SW-PBeM Scenario #30
呪いの解き方教えます
6章 今後の進路の選び方

選択基準は?

<< Previous Story| ■ #30 Top Page | >> Next Story

遺跡  遺跡中央

 扉を開けると、中は薄暗いが不自由はしない、そんな程度の明かるさのドーム型の空間が広がっていた。
 しかし、陽光が入っている訳ではないらしく、微かな魔法の光が部屋を明るくしているようだ。

 ドームには、一行が入ってきた通路とは別に五つの扉があった。
 一つには、『草原へと続く道』。
 一つには、『海原へと続く道』。
 一つには、『闇へと続く道』。
 一つには、『空へと続く道』。
 一つには、『館へと続く道』。
 それぞれ下位古代語で書かれたプレートがはまっていた。

■ リムリィ To:ALL
 えっと………草原とか館はさておき、海原とか闇とか空は…なんかイヤです………

■ カヴァレス To:リムリィ
違ぇ無ぇ。クク,闇ってぇのは捨て難いがなぁ。
「宝珠」に「知恵」,「呪い」と結びつけるにゃぁ,ちぃと厳しいぜぇ?

■ コリューン To:ALL
コリューン、海、好き好きにゃ〜☆お空も大っきくて、良いぞみゃ〜 =^^o^^=♪

 ここで、ふと先程のラウルの言葉を思い出すコリューン。
■ コリューン To:ALL
さっき、ラウ兄が“この洞窟は自然の物じゃない”って言ってたみゃ。
って事は誰かが作ったにゃん。建築物にゃん。お家と同じにゃん。
誰かさんの“館”にゃん。『館へと続く道』がオススメにゃ〜 =^^-^^=

■ リムリィ To:ザック
 扉、開けられた形跡とかないですか?

■ ザック To:リムリィ
ま、誰かとおったんならなんらかの形跡があるはずだな。
ちっとみてみますかね。

 ドアには、鍵は掛かっていないし、ザックが見た限りでは罠の類も見当たらない。
 また、蝶番の部分を見ると、油が差されていたり、妙に手入れが行き届いている。
■ ザック To:リムリィ
うーむ・・・鍵はかかってねえようだが・・・
古代遺跡のもんにしちゃあやたらと手入れの入った扉だな
意外にまだ管理者かなんかがいるのかもしれねえな
どこでもいいやとっとといこうぜ。

 管理者ですか……。
■ コリューン To:ザック
誰かがここにいるのにゃん?
さっき、コリューンが精霊さん達に聞いた時はお留守だったにゃ〜★
もう一度、聞いてみるにゃ =^?_?^=??

 しかし、残念ながら、芳しい情報は無し。
■ コリューン To:ALL
やっぱり、お留守みたいにゃ〜★
先に進むしかなさそうだにゃん =^-_-^=

■ リムリィ To:ALL
 で、どうします?コリューンの言うとおり『館』にしますか?

■ ザック To:リムリィ
こんなかの扉のなかじゃ一番館が不自然かもな
なんせ他の扉は自然なモンなのにこいつだけ人口物だもんなあ
ま、なんかあったらコリューンおやつぬきってことで行ってみようぜ

 何故おやつ抜き?
■ コリューン To:ザック
イヤみゃ〜、イヤイヤみゃ〜みゃ〜!!
オヤツにゃ〜!オヤツオヤツオヤツオヤツオヤツにゃ〜にゃ〜にゃ〜にゃ〜にゃ〜=^ToT^=!!

 その場で仰向けに寝転がり、手足をバタバタさせて抗議する。
■ カヴァレス To:コリューン&ザック
さぁて,ママゴトはそれくらいにしてとっとと進むぜぇ?
クク,そのうちオヤツなんて言って居られなくなるかもしれねぇんだ。
少しは緊張してくれよぉ?俺ぁ死にたかぁ無ぇんでなぁ。クックック・・・

 どうしても、「遺跡=デーモン」と言うトラウマが頭から抜けないカヴァレス。
 さてさて、この遺跡はどうなのかな?
■ コリューン To:カヴァレス&ザック
分かったにゃぅ。進むにゃぅ。うぅ〜、オヤツみゃ〜 =^;_;^=

 まだ少し涙ぐみながら、起き上がってラウルの方へと歩み寄る。
■ ラウル To:ALL
んーと、この「館へ」の扉でいいんだな。そんじゃあ…

 扉に手を掛け、ゆっくりと押し開いた。
■ コリューン To:ALL
何があるかにゃ♪ 何があるかにゃ♪ どきどきわくわく〜 =^^o^^=♪

 すっかり元気になって、ラウルの後ろから扉の中を覗き見る。
 さっき泣いていたカラスがもう笑った……古い表現ですまん。


遺跡  館の前

 扉を開けると、薄暗い通路が奧へとのびていた。
 そこはかとなく寒けを感じる通路を進むと、そこは夜だった。
 唐突に現れた夜空には、しかし星は見えず、頼りない三日月の光をたなびく雲が隠す。
 そして、鬱蒼と茂る高い木々に囲まれ更に暗くなった一角に、その館はあった。
■ コリューン To:ALL
ほにゃ〜、変なトコだにゃ〜★ ここって、お外なのかにゃ〜?
あのお家の中に誰か住んでるのかみゃ =^?_?^=??

■ ザック To:ALL
ひゅー。確かにこりゃびっくりだ。
いったいどーいう仕掛けになってんだか・・・
いかにもなんかの罠か仕掛けがありそうだがいくしかねえんだろうなあ・・・
ま、とりあえずいってみようぜ

■ リムリィ To:ひとりごと
 開けても開けても館だったりしたら、やだな………

 どうやら、正面から見る限りでは入り口は一つだけ。
 それ以外の出入り口(窓含む)は見当たらない。

 館の入り口へと向かう途中、唐突にコリューンが大きな声で歌いだした。

■ コリューン
迷子の迷子の仔猫にゃん〜 あなたのお家はどこですにゃん♪
お家を聞いても分からにゃい 名前を聞いても分からにゃい♪
にゃんにゃんにゃにゃ〜ん♪ にゃんにゃんにゃにゃ〜ん♪
泣いてばかりいる仔猫にゃん♪
犬のお巡りにゃん♪
狂ってしまって わんわんにゃにゃ〜ん♪ わんわんにゃにゃ〜ん =^^o^^=♪ 

 洒落になってないよ、子猫(コリューン)ちゃん……。

<< Previous Story| ■ #30 Top Page | >> Next Story

ページ製作 桐耶
mail: toya@home.email.ne.jp

BasePageSource 神楽
mail:kagra@na.rim.or.jp