ルーブルにて

(1998/04/05 更新)
情報収集 キルティング実家にて


カナルとアフルはすばやく分担を決めると、ルーブルに取って返して持ち場についた。

■公園
☆From:アフル  To:カナル
よし、それじゃあまずはルーブルに戻ろうぜ。
表と裏で一人ずつ見張っとけばいいだろ。

■公園
☆From:カナル  To:アフル
ああ。そうだな……。裏口は、クロス達が隠れていた辺りにでも潜むか。
表の方はどうしたものか。取り敢えず、行って見張れそうな場所を探すか。

■ルーブル表側
☆From:アフル  To:カナル
俺は裏の方を見張っておくから、表の方を見張っていてくれよ。
お互いに見つからないようにな。 向こうもこっちの顔を知っているんだから。

カナルは表通りにまわって、ルーブル入り口が見張れそうな手ごろな場所を探した。すると、男達が3、4人集まっているのが見えた。どうやら露天で賭け事をしているらしい。その場所からは、ちょうど人影になってルーブルの入り口を店内から悟られずに見張れそうだ。趣味と実益を兼ねて、カナルはここで賭けをしながら監視をすることにした。

小一時間ほど経つと、「ルーブル」で店番をしていた男が裏口から出てきた。手に小さな包みを持って、どこかに使いに行く様子だ。
裏口を見張っていたアフルはこれに気が付いたが、表口のカナルからは見えなかった。

アフルは男の後をこっそり尾行した。男は裏口から一旦表通りに出て、先程使った公園とは逆の方向へ行く様子だ。表に回ったときに、アフルはカナルを見つけた。シルフを使ってカナルに話し掛ける。
(精霊魔法[ウィンドボイス]:2Dは9。魔法発動!)

■ルーブルそば
☆From:アフル  To:カナル
裏口からさっきの店番が出てきたから後を付けてみるぜ。 後は任せたからな。

■ルーブルそば
☆From:カナル  To:アフル
分かった。どじ踏んで見つかるなよ。

■ルーブルそば(表)
☆From:カナル  To:カナル(笑)
アフルの奴、どじ踏まなきゃ良いが。それにしても、店番が出ていったって?
ラーナベルトがあの店番に詳しい話をしてるとは思えないんだがなぁ。ってことは単なる届け物か。
いや、わざわざ裏口から出て単に届け物もないか?
まあ、店番にはアンナのことは隠したまま、荷物を届けさせたって事もあるか……。

……やめやめ。こうも不確定要素が多くては大した推論なんか得られないな。
そうだ、アフルの他に後を尾けてるような奴は見えないかな?

(シーフ技能の捜索:カナルの達成値は平目で9。敵の潜伏の達成値は10。判定失敗) カナルには、特に怪しい人間は見つけられなかった。
店の中ではラーベナルトがカウンターに座っている。1人しかいない店番を使いに出したため、自分が店番しているようだ。

一方、後を尾けたアフルは
(シーフ技能の尾行:アフルは平目で6、店番は3。お互いに平目なので尾行成功) 、男に気付かれることなく目的地に来ていた。15 分程王城へ向かって歩くと、男はある大きな屋敷の前で立ち止まった。門番に何やら話し掛けて、大きな門の脇にある木戸から中へ入った。
アフルは通行人を捕まえてこう尋ねた。

■大きな屋敷の前
☆From:アフル  To:そこらへんの人
この大きな屋敷はどなた様の屋敷なんだい?

■大きな屋敷の前
☆From:通行人  To:吟遊詩人さん
こちらはシャレゼール伯爵さまのお屋敷ですよ。

この通行人も、どこかのお屋敷へ使いに行く使用人のようだ。アフルは旅姿でリュートを背負っているだけで武器のたぐいを携帯していないため、まるで流しの吟遊詩人のように見えたのだろう。怪しみもせずに返事をして忙しそうに立ち去った。

アフルが門番に見つからないような場所で見張っていると、先程の男が1時間ほどして同じ木戸から出てきた。来たときと同じような包みを抱えている。門番に挨拶して、来た道を引き返すようだ。アフルはそのまま後を付けて帰ることにした。

(シーフ技能の尾行:アフルは平目で6、店番は10。尾行失敗) アフルは大通りに出たときに人波にまぎれて男を一瞬見失ってしまった。ふと気が付くと、店番の男がこちらを見ているではないか!

■大通り
☆From:店番の男  To:お客さん?
あれ?さっきお店に来た方じゃ...?

■大通り
☆From:アフル  To:店番のひと
えっとあなたは・・・あっ、ルーブルの店番の人か。
奇遇だなぁ。 どうしたんだいこんな所で?

彼の口調から、尾行していたことには気づかれていないと踏んだアフルは、とっさにこうごまかすことにした。話しながら、アフルは「後でセリスに敬語を習っておこう」と考えた。だが店番の男は、くだけた口調の若いアフルに気を許したか、つられて打ち解けた風に世間話を始めた。

■大通り
☆From:店番の男  To:お客さん
あ、やっぱり。ほんとに奇遇だねぇ。私は主人に言われてお使いに行っていた所なんだよ。
どう?店に気に入ったものはあったのかい?何か探してるみたいだったね

■大通り
☆From:アフル  To:店番の人
いやぁ、聞いてみたら夜に自宅の方に来てくれってさ。
それで、夜まで暇になったからここらへんで歌って稼ごうかなって思ってね。

■大通り
☆From:店番の人  To:お客さん
ああ、そうなんだ。
あのオヤジ、ああ見えて結構顔が広いんだよ。任せて手に入らない物はないと思うよ。きっと何とかなるさ。今日なんか、朝からそわそわしてたからね、きっと何か大物が入るんじゃないかな。私も楽しみなんだ。

へぇ、吟遊詩人なんだ、君。若いのに苦労してるんだろうね。(ちょっと感心)
じゃあ、私は店に戻るよ。がんばってね

店番の男は愛想よく手を振って、店に帰っていった。アフルは、再び見つかることのないように十分に距離を取ってからルーブルに戻ることにした。

一方、道端の賭場でルーブル表口を見張っていたカナルは、おもわしくない勝敗に渋い顔をしていた。一回3ガメルの賭けで4勝5敗。6ガメルすってしまった。
もちろん、この間も監視は続けていた。アフルが出ていってから、2、3人の客は訪れたものの変わったことは一切なかった。1時間半ほどして、店番の男が戻ってきた。ほんの少し遅れてアフルがカナルのいる賭場に戻ってきた。

■賭場
☆From:アフル  To:カナル
シャレゼール伯爵のところへお使いに行ってたようだ。
どうせ、俺達の事を確かめに行ったんだろうな。
俺はもう一度、裏口の方で見張っておくから、表の方は頼んだぞ。

■賭場
☆From:カナル  To:アフル
(微妙にむっとした声で)
ああ、分かった。こっちは何もなかったぞ。
そっちはどうだった? まさか見つかったりしてないだろうな?

店の中では、ラーベナルトが店番の男が持って帰ってきた包みを開いていた。 手紙のようで、さっと読み下すと、店の男に指示して表の戸を閉めようとしている。看板もしまって、どうやら今日は店じまいの様子。

あたりはそろそろ暗くなりかけてきた。窓の鎧戸から漏れていた店の明かりが消えた。

ラーベナルトが裏口から出てきた。自宅に帰るようだ。

■通り
☆From:アフル  To:カナル
ラーベナルトが家に帰るようだぞ。
そんな賭けなんかしてないで、ついてきてくれよ。

カナルは負ける賭けに見切りをつけていたので、すっとアフルに近づいた。

■通り
☆From:カナル  To:アフル
さて、伯爵の所に行ったのなら、俺達の確認もしてもらえたという事かな。

カナルとアフルはラーベナルトの後を密かについて行った。(シーフ技能尾行:誰も技能を持っていないので平目で判定。アフルは 8、カナルは 5、ラーベナルトは 6)

先を行くラーベナルトがふと振り返った瞬間、後ろを付いてきたカナルと目が合ってしまった。ところが、間違いなくにカナルに気づいた様子なのに、怒ったり話し掛けたりしてくる様子はなく、何事もなかったかのように再び前を向いて歩き出した。

2人は怪しみながらもラーベナルトが自宅に入るまで接触しないことにした。自宅に入るのを見届けて、アフルがカナルに話し掛けた。

■ラーナベルト自宅前
☆From:アフル  To:カナル
さっきのは絶対に見つかってたよな。
でも、何も言わないって事は、俺達が本当にローンドファルに頼まれたって分かったん だろうな。
一応俺は裏の方に回っておくから、セリスたちが来たら呼んでくれよ。

■ラーナベルト自宅前
☆From:カナル  To:アフル
だろうな。
今日はなぜか調子が悪いな。気を入れ直すか……。
それにしても、他の奴らは遅いな。まあ、クロスとマーズは心配ないだろうが、セリスとシーアンは大丈夫か?
まあ、騎士なら、自分が死んでもお姫様は守ってくれると思うが。
俺達も、わざわざ外で待たなくても、家の中で待たせて貰って良いんじゃないか?

■ラーナベルト自宅前
☆From:アフル  To:カナル
それもそうだな、それじゃあ中で待たせてもらおうか。


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