Sword World PBM #46 |
- Howl from Behind -
獣の声が聞こえる
午前12時半…太陽は憂鬱に |
<<SW-PBM>> | <<Scensrio>> | <<Index>> | <<Previous>> | <<Next>> |
オラン市街地 |
リーアに案内されるままに、銀の網亭を出た。銀の網亭からリーアの家までは、そこそこの距離がある。
だが、道中特に何もなく、ごく普通の家に到着した。普通と言っても、多少大きめで比較的裕福ではあるようだ。だが、診療所という風ではない。
■リーア To:ALL |
あの……ここです。どうぞ……… |
そう言って、リーアはドアを開けた。
■フィリス To:リーアさん |
お邪魔します〜。 えと、すみませんがお部屋のほう、見せてくれませんか? |
■リーア To:フィリス |
あ…はい、どうぞ………こっちです………。 |
クロムバード家 |
促され、家の中に入っていく。
■クラウディア To:リーア |
ふ〜ん,大きな家だねぇ。ここに何人で住んでいるんだろう…… ……えっと,家族の人は,いまいるのかい? |
■リーア To:クラウディア |
いえ……お父さんもお母さんも、診療所の方に行ってると思います………。 |
などと言いながら廊下を歩き、ある部屋の前で立ち止まった。
■リーア To:ALL |
ここが……私の部屋です………。 |
一行はドアの前に近づくと、フィアルラがふと気付いたように振り返った。
■フィアルラ |
あの……まさかとは思いますけど、お部屋の中、血だらけのまま、なんてことはないですよね? |
おそるおそるといった様子で、フィアルラが訊ねる。仕事以前に、血まみれの部屋のイメージに尻込みしているようだ。
■フィリス To:フィアさん、リーアさん |
いえ、それは大丈夫でしょう。 だって血だらけの部屋で寝泊まりするわけにはいきませんし♪^^)h ではちょっと調べさせて下さいね^^ |
■リーア To:フィアルラ&フィリス |
はい……あの…あまり…片づいてないですけど……… |
そう言って、リーアがドアを開いた。
リーアの言葉とは裏腹に、部屋はかなり片づいている。というよりむしろ、女の子の部屋としては殺風景なほどだ。
ベッドが一つ、デスクが一つ、本棚が二つ、窓が一つ。女の子らしい持ち物と言えば、壁に大きな鏡がつり下げられている程度だが、それすら飾り気のない、ただ大きいだけの鏡だ。
広さはそこそこあるのに、もしくは広さがそこそこあるせいか、どうも寒々とした印象の部屋である。とりあえず、血はないようだ。
■アルフレッド To:リーアand ALL |
いや〜、女の子の部屋ってあんまり入ったこと無いから、なんか緊張するな〜。/(≧∇≦) |
■クラウディア To:リーア |
おやおや,きれいに片づいているじゃないか。 この部屋は,あんたがひとりで掃除しているのかい? |
■アルフレッド To:リーアand ALL |
あ〜、これが言ってた鏡だね。んじゃま、とりあえず、、、 「万物の根源たるマナよ、我に魔力の存在を示せ。」 |
■リーア To:アルフレッド |
あ、あの……… |
アルフレッドが≪センスマジック≫の呪文を唱える。
リーアが何か言おうとする前に魔法は発動し、アルフレッドは鏡を観察し始めた。
■フィアルラ To:ALL |
え〜と、じゃあ私もまずは鏡を調べたほうがいいのかなぁ? |
そう言って鏡に近づこうとするフィアルラの後ろから、リーアの申し訳なさそうな声がかかる。
■リーア To:アルフレッド&フィアルラ |
………鏡…衛視のウェイツさんに預けてて…それ…予備の……… |
■フィアルラ To:リーア |
あう(汗)。それじゃ仕方ないですね〜。 あとで時間があったらその衛視さんの所に行ってみましょうか。 |
■アルフレッド To:リーアand ALL |
こ、この鏡には得に魔力は無いみたいだね(滝汗)。 他に何か怪しい者は無いかな〜。(☆_☆;)(;☆_☆) |
ばつが悪そうに、アルフレッドが部屋の中を見て回る。
■フィリス |
うーん…と。 ふむふむ…。 |
フィリスはというと、異常な精霊力を感じないか、室内や調度品の様子を見て回っている。
■フィリス To:ALL |
ん…と。とりあえず変な気配のするものはないですね。 となるとここにない「鏡」がちょっと怪しいかな…。 すぐに衛視さんのところに行って調べさせてもらいましょうか? |
■フィリス To:リーアさん |
でもリーアさん、お掃除上手ですね〜♪ 「部屋中血だらけ」の後にはぜんぜん見えませんよ^^ |
■フィアルラ To:フィリス、リーア |
女のコのお部屋に血なんてあっちゃいけません! 私も徹底的に調べますぅ! ……あ、あと。あんまり見つかって欲しくない物ですけど、凶器になったような鈍器とか、あるかなぁ。 |
■リーア To:ALL |
シーツは…血の跡が取れなかったから………捨てちゃったんです………。他のは…掃除しました……… 凶器とかは……なかったです……。 |
■フィアルラ To:ALL |
むぅ……そーなると、私の探したり調べたりするべき物って……。 聞き込みのほうが良さそうですね(苦笑)。 |
■クラウディア To:フィアルラ |
フィア嬢,この部屋に何者かが侵入したらしい跡なんかはなかったかい? 部屋は掃除されちまっているかもしれないけれど,例えば窓のところとか…… |
そう言いつつ、クラウディアは本棚に近づき、並んでいる本を眺めた。
■フィアルラ To:クラウディア |
あ、は〜い。じゃあ調べてみますね。 |
■クラウディア To:ALL |
……病気を治す方法……毒について……この辺りの本は古代語っぽくてよくわかんないけれど……なんか,薬の本ばっかりみたいだね。 リーアちゃんって,本当に勉強家なんだねぇ。 |
■リーア To:クラウディア |
あの…わたし、あまり成績よくないから………たくさん勉強しないといけないんです……… |
■アルフレッド To:クラウディア |
う〜ん、特に変わった本は無いようですね、薬学に関するものが殆どの様です。 下位古代語の辞書とかも有りますけど、魔道書とか上位古代語でかかれた物は有りませんね。 |
■リーア To:アルフレッド |
はい…勉強してるの…薬学ですから………魔法は…古代語、苦手なんです……… |
■フィリス To:リーアさん |
そういえば、リーアさんの人格が入れ替わるって症状はいつ頃から出始めたんですか? |
■リーア To:フィリス |
2年前……13歳の頃からです………。 ………でも…その……事件を起こすようになったのは……ここ1ヶ月くらいのことです……… |
■クラウディア To:リーア |
ふ〜ん,それって,なんかきっかけみたいな事ってなかったのかね? 誰かに会ってからとか,なにか手に入れてからとか。 2年前のことと最近のことと……考えてみてくれないかい? |
■リーア To:クラウディア |
分からないです……… |
■アルフレッド To:リーアand ALL |
えっ、じゃあ事件が起る前にも人格が入れ替わる事があったんだ。 その時の事は、ご両親は何か言ってなかった? 例えば、凄く乱暴になったとか、もしかして二重人格の事もご両親は知らないのかな? |
■リーア To:アルフレッド |
お父さんとお母さんは………たぶん知らないと思います………。そういう話をしたこと…ないですから……… |
■フィリス To:リーアさん |
ん〜、二年前…どうして別の人格があることに気付いたんですか? |
■リーア To:フィリス |
ウェイツさんのお兄さんが……うちに入院してた時に……ウェイツさんの前で…もう一人の方に「替わった」んです……… |
■フィリス To:リーアさん |
じゃ、ウェイツさんは人格が替わることを知っているんですね。 どんな人格かっていうのはわかりますか?例えば暴力的だったとか、 逆に理性的だったとか、もしくは何かをしようとしていたとか…。 |
■リーア To:フィリス |
いえ………私はあまり知らないです………。 |
<<SW-PBM>> | <<Scensrio>> | <<Index>> | <<Previous>> | <<Next>> |