SW-PBeM Scenario #27
twilight garden.
黄昏の箱庭
33: 竜の足跡亭
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竜の足跡亭 入口
1st Day 20:45-

入口の床が、"引っかかって転んで下さい"と言わんばかりに窪んでいた。
気付いて注意するエレボス。

入ってすぐの場所に、掲示板とカウンター席があった。
右手には、2階への階段。
左側の奥は広い部屋になっており、幾つかのテーブルが見える。
見える範囲にアルスの姿はない。

カウンター席には1人の男しか客が居らず、主人が退屈そうにしていた。
主人は中年のドワーフ男性である。
■ 主人 To:エレボス
いらっしゃい。
お客さん、泊まりかい?

愛想良く尋ねて来る。
■ エレボス To:主人
いいえ、一杯飲みにね。
エールを瓶で、あと軽く食べられるものを下さい。

カウンターに腰掛け、注文する。
■ 主人 To:エレボス
そうかい。
ちょっと待ってくれ。

注文の物が並べられる。
料理は、味を付けた豚肉の煮込みが出た。
■ エレボス To:主人
あれ?
おやじさんもドワーフみたいだね?
なら一杯付き合ってよ。

■ 主人 To:エレボス
うう、すまんが「仕事中に飲むな」と家内に言われとってな。
わしは、あんたが飲むのを楽しく見させてもらうよ。

店の奥(テーブル席の方)で、何やらどよめきが起きる。
が、気にしないエレボス。
■ エレボス To:主人
それは残念だ・・・・・・。
久々に同族と飲めると思ったんだが。

■ エレボス To:カウンターの野郎
お兄さん一緒にどうだい?

隣の男に声を掛ける。
お兄さんと呼ぶにはちょっと老けた外見で、短い黒髪。
身長は高く、少し痩せているが鍛えた身体をしている。

男は頼んだ酒や料理には少し手を付けただけで、別の事をしていた。
愛用の品らしい、ブロードソードの手入れを。
■ 男 To:エレボス
……結構。

鞘に収めた状態で、血に汚れた握り部分の皮を拭いている。
■ 男 To:エレボス
お!!
お兄さん戦士ですか?
なかなか良さそうな剣を使っていますね。

■ 男 To:エレボス
安物だ。

■ 男 To:エレボス
安物なんですか?
全然見えませんよ、それだけ大事に使っているんですね。

■ 男 To:エレボス
うむ。

■ エレボス
(愛想が悪いなぁ〜)

しかし、奥の方が騒がしいなぁ〜。

賑わいは続いていた。
見に行くと、奥のとあるテーブルに人だかりが出来ている。

騒ぎの中心には、テーブルの上でストリップを始めたお姉さん(人間)の姿が見えた。
酒が入っている様子。

三つ編みは解かれていたが、午前中に助けた馬車に乗っていた人のような……。
今は上着を取り払って、清楚な下着姿を見せていた。
■ エレボス To:主人
あれ? 何処かで見た事がある人のような・・・・・・。
おやじ、あの人はここで雇っている人ですか?

■ 主人 To:エレボス
ん。いいや、客だよ。
相当酔ってるな(-_-;;

■ エレボス
お客さんですか・・・・・・。

遠目に見る事にする。

娘は衆目をじらすようにした後、胸元もご披露。
異様な盛り上がりを見せるその周囲であったが、
■ ドワーフ女性 To:主演、観客
あんた達っ!
うちの客席は風呂場や見世物小屋じゃないんだよ。

酒飲んでそんなもの披露するなら、他でやっとくれ。

経営者の強権が発動。(多少の実力行使あり)
集会は解散となった。
■ エレボス To:主人
も・もしかして、奥さんかい?
迫力がある人だね・・・・・・(^^;;;

腕は主人より太く、胸囲は脱いでいた娘の軽く2倍はあった。
■ 主人 To:エレボス
だろ(^_^;;
まぁ、客を取って食ったりはしないから安心しろ。

席に座り直し、中断していた食事を片付ける。
■ エレボス To:主人
そろそろおいとましますか・・・・・・。
お勘定はいくらになりますか?

■ 主人 To:エレボス
5ガメルだな。よければまた寄ってくれ。

■ エレボス To:主人
時間があれば明日も寄らせてもらいます。

勘定を済ませ、エレボスは店を出た。

ロスフェル市街 中央通り 待ち合わせ場所
1st Day 21:40-

約束の時間になっても、ジークだけが来なかった。
■ ヴェアリアス
遅いわね・・・なにかあったのかしら?

知らない土地であり、気になる。
ひな鳥亭の明かりは既に消えていた。

1st Day 22:00-

ようやく戻って来るジーク。
全ての酒場が閉店した通りで、ヴェアとエレボスが待ち切れずに帰ろうとしていた。
■ ジーク To:仲間
待ってください〜。
はぁはぁ。(←息を整えている)
お持たせして申し訳ない(^^;

■ エレボス To:ジーク
遅いですよ、何処に行っていたんですか。

■ ジーク To:エレボス
ははは、すみません(^^;
ええ、ちょっと。
時間があったので神殿でも行こうかと思ったら道に迷っちゃいまして(^^ゞ

■ ヴェアリアス To:ジーク
遅い〜。
女の子を待たせるなんて、詩人失格よ(笑)

■ ジーク To:仲間
申し訳ありません(^^ゞ
でも、ほんと遅くなっちゃいましたね。急いで砦まで戻りましょう。

3人はロスフェル市街を後にした。

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