聞き分けのない番人には？

　時間は、少し戻る。 　扉を閉ざされて真っ暗闇となった部屋の中。
　アンデットは、コリューンの気配に、武器を構えて近づいてきた。

　扉の外で、ザック達は作戦を練っている(?)

　怪しげな呪文の詠唱と共に、光の精霊が一直線に羽根飾りを付けたアンデット(敵A)に衝突した。
　精霊がくだけると同時に、かなりの衝撃がアンデットを襲った。

　アンデットは、怨念の火を瞳の奧に灯しながら、東方語で繰り返していた。
　敵Cの攻撃はからくも避けたが、かなり深い傷を負ってしまった。

　この時になって、漸く扉が開かれ、ラウル達がなだれ込んできた。

　そう思うのなら、すぐに助けにきてあげろよ……。

　ラウルに応える声も弱々しい。

　(コリューンにしては)どすの効いた声でザックに怒鳴る。

　……ラウルへの答えは猫かぶりだったのかにゃ？
　しかし、遊んでいる暇はなさそうである。
　コリューンは、再び魔法を唱える。

　前回程の効果は上げられなかったが、少しは効いているようだ。

　チーゼルは、敵Cへ向かう。
　しかし、その攻撃は、あっさりと避けられてしまった。
　リムリィは、敵Bを当面の敵と定めた。
　攻撃は当たるものの、今一決定打にかけている。

　勇ましいかけ声と共に、剣を振り下ろす。
　その一撃で、敵Aの体はかなり崩れ落ちた。
　そして、畳みかけるようにカヴァレスから光の矢の呪文が打ち込まれる……。
　一点集中攻撃は基本かも知れないけど、ちょっと哀れ(TT

　それでもまだ頑張る敵Aは、コリューンをカバーしたラウルを殴る。
　行け行け敵A！　……（;´Д｀）
　次だ、敵B！　よしよし、コリューンにダメージだ！
　続け、敵C！　……（;´Д｀）

　コリューンは、懲りずに敵Aを殴る。も、あっさりとかわされた。

　戦士としては駆け出しでしょ、コリューンさん(--;
　チーゼルの攻撃はやはり当たらないし、リムリィは当たってもダメージが少ない。
　それにつられたのか、ラウルまで外してしまう。

　さて、何の事かな？(ふふり

　一方、敵さん達の攻撃は、
　敵A。ラウルを攻撃するも、かすり傷。
　敵B。同上。リムリィにかすり傷。
　敵C。……あらら？　避けられたか。チーゼルめ、回避だけはしっかり訓練してきたと見える……。

　と、その時。
　カヴァレスの予想通り(?)、奧の扉が開き、人影が二つ。それと、大型犬が一体。
　カヴァレスには、その人影がストーンサーバントであることが分かった。

　そちらから何者かが下位古代語で叫んだ。
　指示を受け、ストーンサーバント二体が、こちらに走り寄ってくる。

　コリューンとチーゼルを指差し、そう宣言するカヴァレス。
　……姫君って誰？　……君子って何処？

　謎が謎を呼び、次回へ続くのである。