SWPBM#63

推理

1.まず、ルードを襲った動機は遺産であると思われる。
  (今回の登場NPC以外の)第三者からの逆恨み等の怨恨だとしたら、
  『今』襲われたことの説明がつかないし、これが偶然にも今回重なっただけ
  だとしたら、それこそ私たちの力の及ぶ範囲ではない。
  故に遺産が動機だとすると、容疑者はリーベルト、ケイヒル、ヨハンナの3人に絞られる。
  この中でヨハンナは貧乏性で、もともとほとんどお金を使わない人である
  ため、遺産欲しさにルードを襲わせるとは思えない。
  一方のリーベルトは、近々事業拡張をしたいと思っていたから、遺産の
  取り分は少しでも多い方が良かっただろう。
  ケイヒルは遊ぶ金が欲しかっただけ。少しでも多くもらえるに越したことは
  ないと、冒険者を懐柔しようとはしたが……あえて襲撃者を雇ってまで
  ルードに遺産を渡らせないようにするかは疑問が残る。

  [もちろん、3人の動機が怨恨の可能性もある。だが現時点では、
   リーベルト→不明。表向きはなさそうだが、本心は如何に…?
   ケイヒル→別に嫌ってはいないとの本人談
   ヨハンナ→昔、前妻への嫉妬によりルードに辛く当たっていたが、
        やはり今でもルードを憎く思っているのかもしれない。
        (一応は、ルードが出て行った時に後悔したらしいけど)
  ぐらいしか解らない。
  とりあえず怨恨の線では、ケイヒルのみ容疑者から外れると言えるか]

  襲撃者は最近オランにやってきた、西方からの来訪者である。
  最近、西方に行った=襲撃者たちと接触を持てたのはリーベルトと
  ケイヒルの2人のみ。
  だがケイヒルはまともに西方語をしゃべれない(らしい)し、今回は
  ほとんどリーベルト1人で商談から金の支払いまでしたとのこと。
  一方ヨハンナの場合、使用人を使う必要があったが、使用人は西方へは
  行ってないとの証言があるため、襲撃者たちに依頼を頼むのは難しい。

  襲撃者はルードを見分けている。
  数年前に出て行ったルードの似顔絵などはおそらくないことから、
  あの襲撃場所にて一見同じ冒険者である我々と、ルードを見分けた方法が
  あるはず。
  リーベルトの場合、依頼時に「自分と一緒にいる男」という条件で
  ルードの見分け方法を指示できる。
  ケイヒル&ヨハンナの場合、似顔絵が必要…だが、そんなものがあるなら
  依頼のときに提示されててもおかしくないし、ルードの顔を知っているの
  なら、そもそもルードが銀の網亭にいることも知ってそう。
  (でもケイヒルが我々の前に現れたときはそんなそぶりはなかった。)
  襲撃時にルードとリーベルトは2人だったが、「2人」になることを提案した
  のはリーベルト。ちなみに(父の今の仕事ぶりを見せるため、という理由が
  あったとはいえ)人気のない倉庫街に行くのを提案したのも彼である。
  ――でもって、2人っきりになった直後、襲われている。
  これは怪しいことこの上ない。

以上の根拠により、リーベルトが一番怪しいと思われる。
2.リーベルトは近いうちに事業を拡張する予定だった。
事業拡張には金がかかる。リーベルトは、自分の遺産相続分をその不足分に当てる気でいた。
  ――と、そこにルードの存在が現れる。
  父は、ルードにも遺産の1/4を与えるというのだ。
  事業はどう転ぶか解らないので、金は多いに越したことはない。
  なので出来れば、ルードには遺産相続を辞退してもらいたいと思った。

以上が、リーベルトが犯行に至った動機である。


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GM:オーイシ
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