯逮捕の依頼書が取り外されてから数日後のことである。一人の男が「銀の網」亭にやってきた。淡々とした動作で、依頼書を貼り付けてすぐに出ていった。武装はしていたようだが、 一目瞭然、冒険者ではなかった。服装がオラン官憲のものであることを、はっきりと示していた。依頼内容は………
「殺人犯逮捕」 依頼書を貼り付けていった官憲を、見送るように見つめていたおやじは一言呟いた。
■ おやじ |
おいおいおい………また連続殺人か………? 近頃は妙に物騒だな………。 |
■ 盗賊風の男 |
………なぁ………あの依頼………この前のと何か関係あるのかな? |
■ 戦士風の男 |
さぁ?わからん………。 でも、関係あるとしたら黙っているわけにも行かないよな。 |
■ 神官風の男 |
………そうですねぇ。 ちょっと………調べてみた方がいいかも………しれませんかねぇ。 |
■ 魔術士風の男 |
………………………。 あるにせよ、なきにせよ、調べないことには何も分からないと思うが? |
■ 戦士風の男 |
そうだな……… じゃあ、行くか………。 |