SW-PBM Scenario #28

プロローグ

目次へ 次へ

はるかな昔、魔法を使えないというだけで奴隷にされていた時代。

そんな私たちを同じ人間として認めてくれたラングドーフ
それが為にレックスを離れ、
海辺の小さな別荘に閉じこもることになってしまっても、
それまでと変わらなく接してくれた。
私たちだけではない。草原の民や、山の民とも、同じように。

彼はもういない。

残されたのは、彼が
私たちも魔法の恩恵を受けられるように、
少しでも楽にできるようにと作ってくれた様々な品
そして、それに10倍する試作品と失敗の数々。

そう。
彼は、ここにいる。
この小さな箱の中に。


ある日の銀の網亭

いつものように新顔の冒険者が現れ、なじみの冒険者たちが大量に帰ってきて、大騒動が起こり、やがて去る者に別れを言い、新たなパーティーを結成して意気揚々としている頃。
■ おやじ
うーむ、足りんなぁ…

おやじは掲示板を見て一人悩んでいた。パーティーは全部で8つ。ところが、掲示板の依頼書はどう数えても7枚しかない。
■ おやじ
この前のように、飛び入りでいい依頼が舞い込んできてくれるといいのだが…

おやじの期待をよそに新たな依頼が来る気配もなく、宴会の終わったパーティーから次々と依頼書を持っていき、そして最後のパーティーが姿を見せた。
■ おやじ
さて、どう話を切りだしたものか…

笑顔で2階の個室から降りてくる冒険者たち。彼らの次の仕事は、どうやら自分達の仕事を見つけることから始まりそうだ。

目次へ 次へ


連絡先:とよた
E-mail:toyota@t3.rim.or.jp