オランの街 市場通り |
朝のピークを過ぎた市場は、それなりに閑散としていた。
これから昼が近づけば客足も増えるだろうが、露店の店主も、今は次の稼ぎ時へ向けての準備中と言った雰囲気だ。
そんな市場通りをぶらぶらと歩く一行に、一人の露天商が目を付けたようだ。
■ 果物売り To:おおる |
お嬢ちゃん方、何か買ってくかい? |
■ クラウディア To:果物売り |
お嬢ちゃんだって?うれしいことを言ってくれるじゃないか(笑)それじゃ、その林檎を6つもらおうかね。 |
■ 果物売り To:クラウディア |
へい、毎度! 3ガメルのリンゴが六つで、締めて、18万ガメル頂戴いたしやす! |
■ クラウディア To:果物売り |
こりゃあ、気前がいいねぇ、おニイさん。 それじゃ代金ね……おおっと、小銭をきらしちまったみたいだ。 おつりもらえるかね? 2万ガメル(^^) |
そう言いつつ、20ガメルを手渡した。
■ 果物売り To:クラウディア |
毎度あり! |
■ クラウディア To:果物売り |
そうそう、ひとつ聞きたいんだけどね。 ここの市場で、きのこを売っている屋台をしらないかい? できればなまものがいいけれど、乾物でもかまわないよ。 |
■ 果物売り To:クラウディア |
茸の屋台か? なら、三つ先のあの爺んとこだな。 |
■ クラウディア To:果物売り |
どれどれ……ああ、あの人だね。ありがとさん、また買わせてもらうよ…8^_^8… |
■ 果物売り To:クラウディア |
おう、待ってるぜ! |
調子のいい果物屋に教えられたとおり、少し先には、爺さんが茸の乾物を売る露店をひらいていた。
■ 爺さん To:おおる |
なんぞ用か? |
■ クラウディア To:爺さん |
こんちは、景気はどうだい? もし良かったら、ちょっと聞きたいことがあるんだけどねぇ。 |
■ ユウル To:お爺さん |
チャダイ村特産のキノコって、ある? あれでシチュー作るとおいしいんだってねえ〜。 |
■ 爺さん To:ユウル |
……お前さん方、客じゃないのか? チャダイ村だと? ……しらんな。 |
■ フィリス To:お爺さん |
ああ、えーと…じゃあその茸の乾物を少しと、あ、 その下のも少し。あとは…うーん、どれにしようかな〜♪ …チャダイ村特産のキノコとか、扱ってます? この頃品薄だって聞いたんですけど。 |
■ 爺さん To:フィリス |
……あいよ。6ガメルだ。
それにしてもしつけーな。チャダイ村の茸なんざねえ! |
■ フィリス To:お爺さん |
えと…はい、6ガメルです。 ってそんなに怒らなくてもー…(^^; …チャダイ村に何かあるんですか? それに若いモンって、これでも私、100年以上生きてるんですけどσ(^^; |
■ 爺さん To:フィリス |
全く、これだからエルフってぇのは……。 別に、チャダイ村に恨みがあるわけじゃねえよ。 ただ単に、あそこでとれる茸の話なんかしらねぇってだけだ。
……なんだい、あそこにゃ、そんなに美味い茸があるのか? |
■ クラウディア To:爺さん |
なんだい、きのこに関しちゃこの市場に右に出る者がないっていう爺さんでも知らないかい。 それじゃ、やっぱりあたしたち、がせネタ掴まされたってわけだ……。 いえね、オランでいちばん美味しいきのこを探してくれって頼まれてね。 昨日酒場で聞き込みをしたんだけど、チャダイ村かサカダイ村のきのこが一番って聞かされてね。 ……あの酔っぱらい、今度会ったら覚えておいで……(--+) |
■ 爺さん To:クラウディア |
なんでぇ、ガセネタか。 |
どうやら、上手く誤魔化せたらしい。
■ クラウディア To:爺さん |
それじゃ、爺さんお薦めのきのこはどれだい? |
■ 爺さん To:クラウディア |
お奨めか……ん? 待てよ。 サカダイ村? シャカダ村か? それなら、これだな。 |
爺さんが取り出したのは、黒地に白い水玉模様の怪しげなる茸。
■ 爺さん To:クラウディア |
これが、シャカダ村特産のメリリ茸だ。 今日入ったばかりの品だぞ。 特別に、一本50ガメルでどうだ? |
■ クラウディア To:爺さん |
ふぅん。これが、オランで一番美味しいきのこねぇ。 ……でも50はぼりすぎずじゃないのかい? 試食も出来ないんだしさ。せめて25だね。 |
■ 爺さん To:クラウディア |
物の価値のわからねぇばばぁだな。 なら、うらねえよ。 それに、そのいきなり半額って言う値切り方は何だ? 馬鹿にしとるのか? |
■ クラウディア To:爺さん |
ありゃ、こいつは失礼。てっきりあんたがこっちの足元みているんだと思っちまってね。悪かった、謝るよ。 まったく、最近は正直な商人が少なくなっていけないよ。 50ガメル……きのこの相場って、そんなにするもんなのかい? |
■ 爺さん To:クラウディア |
これを、そんじょそこらの茸と一緒にしちゃいけねぇよ。 香りを嗅げばその心天にも昇り、一口噛めばその舌とろけ、一切れ飲み込めばその身体とどまることなく 力わき出るって代物だ。 50でも安いぐらいだぞ。 |
……なんか、やばそうな謳い文句だな。
■ ユウル To:お爺さん |
え、ほんと?そんなにおいしいの?しかも力もつくんだ〜 いいなあ、食べてみたいなあ〜(目がきらきら) あ、でも、お金少ないんだった。ね、ね、もうちょっとだけ、まからない? |
■ 爺さん To:ユウル |
そう言われてもな……。 ……48ガメル。 これ以上は、びた一文まけられないな。 |
■ フィリス To:お爺さん |
48ですか…うん、じゃあそれで頂きます。 ちなみにこれ、美味しく頂くにはどのように料理するのがお勧めですか?(^^ |
■ 爺さん To:フィリス |
おう、毎度あり。 で、料理法か……そうさな、石蒸しなんてどうだ? |
石蒸しとは、石と泥で組み固めたかまどの中に材料を入れ、そのまま蒸し焼きにするという非常に野趣溢れた料理である。
■フィリス To:お爺さん |
石蒸し…ですか、ふむふむφ(.. っと。いろいろとありがとうございました(^^ |
■ リシィア To:フィリス |
それでしたら、野営の時にでも調理すれば良いですね。 お手伝いしますよ(^^) |
■ フィリス To:リシィアさん |
助かります(^^ となると初日の料理当番は決まりですね。 頑張りましょう〜♪ |
当初の目的を忘れかけてる一行に、クラウディアが多少大声で急いで爺さんに話しかける。
■ クラウディア:To爺さん |
売ってくれてありがとさん、おかげで助かったよ。 あとひとつだけ、このキノコを美味しく食べられるのはいつまでかね? 今日中なら急がなければならないし……。 |
■ 爺さん To:クラウディア |
そりゃ、早いにこしたことはないがな。まぁ、二日程度だろうな。 |
■クラウディア To:爺さん |
わかった、依頼人のところに急ぐとするよ。 |
■フィリス To:ALL |
さて、結構時間かかっちゃいましたね。 待ち合わせ場所に向かいましょうか♪ メルディスさん達、待ちくたびれていなければいいですけど… |
■ クラウディア To:ALL&フィリス |
そうだね、これ以上ここにいても、情報も得られそうにないし……。 急いだ方がいいかもね。 そうそう、フィリス嬢。そのキノコ、本当にメリリ茸なら、かなりの珍味のはずだよ。 シャカダ村のメリリ茸って聞いたことあるからね。 |
■ フィリス To:クラウディアさん |
へぇぇ…かなりの珍味、ですか♪(わくわく) |
■ ユウル To:ALL&フィリス |
じゃあ、みんなで集合場所に急ごう〜。 チャダイ村のキノコ、売ってなかったね。リーダー達は何か情報つかんだかなあ? (フィリスに)…メリリ茸調理するんなら、一口食べさせて欲しいな〜(笑) |
■ フィリス To:ユウルさん |
もちろんいいですよ。折角ですからみんなで食べましょう ^^)h |
■ ユウル To:フィリス |
やった!楽しみだな〜♪ …一瞬、お使いのこと忘れそうになったよ(笑) チャダイ村のキノコも早く食べられるといいなあ |
■ リシィア To:ユウル |
先ほどのおじいさんは、チャダイ村にきのこがある、という話すら知らないようでしたよね。 きのこを扱う商人の方でも知らない、という事は、メルディスさまもキャンドルさまも、 余り詳しい情報は、得られていない可能性が高いと思います。 |
■ ユウル To:リシィア |
そうか〜。とれる量が少ないから有名じゃないのかな? おいしければ、噂くらいにはなってそうなものだけど。 やっぱり、村まで行って聞くしかないってことか。 |
フィリスは、シャカダ村のメリリ茸を手に入れた!
ほら、無駄足じゃなかった……よね?
そ、それに、チャダイ村のきのこがマイナーだって事も分かったじゃん。ね? ね?