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銀の網亭〜シャレゼール家門前 |
■ラング To:ALL |
ちょっと詰め所まで寄り道していいか? ウォルドをとっつかまえるのに俺の隊を出しておきたいからな。 |
東地区衛視隊詰め所 |
■ラング To:衛視隊 |
17番隊整列! 諸君の本日の任務だが、「ウォルド商会」代表ヘルマン・ウォルドを盗品売買の罪状で拘引することにある! 相手が相手だけに根回しの時間が必要だが、私の到着まで奴の逃亡を阻止するべく国王広場の同商会前に張り込んでおくこと! |
■衛視隊員 To:ラング |
イエッサー! (ざっざっざっざっ) |
シャレゼール家門前 |
■門番 To:ALL |
何者か!? |
■ラング To:門番 |
当方、オラン市衛視隊東地区第17番隊々長のベルハルト・ラングと申す。御当家付きの騎士、ローンドファル卿に職務遂行上のお力添えを頂きたく まかり越した次第。紹介状もここにありますゆえ、なにとぞお取り次ぎ願いたい。 |
■門番 To:ラング |
ふむ・・・しばし待たれよ。 |
だいぶ待たされたような気がする。
■門番 To:ALL |
お待たせしました。卿はお会いになるそうです。 こちらへどうぞ・・・ |
シャレゼール家邸内応接間 |
■門番 To:初老の騎士 |
ローンドファル様、お客人をお通ししました。 |
■ローンドファル To:門番、ALL |
うむ、ご苦労。 さて、衛視隊長殿がこのわしに一体何用かな?銀の網亭が絡んでいるところからすると、何かとややこしい事態のように思えるが。 |
■ラング To:ローンドファル |
はい、実は・・・ |
途中何度かつっかかりながらも、ラングは自分が片棒を担いでいた横流し事件の顛末を語った。
■ローンドファル To:ラング |
ふむ、おおむねの事情は承知した。つまり、この書状の存在を証明できる第三者が必要というわけだな? その役引き受けないではないが、強要されてのこととはいえ貴殿もその一翼を担っていたわけだ、その責を問われる覚悟はあるのだろうな? |
■ラング To:ローンドファル |
・・・ 覚悟は、できております。正直、こういった事件に関わり合うのは疲れました。 |
■ローンドファル To:ラング |
ふむ・・・ わかった、この書状については善処しよう。貴殿は貴殿で当面の職務に精励されるがいい。 |
■ラング To:ローンドファル |
ありがとうございます! |
国王広場 |
■衛視隊員A To:ラング |
隊長! 被疑者が逃亡を図ったため、現在もみ合いとなっています。ご指示を! |
■ラング To:もみ合い現場 |
ウォルド!事ここにいたって逃げ隠れするとは見苦しいぞ! |
外からの大声に、もみあいが少しおとなしくなる。
■もみ合い現場 To:ラング |
おや、その声はラングさんではありませんか。 わたくしをこんな目に遭わせるようでは、あなたのご家族に対する態度を考えないといけないようですねぇ? |
そう言いながら、もみ合い現場から一人の中年が出てきた。
中肉中背に上質の服をきっちり着込み、銀髪はきっちりなでつけてあったようだがもみ合いでくしゃくしゃになって見る影もない。
■ラング To:ウォルド |
そういうことを言ってられるのも今のうちだ。例の指令書は今シャレゼール家に係わるお方に保管して頂いているから、貴様の悪事もこれまでだ! |
■ウォルド To:ラング |
な、シャレゼール家!? 嘘だ、あの名門に連絡する手段がお前にあったはずがない!わたくしは信じない! |
■ラング To:ウォルド |
あぁそうさ、確かに俺にはなかったさ。 だが、冒険者というのは時にそういった壁を突き抜けて動くものだということを知らなかったようだな! |
■ウォルド To:ラング |
くっ・・・ ・・・ ・・・ この場はわたくしの負けのようですね。ですが、いつか、いつかきっとこの日のことを後悔させて差し上げましょう! |
■ラング To:衛視隊 |
よし、引っ立てろ! |
ウォルドとその取り巻きの一団はまとめて引っ立てられていった。
■ラング To:ALL |
さて、まぁ奴もこれで当分世間様を騒がすような事もできねぇだろ。 俺はちっと奴に関して片付けなきゃならん書類が残ってるから祭りは見られそうにないが、この件に関する報酬は祭り明けに まとめて持っていくし、それまでは適当にやっといてくれや。 |
2日後:銀の網亭 |
前夜祭を含めれば2日間続いた建都祭も、大盛況のうちに幕を閉じた。やはり今年も出し物の一番人気はカゾフからの一団による
「仮面祭」の踊りの実演だったようだが、国内各地の地方色豊かなイベントが出し物としてオラン市で演じられ、なかなかの観客を
それぞれ集めていたようだ。
■ラング To:おやじ |
おはよう、おやじさん。 報酬を持ってきたんで、みんなを集めてもらえないか?一言挨拶しときたいこともあるしな。 |
■おやじ To:ラング |
・・・!? あ、あんたか。なんだかずいぶん角が取れた感じになってるもんだから、ぱっと見誰かわからなかったぞ(^^;) 連中ならちっと待ってくれ。祭で騒ぎすぎたらしくて、まだ誰も起きてやしないから(笑) |
■おやじ To:ALL |
おーい、報酬が欲しいならとっとと起きろ〜っ |
■コリューン To:おやじ |
・・あ〜い、今、起きるよぉ〜(+_+) (※もそもそと、敷布と服とお菓子と誰かの足の下から顔を出す。 首の角度が、また変だ) |
そのころパーティが取っている部屋がどんな修羅場になっていたのかは、皆さんのご想像にお任せする(笑)
■ラング To:ALL |
あいかわらずだな、まったく(^^;) まぁそれはともかく、「壺」の件の報酬としてここに2000ガメル持ってきたから確認してくれ。 (確認中・・・終了) それと、君らには言っておかなきゃならんような気がしたんだが、俺、今度の異動で今の衛視隊長職やめるわ。 あの騎士様にも言ったけど、まったく都会ってもんはどこ行っても多少はどろどろした部分がありやがるからな。 いい加減そんなのの相手するのも疲れたし、どこか田舎の村に駐在として派遣してもらうように上に掛け合ってみるさ。 |
■ラウル To:ラング |
そっか…おっさんが辞めちまうのは残念だけど、しょうがないか。でもま、頑張ってくれよな(^^) |
■ザック To:ラング |
ま、もしおれがそっちいって悪さしてもみのがしてくれや おれとしてはオランにおっさんみたいな顔見知りの兵隊いなくなって便利といや便利だからな。てきとーにがんばってくれや |
■ラング To:ザック |
便利、たぁ言ってくれるなこのぉ(苦笑) |
■アルト To:ラング |
はは、いかにもザックらしい励まし方だねぇ(笑)
ま、しかし旦那としても、念願果たしてやれるだけやった結果がそれなら本望ってとこじゃないかい? |
■コリューン To:ラング |
新しい朝を迎える者に、炎の勇気を、水の優しさを、風の気まぐれと大地の喜びを、八百万の物達がもたらすように。 新しい土地に行く人にはね、じっちゃは、よくそう言ったんだよ(^-^) でね、コリューンは、こうするの♪ ( ^3^)んちゅっ☆ (※ラングの頬にキスをする) ラングのオッサン、元気でね〜☆ |
■ラング To:コリューン |
(@@;) |
■ヘルムンス To:ラング |
だいたい言いたいことはみなさんに先にいわれてしまいましたね・・・(苦笑) まぁ、いつかまた会うときもあるでしょう。その時はまた、美味しい酒でも飲み交わしましょう。 |
■ラング To:ヘルムンス |
(まだコリューンの「ちぅ」のあとをさすっている) そうさな、グロザムルの山麓なら旨い酒もあるかな?そういったところに赴任できるようにせいぜい転属願いに書いとくか。 |
■ラング To:ALL |
それじゃ、そっちも元気でな。落ち着いたら手紙の一通でも書くさ。宛先は銀の網亭気付でいいよな? |
かくして、一人の悪徳商人がオランから姿を消した。それと前後して衛視隊を去った一人の男の消息については、いずれ機会があれば話すことになるだろう・・・
「銀の渓谷」完
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