Sword World PBM #29 |
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野営地・たき火の側 |
───とその時、ドリス達のすぐ近くの草むらで、「かさ」と小さな音が聞こえた。
音の方に視線をやると、女性が一人、きょとんとした顔で立っている。森の入り口で出会った物静かな美女、エシルだ。
■エシル |
……………… |
彼女は少し困ったように、ドリス達の作ったたき火を見つめている。
アーギーの方にちらりと視線を投げかけ、そして再びたき火に視線を戻した。
■カルソニック To:エシル |
・・?!(剣の柄に手を掛ける)・・・何だ、お前さんは・・? |
■クレフ |
(カルの声に反応して、音の方を向き)・・・うわっ・・・って、あれ・・・? |
■ドリス To:カルソニック |
えっ、何どうしたの? (エシルに気付き) あれ? あなたは…… |
■アスタルテ To:カルソニック&エシル |
わわわ…… (慌ててカルとエシルの間に割って入ります) カルソニックてば、ちょっと待ってよ。 とにかく剣から手を離して。 (くるんとエシルのほうを向くと) |
訊ねてみるものの、コミュニケーション手段がない。
■カルソニック To:アスタ |
普通、ガサゴソと出てきたら獣の類いだと思って臨戦体制を取るのが 当たり前だと思っていたが・・ま、人だったから安心だな。 |
■カルソニック To:エシル |
(剣から手を放して) 悪かったな。驚かして。 |
■アスタルテ To:カルソニック |
ふう、わかってもらえてうれしいわ。 で、エシル、ほんとにどうしたの? |
■イルミナ To:アーギー |
あっ、向こうでなにかあったみたい... あれは...エシルさん? |
■アーギー |
・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・また・・・中途半端な弔いになるのかな・・・・・・ |
■エシル |
……… |
エシルは、まだ困ったようにこちらを見回している。カルソニックが剣に手をかけている間は、半身引いて警戒するような態勢を取っていたが、今は多少警戒を解いたようだ。
もっとも、この状態でも、カルソニックが抜き打ちで斬りかかれば逃げ切れない。そのため、エシルは完全には警戒を解いていないように見える。
■エシル |
……………… |
■アスタルテ |
????? |
エシルは、弔いかけの死体が気になっているようだ。そして、寝かされているマリエルの方もちらちらと見ている。
もう一つ、エシル自身の後方も何やら気になるようで、ちらちらと見ている。
■クレフ |
(行動を観察し、いぶかしんで)・・・?どうしたんだろう・・・、まるで、何かを恐れているような・・・??? |
クレフが意を決してエシルに近づこうとする。
■クレフ To:エシル |
・・・私を覚えていますか?森の前で会ったクレフです・・・。・・・どうしたんです?そんなきょろきょろして・・・? |
■エシル |
……… |
彼女は、やはり何か言いたげにクレフの方を見ている………
と、その時、突然エシルの後ろから、聞き覚えのある生意気な声がすっ飛んできた。
■ユーリ |
ねーちゃーん。どーだったー? |
エシルの後ろの森から、ばたばたとユーリが駆け足で出てきた。その後ろから、ドワーフのベインがのんびりと出てくる。
■アスタルテ To:ユーリ&ベイン |
ん……、ユーリにベインじゃないの。 よかった、無事だったんだ。 エシルしか姿が見えないから、あなた達もやられちゃったのかと思ったわ。 |
■ユーリ To:ALL |
なんだ、たき火の光が見えると思ったら、兄ちゃんたちか。 なんか……… |
埋葬準備中の死体二つに、死にかけのマリエルに、その他ただならぬ雰囲気をきょときょとと見回す………
■ユーリ To:ALL |
………なんか、取り込み中みたいだな。 |
■ドリス To:ユーリ |
まあね……。 怪我人もいるし、できたら静かにお願いね(ニコニコ) |
まさかこの連中が犯人ではないだろう、とは思いつつ、ドリスは一応警戒は怠らない。
■クレフ To:現れた3人 |
・・・ほっ、どうやら皆さんご無事だったようですね。実は・・・ |
と、クレフは死体とマリエルのいきさつを、簡単に説明した───
■クレフ To:現れた3人 |
・・・といったわけで、私たちにも事情は良く飲み込めていないのですが・・・ |
野営地の外れ |
■イルミナ To:アーギー |
なんだか、皆集まってしまったみたいですね ...でも、どうやら危険なようすではないみたい... 私達は私達で、彼らの弔いの続きをしましょう なにかあれば、すぐ駆けつけられる距離ですし、用があれば呼ばれるでしょうから。 |
と、大して役には立たないと思いつつ、イルミナは木の枝を数本使って穴掘りを手伝い始めた。
■ユーリ To:ALL |
………なんか、手伝おっか? |
■イルミナ |
あっ、そうだ... マリエルさんに薬草とってきてあげなきゃいけないんだ... |
遅々として進まない穴掘りの状況を見て、少し考え込む。
■イルミナ To:アーギー |
アーギーさん、このままだとだいぶ時間がかかりそうですよね 薬草を探しに行く時間がなくなるとまずいので、皆を呼んで手伝ってもらいましょう(^^ 皆だって、彼らを埋葬することには賛成のはずですから |
と結論し、仲間のいる方に向いて呼びかけ。
■イルミナ To:向こうにいる人々(^^ |
ねぇ〜、手の空いてる人こっちにきて手伝ってくれませんかぁ〜 |
呼ばれて、すぐにクレフがやってくる。現金だ(何が?)
■クレフ To:イルミナ |
・・・さてと、なにを手伝えばよろしいでしょう? |
■イルミナ To:クレフ |
ご覧の通りよ(^^ 暗くなりきってしまう前に彼らの埋葬を済ませてあげたいの |
■ドリス To:イルミナ |
あっ… |
ドリスも腰を浮かせかけたが、クレフが行ったことと、マリエルの側からあまり人が減るのは良くないと思い直し、そこにとどまった。
クレフは、背負い袋からくさびを取り出して穴を掘り始めている。
■ユーリ To:イルミナ |
おう、手伝う手伝う!! |
ユーリもぽてぽてと走ってくる。
■ユーリ To:イルミナ |
………死んでんのか? ま、いいや。ねーちゃんは休んでていいよ。 |
ユーリは死体の一人(ジェイクとかいう戦士風の方)の剣を拾うと、それで穴を掘り始める。
■イルミナ To:ユーリ |
あっ、うん(^^ありがとう |
■カルソニック To:掘ってる人々 |
そっちも気をつけろよー! |
■アーギー To:ユーリ |
・・・・・・・・・・・。 (顔を向けないまま、無愛想な口調で) ・・・・どういうことだ?いきなり手伝おうっていうのは・・・・。 |
■ユーリ To:アーギー |
ふふん |
ちっちっちっと、(泥まみれの)人差し指を立てて横に振る。超生意気な仕草である。
■ユーリ To:アーギー |
こんな綺麗なねーちゃんに泥まみれの力仕事させて黙って見てるなんて、男として失格だろ? |
と、がしがしと掘るユーリ。
■クレフ |
むっ、なんの!ならば、こちらは2刀流です! |
などと言いつつ、くさびをもう1本取り出し、両手で掘り始める。
───結構、馬鹿っぽい………
■イルミナ To:ユーリ |
ユーリ君、力持ちなのね(^^ その剣ずいぶんと重そうだものね、すごいなぁ(^^そっか、ユーリ君は戦士なのよね。残りの方は何をしている人なのかしら?神聖魔法を使える人はいないかな? 怪我人の容態によっては協力して欲しいんだけど... |
■ユーリ To:イルミナ |
おう、かっこいいだろ! 神聖魔法かぁ?俺達、魔法使えるのいないんだ。ねえちゃんはアレだし、じーさんは信心なんてガラじゃないからなぁ。 |
野営地・たき火の側 |
その頃、たき火の方に残った面々は───
■カルソニック To:エシル |
そのぶんじゃ、そっちもキノコを取る事が出来なかったみたいだな。 何かあったのか? |
■エシル To:カルソニック |
……… |
エシルは軽く首を横に振る。
■アスタルテ To:ドリス・カルソニック・エシル |
カルソニック、エシルに聞くのはかわいそうだよ。 その話は後でユーリにでもゆっくり聞けばいいわ。 じゃあドリス、マリエルのことお願いね。 |
そう言い残して、アスタルテはアーギー達の方に近づく。
野営地の外れ |
■アスタルテ To:穴掘りの人々 |
イルミナ、マリエルはたぶん大丈夫だよ。 さっきもう一回癒しをかけといたから。 顔色もだいぶいいよ。 ところで埋葬のほうはどう、はかどってる。 私も掘る手伝おっか? みんなも埋め終わったら一緒にお祈りしてくれる。 さっきは簡単にしかお祈りできなかったから今度は気合入れていくわ。 神官としては見習いなんだけど、神官には違いないんだし。 まあ、そのあたりは大目に見てちょーだい。(^-^;) |
■イルミナ To:アスタルテ |
あっ、マリエルさんの容態いいんですね(^^よかった... お疲れ様でした、アスタさん。 えっと、皆さん一生懸命やってくださっていますので、そろそろ埋葬の方は終わりそうですね(^^ お祈りする神官さんが泥だらけって言うのもなんですから、アスタさんは掘らないほうがいいですよ(^^ |
と、最初穴掘りをしていた時に泥だらけになってしまった自分の姿を見せて笑う。