| Sword World PBM #46 |
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- Howl from Behind -
獣の声が聞こえる
午後3時…鏡 |
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| 賢者の学院・前 |
さて、学院の前である。
あまり収穫のなかったオジイとアップルが学院から出てきたところだ。
| ■オジイ To:アップル |
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いや〜、とんでもない先生でしたなあ。 別れ話なんかじゃないってのにね。 で、これからどうします? よく考えたら待ち合わせとかも決めてなかったし、結構やばいですねえ。 |
| ■アップル To:(ぶつぶつ) |
| 認知が裁判で遺産に薬学が・・・?・・・ぶつぶつ・・ |
アップルはまだ納得していない様子。
| ■アップル To:オジィ |
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あっ、ごめんなさい! 何の話だっけ・・? あぁ、これからのことよね・・ わたしたち、一応衛視の、えぇと・・ウェイツさん、だっけ? そのウェイツさんのところに聞き込むことになっていたのよね? |
| ■オジイ To:アップル |
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そうなんですけど、よく考えたらウェイツさんがどこにいるんだか、わかんないんですよね。 どうしましょう。 |
| ■アップル To:オジィ |
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そうね・・ ちょっと、その辺の詰め所に行って、尋ねてみよっか? |
それはたぶん無理だ…
と、ちょうどそこへ、リーアを連れてアルフレッドが歩いてきた。
| ■アルフレッド To:アップル&オジイ |
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リーアちゃんの家では鏡を調べられなかったし、早く二人と合流してウエィツさんに話を聞きに行かないといけないな。 でも、良く考えてみたら学院って言っても結構広いんだよな〜(^^;、二人とも解り易いとこに居てくれたら良いんだけど、、、、って、いたいた。 「お〜い、アップル〜、オジイさん〜」(^o^)/~~ |
| ■アップル To:オジイ |
| あれっ? どこかで聞いたことのある声がするね・・? |
| ■オジイ To:アップル and アルフレッド |
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あ、アル先輩ですよ。 どうも〜。 どうしたんですか〜! |
どうしたんですか、じゃない。
| ■リーア To:オジイ&アップル |
| あの……ウェイツさんの詰め所の場所………知らないんじゃないかと思って……… |
| ■アップル To:リーア |
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よかったぁ そのとおりなのよぉ じゃぁ、道案内よろしくね♪ |
| ■アップル To:リーア |
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ところで、その衛視のウェイツさんって、どんな人なの? 男の人・・だよね? |
| ■リーア To:アップル |
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はい……男の人ですけど……… あの…直接会った方が早いと思います……… |
| 詰め所 |
オランにはいくつか衛視隊の詰め所がある。リーアに案内されてたどり着いたのは、そんな詰め所の一つだった。
リーアは詰め所に入ってくと、受付に近づいた。
| ■リーア To:受付 |
| あの………ウェイツさんを……… |
| ■受付 To:ALL |
| ああ、リーアちゃんか。ウェイツさんなら奥にいるよ。 |
そして、既に慣れているのか、すぐに奥に通される。
| 詰め所 |
ハードレザーを着た衛視風の男がいる。あまりゴツい印象は受けず、どちらかというとおっとりとした20代半ばの青年である。
| ■青年 To:リーア |
| やあ、リーアちゃん。どうしたんだい? |
| ■青年 To:ALL |
| 君たちは? |
| ■アルフレッド To:青年 |
| はじめまして、私はアルフレッド、リーアちゃんと同じ学院に通うもので、見ての通り魔術師です。 |
| ■オジイ To:青年 |
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同じくオジイっていいます。 |
| ■アップル To:青年 |
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こんにちは。アップルといいます。 こうみえてもチャ・ザさまの教えを受ける身です。 今日は、お聞きしたいことがあってお伺いしたのですが・・ |
| ■青年 To:ALL |
| どうも、ウェイツです。 |
ウェイツは名乗りながらぺこりと頭を下げた。
| ■オジイ To:ウェイツ |
| で、早速なんですが、リーアさんから鏡を預かっているそうで、よろしければ見せていただけないでしょうか。 |
| ■ウェイツ To:オジイ |
| ぶ……… |
ウェイツはいきなり言われて驚いたのか少しのけぞった。
| ■リーア To:ウェイツ |
| あの……この人達……冒険者の……… |
| ■ウェイツ To:ALL |
| あー、はいはい。なるほど。うーん、ほんとは僕たちに任せて欲しかったんだけどね。まぁ、リーアちゃんが、死のうとか考えずに、真犯人探そうっていうのは前向きでいいと思うよ。 |
本当は自分を捕まえてくれという依頼なので、全然前向きではない。
| ■ウェイツ To:ALL |
| で、鏡だね。今持ってくるよ。 |
そう言って、ウェイツは奥へと消えた。
| ■オジイ To:リーア |
| リーアさん……ウェイツさんに冒険者を雇うって話していたんですか? |
| ■リーア To:オジイ |
| はい……反対されましたけど……… |
| ■オジイ To:リーア |
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でしょうねえ。 まあ、できる限り早く解決するようにしますよ。 大船に乗ったつもりでいてくださいね。 |
| ■アップル To:ALL |
| たしかにこんな格好じゃぁ、すぐに冒険者だって、わかっちゃうよね。 ここはひとつ、問題解決のプロらしいところを見せてあげましょう♪」 |
| ■アルフレッド To:ALL |
| そうだね、これ以上被害者を増やしたく無いしね。 |
そうこうしてるうちに、ウェイツが帰ってきた。なにやら大きな鏡を抱えている。
| ■ウェイツ To:ALL |
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どうも、ただいま。 これが例の鏡だよ。血文字もそのままにしてある。 |
| ■リーア |
| ……… |
ウェイツが鏡をデスクに置く。
リーアは見たくないらしく、表情を強ばらせたまま視線を逸らしている。
おはよう。
鏡の中の獣が
迎えに来るよ。
大切なものを
返してもらうね。
鏡の右下の方に、血で書かれたらしい共通語の文字が残っている。
鏡自体はリーアの部屋にあったものより一回り小さいが、そこそこの大きさだ。
| ■アップル(ひとりごと) |
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鏡の中の獣・・かぁ これが、リーアの言う”もうひとりの自分”ってやつなのかな? ”大切な物”って・・・・・・・? |
アップルは呟くと、血文字を羊皮紙に書き写した。
| ■アップル To:ウェイツ And リーア |
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これが、例の”鏡”ですか・・ 申し訳ないのですが、少々お貸ししていただけないでしょうか? 私たちも少々調べてみたいのですが・・魔法の心得があるものもおりますし。 リーアも、いいかな? |
| ■ウェイツ To:ALL |
| ああ、僕の方は構わないよ。調べられる限りは調べてしまったからね。 |
| ■リーア To:ALL |
| ……… |
リーアも小さく頷く。が、やはり鏡の方は見たくないようだ。
| ■アップル To:ウェイツ And リーア |
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では、お言葉に甘えてお借りします。 |
そう言うと、アップルは鏡を受け取る。
| ■オジイ To:ウェイツ |
| あと、皆さんの捜査の邪魔はしませんので、今回の被害者の性別や年齢、襲われたときの状況……そしてよろしければお名前を教えていただけないでしょうか。 |
| ■ウェイツ To:オジイ |
| ああ、そうだね。じゃあ、こっちで使ってる捜査資料を一つあげるよ。ほんとはちゃんと手続きしないといけないんだけど、まあ機密ってわけでもないし。 |
そう言うと、ウェイツは棚から羊皮紙の束を取り出した。
| ■ウェイツ To:オジイ |
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一応、これを受け取ったことは内緒にしておいてね。公然の秘密ってやつだけど、犯罪被害者のプライバシーとか最近うるさいんだ。 でも正直言ってあまり役には立たないと思うよ。共通点らしきものがほんとになくてね。メッセージが残ってなきゃ、同じ事件としては処理されてないくらいだよ。 |
| ■アルフレッド To:ウェィツ |
| 解りました、気を付けます。 |
| ■オジイ To:ウェイツ |
| 色々お手数かけます。 |
| ■リーア |
| ……… |
リーアはなんかずっと俯いて黙っている。
| ■アルフレッド To:リーア |
| どうしたの、何処か具合でも悪いの? |
| ■リーア To:アルフレッド |
| いえ………大丈夫です………。ただの………寝不足ですから……… |
リーアは首を横に振るが、かなり疲れているように見える。
| ■アルフレッド To:リーア |
| 大丈夫? 無理しないで休んだ方が良いんじゃないの。 |
アルフレッドは心配そうにリーアの方を窺う。
| ■オジイ To:リーア |
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それとも、家に帰って休みますか? 無理しないでくださいね。 |
| ■ウェイツ To:リーア |
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奥に当直用の仮眠室があるけど、使うかい? 昨日洗ってから誰も使ってないし、臭いとかいうことはないと思うよ。 |
| ■リーア To:ALL |
| ……… |
リーアは迷うようにこちらの方をちらりと見る。
| ■アップル To:ウェイツ and リーア |
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うーん。やっぱりおうちの方が、ゆっくり休めるんじゃないかな? おうちまで送るけど、どうしようか? |
| ■オジイ To:リーア |
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帰るのがきつければここで休ませて貰えばいいし、やっぱり帰って休みたいなら帰るといいよ。 リーアさんの好きなようにして大丈夫だよ。 |
| ■リーア To:ALL |
| じゃあ……ここでちょっと休ませてもらいます………何かあったら…すぐに捕まえてくれますし……… |
相変わらず発想が後ろ向きである。
| ■アルフレッド To:リーア&アップル |
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じゃあ、少し寝てくると良いよ、近くだから何か有ってもすぐに飛んでいけるし。 アップル、リーアちゃん一人だと不安かもしれないから、一緒に居てあげてくれるかな。 |
| ■アップル To:リーア |
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うん。わかった。 じゃぁリーア、ご一緒させてもらうね。・・大丈夫。何もないって・・ |
アップルはアルフレッドの言葉に頷くと、少しだけ明るい声でリーアに笑いかけた。
| ■リーア To:アップル |
| ……… |
リーアは少し不安げにアップルの方を窺っていたが、小さく頷いた。
| ■オジイ To:アップル |
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じゃあ、アップルさん何かあったら声をかけてくださいね。 まあ、何もないとは思いますけど。 |
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