#03:スラムの賢者
第11章.行こうか、戻ろうか考え中♪

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 リュセラは早速スタッフからダガーに持ち替えて、 ジャイアントラットの尻尾を回収し始めた。

 ヘルムンスは、ジャイアントラットが逃げようとした方向(北) を主にしばらく警戒している。
(インフラビジョンを使って、新手が来たりしていないか注意)

■ 廃倉庫
☆From:リュセラ To:みんな
(こんなのが1本600ガメルなんてね。ギルドが知ったら驚くだろうな(^^;)

やったね。4匹も倒せたし、みんな無傷…
ん、ラフィアンどうしたの、その傷。
まぁ、唾でも付けとけば直るだろうけど、病気には気をつけてよね。

■ 廃倉庫
☆From:レンシオ To:最初にいた二人
え〜と、そこのお二方。大丈夫ですか、怪我の方は?

あまり警戒しなくても大丈夫ですよ。私たちは単なる通りすがりですから。
ついでに今に至った経緯を、詳しく説明していただけるとありがたいのですが。

 レンシオが二人に近寄って行くのを見ながら、 ダーナは剣の血のりを払い鞘に納めた。
二人にちょっと近づき、様子を観察する。

 ツヴァイの方は、着るものこそ粗末だが、なかなかのハンサムで、 さわやか好青年と言う感じだ。
ライネの方は、ちょっと痩せすぎなのが気になるが、美少女と言って良いだろう。 肩より少し長めの栗色の髪の毛で、優しげな感じの人だ。
(御似合いの二人(笑)?)

 二人はちょっと興奮気味に話し始めた。

■ 廃倉庫
☆From:ライネ To:ツヴァイ、通りすがりの人達
(ちょっと放心状態だったが、我に返って)
 あ、ありがとうございます。皆さん。
私に怪我はないんですが、連れが・・・。
(男の顔を覗き込んで)
ツヴァイ、足は大丈夫?

■ 廃倉庫
☆From:ツヴァイ To:ライネ、通りすがりの人達
 あ、ああなんとか・・・。
(ライネに支えてもらって、立ち上がる)
助けてくれてありがとう。僕の名前はツヴァイ、彼女はライネだ。
こんな時刻に通りかかってもらえるなんて、僕たちはついてたな。

■ 廃倉庫
☆From:ライネ To:通りすがりの人達
 えっと・・・経緯ですが・・・。
その・・・私とツヴァイはここでデートをしてたんです。
夜中にこんな所で?と思われるかもしれませんが、 夜にしか会えない事情があるんです。

■ 廃倉庫
☆From:ツヴァイ To:通りすがりの人達
 この場所はよくデートに使ってるんですけど、 いつものように彼女のサンドイッチを食べてたら、 現れたんですよ、あいつが。
(と、言ってジャイアントラット(あ)を指差す)

■ 廃倉庫
☆From:ライネ To:通りすがりの人達
 多分、食べ物の匂いにひかれてきたんでしょうけど、驚きました。
気がついたらすぐ私の左に来ていて・・・

■ 廃倉庫
☆From:ツヴァイ To:通りすがりの人達
 僕は、彼女が襲われると思って、奴に向かっていって、蹴り飛ばしたんです。
そしたら、あいつ・・・僕の右足に噛み付いて・・・

■ 廃倉庫
☆From:ライネ To:通りすがりの人達
 その時、気がついたんです。闇の中に目が8つあったんです。 大きなねずみが4匹近寄って来るのを見て、私は驚いて叫んでしまいました。
慌ててたら、ランタンを落としてしまって、明かりは消えるし・・・
恐怖でどうしていいかわからないところへ、あなた達が助けに来てくれたんです。

二人は感謝の眼差しで君たちを見ている(^^)。

■ 廃倉庫
☆From:レンシオ To:お二方
まあ・・・少なくともあなた方がネズミに襲われたのは、あくまで偶然だったと言 うことですね?
決して、この場所が何か特別な場所というわけではないのですね?

■ 廃倉庫
☆From:ツヴァイ To:通りすがりの人達
”特別な場所?”
僕ら二人が出会った場所だけど・・・

ツヴァイのボケ(のろけか?)にライネが恥ずかしがる。

■ 廃倉庫
☆From:ライネ To:ツヴァイ
ちょっと、ツヴァイ!
そういう事を聞いているんじゃないと思うわ(赤面)

ただの廃倉庫だと思いますけど・・・

レンシオはこの時点で、この二人は怪しくないと判断したらしい。
(何故、廃倉庫が初めて会った場所になるのかは疑問らしいが、 それは本編とは関係ないのでここでは省く。細かい設定はあるんだけどね。)

■ 廃倉庫
☆From:レンシオ To:ライネ
なるほど・・・
ところで、お二方に質問しますが、(ジャイアントラットの死体を指さして)
最近これらのネズミについて、何でも良いですから耳にしたことはありませんか?
こないだ起きた地震で何か変わったことはありませんか?

■ 廃倉庫
☆From:ライネ To:通りすがりの人達
 実は、この近くで”おばけネズミ”を見たと言う話は聞きました。
だけど、”ドラゴンほどの大きさのねずみ”だとか言うので、 私は信じてなかったんです。
 でも、実際見てみると・・・ドラゴンは言い過ぎだと思いますけど、 確かに異常に大きなねずみですね。・・・ねずみですよね、これ?

 ”ドラゴンほどの大きさのねずみ”にレンシオが反応(笑)

■ 廃倉庫
☆From:レンシオ To:独り言
・・・はて?なにやら、ラフィアンさんもおととい同じようなことを言っていたよ うな気がする。
・・・まさか、噂の出所はラフィアンさん?・・・な訳ないか。(^^;)

■ 廃倉庫
☆From:ツヴァイ To:ライネ
 地震の影響はどうだったっけ?
家の椅子が移動したとか言ってなかった?

■ 廃倉庫
☆From:ライネ To:ツヴァイ
 ええ。家具は動くし、皿は割れるし、散々だったわ。
そう言えば、おばけねずみの噂を聞いたのって、地震の後だったかしら。

■ 廃倉庫
☆From:レンシオ To:お二方&パーティーメンバー
(少し考え中)
そうですか、わかりました。あ、ところでもう少し待っていただけますか?

(仲間の方を振り向く)
・・・たいした情報は聞けませんでしたね。どうします、これから?

 二人に会話が聞こえないようにして、相談を始める。

■ 廃倉庫
☆From:ジル To:メンバー
とりあえず、さっきのネズミどもがどこから這い出てきたのかを調べね ばなるまい。
そこを塞いだら、急いで戻った方が良いのではないかの。
薬も手に入ったことじゃし、一安心じゃな。

■ 廃倉庫
☆From:レンシオ To:ジル
そうですね、とりあえずこの廃倉庫を確認した方がいいでしょうね。
もっとも、戻る頃には朝になってますが。(^^;)ここで野宿します?

ところで、あのお二方はどうします?あのツヴァイという人も感染している可能性 もありますよ。そこら辺も教えた方がいいですかね?

ツヴァイもラフィアンも感染している(^^;
が、本人達はまだ気づいていないようだ。(もちろん傷は痛いけど)

 辺りを警戒していたヘルムンスだが、新手が来ないとわかると、 話の輪に加わった。

■ 北の廃倉庫
☆From:ヘルムンス To:みんな&お二方
どうやら話はついたみたいですね。
そちらのツヴァイさんはどうやら怪我を負っているようですし、どこかで休 める場所を探したほうがよいでしょうね。
出来れば屋根の下が良いのですが...少々時間はかかりますがアインスさ んの診療所まで戻る方が良いかもしれません。

...でも、どうやら事情を察するに、そちらのお嬢さんは特に怪我もない ようですし、ここで帰ってもらった方が良いのではないでしょうか?

女性を返すのは、逢瀬を秘密のままにしておこうという彼なりの気配り。

そこへ、尻尾を回収してたリュセラが戻ってきて、一気にまくしたてる(^^;;;

■ 廃倉庫
☆From:リュセラ To:レンシオ
ちょっとぉ、みんなしてこっちに集まって何してるのよ。
尻尾集めるのを手伝おう、とかうちの男衆は思ったりしない訳?
あーぁ、もう。疲れるの。
(いつになく不機嫌である)

それで、必要なのは尻尾だけだったよね。
(とスタッフの先に吊るした4本の束をレンシオの顔の前に)

■ 廃倉庫
☆From:レンシオ To:リュセラ
多分そうだと思いますよ。
(と、言いながら素手で平然とネズミの尻尾をつかみ取る)
なんでしたら、私が持っていきましょうか、この尻尾?

■ 廃倉庫
☆From:リュセラ To:レンシオ
ん。それならお願いしようかな。
(スタッフをすっと引く)

なんか悪いかな、無理矢理持たせたみたいで(笑)

■ 廃倉庫
☆From:リュセラ To:ダーナ
で、残った死体はどう片付けるの? リーダー。
いっその事、燃やしておいた方がいいと思うんだけど。
(さぁ、決断して。とダーナに向かって)

■ 廃倉庫
☆From:ダーナ To:リュセラ嬢&みんな
ネズミの処理か..それは後回しだ。
−まぁ、最後は燃やすがな。
とりあえずは、リュセラ嬢の言うとうりそこの彼の手当てと、
ネズミのねぐら探しが先だよな。
たまたま出て来ていたのを殺しただけだからな。
1匹いたら10匹はいると思えだ...40匹か..ぞっとするな。

 ごきぶりかい?!

■ 廃倉庫
☆From:リュセラ To:ラフィアン、ヘルムンス
仕上げに出てきた穴を塞いで、さっさと帰りましょ。
(今度はラフィとヘスの方を見る)

――それにしても、誰も彼の手当てとかしてあげてないの?

■ 廃倉庫
☆From:ラフィアン To:リュセラ&ライネ
おお、そうだよな手当て、手当て。

(ライネにむかって、いつになくかいがいしく)
ねえちゃん、どっかけがはねえかい?
あそこにいる、じゃじゃ馬たぁ、わけが違うんだから、大事にしなきゃあだめだぜ?
俺はこう見えても「まほーのこころえ」ってやつがあるからいてえところがあったら 治してやるよ。

■ 廃倉庫
☆From:リュセラ To:ラフィアン
(もう。いつになくいかがわしい、って感じじゃない)
誰がじゃじゃ馬なの、よ…かしら(咳払い(^^;)

自分で治せるなら、あなたのその傷も大丈夫って事ね。
別に傷の手当てしてあげよう、なんてこれっぽっちも思ってなかったけど。

ほら、別に彼女は怪我してないみたいだし、今はネズミの巣穴探しに行くわよ。

■ 廃倉庫
☆From:ラフィアン To:リュセラ 
へっへっへー、妬くなよ。
じゃじゃ馬っていやあ、一人しかいねだろうに。

おーっと、分かってるって穴探しだろ、穴探し。
(鼻歌を歌いながら、ねずみ穴探しに向かう)

■ 廃倉庫
☆From:ライネ To:ラフィアンさん
あ、あの(あせっ)
私は怪我してませんから、 治して下さるのなら、彼(ツヴァイ)を看てもらえませんか?

■ 廃倉庫
☆From:リュセラ To:ジル
ねぇ、ジルさん。連れの女性を身を呈して守ろうとしてた勇敢な彼には マイリーのご加護ってないのかしら。
…きっとあるわよね。
(ツヴァイ、ライネとジルに向かって言う)

■ 廃倉庫
☆From:ジル To:リュセラ
当たり前じゃ。マイリーは正当な戦いをしたものには等しく加護を与えて下さる。
じゃがな、マイリーの力ですぐに癒してしまうと、傷つく痛みというものがわか るまい?
傷を負うことの大きさを知らぬものは、相手と自分の両方の命を粗末にするから の。
でも、そろそろいいじゃろ。どれ、傷を見せてみい。

‥‥偉大なるマイリー神よ‥‥勇敢な戦いで傷つきし‥‥この者を癒す力をお 貸しくだされ‥‥‥

 ジルのキュア・ウーンズがツヴァイの傷を癒す。(完全回復)

■ 廃倉庫
☆From:ツヴァイ To:ジルさん
 ???傷が・・・ふさがった?
これが魔法の力って奴ですか・・・
ありがとうございます。
魔法だなんて生まれて初めて見ましたよ。

 またちょっと興奮(笑)
(注:傷はふさがったけど、感染したものが治ったわけではない)

■ 廃倉庫
☆From:リュセラ To:ライネ
あ、そうそう。このランタンあなたのでしょ。
(ライネに落ちてたランタンを渡して、自分のを返してもらう)

■ 廃倉庫
☆From:ライネ To:リュセラさん、ツヴァイ
 あ、ありがとうございます(^^)。

(ツヴァイに向かって)
落としたときに火は消えちゃったけど、壊れてなかったわ、良かった。
油さえあれば、また灯るわね(^^)

 が、予備の油を持ち歩いてなかったので、結局リュセラから買うことに(^^;

■ 廃倉庫
☆From:レンシオ To:リュセラ&独り言
(ネズミの尻尾をベルトポーチに差し込んで)
それでは、早速ネズミの穴を捜してみましょう。
(と言いつつ、辺りを徘徊し始める)
・・・と、その前に。
(メイジスタッフを取り出す)

万物の源たるマナよ、光となりて暗闇を照らし給え

 メイジスタッフに光を宿し、レンシオの行く先々を照らす。

■ 廃倉庫
☆From:ダーナ To:独り言
さて、私も素人ながら穴を探すとするか。

−背負い袋から松明を取り出し火を付ける。

 こちらも同じく、明るい明るい。

■ 廃倉庫
☆From:レンシオ To:独り言&お二方
それでは早速ネズミの穴を捜し始めますか・・・はて?
(ツヴァイとライネの方を向く)
ところで、あなた方はこれからどうしますか?

■ 廃倉庫
☆From:ツヴァイ To:レンシオさん
 助けていただいたお礼をしたいのですが、 僕らにはお金がたいしてありません(恥ずかしそうに)
 ライネのお母さんもそれが原因で僕らの交際に反対するし・・・
あ、それは関係ないですね(苦笑)。

   あの、もし良かったら今夜は僕の家に泊まっていきませんか? 今夜は父さんがまだ酒場から帰って来ないんで(多分、昼間まで帰らないから)、 狭いですけど、全員泊められますよ。
 朝ご飯も出せますし・・・あ、たいしたもんじゃないですけど・・・ このまま何のお礼もしないんじゃ僕の気持ちが収まらないし・・・

 ライネを送ってからまた戻ってきますね。彼女の家は5分ほどなんで、 10分ほどで戻ってきます。待ってて下さいね。

 そう言うと、ツヴァイはライネの手を取り、廃倉庫をいったん後にした。

 


 二人と話し合いが済むと、パーティはジャイアントラットの手がかりを求めて、 動き回った。
 ジャイアントラットが逃げようとしていた方角=北側に回ると、 右手に林が見えた。左手には倉庫の北側の壁が見える。
 壁の真中あたりに重たそうな両開きの扉あり、扉は閉じていた。

 リュセラは、建物の北側で足跡追跡を試みるが、失敗。
(スラムとは言え、オランなのだから、道は石畳なのだが、倉庫のまわりは土なのだ)

 ラフィアンは、ジャイアントラットの巣穴を探索するが、何も見つけられず。

 ダーナは、倉庫の入り口を探して回り、東西南北に扉があることを確認する。 どれも閉じていて、ジャイアントラットが出入りしたとは思えなかった。

 最後にレンシオ。ハンター技能3レベルなので、皆の期待がかかる。

■ 廃倉庫
☆From:レンシオ To:皆さん
(心の声)
「おや?こんなところに足跡が・・・
うん、間違いない。ジャイアントラットのものだ!」
(みんなの方を振り返る)
みなさん、見つかりました!ジャイアントラットの足跡です。
見てください、あちらの林から続いているようです。

 建物の北側を中心に調べていたら、ねすみの足跡を複数発見。 大きさからいって、ジャイアントラットのものとみて、確かだ。 足跡は建物の西側の方にもついていたが、多くの足跡は、 北の林から出て、林に消えていってる。

■ 廃倉庫
☆From:ダーナ To:レンシオ君
−倉庫の周りをごそごそ探していたダーナがレンシオ君の声を聞きつけ 駆け寄る。

さすが!ハンターで生計を立てていただけある。
みんなを呼んで早速追いかけてみよう。

■ 廃倉庫
☆From:リュセラ To:(独り言)
こっちは何も見つからないから、余計に疲れてるのに。
いいわよね、単純素直に喜べる元気な誰かさんは。

(伸びをしながら、レンシオの方に向かう)

■ 廃倉庫
☆From:レンシオ To:ダーナ
・・・今私たちのとれる行動は二つあります。
一つ。ネズミの居場所まで行って、穴を今のうちに塞ぐ。
二つ。いったん引き上げて、明日・・・もう今日でしたね(^^;)ふさぎに来る 。
今行った場合、ネズミがでてくる可能性は高いです。逆に明日来た場合、多分ネズ ミはでないでしょう。
ここで問題になるのは、稼ぎを重視するか安全性を重視するかです。もっとも、最 終判断はダーナさんに任せますよ。

■ ファレンの家
☆From:ヘルムンス To:レンシオ&みんな
1つ目の案をとった場合、確かにネズミに遭遇する確率は高いですが、 こちらの体制も決して万全とはいえないですね。
予想以上にネズミが多かった場合、返り討ちをくらって手ひどい目にあう 可能性もあります。
逆に2つ目の案だと、足跡の追跡などは難しくなるでしょうから居場所す ら特定できない可能性もありますね。

ただ、個人的な意見では一旦戻る方を推します。
なにより、アインスさんの治療を優先すべきだとおもいますから。
ここでさらにネズミ退治に時間をかけてしまったせいで彼が手後れになっ てしまっては、それこそ本末転倒というものでしょう。
(ここまでしゃべったところで、眉をしかめるヘルムンス)
...それに、アインスさんの治療で思い出しましたが、ツヴァイさん とラフィアンさんも、ネズミ達から傷を受けた以上専門の治療師に看て もらった方がよいでしょうね。

■ 廃倉庫
☆From:レンシオ To:ヘルムンス
ヘルムンスさんの言うことはあながち間違いというわけではないのですが・・・
今行って、ネズミがたくさん現れてもこのウォッカで追い払うことは可能ですよ。
で、参考までに。今引き返して明日やって来ても、足跡は意識的に消そうとしない 限り消えませんから大丈夫ですよ。

■ 廃倉庫
☆From:リュセラ To:みんな
2人とも、そんなこと言ってたらリーダーが迷うだけだと思うけど。
ほら、さっきまで追いかけるぞ、って感じだったのに。
(で、どうするの? という感じでダーナを見る)

――こういう時、英雄譚に出てくる勇者だったら、危険は承知でも 街の平和なんかの為に前へ進んでゆくんだろうけどな。

■廃倉庫
☆From:ダーナ To:リュセラ嬢&みんな
−みんなの意見を聞き終えちょっと考えてから口を開く。

(諭すような口調で。)
ふむ、リュセラ嬢よ英雄譚の勇者は病気の人を放り出すかな?
また、病に犯されつつあるかも知れない友を放っておくかな?
ジル殿、英雄とはどう在るべきですかな。

しかし、このまま帰るのも効率が悪いな...。
..今日はとりあえず足跡を追跡して巣穴の確認迄としたいのだが
ネズミが出たらその時は戦うが穴に入らねばたいした数では無いと思うが。
ヘス参謀、レンシオ君どうだろうか?

■ 廃倉庫
☆From:リュセラ To:ダーナ
放っておいてもうまくいくから英雄なのよ。
栄光の陰には犠牲が付き物じゃない、ああいうお話って。

それに、私達はただの冒険者だって判ってて言ったつもりだったけど。
ひょっとして英雄志望だった?

■ 廃倉庫
☆From:ダーナ To:リュセラ嬢
(静かな口調で)

私は私の救える全ての人を誰一人として犠牲にはせん。
手に余る事に命を張るほど馬鹿ではないが自分の出来る事を
投げ出したりは出来んよ。
そうやって精一杯頑張っていけば誰だって英雄に成れるのでは
ないか?
ただ一人の人にとっての英雄でもな..。

私は間違っているか?リュセラ嬢。

■ 廃倉庫
☆From:リュセラ To:ダーナ
間違ってるかどうかなんて、私が決める事じゃないわよ。
自分の行動で決まるんでしょ。
後になって口先だけだった、なんてこと言われないように頑張ってよね。
手始めに、ネズミ退治の英雄さん。

■ 廃倉庫
☆From:ダーナ To:リュセラ嬢を見ながら 
−リュセラ嬢の返答を聞きまた何かを言おうとするが口をつぐみ
ふぅ、とため息を漏らす。

■ 廃倉庫
☆From:ジル To:ダーナ
ここで恐怖に負けず、ネズミを追いかけることは言うまでもなく勇気あ る行動じゃ。一晩でも過ぎるとまた犠牲者が出るやもしれんしな。
じゃが、ここでアインスの身を案じて引き換えすというのならば、それもある意 味とても勇気ある行動じゃな。
マイリーは信念を持った者には必ず力をお貸し下さる。今、本当に大切じゃと思 う方へ行くのが良いと思うぞ。

■廃倉庫
☆From:ラフィアン To:ダーナ&みんな
待てよ、ダーナ!
おれの意見は聞く気はねえのかよ!

おれはこのまま追っかけた方がいいと思うぜ。
どうせ、明日の朝までにはもどるんだろ?
半日遅れて死んじまうようなら、アインスの野郎も運がなかったってことさ。
もっともおれ達が全滅しちまえば、どうにもなんねえけどな。

それよか、ここで逃したねずみ達がおそった人間達が死ぬのに病気にかかる暇が あるかどうか・・・。
その場で食われちまえば・・・へへっ、一巻の終わりだもんな。

■ 廃倉庫
☆From:ダーナ To:ラフィアン
いや済まん、済まん。
ラフィアン、無視した訳じゃないぞ。
ライネさんと仲良く話してたみたいだからまだそっちに居ると思ってな。
まぁ、お前の言わんとする事は想像は付いていたが..。
とりあえず、突撃に一票だな。

■ 廃倉庫
☆From:レンシオ To:ダーナ
ダーナさん、こんな言葉をご存じですよね。
「君子危うきに近寄らず」
で、ハンターの間にはこのような言葉もあります。
「如何なる武器も地の利にしかず」
今このように暗い中、林の中にはいることは相手に地の利を譲ってるようなもので すよ。
もっとも、先のとは逆の言葉存在しますけどね。

■ 廃倉庫
☆From:ダーナ To:レンシオ君
ふむ、その意見もいちいちもっともだ。
それならこの近くに住むと言うツヴァイさんの家にお世話になって、
仮眠を取り朝一番に探索...。
いかん、これではアインスの命に関わるかも..どうすればいいんだ..。
あっちを立てればこっちが立たず..うむぅ。

■ 廃倉庫
☆From:レンシオ To:ダーナ
「虎穴に入らずんば虎児を得ず」「暴虎馮河の勇」
どちらも正反対の言葉のようですが、共通点があります。
どちらも準備の大切さを詠っていますよ。準備がしっかりされてるからこそ、虎穴 に入れるのです。
私たちがネズミを追う準備がされているか、どうか、それは ダーナさんの判断することですけどね。

■ 廃倉庫
☆From:レンシオ To:ダーナ
で、私の意見についてですが・・・。
ここは退くべきかと思います。私たちは言わばネズミを狩ってるわけです。ハンタ ーは夜に狩りは行いません。

■ 廃倉庫
☆From:ダーナ To:みんな
−みんなの顔をぐるりと見回し口を開く。

うむ、ここは一時撤退しよう..。
アインスと今日怪我をしたものの治療を先に行おうと思う。
これで良いな。
ツヴァイさんにも治療を薦めよう。
レンシオ君その旨を伝えてくれないか。

■ 廃倉庫
☆From:レンシオ To:ダーナ&ツヴァイ
ああ、はい。では言っておきます。

ところで、ツヴァイさん・・・でしたよね。先ほどの言葉に甘えさせてもらいます 。

・・・ところで、大変言いにくいことなんですが。あのネズミに噛まれると、たま に感染症にかかってしまうことがあるんです。悪くしたら、あなたもかかっている かもしれません。
唐突ですが、ファレンという人をご存じですか?私たちはその人の知り合いなんで すけど、丁度今言った感染症の研究をしているのです。今なら、看てもらえると思 います。明日にでも、一緒に行きませんか?

■ 廃倉庫
☆From:ツヴァイ To:レンシオ
   (ライネを送って帰ってきたツヴァイ)
ええ、どうぞ。狭くて汚いし、何もないところだけれど、僕の家でよければ どうぞ、ゆっくりしていって下さい。

 ・・・えっ、感染症ですか?うーん、まさか。体の具合がおかしいってことも ないし、 私は大丈夫だと思いますよ?(と言いつつ、少し不安そうな顔)

 ファレンさんなら知ってます!スラムの賢者と呼ばれている方ですよね。 スラム内で病気なんかで苦しんでいる人を救おうとしているんですよね。 凄い人だな、って尊敬しているんですよ。
皆さん、明日その方のところに行かれるんですか。じゃあ、僕もご一緒させても らおうかな。

 一向と、ツヴァイは、廃倉庫を後にし、ツヴァイの家へと向かった。
ツヴァイの家はここから南西へ30ほど歩いたところに有り、皆が休む頃には 時刻は2時を過ぎていた。

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GM:澤口 佳子(かなめ)
E-mail:kaname@yk.netlaputa.ne.jp