SW-PBM #116 ちるどれんず・ぱにっく! おまわりさんなぐられる |
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■ 【孤児院前】 |
アイレンとベルが帰っていった後。
そろそろ夕食の支度を始めようかと腰を上げたところに、家の外から言い争うような声が聞こえてきた。
■男の声 To:? |
こら、貴様っ。こんなところで何をしている。 なんだ、答えられんのか? 不審人物として詰め所にしょっぴくぞ…… むぎゃっ! |
一方、ようやくギルドから戻ってきたユウル&ヴィタリ。
孤児院まで後少しという辺りで、その悲鳴を聞く。
■ユウル To:ヴィタリ |
…なんか今、すごい聞きたくないな〜と思っていた声が聞こえたんだけど。 |
■ヴィタリ To:ユウル |
あぁ、ついさっき聞いた声だな(-_-;)。 |
気持ちは会いたくないが、なにやら面白そうな悲鳴が聞こえていたので、そちらに向かう。
■ウィスノー |
うぐぐぐぐぐ……。 |
予想した通り、悲鳴の主はウィスノーであった。
顔を抑えて呻いている。
■ユウル To:ウィスノー |
…ずいぶん痛そうですけど、どーかしました? |
■ウィスノー To:ユウル |
痛い、痛い! 顔を殴られたぞ! パパにだってぶたれた事ないのにっ。 |
それでも何とか起き上がると、じろっとユウルを睨み付ける。
■ウィスノー To:ユウル |
あれはお前の仲間かっ? いきなり殴りつけてくるとはどういうつもりだっ。 詳しい話を聞いてやる、詰め所まで来いっ! |
ユウル、共犯確定。
ウィスノー的に。
■ユウル To:ウィスノー |
ちょ、ちょっと待った! 私はたまたま通りかかってどうしたんですかって聞いただけでしょう! 殴られたんですか?そいつ、どこに行きました?どんな人でした? 官憲ならすぐに追いかけるか手配しなきゃダメでしょうが! |
連れて行かれるのは面倒だと思い、同じぐらいの勢いで怒鳴り返してみる。
そして辺りの様子を伺う。
■ウィスノー To:ユウル |
ひょろっとして背の高い男だったぞ。 ボクより背が高いとは生意気な……。 |
周りにはウィスノーの大騒ぎのせいで野次馬が集まり始めている。
ウィスノーより背の高い男は……たくさんいそうだ。
■ヴィタリ To:ウィスノー |
まぁまぁ、キミは優秀な官憲殿なんだろう? だったらすぐに犯人は見つかるさ。 それより、孤児院の場所は見つかったのかい? |
■ウィスノー To:ヴィタリ |
む? いや、まだだ。 この辺にあるという事はつき止めたのだが。 |
目の前だっつの(笑)
■ユウル To:ウィスノー |
謎かどうかわからない孤児院よりも、あなたが殴られたほうがよっぽど重大事件でしょう? 男を追わなくていいんですか? |
とにかく追っ払いたいというオーラがでている模様。
■ 【孤児院】 |
■アルテナ To:ALL |
……なんか、外が騒がしいな。いつもこんなににぎやかなのか? |
■ハンナ To:アルテナ |
賑やかなのは、この子らくらい。 |
ホルスとニーナを指差す。
■ロイ To:ALL |
なんでしょうねぇ。 |
■ルフナ To:ALL |
昨夜の事もありますし、ちょっと様子見てきましょうか? |
■アルテナ To:ルフナ |
そうだな。ここで御用にできればいいんだがな。 |
■ロイ To:ルフナ |
じゃ、僕も行きますよ。 |
という訳で、外の様子を見に行くと……。
ユウルとウィスノーが喧々囂々言い合っているところに出くわすのであった。
■アルテナ To:ALL |
……………えーと、あの官憲、どこかで見たことあるな。でも、あまり思い出したくない気もする。 |
■リシィア To:ALL |
言い合いになっているようですけれど……何かあったんでしょうか(^^; |
■ウィスノー To:アルテナ |
む? お前はあのときのメイド! 何故、こんなところにいる? |
■ハティノス To:アルテナ |
アルテナさんって・・・・顔広いんですね^^; ・・・・ん?メイド?? |
■アルテナ To:ハティノス&ウィスノー |
いや、メイドの部分は忘れてくれ… ったく、なんで今日はサナリアのところとばかり出くわすんだ… (ーー# 貴様こそこんなところで何をしている。偉い官憲は忙しいのだろう? 油売ってていいのか? |
■ウィスノー To:アルテナ |
油を売っているわけではないっ。 たった今、不審人物を尋問していたところだっ。 |
びし、とユウルに向かって指を突き付ける(ぉ
■ユウル To:ウィスノー |
私は通りかかっただけだってば! 勝手に不信人物にしないでよね。 |
不機嫌そうにそう言い放ってから、仲間に耳打ち。
■ユウル To:ALL |
(小声)なんかこの人、ここに石投げ込まれたことをどこからか嗅ぎ付けてきて、近所をうろうろしてたらしいんだよね。 そしたらここで誰かに殴られたんだって。 痩せて背の高い男らしい。 |
■アルテナ To:ユウル |
痩せて背の高い男…?ほう…。 |
ユウルの言葉に眉をひそめて、ウィスノーに振り返る。
■アルテナ To:ウィスノー |
ユウルは私たちの仲間だ。 今わたしがここから出てきたように、ユウルは帰ってきただけだ。 貴様の言う不審人物とはちがう。 で、貴様は何を探しに来たんだ?だれかから通報か何かがあったのか? |
■ウィスノー To:アルテナ |
うむ、この辺りの孤児院に石が投げ込まれたという話を聞いてな。 大した事ではないと思ったのだが、何かが気になって調べていたのだ。 そしてこの辺りまで来て、不審者を見つけて……残念ながら、取り逃がしてしまったが。 突然殴りつけてくるような奴だ、きっとあいつが犯人に違いない。 |
■アルテナ To:ウィスノー |
はあ、それだけで犯人? 貴様が突然大声で飛びついたから、反射的に手を出したんだろう。 一体何が気になるというのだ。前にも似たような事例があったのか? …まあ、どうでもいいが。孤児院探しならほかでやってくれ。貴様がいると騒がしくてたまらん。 |
そう言ってスラムの方を指差す。
■ウィスノー To:アルテナ |
騒がしいとはなんだっ。 これもボクが事件解決に燃えているからこそなのだぞっ。 ……しかし、確かにいつまでもここにいても仕方がないな。 向こうの方はまだ調査していなかったし、行ってみるか。 おい! 何か気が付いた事があったら、必ずボクに知らせるんだぞっ、いいなっ。 |
言いたい事だけ言うと、アルテナに指し示されたスラムの方へと歩いてゆく。
■ユウル To:アルテナ、ALL |
助かったよ、追っ払ってくれて。 ついさっきも孤児院の場所聞かれて、とぼけて巻いてきたとこだったんだけどね。 …もしかして、あれ、知り合い? |
■アルテナ To:ユウル |
まあ知り合いではあるんだが、商売敵だな。 あやつが来たら現場をかきまわすだけだからな。チェルシーも泣き止まなくなる。 さ、あやつのことなど忘れて部屋に入ろう。 |
その翌日の事である。
詰め所の前に身ぐるみ剥がされたウィスノーが転がっていたとかいなかったとか。
この件に関して、スラムの住人が関与していたかどうかは不明のままである。
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