SW-PBeM Scenario #31
かなしみのおやこ
終章 かなしみのおやこ

オランへ

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カロリック村


 帰還から1日。冒険者達は身支度を整えている。
■ ミトラ To:ALL
 ‥‥‥おにぃちゃん達、もぉ帰っちゃうの?

 村についてから、あまり喋れなかったので「しゅん‥‥」となっているミトラ。
 そっとシンディがミトラを諭す。
■ シンディ To:ミトラ
 冒険者の方々はね、またお仕事があるの。
 ミトラがお願いしたお仕事、ちゃぁんと終わらせてくれたでしょう?また、次のお仕事がまっているのよ‥‥‥

 そう、冒険者は遊びではなくお仕事なのだ。
 ミトラは、そう自分に言い聞かせた。
 おにぃちゃん達は忙しいのだ。
 いつも遊んでいる自分とは違って‥‥‥
■ソフィティア To:ミトラ
 折角仕事おわったのにゆっくり出来なくてごめんね。そのかわりミトラくんがオランに来た時はあっちこっち案内してあげる。でも、もう抜け出して来たりしちゃだめだぞぉ〜(^^)

■ ミトラ To:ソフィティア
 うん☆わかった☆
 なるべく‥‥ううん、無断で抜け出してはいかないね(^^)/
 オランに遊びにいって‥‥会えたら、いっぱい、いっぱい遊んでね☆

■アフル To:ミトラ
 そうそう、ちゃんとベクトさんに「外出許可証」を貰ってくるとかね(笑)。
 そしたら、オラン中を案内してあげるから(^_^)。

■ ミトラ To:アフル
 ‥‥♪
 うん、ちゃぁんと「外出許可」もらって遊びにいくね♪
 ボクね、動物がいっぱいいるとことか見に行きたいんだ♪あと、お船みたいなぁ☆

 アフルとソフィティアの事を知ってか知らずか。
 どうやらミトラが行きたいところはどこも「休みの日の家族サービス」な場所であった。

 アフルとソフィティア、その間ではしゃぐミトラ‥‥これは良い予行練習になったりして‥‥と思う、アフル16歳であった‥‥‥
 ‥‥‥
 ちょぉぉぉっと気、早くない?ねぇ(笑)?
■ シンディ To:ALL
 えと‥‥少ないですけれども、受け取ってください。
 私達からの、精一杯の気持ちです‥‥

 と、シンディが差し出したのは可愛らしい6種類の包みにはいったお弁当と、ここからオランまでたっぷり往復できる分の保存食だった。

 包みの色は「赤、青、緑、黄色、黒、ピンク」で、昔から子供用の物語として語り継がれている伝説の勇者達のイラストが描かれていた。
■ ノエル To:シンディ
 わぁ。ありがとうございます。
 これは昔懐かしい・・・ふふ
 どれがいいかなぁ(^^)
 やっぱりこれ(^^)

■ オジイ To:シンディ
 どうもありがとうございますね。
 じゃあ、自分はこれを。

 そ知らぬ顔をしながらも、頭の中では「リーダーはだれそれで‥‥」などと楽しいことを考えているらしい。
■ ソフィティア
 そしたら、わたしはこれにしようかな(^^)

 ソフィティアは青を取ってしまった。じゃぁピンクはだぁれ?(笑)
■ アフル
 じゃあ、俺はこれね。

 さっ‥‥と、緑を取る。残りは黄色とピンク。
 しかし、取っていないのはア・トールとヘルムンス。
 ‥‥‥
 運命の神様は、なんていぢわるなんだろう‥‥。
■ ヘルムンス
 ・・・・・

 ヘルムンスはしばらく固まった後、無言で黄色を取っていった。
■ アトール
 ・・・・・ほえ?

 ちょっと、ぼーぜんと残ったピンクを見ながら、まあこれも人生さ、と思うアトールであった(笑)


■ シンディ To:ALL
 皆さんには、本当にお世話になりました。
 どうか、お気をつけて‥‥

 と、深々と頭をさげる。
 それにつられて、ミトラも下げる。
■ ベクト To:ALL
 もし暇がありましたら、いつでも気軽にきてくだされ。
 いつでも歓迎しますでな(^^)

■ シンディ To:オジイ
 そ・れ・と。
 あと数年したら、およびしますので、ちゃ〜んとその時は予定を空けておいてくださいね(^^)

 と、最後にこっそりオジイにそう言う。
 どうやら、昨日のセリフはちゃんと覚えていたらしい。
■ オジイ To:シンディ
 楽しみにしていますよ。
 お幸せにね。
 あと、もし喧嘩になったら「そんなふうにいうのなら、遺跡へいきます」っていって泣くんだよ。そうすれば、ルセウス多分たじたじになるはずだから

 どうやら、シンディによからぬことをそそのかしているオジイであった。
■ シンディ To:オジイ
 くすっ☆
 そうね。そしたら、たじたじになるかもね(笑)。

 シンディは、おかしそうに笑っている。

 と、ちょうどその時
■ ルセウス To:ALL
 やぁ、間に合った‥‥(^^)。
 みなさん、今回は本当にありがとうございました(^^)。

 ‥‥ん?シンディ。何をそんなに楽しそうに笑っているんだい?

 きょとん、とするルセウスがまたおかしいのか、シンディはさらにくすくす笑っている。
■ シンディ To:ルセウス
 いいえ、なんでもないわ(^^)。
 オジイさんにね、いろいろと仲良くなる「ひみつ」を教えてもらったのよ(^^)

■ ルセウス To:シンディ&オジイ
 ふ〜ん。そうなんだ(^^)。
 ねね、私にも教えてくださいね(^^)

 知らぬが仏と、よくいうものよ(^^)。
■ オジイ To:ルセウス
 ルセウスの彼女への気持ちを教えてあげた……んじゃあないですけどね。

 といってルセウスをからかうオジイ。
■ ルセウス To:オジイ
 ???

 わけのわからぬ‥‥といった顔をしているルセウス。
 また、その顔も面白い。
■ ノエル To:ルセウス
 そうそう。おとうさんのお名前はなんというのですか?
 私も学院に行くことはよくありますし・・・もしかしたらお会いすることがあるかもしれませんし。何かあれば伝えておきますけど。

■ オジイ To:ルセウス
 しばらく自分も賢者の学院で勉強しようと思っているんですよ。
 是非お会いしたいですし教えてもらえないでしょうか。

■ ルセウス To:ノエル&オジイ
 父の名ですか?主に初等教育を担当しているルーカスと言います。
 もし、学院で会ったら‥‥そうですね。不肖の息子が「たまには帰って来い」と言っていたと伝えてください。

 と、ちゃっかり冒険者に言伝を頼むルセウス。
■ ヘルムンス To:ルセウス
 ええ、しっかり伝えておきますよ。

■ ノエル To:ルセウス
 わかりました。「たまには帰って来い」ですね。
 で、結婚式には必ず帰って来いですね。(^^)
 そのときには私も呼んで下さいね。

 わざとルセウスに顔を寄せ、いかにもシンディに聞かれたらまずいというそぶりで語りかけるのであった(笑)

 と、そんなノエルの発言に、真っ赤になりながら
■ ルセウス To:ノエル
 えと、あの、そう‥‥‥ですね(^-^;;;;
 重要なことなんで‥‥もし会いましたらよろしくお願いします(^-^;;;;;;;;;

   そんなルセウスの反応に、ノエルはただくすくすと笑っている。
■ オジイ To:ALL
 じゃあ、僕らは帰ります。
 もしオランに来られることがあったら銀の網亭によってください。
 ごちそうしますよ
 では、またお会いしましょう!

■ソフィティア To:ミトラ
 それじゃあミトラくん、お別れね。これからも「家族」を大切にね。

 そう言われ、こっくりとうなずくミトラ。
 これからも「家族」の絆はますます深まっていくだろう。
 冒険者達は、オランへと立つ。
 その姿を、ミトラ、ベクト、シンディにルセウスはいつまでも見送っていくのだった‥‥‥

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