熱闘乱舞
■ナギ To:冒険者たち
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おはようございます(ぺこり)
ウサお兄ちゃん、やっぱりかっこいいね〜。
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1回戦の興奮冷めやらぬ会場内を見回すと、いつのまにかレヴィーヤと一緒に、冒険者たちの近くの最前列で試合を見ていた様子のナギがいた。
繋がれたふたりの手には、細かいモザイクが貼られたおそろいのブレスレットが光っている。
■ゾフィー To:ナギ
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おはようございます。
こんな時でもきちんと挨拶できるのは感心なこと。
贈り物、喜んでもらえたようでよかったですわね。
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■ナギ To:ゾフィー
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うん! うれしいって、言ってくれました(///
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■ゾフィー To:レヴィーヤ&ナギ
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(ドワーフ語)
レヴィーヤも、ナギさんに会えてよかったわね。
そのブレスレット、髪にもペンダントにも映えますのね。
どちらにも似合う、かなり「瀟洒(しょうしゃ)」な……
(ドワーフ語&共通語)
ええっと……そうね、「あかぬけた」デザインですわ。
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■レヴィーヤ To:ゾフィー
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(ドワーフ語)
しゃ、しょ?
アカヌケタでざいん!
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■ナギ To:ゾフィー>レヴィーヤ
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あかぬけた、って言うんだ〜。
(ドワーフ語)
あ…あかぬ……けた、ぶれすれっと、だね。
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さっそく発音してみるふたり。
■ハノク To:ティガ&カイネ
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なんでい、だらしねぇなおめえら!! うさみみ野郎に負けるたぁ、もうフレンジィ号に乗る資格はねぇッ!
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ステージから降りて来たティガをひっつかみ、間接技を決めるハノク。
それを困ったように微笑みながら見ているのは、ナギそっくりな女性──アーユであった。
■シグナス To:ハノク
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ま、そう目くじら立てなさんな。ホントに精霊魔法覚えてたら結構なモンだぜ?……結局見れてないけど。
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■ハノク To:シグナス
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そ、そりゃそうだがよぉ……俺はティガの心意気がなさけねぇんだよっ!?
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■カイネ To:シグナス
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……ま、精霊魔法を学び出したきっかけは、バルキリーへの憧れなんだけどな。
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■ライチ To:リコリス
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お、ちゃんと一緒に来てるじゃない。
……どうやら、心配ないみたいだね?
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ライチはハノクに寄り添うアーユの姿を見て、リコリスにそっと片目を瞑ってみせた。
すべての組み合わせの1回戦を終え(当然、ヤツメとロシュも勝ち残った──ロシュは何もしなかったが)、続いて2回戦の始まりを告げるドラが鳴った。
■黒ひげレフェリー To:ALL
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さぁっ、続いてはもはや大人気コンビ、無口無表情魔法少女と謎めいた覆面ウサミミ!
「リュナ&うさぎ」!!
対するは、巷で有名な服飾店勤務、町行く人々をスカウト&ハントする美女ふたり!
「コノハナ&イアナ」!
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レフェリーの声と、大声援をバックにステージに上がってきたのは、どう考えても見覚えのあるふたりだった。
■ショートパンツの女の子(イアナ) To:ウーサー>コノハナ
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な〜んか、どっかで見かけたようなシルエットだよねぇ……コノハナ。
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■ワンピースの女の子(コノハナ) To:イアナ
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うふふっ、そうね……♪
それにしても可愛いお耳、食べちゃいたいくらい……♪
仕留めそこなったあの時の黒ウサギを思い出して燃えてきたわ……♪
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不穏な雰囲気に怯えてカバンの中に逃げ込んだ。
■ウーサー
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うわぁ……こんなに黒かったとはな……。
お近づきになる余裕が無くて、かえって良かったみてぇだぜ……。
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■リュナ To:ウーサー
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…………うさぎ。知り合い?
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妙なオーラを出しながらぼそりと聞いてくるリュナ。
誤解で瓦解させられてはたまらない、と踏んだウーサーは、マスクで目元を隠して誤魔化すことに決めた。
■ウーサー To:リュナ
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 ̄(゜ x ゜) ̄ いや全然ウサ。
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妙に対抗意識を燃やした目で、対戦相手に向き直る。
■ウーサー To:心の声
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(ううっ、マジで怖ぇ……いやいや、今は相手に集中しねぇと……ありゃ? あっちが出てくるのか???)
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ワンピース以外は防具らしきものを身につけていないように見えるコノハナは、薄い笑みを浮かべながら、すらりとエストックを抜刀した。
イアナは片手を軽く握っている──よく見るとその中指には、指輪が光っているようだ。
■リコリス To:ウーサー
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ウサウサ気をつけてねっ!
ショートパンツの子はリコと同じぐらいの魔術師だよ。
撃てる魔法はリコより多そうだけど…。
あとね〜、ワンピースの子はライさんと同じぐらいの戦士みたい。
頑張ってね〜※ヽ(▽^*)ノ
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■シグナス To:ウーサー
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遣り辛いだろうが気圧されんなよー。
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■レヴィーヤ To:ウーサー
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(ドワーフ語)
うさうさにいちゃん、ぼっこぼこにしちゃえ〜!
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ポンポンを縦横無尽に振り回して声援を送るレヴィーヤ。
■ウーサー
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なんか、とんでもねぇ応援してそうなお嬢ちゃんもいやがるな?
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言葉そのものは理解できないものの、雰囲気からウーサーはにやりと哂いながら、レヴィーヤの声がした方に手を降った。
ラージ・シールドを片手に持ち、鞘に収めた鉄刀の具合を確かめながら、コノハナに握手を求めに行く。
■ウーサー To:コノハナ
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 ̄(・ x ・) ̄ノアウェーだからって容赦ないぜ、このウー……じゃねぇ、うさぎさんはよぉ?
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■コノハナ To:ウーサー
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うふふっ、お手柔らかに……。
お手々に肉球が無いのが残念ですわ……♪
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■ウーサー To:コノハナ
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 ̄(・ x ・) ̄ノシいいセスタスが売ってる店知ってたら、紹介してくれるかい?
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■コノハナ To:ウーサー
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ええ……喜んで♪ 天然のウサギの毛を使ってあるのが良いかしら……?
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柔らかな(だが目が笑ってない)微笑みを浮かべながら、握手に応じるコノハナ。
■ウーサー To:コノハナ
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 ̄(・ x ・) ̄ノシ試合が始まったら――オレ様の剣技には、今から覚悟しときな、惚れるぜ?
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ほとんど力を込めることなく握手を終え、手を離したウーサーは、流れるように後じさりしてコノハナとの距離を取り、鉄刀を鞘から抜いた。
びしり、と構えた鉄刀の切っ先から、ウーサーの剣士としての力量が、不可視の火花の如くに鮮烈に迸っているかのような練達の構え――ただし、ウサミミ&ウサ鎧である。
■リュナ To:コノハナ>ウーサー
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……何喋ったのか、あとで吐いてもらうから。
(上位古代語)
マナよ、彼の手に匠の技を
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妙に低くよく通る声で紡がれた古代語魔法の詠唱が、試合開始の合図となった。
【R1先攻】
リュナ:ウーサーに「フィジカルエンチャント/シャープネス」2D6 → 2 + 3 + (5) = 10
ウーサー:コノハナに鉄刀で通常攻撃(8+1) 2D6 → 1 + 2 + (9) =12
ウーサー:打撃力16+8 10 = 2 (3 + 1 = 4) + 【8】 キーNo. : 16
GM : コノハナ:回避6 2D6 → 1 + 1 + (6) = 8
GM : コノハナ:防御3+ダメ減3 3 = 0 (1 + 2 = 3) + 【3】 キーNo. : 3
【R1後攻】
GM : イアナ:コノハナに「クイックネス」魔力5 MP16-4=12 2D6 → 6 + 6 + (5)= 17
GM : コノハナ:ウーサーにエストックで通常攻撃4 2D6 → 3 + 6 + (4) = 13
ウーサー:回避10 2D6 → 5 + 5 + (10) = 20
ウーサー&リュナ ○―× コノハナ&イアナ
「シャープネス」の力を得たウーサーの一撃が、揺れるうさみみに見とれていたコノハナを捉えた!
■ウーサー To:コノハナ
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 ̄( ̄へ ̄) ̄ お目目がお留守だぜ、美人さん?
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■コノハナ To:ウーサー
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うふふ……今度はこちらから行きますわ……♪
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【R2先攻】
GM : イアナ:コノハナに「プロテクション」魔力5 MP12-1=11 2D6 → 4 + 4 +(5) = 13
GM : コノハナ:ウーサーにエストックで通常攻撃4 2D6 → 6 + 6 + (4) = 16
ウーサー:回避10 2D6 → 3 + 6 + (10) = 19
【R2後攻】
ウーサー:コノハナに鉄刀で通常攻撃(8+1) 2D6 → 3 + 3 + (9) = 15
GM : コノハナ:回避6+1 2D6 → 5 + 3 + (7) = 15
リュナ:ウーサーに「プロテクション」。2D6 → 1 + 3 + (5) = 9
ウーサー&リュナ ○×―×× コノハナ&イアナ
■ウーサー To:コノハナ
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 ̄(≡゜▽゜≡) ̄ 今のを、凌ぎやがるかっ!? こりゃあ――凄ぇっ!!
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■イアナ To:コノハナ
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くっ、相手も相当素早いよコノハナッ!?
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双方かすりもしない高次元の攻防に、会場からどよめきが起こる!
■リュナ To:ウーサー
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……。
(上位古代語)
マナよ、彼に鎧を
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何か不安になったのか、有無を言わせず「プロテクション」を施すリュナ。
■ウーサー To:リュナ
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 ̄(・ x ・;) ̄ あ、いやあの大丈夫……ダイジョウブダヨ?(汗)
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【R3先攻】
※以降、イアナは何もしない
GM : コノハナ:ウーサーにエストックで通常攻撃4 2D6 → 6 + 5 + (4) = 15
ウーサー : ウーサー:回避10 2D6 → 5 + 1 + (10) = 16
【R3後攻】
ウーサー : ウーサー:コノハナに鉄刀で通常攻撃(8+1) 2D6 → 6 + 4 + (9) =19
ウーサー : ウーサー:打撃力16+8 11 = 3 (2 + 3 = 5) + 【8】 キーNo. : 16
GM : コノハナ:回避6+1で7 2D6 → 5 + 2 + (7) = 14
GM : コノハナ:防御3+ダメ減4 8 = 4 (5 + 5 = 10) + 【4】 キーNo. : 3
ウーサー : 以降、リュナは行動なしで。
ウーサー&リュナ ○×○―××× コノハナ&イアナ
■コノハナ To:ウーサー
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……私以上に「速い」殿方は久しぶりですわ……どうやら、捨て身にならないと勝てないようね?
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再び有効打を喰らったコノハナは、身体の正面――それなりに豊かな胸の谷間が見える――をがら空きにして、無造作にウーサーへと歩み寄った!
■ウーサー To:心の声
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/(≡ ̄ p  ̄≡)\ (こ、コレはなかなかの……はうっ!?)
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【R4先攻】
GM : コノハナ:ウーサーにエストックで攻撃4、強打+2 2D6 → 6 + 6 + (4) = 16
GM : コノハナ:打撃力21+追加7 15 = 8 (6 + 4 = 10) + 【7】 キーNo. : 21
ウーサー:回避10 2D6 → 5 + 2 + (10) = 17
ウーサー:防御12+ダメ減5+プロテクション1 10 = 4 (6 + 2 = 8) + 【6】 キーNo.: 12
【R4後攻】
ウーサー : ウーサー:コノハナに鉄刀で通常攻撃(8+1) 2D6 → 2 + 5 + (9) =16
ウーサー : ウーサー:打撃力16+8 12 = 4 (4 + 2 = 6) + 【8】 キーNo. : 16
GM : コノハナ:回避6+1-4で3 2D6 → 5 + 1 + (3) = 9
GM : コノハナ:防御3+ダメ減4 4 = 0 (1 + 2 = 3) + 【4】 キーNo. : 3
ウーサー&リュナ ○×○○―×××○ コノハナ&イアナ
■ウーサー To:コノハナ
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 ̄( ̄□ ̄#) ̄ ち、いいっ!?
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コノハナの強運か、ウーサーの油断か。エストックの切っ先がぴたりとウサギ覆面の下、首元を指し示して止まる。
コノハナが妖艶な笑みを浮かべた、次の瞬間――
■黒ひげレフェリー To:ALL
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勝負ありっ!そこまでッッッ!!!
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ウーサーの最後の有効打が決まったことをレフェリーが知らせると、固唾を飲んで見守っていた観客から、わぁっと大きな歓声が上がった。
■イアナ To:ウーサー>コノハナ
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くっ……負けたよ、相手が悪すぎたみたいだね?
あ〜あ、せっかく寝室の模様替え資金にできるかと思ったのに〜。
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見ると、コノハナはステージに座り込んでさめざめと泣いていた。
■コノハナ To:ウーサー
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うぅっ……あなたのような好敵手に出会えるのであれば、冒険者をやめるんじゃなかったわ……。
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■ウーサー To:コノハナ
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〜〜〜 ̄(・ x ・) ̄ノシ
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ウーサーはコノハナに歩み寄り、そっと肩を叩いた。
■ウーサー To:コノハナ
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 ̄(・ x ・) ̄ まさかこんな美人さんが、あんな思い切りの良い打ち込み入れてくるとはな……お前さんが現役じゃなくて、本当に良かったぜ。
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コノハナの前に屈み込み、立ち上がるのを助けるように片手を差し伸べる。
■ウーサー To:コノハナ
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 ̄(・ x ・) ̄ 機会があったら是非、また手合わせしてほしいぜ――次は、「違うレギュレーション」の試合でな?
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■コノハナ To:ウーサー
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うう……やさしいのね……ウサミミさん。
じゃあ、今夜明かりを消して待ってるわ……私たちの寝室で。
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ウーサーの手を取って立ち上がり、そのまま身を寄せるようにしながら、ぽっと頬を赤らめてささやく。
■イアナ To:コノハナ
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ちょ、ちょっとお、あたしはヤダからね、こんなごっついのは!?
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■ウーサー To:イアナ
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/(・ x ・)\おいおい、見かけで決めて欲しくは無ぇな?
今の試合じゃ見せきれなかったが、鍛えてるのはパワーとタフネスだけじゃあ――
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思わぬ好展開に沸き上がるワクワクを堪えつつ、クールさを意識しながら口説きにかかる。
しかし背中越しに感じた、なにやら曰く言い難い気配に振り替えってみると、そこでは……
■リュナ To:ウーサー&コノハナ&イアナ
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…………………………。
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さりげなく、3人を一直線に捉えることのできる位置取りまで移動し、メイジスタッフの先に魔力を充填させているリュナがいた。
■ウーサー To:リュナ>コノハナ&イアナ
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~~(・ x ・)~~ あ、いや待て待て落ち着け! (今はまだ)誤解だから無駄弾撃つなって!?
/(・ x ・)ヾ 悪い悪い、今夜はもう一勝負あったのを忘れてたぜ。明日の晩じゃあ如何だい?
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覆面越しの眼差しを、応援席にいるパーティの男衆のほうにちらりと向ける。
■ウーサー To:コノハナ&イアナ
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なんならお詫びの土産に、あっちの優男ん中からお好みのを持っていくからよ?
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■コノハナ To:ウーサー
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あら……うふふ。
できればお優しいかたよりも、攻略しがいのあるかたのほうが好みですけれど……♪
何人でも、よろしくてよ……?
まとめてお相手させていただきますわ……♪
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■イアナ To:コノハナ
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え、えええっ!?
ね、ねぇ……あんまり多いと、翌日まで疲れが残るよぉ? コノハナぁ……
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なにやらトホホな表情になりながら、目を輝かせてウーサーを見つめるコノハナの脇を肘でつっついた。
■スクワイヤ To:ウーサー
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〜〜〜〜フーッ。(-"-#)"""ノ
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地の底から響いてくるような(それでいて拗ねたような)低い声でぼそりとつぶやくと、くるっと踵を返し、すたすたとステージを降りてゆくリュナ。
見れば、いつの間にかスクワイヤがウーサーの足元で荒ぶる威嚇の声を上げながら、背中の毛を思いっきり逆立たせていた。
■ヤツメ To:ロシュ
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じゅんとーに勝ってきたですねぇ、ロリウサコンビ!
さっ、ボクらもポカしないよーにちゃっちゃか勝ちに行くですよぅ〜!!ヽ(゜∀゜)ノ
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■ロシュ To:ヤツメ>冒険者たち
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まだ僕は、何もしなくていいよね?それじゃあみなさん、またあとで。
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続いてステージに上がり、一般人と思しき哀れな参加者に対峙するふたり。
ヤツメが振り回すショートスピア1本で、あっという間に勝負が決まった。
ロシュは相変わらず背中にライアーを抱えたまま、棒立ちで見ているのみ。
■ウーサー
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おぉ……流石だな、嬢ちゃんのお仲間は。
だが武器があの槍一本なら、警戒するのは精霊魔法と呪歌か……まあ、あの槍ならプレートメイルでなら凌げるだろうから、歌いだしたら抵抗に専念するか……?
うむむ……。
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試合振りを眺めていたウーサーは、前日から考えていたとおりプレートメイルに着替えながら、直後に待つ試合に思いを巡らせた。
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