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第七章「鑑識」 |
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今回の依頼人。推定年齢15〜17歳くらい。黒髪・黒目で身長は150センチほど。 冒険者の店の前で倒れていたところを、おかみさんに保護される。 本人はアングラードの領主、オーズ=アングラード子爵の娘を名乗っている。身分を証明するものは、アングラード家の(とレイチェルが称する)紋章の入ったネックレス。 アングラードの街を出てからオランで発見されるまでの記憶がないと、本人は供述している。どうやら、アングラードを出たのが新王歴513年(7年前)らしいが、空白の7年間は不明となっている。 公式記録に存在する「レイチェル」は今年で24歳になっているはずだが、7年前に行方不明になっている。 |
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前アングラード家当主でレイチェルの父。 領主としてはあまり良い部類に入らなかった様子で、かなり領民を困らせていたらしい。 公式記録では7年前に「病死」したとされているが、盗賊ギルドの情報によると毒殺の可能性がある。 |
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現アングラード家当主。オーズ=アングラードの弟で、レイチェルにとっては叔父になる。クリスという一人息子がいる。 詳細は不明だが、政治手腕においては少なくとも前領主よりはマシ、との情報である。 |
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ディオン=アングラードの一人息子。現在16歳。伯爵令嬢との婚約が決まっているらしい。 レイチェルによると、当時(7年前)よく遊んであげていた、とのことである。 |
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盗賊ギルドでヴァーンに声をかけてきた正体不明の女シーフ。身長170センチくらいで、栗色の髪をショートカットにしている。 アングラード出身を名乗り、生き別れの妹を探しているらしい。 8年前、両親を領主(故オーズ=アングラード)の兵に見せしめに殺害されたため、かなり前領主を恨んでいるらしい。 |
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クラリスの妹。当時9歳で、現在は17歳と思われる。髪は茶色、目は黒、肌は白いらしい(クラリス談) 8年前に、両親と姉と共に夜逃げしたが、両親は殺され、姉のクラリスとははぐれてしまったとのこと。生死消息不明。 |
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シーフギルドの出張所[?]で窓口になっているシーフ。ドワーフだが、足が不自由なため専ら頭脳労働中心らしい。 整頓とか清潔という言葉とはかなり対極に位置する人物。噛み煙草を好み、そこいら中に唾を吐く癖がある。 意外と面倒見がいいらしい。 |
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人口1000人弱の小さな街で、特産物は小麦。「村」と呼ばないのは単に領主の見栄らしい。 治安は比較的良好で、道中もおおむね安全らしい。オランから徒歩で7日。領主はディオン=アングラード。 4代前にアールブルグからアングラードに名称を変更している。 前領主であるオーズ=アングラードが子爵位を継承したのが26年前。 24年前(レイチェルが産まれた年)に巨大な庭園を造っている。 7年前に領主が代わり、再びアールブルグに名称変更された。 |
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アングラード子爵家の(とレイチェルが称する)紋章の入ったネックレス。母親の形見、らしい。 意匠の凝った銀製のもので、無色透明の宝石がはめこまれているが、宝石にはヒビが入っている。 デザインはやや古いが、結構な値打ち物らしい。 |
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非常に珍しい毒で、強い甘みとわずかな酸味のある服用毒。砂糖の代わりに食物に混入して使用する。 2日に1回程度継続して投与すると呼吸器系および循環器系を徐々に侵し、約半月で衰弱死に至る。呼吸器系に作用するのが特徴で、死因が風邪と誤診されることが多い。 『支店長』ガノンが突然口走ったため不意に降って湧いた情報である。詳細不明。 |
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| アールブルグ到着直前に、突然レイチェルが口走った。意味は不明だが、7年前にアングラードを出た理由と関係しているらしい? |
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