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SW-PBM Scenario#150 Three? materials |
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トールクーベ図書館 |
ミリィとアリエラは、調べものの定番、図書館へ。
オランの三角塔の図書館のような立派なものとは比べようも無い、こぢんまりしたレンガ造りの1階建ての建物だった。
「トールクーベ図書館」とある看板も、素朴な本のレリーフが施されたかわいらしいものだった。
■ミリスレスカ To:ALL |
あ、なんだかこーゆー建物って、ボク好きです…♪ |
■アリエラ To:ミリィ&ALL |
ほんと、なんかほっとするような雰囲気の建物ですね。 ブラウニーさんもいるのかな? |
中に入ると、奥までぎっしりと並んだ背の高い本棚、そして受付が目に入った。
蔵書の数はさほど多くはなさそうだが、きちんと整頓されているようだ。
読書にいそしむ町民の姿もちらほら見える。
■司書 To:来た方 |
こんにちは。ご利用前にこちらにお名前と、連絡先の記入をお願いしますね。 |
ホェルンと良く似た三角帽子をかぶった利発そうな少年が羊皮紙のノートと羽根ペンを差し出してきた。
■ミリスレスカ To:司書 |
はい、じゃあええと…(かきかき)。これで、大丈夫でしょうか? |
必要事項を下位古代語で記入するミリィ。
ついでに、首から下げていた「イェズニカ薬舗」の札も胸元からひっぱりだして、少年に見やすいようにかざしてみせる。
■司書 To:ミリスレスカ |
あ、イェズニカ薬補の関係者の方ですか。 お仕事お疲れさまです。 |
納得の様子。
ちなみに二人の装備を見ても驚いた様子はなし。
■アリエラ To:ミリィ&司書 |
…えっ? ミリィちゃん、知らない言葉で書いてる…。 えっと、記入は共通語でも大丈夫ですか? |
「イェズニカ薬舗」の札を胸元に出しつつも、なんだか不安そうだ。
■司書 To:アリエラ |
はい、いいですよ。 下位古代語で書く人の方が珍しいですから。 |
面白そうにミリィを見ている。
■アリエラ To:司書 |
あ、そうなんですか〜。 |
ほっとしたように胸を撫ぜ下ろしてから、共通語で名前と連絡先を書き込んでいく。
■ミリスレスカ To:司書 |
ええと…この町の古地図を探したいんですけど、どのあたりにあるんでしょう? |
■アリエラ To:司書 |
あと、この街の遺跡について調べたいんですけど…。 点在場所と、どんな遺跡なのかについての資料ってありますか? |
■司書 To:アリエラ&ミリスレスカ |
古地図と遺跡に関する資料、ですか? うーん。 失礼ですが、使用目的を伺ってもよろしいですか? |
■アリエラ To:司書 |
あ、はい。 私たち、「イェズニカ薬舗」のセルフィドさんの依頼で薬の材料を探しているんですけど…。 その材料って言うのが、昔からこのトールクーベの街にあるもの、みたいなので、とりあえずこの街に昔からある遺跡、とか昔の地図から調べてみようと思うんです。 |
■司書 To:アリエラ&ミリスレスカ |
なるほど〜。またあの先生が……。ふふっ。 あ、いえ。頑張ってくださいね。 え〜と、古地図と遺跡……と。 |
少年はこぼれる笑みをごまかすように帽子を被り直してから、分厚い書物を引っ張り出して検索を開始。
■司書 To:アリエラ&ミリスレスカ |
古地図は、E01の棚。 遺跡に関する記録は、F01の棚にあります。 どちらも高い位置にありますので、近くにある台を使っていただいて構いませんので。 倒れないように気をつけてくださいね。 |
■アリエラ To:司書 |
わかりました〜、ありがとうございます。 |
棚に書いてある目印を頼りに探すと、E〜Fの棚は図書館のいちばん奥にあった。01の段は、ふたりの身長ではとどかない。
あたりを見回すと、古ぼけた木造りの台がふたつ。重ねて使えば届きそうだ。
■ミリスレスカ To:チャイロン |
う〜んと……ねぇチャイロン、あそこの段まで登れる? 上に登ったら、本の背表紙を見ていって、ボクが指示した本を落っことしてくれないかなぁ? |
古ぼけた台を重ねる、という危険を冒すよりは、ファミリアーを使い倒してみようと思い立ったらしい(笑)
■ミリィ To:チャイロン |
よっ、と……がんばれ、チャイロン! |
チャイロンになら棚の上まで上れそうだ。
ミリィは伸ばした自分の両腕もハシゴ代わりに使わて、なんとか最上段にチャイロンを飛びつかせることに成功した。
そして、今度は本棚と本の間の細い隙間をするすると歩きぬかせながら、チャイロンからの視覚情報に意識を集中させる。
■ミリィ To:ひとりごと |
え〜っと、う〜んと……あっ、これかな? よしチャイロン、がんばって! |
視界の違いに神経をすり減らしながらも、なんとか目当ての本――『トールクーベ 古き町並みの記録』を見つけたミリィは、重そうな本の落下に備えてすこし身構えた。
しかし、本は分厚く大きい上に、ほとんどすきまなくぎっしり収まっているので、チャイロンの小さい手で引っ張り出すのはちょっと大変かもしれない。
■ミリィ To:チャイロン |
どう、チャイロン……だめみたい? そ〜か〜、う〜ん……もういっかい、頑張ってみて? |
■アリエラ To:ミリィ |
ミリィちゃん、使い魔便利そうだね〜。 |
そんな便利なものをもっていないアリエラは、台を重ねて乗ってみようとしていた。
■アリエラ To:独り言 |
これで、大丈夫かな? |
ぐらぐらしないか確認しながら、慎重に台の上に登る。
■ミリィ To:チャイロン |
う〜ん、う〜ん……やっぱり、だめそうなの? じゃあ……よし、魔法を使ってみよう♪ |
一方ミリィは、危険を侵そうとしているアリエラの様子には気付かず、発動体のフェロニエールを手に取っていた。
目指す本の真下に移動して、まだ慣れていない『レビテーション』の呪文を詠唱しはじめる。
そして、ミリィの身体がふわふわと浮かび上がり始めたとき、その『事件』は起こった!
■男性の声 To:アリエラ |
待った! 危ないっ! |
突然の大声と、アリエラの足元でバキバキっという音が響いたのは同時だった。
アリエラは危険をとっさに察知することができず、バランスを崩して背中から倒れる。
■アリエラ To: |
え? え? き、キャ〜!! |
受け身をとろうとするより早く、風のように誰かが駆け寄ってくる気配と、自分の体重を受け止められる感覚。
気づくと、何かが自分のお尻の下敷きになっていた。
■男性 |
う、お、重い……。 |
女性にとって禁句な一言が聞こえる。
うつぶせに床に倒れているのは、マントを身につけ、腰に帯剣した冒険者風の男性。
茶髪の後頭部が見えるが、顔は確認できない。
■アリエラ To:独り言 |
わ、私、そんなに重くないもん… |
「重い」という言葉にまず反応する。
そして、その後でようやく状況を理解した。
■アリエラ To:男性 |
あ、あの、すみません。 大丈夫ですか? |
あわてて、男性の上から立ち上がる。
■冒険者風の男性 To:アリエラ |
いってて…あ、大丈夫だいじょうぶ。 君こそ、大丈夫? ちゃんと、こう、華麗に抱き留めるつもりだったんだけど… |
立ち上がり、苦笑いを浮かべながらお姫様だっこのジェスチャー。長い前髪からのぞく顔立ちは、意外と整っていた。
■アリエラ To:冒険者風の男性 |
あ、はい、私は大丈夫ですけど…。 |
意外とハンサムな男性を見て、ちょっぴり顔を赤らめドギマギと答える。
■冒険者風の男性 To:アリエラ |
俺がさっきその台を使ってたときに、亀裂が入っちゃって。 今、ちょうど受付に報告しに行ってたんだよ。 |
申し訳なさそうに頭を掻く。
肘からは(転んだときに)ぶつけたのか、血が出ていた。
■アリエラ To:冒険者風の男性 |
あ、そうだったんですか…って、血が出てますよ。 すみません、私のせいですね。 今、魔法で治しますからじっとしていてくださいね。 |
男性の肘に手を沿え、「ヒーリング」の魔法を使うために精神を集中する。
生命の精霊の力が、アリエラの手のひらに集まってきた。
■冒険者風の男性 To:アリエラ |
いや、君のせいじゃ…って、え? |
男性がきょとんとしていると、いつのまにか傷がすっきりきれいに治っていた。
■冒険者風の男性 To:アリエラ |
驚いた〜。君、精霊使いだったんだ。 そんな格好してるから、てっきり俺と同じ戦士かと思ったよ。 ありがと。 |
意外そうな表情を浮かべてから、にっこり笑う。笑った拍子に、男性が首から提げていたペンダントが揺れた。
よく見るとそれは……?
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GM:ともまり |