「銀の網」亭(幸せの木) |
ここは冒険者の宿兼酒場の「銀の網」亭。冒険者が集まり、依頼を受ける場所。しかし、荒くれ者が集まる場所とはいえども人も少ない昼下がりなどは穏やかなものである。
そして、いつもと変わらぬ穏やかな昼下がり、けたたましい音と共に入り口の扉が開いた。直後、一人の若者が息を急き切らせつつ飛び込んでくる。
剰りの騒々しさに屯していた数人の冒険者は一斉にその方向を振り向く。少しばかりほころびたマントに帽子、小型の背負い袋と言った簡易な旅姿である。その身なりから判断するに、オランからわりと近い村から数日かけてやって来たと言ったところか。 あわてた様子で辺りを見回してからおやじの元まで真っ直ぐに向かう。
■若者 To:おやじ |
す、すいません。こういう依頼なんですけど、お願いできますか? |
慌てている若者とは対照的におやじは落ち着いたものである。
■おやじ To:若者 |
まぁ、そんなに慌てなさんな。 アンデッド………か………大変そうだな。依頼掲示板はそこだよ、ご自由に………どう………ぞ |
おやじの返答が終わる前に若者はおやじの前を離れ、掲示板に一直線に向かった。
あまり急いで貼り紙を貼り付けたため、何カ所かがしっかり留められておらず、隅が浮いていたりもする。
その若者は荷物などを置くために部屋を借りてそのまま二階へ上がっていったのだが、その後ろ姿を見送りながら おやじは重要なことを忘れていたことに気付く。
■おやじ |
………そういや、あの依頼の依頼料ってどうなってんだ………聞き忘れていたな(−−; 俺もあいつのペースにはまったかな。 |
なんにしても、それが全ての始まりであった。
銀の網亭(幸せの木) |
■ポム |
よう♪(^^)/(店を見回して)なんか繁盛しているみたいだな♪ お茶と焼き菓子を頼む〜(ぺちぺちとカウンターを叩く)それにしても、あたしは二番乗りみたいだな一番だと思ってたのにな〜 (おやじからお茶とお菓子を受け取り)ありがとな♪ おやじ、7番テーブルで仲間を待ってるからシーアン達が来たら伝えてよ (そう言い残してテーブルにたったかた〜) |
■おやじ |
おぅ、じゃあ、シーアン達が来たらそう伝えておくよ。……あ、もう行っちゃったか(笑) |
ポムがテーブルに移ってからしばらくして、シーアンがやってきました。
この時期、「銀の網」亭は冒険者でごった返しているのでシーアンはテーブルにいるポムに気づかなかったようです。
そのままカウンターに直行しました。
■シーアン |
ふ〜エストン山脈は遠かったぜ・・・。 おやじ、久しぶりだな。今、戻ったとこさ。また世話になるぜ。 |
■おかみ |
あら、お帰りなさいシーアン、仕事はどうだったの?(`-` おかげさまで今日もうちは大忙しよ。うちの人も今奥の厨房で、頑張ってくれてるしね。 |
■シーアン |
あ、おかみさんか。仕事はばっちしさ。 (注:死語(笑)>ばっちし)(店内を見渡し) そうみてーだなぁ。おかみさんも嬉しい悲鳴だね。 |
そのシーアンの後ろからひょっこり、バジルが顔を出しました。
■バジル |
ただいま☆ 今回は本当に長旅で疲れちゃったよ。 でも新婚家庭にお邪魔できちゃったりしてなかなか有意義だったな〜あ、おやじさん、いつものオレンジジュースとナッツ一皿下さい。 きっと食事はみんなが揃ってからだろうから、その間繋ぎにね(^^) |
■おかみ |
あらバジルも今帰ってきたんだね。 お帰りなさい(^-^ハイ、オレンジジュースとナッツ一皿。 ポムちゃんは七番テーブルにいるからね。 |
さらにバジルの後ろからアイシャがひょっこりでてきます(笑)
■アイシャ |
アイシャもただいまなの〜♪ 楽しかったよねぇ(^^) あ、アイシャにはミルクティーをくださいな〜。 |
■おかみ |
あら、アイシャちゃんも今帰ってきたのかい。お帰りなさい。(^-^) そりゃあ良かったねぇ。(^^> ハイ、ミルクティーね。 |
■シーアン |
で・・・ポム見なかったか?いや、オランの入り口までは確かに一緒だったんだけど(^^;見失っちまった。 |
■おかみ |
あらあら!そうなのかい。 ポムちゃんなら少し前に来て、テーブルの方へいったはずよ。確か・・・七番テーブルにいるはずだから。 |
■シーアン |
そっか、サンキュ。(7番テーブルの方に目をやるが・・・)・・・ま、もう少し待たせといてもいいよな(笑)。 喉が乾いたんだ。エールを頼む。 それとソーセージとチーズ、ベイクドポテトの盛り合わせを頼む。こっちは6人前な。 |
ソーセージとチーズ、ベイクドポテトの盛り合わせ(6人前)の皿を見てバジルの目はまんまるになっています(笑
■バジル |
シーアンったら………そんなに食べるの?ルタードもびっくりな量だね。 …あ、みんなの分?ごめんごめん、運ぶの手伝うから怒らないで〜(^^; |
■シーアン |
オレが1人で食うワケねーだろ(^^; 半分はポムの分かもしれねーけどな(笑) (1皿持つと)じゃ、7番テーブルに移ろうぜ。 |
■ルタード |
バジルどの、わしゃ、そんなに食べんぞな。 うちを訪ねてきて分かったじゃろ? わしはドワーフの中では間違いなく小食の部類に入るんじゃて。 あ、それはともかく、おかみどの、わしにもエールを1杯いただけますかな? |
■アイシャ |
アイシャも手伝うね(くすくす) お料理が揃ったら早くテーブルに行こうねぇ(^^) ポムが「みんな遅いぞ。」って待ちくたびれちゃうかもしれないもの〜。 |
■ルタード |
大丈夫、大丈夫。 ポムどのなら、このたっぷりの料理を持っていけば、少々待たせてもすぐ上機嫌じゃよ。 では、ポムどのの待つテーブルへまいろうか。 |
■バジル |
そうだね♪(くすくす) うん、行こう行こう。 |
■アイシャ |
うん、行こ〜♪ |
というわけで、ところ変わってこちらは7番テーブルです。
■ポム |
(すとんと椅子に座りお茶とお菓子を置く) みんな、お茶とお菓子食べ終わる前に来ないかな (足をぶらぶらさせながら人込みを眺めている) |
■ルタード |
ちょっとお待たせしたかの、ポムどの。 前を失礼(持ってきた料理皿をテーブルに置く)。 一緒に帰ってきたのはそのへんにおるからいいとして、あとはミュンどのじゃな。 ま、時間にも何事にもしっかりしとるひとじゃから、心配はなかろうがの。 |
■ポム |
うわ〜うんまそうだ♪食べちゃっていいのか? (はっと気が付いて) あっ、でもみんな食べちゃうって訳じゃないぜ。 うんもちろんルタードの分だって食べないさぁ(にやりん) そうだな、ミュン早く来るといいよな…料理がなくなっちゃう前にさ〜ぁ(笑) (冗談にならない冗談を言って受けてるらしい(笑)) |
■シーアン |
(ルタードとほぼ同時にテーブルにやってくると、料理とエールのジョッキ?をテーブルに置いた) 食ってもいいけどよぉ、これ6人分だからな。ミュンの分も残しとけよ。 (ポムの言葉を冗談とは受け止めてないらしい(^^;) んじゃ、無事にオランに戻って来れたってことでカンパ〜イ! (と言って誰も待たずにエールをゴキュゴキュと飲み始める(^^;よほど喉が渇いてたってことで) |
■ポム |
■ポム
かんぱーい♪ (とお茶を一口飲んでお皿に手を伸ばす) でもさぁ、ミュン惜しい事したよな 一緒に冒険に出てればルタードのお嫁さん見れたし クロスにも逢えたのに帰っちゃったりしちゃうんだもん バジルも故郷に帰りたいって思ったりするのか?(もぐもぐ) |
■アイシャ |
(アイシャは、ミルクティーを飲みながら話に耳を傾けている。 時折キョロキョロしてるのは、どうやらミュンを探しているようだ…。) カヴァレスさんも遠慮しないで一緒に来れば良かったのにねぇ。 (遠慮じゃないと思うぞ(笑)) バジルの故郷ってやっぱり森の中にあるの?アイシャ、エルフの人は森の中に住んでるって聞いたの〜。 |
■バジル |
ほんとにね〜(ポリポリ) ん?(カリコリ) 故郷か〜 そうだなぁ〜 帰りたいかなぁ〜う〜ん……あんまり考えた事なかったな。(カリッポリッ) 僕、故郷の村ではちょっと浮いてたからさ。 まぁ、冒険者になろうって思った時点で、うちの村にしてみればものすごくハズレモンっていうかカブキモンっていうか…な感じだったからね。 田舎だから仕方ないのかもしれないけど。(ボリボリボリ) でもたまには懐かしくなる事もあるよ。(ガリッ…) あっ、いてっ!ナッツじゃなくて舌噛んじゃった(^^; |
■シーアン |
(俺の知りたいのはアイシャの故郷だよな〜) (とーちゃんとか厳しいんだろか?) |
■バジル |
うん。森に沈んだようにあるよ。 どっち向いても木しかないようなとこ。 村に帰るのはちょっと考えちゃうけど、あの森には帰りたい気もするなぁ〜。 |
さてさて、そのころカウンターでは………
■ミュン |
お久しぶりです、おやじさん。 ちょうど、今、オランに戻ってきたばかりなんです。 相変らず、盛況ですね(^^) ところで、シーアン達を見ませんでしたか? |
■おやじ |
けっこう遅かったなもうシーアンたちはテーブル(7)にいってるぞ顔をだしてみてはどうだ? |
■ミュン |
ありがとう(^^) じゃあ、そっちにいきますね。 あ、そうだ、もし、みんな食事がまだのようなら、僕の分も含めて食事の用意をしておいてもらえますか(^^)? 僕も、久しぶりに、ここの食事がしたいので(^^) じゃあ、みんなのところに行きますので、よろしくお願いします(^^) |
というわけで、再びテーブルに場面は移ります。
■ミュン |
あ、みんな。ここにいたんですね(^^) 遅くなってごめんなさい。今、オランについたところです(^^)。 あ、もう食べ始めてたんですね(^^)。 |
■ポム |
もうちっと遅かったらミュンの分なくなってたぞ〜(笑) 今ちょうどバジルの故郷の事聞いてたんだミュンの故郷の事も後で聞かせてよ そうそう、故郷って言えばルタードの故郷にあたし達行ったんだぜ♪ いろいろ楽しかったぜ(^^) フレーシャって言ったっけなルタードのお嫁さん(にんまり) |
■シーアン |
じゃ、ミュンも来たことだし個室に移ってあらためて乾杯しなおそうぜ。 |
■ポム |
改めて乾杯するなら新しい飲みもん頼んで個室に行った方がいいかな? (中身が減っているカップを見て) ちょっくらあたしが行ってこようか? |
というわけで、シーアンは個室を申請しにいきました。
■シーアン |
全員揃ったからよ、個室に移りたいんだ。ん、メンバーはいつもの通りだぜ。 |
■おやじ |
おお、シーアンか。 まぁ、本当にいつも通りのメンバーってとこだな。 だが、お前さん等なら心配はないだろう。今度も頑張ってくれよ。 |
■シーアン |
ああ。じゃ、また後で注文しにくっからよ。 |
申請が終わってシーアンは再びテーブルに戻ってきました。
■シーアン |
(カウンターから戻ってくる) 個室頼んだぜ。 カウンターはまだ人が多いから、注文は後でいいだろ。 さ、皿持って移動すっぞ。 |
■ポム |
そんじゃ早く行こうぜ♪ これと…これっ♪ (食べたい物が乗った皿を持ってたったかた〜と後に続く) |
というわけで、一同は個室に移動します。
ミュンが遅れてきたこともあってすでに日は沈んでしまっています。
依頼を見に行くのは翌日からです。