Sword World PBM #35「テン・ハイ」                    


「入厩−病気」


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フェン家−家の前にて 
 護衛も9日目に突入した。
4日目に威嚇に来た後はゴロッキー一味も姿を見せず、無事な毎日である。
その日はダグが農作業と調教に来る日であるが、なかなかダグがやってこない。
何かあったのかと心配している一行の元に1人の少女がやってきた。 
■ 少女 To: フェン 
 おはようございます。     
フェンさん。 
 
■ フェン To: 少女 
 おう。     
アップルちゃんじゃないか。     
今日はダグはどうしたんだい? 
 
■ アップル To: フェン 
 お兄ちゃん、ちょっと調子を悪くしちゃって……。     
申し訳ないけど、今日は休ませてくれないかって。     
ごめんなさいね。 
 どうも、少女はアップルといってダグの妹みたいである。
年の頃は15〜16ぐらいであろうか。 
■ パオル To:アップル 
あ、ちょっと待って下さいよ!     
ダグさんは体調を崩されただけなんですか?すみません、ボクはパオル。フェンさんに雇われている冒険者です。でダグさんの方は大した事はないんですか? 
 
■ アップル To: パオル 
 え……ええ。     
調子を……ちょっと崩しているだけですから……。     
大丈夫だと思います……。 
 
■ ホルト To:アップル 
それはいけませんね。     
ばじめまして、私はホルト・オレーフ、同じく冒険者です。     
いずれにせよ、今日は大事をとって休まれた方が良いでしょうが、ダグさんは私達にとっても大切な方です。     
幸いなことに、私は医術の心得がありますし、司祭の仲間もいます。     
きっとお役に立てると思うのですが、どうでしょう、今からお宅に伺ってもよろしいですか? 
 ホルトは、心配そうに話しかけた。 
■ アップル To: ホルト 
 お願いします……。     
私は、これから仕事なので一緒に行くわけにもいきませんが。 
 
■ ホルト To:アップル 
わかりました。後程お伺いします。 
 
■ パオル To:ホルト、アスタルテ 
それならダグさんの見舞いは、ホルトさんにお任せします。     
あとアスタルテさんも一緒にお願いしますね。 
 
■ ホルト To:仲間 
あの健康そうなダグさんがなあ。     
いや、アップルさんの手前ああは言ったものの、病ならアスタよりフィリスについて来て貰った方が良い。     
俺も医者の真似事が出来るだけで、本物の治療師じゃないからな。     
悪いが二人ともまだ〈病気治癒〉や〈健康回復〉は使えないんだろう?     
もっとも、ここのところいやにごろつき共も大人しいし、後でアスタの力が必要になるかもしれないけどな。     
なぁ、本当のところ、どう思う?アップルさんが嘘を言ってるとは思わないが… 
 
■ パオル To:ホルト、フィリス、エデン 
(ふむ・・・、あのダグさんに妹とは意外な・・事実ですね。これは注意しないといけないな・・・。)     
そうですね。もしも癒しの技が必要なようでしたら、改めてアスタさんに行ってもらいましょうか。     

あと念のためにエデンさん、アップルさんを送ってあげて下さい。 

 
■ エデン To:パオル 
わかりました。では、お送りして参りますわね。 
 
■ アップル To: エデン 
 あ……ありがとうございます。     
じゃあよろしくお願いしますね。 
 
■ フィリス To:パオルさん、ホルトさん 
はーい^^ さて、そうと決まれば早く行ってあげましょう。     
具合悪い時に一人で居るのは心細いものですから。
 
■ リアン To:フィリス 
 じゃあ、僕、お姉ちゃんと一緒に行くよ。     
ダグお兄ちゃんは、僕も心配だし。 
 
■ パオル To:出かける人達 
いってらっしゃい〜♪
 残ったパオルたちは、テン・ハイの調教の手伝いを始めた。 
■ フェン To: ALL 
 すまないが、皆さん調教のためのそりを出すのを手伝ってくれないか。     
今日は、ダグがいないから、自分が久々に調教をつけんといけないから。 
 
■カルソニック To:フェン 
 了解。どれ位の重さか知らないが・・結構重いんだろうな。
 
■ フェン To: ALL 
 いえいえ、空のそりならそんなに重くないですよ。     
いつも、ダグと二人で出しているぐらいですから。 
 テン・ハイの馬房のうらのそり置き場には、大きなそりがある。
3人でそのそりを出して、調教場へと移動させた。
そして、調教場の側に置いてあった石の袋をそりに載せ始めた。 
■ パオル To:ALL 
うーん・・・、結構凄い力を持ってるんですねぇ。     
この力見習いたいですよ。 
 そりに載せる石の袋を眺めながら、しきりと感心するパオルであった。  
■ フェン To: ALL 
 あなた方の方がよっぽど力持ちですよ。     
私は慣れているだけですから。     
それにしても、もし、ダグの病気が長引くようなら困ることになりましたねえ。 
 
■ パオル To:フェン、独り言 
ボクはあまり大した事はないですけどね。     
うーん・・確かに、ダグさんの病気が長引いたら困りますよねぇ。     

こんな時に、あの人がいたらなぁ・・・・。 

 と、かつて共に冒険をしたあの男を思い浮かべる。
そう、もはや伝説(?)ともいえる究極神官の彼だ。(#18,#21参照) 
■ フェン To: ALL 
 そうなんですよねえ。     
長引くことを考えたら本当に困ったもんですよ。     
それに、ダグとテン・ハイが最近仲があまりよくないっていうか、テン・ハイがダグをいやがり始めているんでそれも心配なんですよねえ。     
仲良くなってくれるといいんですが……。 
 
■ パオル To:フェン 
そーいえば時にフェンさん。     
金貸しのガートランドさんの店というか、ジムショはオランの何処にあるんですか? 
 
■ フェン To: パオル 
 オランの中心の方にガートランドさんの事務所ならありますよ。 
 
■ パオル To:フェン、カルソ&アスタ 
ふむ・・・、なるほど分かりました。     

一度、そのジムショに伺っておきたいものですね。 

 
■ フェン To: パオル 
 あんまり、危ないことはしないでくださいね……。     
結構やっかいな連中を、何組も雇っているらしいですし……。 
 
■ パオル To:フェン 
大丈夫ですよ。わざわざ危ない事はしませんよ。ちょっとご様子でも伺おうかと思いましてね。 
 
■ フェン To: パオル 
 それならいいですが……雇っておいてこういうのも何ですが気をつけてくださいね。 
 
■ カルソニック To:パオル 
 こちらから様子を伺う事も無いだろう。相手を下手に刺激してやぶへびになったら大変だからな     
どこにあるか確認を取る位でいいんじゃないか? 
 
■ パオル To:カルソニック 
ええ、ヤブヘビになったら大変ですからね。さすがにジムショに乗り込む気はないですよ。     
とりあえず場所の確認はしておきたいですけどね。 
 そうこう話ながら、4人は農作業を続けていった。
その頃、エデンたちはどうしていたかというと…… 
 
オラン−路上にて 
 エデンとアップルは、オラン中心街へと歩みを進めていった。
片道一時間ぐらいの道を通うアップル、それだけでも結構大変な仕事である。 
■ えでん To:アップル(東方語) 
アップルにゃんはどこで働いてるにゃん? 
 
■ アップル To:エデン(東方語) 
 オランにあるレストランのウェイトレスをやっているんですよ。     
「びいどろ」っていう店なんです。 
 
■ えでん To:アップル(東方語) 
聞いたこと無いにゃん……。     
ぐらすらんにゃ〜も入れるならご飯食べて帰るにゃ。 
 
■ アップル To:エデン(東方語) 
 それは大丈夫ですよ。     
冒険者の方もよく来られますから。     
うちのビーフストロガノフは、味・量ともお薦めできますしね。 
 
■ えでん To:アップル(東方語) 
牛肉は神事以外では食べないにゃん。     
おさかなを食べるにゃ。 
 そうこう、話しているうちに店へと着いた。
店には、「びいどろ」と書かれた木の看板がかけられていて、待ち合わせなどにも使えそうである。 
■ アップル To:エデン(東方語) 
 どうもありがとうございました。     
よかったら何か食べていってくださいね。     
サービスしますから。 
 
■ えでん To:アップル(東方語) 
仕事はいつ頃終わるにゃん? 
 
■ アップル To:エデン(東方語) 
 昼の片づけが終わって、夕食の仕込みまでですから4時前には終わりますわ。 
 
■ えでん To:アップル(東方語) 
じゃあ、どうせだから帰りも一緒に帰るにゃん。 
 その後、エデンはオランを歩き回り、ゴロッキー共を探しながら密かにアップルの護衛をしていた。
店の外から30分おきにアップルの存在を確認し、ゴロッキーたちがちょっかいをかけないか確かめたり、周囲に不審な人物がいないか確かめたり、かなり念入りにチェックしている。
ちなみに、昼食は魚が好きといったエデンのために、アップルが用意してくれたすずきのムニエルをごちそうになったらしい。 
 
ダグ家−家付近にて 
 フィリスとホルトは、リアンに道案内を頼んで、ダグの家へとやってきた。
ダグの家は、素晴らしく立派というほどでもないが、まあ、フェンの家よりはましであるといったところか。 
■ ホルト To:ダグ? 
おはようございます。     
フェンさんのところのホルトです。     
お加減いかがですか? 
 ホルトは、それとなく中の様子を窺いながら、遠慮勝ちにドアをノックし、声をかけた。
すると、中からがさがさっていう音がした後、ダグの声が聞こえた。 
■ ダグ To:ホルト 
 あ、どうぞ。     
入ってください。     
汚いところですが……。 
 
■ ホルト To:ダグ 
お邪魔します。     
妹さんからお体を少々悪くされたと聞いたもので、御迷惑かとも思いましたが、見舞いに来ました。     
具合いはどうですか? 
 ホルトは室内の様子に素早く目を配りつつ、家へと入っていった。
どうも、ダグは入って左側の部屋へいるらしい。
そちらの方へと皆で入っていくと、布団の中で寝ているダグと出会った。 
■ リアン To:ダグ 
 ダグお兄ちゃん大丈夫? 
 
■ ダグ To:リアン and ALL 
 あ……大丈夫だよ。     
わざわざきてくださってすまんことですなあ。 
 
■ ホルト To:ダグ 
いえいえ、我々はリアン君の付き添いのようなものですから、どうかお気になさらずに。     
それでどの様な感じなんです?     
妹さんのおっしゃるには大したことはないとのことですが、万が一という事もありますから。     
私達は医術の心得がありますからお役に立てると思いますよ。 
 
■ ダグ To:ホルト 
 大丈夫ですだ。     
一日も寝ていたら直るですだよ。 
 そういってから、ホルトはダグの様子を調べた。
しかしホルトには、どんな病気か分からなかった。
そのホルトとフィリスが入れ替わって、今度は、フィリスが様子をうかがった。その際小声でフィリスはホルトになにやらつぶやいたみたいだ。 
■ フィリス To:ホルトさん、ダグさん 
ホルトさん、私、精霊のほうを診てみますね。     

えっと、ではちょっと失礼して…私に少し診させてくださいね。 

 
■ ホルト To:フィリス 
??‥‥‥‥う、うん?     
済まない、俺にはわからなかった。頼むよ。 
 分からなかったことがショックなのかなにやら上の空のホルトである。
とりあえず、フィリスに小声で返事だけは下みたいであるが。
さて、フィリスは、ダグの額に手を当て精霊力について調べた。
やや、精神の精霊に乱れがあるような気もしたが、特定の精霊力が強く働いているということはないみたいである。
 生命の精霊も正常に働いているみたいであるので大きな病気ではなさそうである。 
■ フィリス To:ダグさん&ALL 
んー…?…うーん、とりあえず大丈夫そうですね。     
ただちょっと気疲れしてるような感じですけど。     
…なにか心配事でもあるんですか? 
 
■ ダグ To: フィリス 
 う、……な……何にもないだ……。 
言葉とうらはらにたじろぐダグであった。 
■ ホルト(心の声)+つぶやき 
(うーむ、風邪程度なら俺にもわかると思ったんだがなぁ。やっぱり似非医者じゃ駄目か‥‥‥)     
(‥‥‥その前に本当に病気なのかな?この前はあんなに元気だったのに‥‥‥‥)     

!!やっぱりそうか!そーかそーかそうだよなぁ。風邪や腹痛位俺にわからない筈はないものな♪うんうん、そうでなくちゃあ。クフフフフフ♪)     
(仮病じゃいくら俺でもわからないはずだ。心の病は見た目じゃわかりにくいしな。)     

(さて、そうだとするとここからはリアンに聞かせたくないなぁ。どうする‥‥‥出直すか?) 

 ホルトはどうも立ち直ったようである。
何をかんがえているだか……。 
■ ホルト To:ALL 
(よし!)     
さぁ、幸いダグさんの病気も本当に大したことはなさそうだし、何時までも居たら邪魔になってゆっくり休めないだろうから、そろそろお暇しよう。     
ダグさん、お休みのところ、どうも済みませんでした。     
また明後日には元気な姿でお目にかかれることを願っていますよ。では。 
 
■ ダグ To: ALL 
 どうもありがとうございましただ。     
では、まただな。 
と、戸口のとこまで来て立ち止まるフィリス。 
■ フィリス To:ホルトさん、リアンさん 
(小声で)…ホルトさん、私もう少しダグさんとお話してみますね。     
さっきの様子…何か悩み事があるなら早めに解決してあげないと、テン・ハイさんも不安がるかもしれませんし。     

リアンさん、ホルトさんと先に行ってください。あまり遅いと皆さん心配するだろうし。私、もう少しダグさんの様子を見てから行きますね。

 
■ ホルト To:フィリス、リアン 
わかった。     
リアン、帰ろう。     
お姉ちゃんはダグさんの病気が気になるから、もう少し調べてみるんだってさ。     
心配しなくて良い、レースが近いから念には念を入れておくだけだよ。 
 
■ リアン To:ダグandホルト 
 うん。じゃあ、ダグ兄ちゃんお大事にね。     
じゃあ、ホルト兄ちゃん帰ろ! 
 フィリスに見送られ、そのまま帰ろうとした二人だったが、フィリスが再び家の中に入った後、不意にホルトが足を止めた。 
■ ホルト To:リアン 
さて、リアン、ここらでお姉ちゃんが出て来るのを待つか。 
 
■ リアン To:ホルト 
 どうしたの、お兄ちゃん?     
帰らないの? 
 リアンは不思議そうにたずねた。 
■ ホルト To:リアン 
うん、帰るけどな。但し、お姉ちゃんと一緒にだ。     
フィリスがそうしたそうだったから、残って貰ったけどな。     
リアン、お前も男なら覚えとけ。     
女の子が‘先に帰ってて良いわよ’って言ったからって、馬鹿正直に自分だけとっとと帰っちまうのは阿呆のするこった。     
男なら女の子を安全に家まで送り届ける位のつもりでなくちゃあ。     
それが男の義務、騎士の心得ってもんだ。     
まぁ、これも時と場合によるけどな。     
女の子に事情があって本当に先に帰って貰いたがってる時もあったりするから、そうしない方が良い時もある。     
そこら辺を見分けるのは難しいんだが‥‥‥ん〜1つの基準はな、‘女の子を危険な場所に残さない’ってことかな?     
例えば今、ごろつきが何時来るかわかんないだろ?     
そりゃあ、ここまでは来ないだろうが、家の近くじゃわからない。     
そんな時、もしお姉ちゃん1人で奴らに会ったらどうなる?     
他には夜、暗くなった時とかもあるが‥‥‥‥リアン、わかったか? 
 
■ リアン To:ホルト 
 うーん、わかんないや。     
お兄ちゃんの年ぐらいになれば分かるかなあ? 
 
■ ホルト To:リアン 
うーん、リアンにはまだ難し過ぎたか。(苦笑)     
まぁ年もあるけど、これは経験かな。     
今はそんなこと考えもしないだろうけど、その内リアンも女の子と遊ぶ様になる時が来る。     
その時が来ればきっとお兄ちゃんの言ってることがわかるよ。     
今日のところは‘女の子を守るのは男の使命’これだけ覚えとけ。大切なことだ。     
覚えたか?それと、このことはお姉ちゃんには内緒だぞ?     
お兄ちゃんとリアンの秘密だ。約束できるな? 
 
■ リアン To:ホルト 
 うん。分かった。約束だね。 
 
■ ホルト To:リアン 
そうだ、男の約束だ。     
…ところでリアンには気になる女の子とかいないのか? 
 
■ リアン To:ホルト 
 ううん。いないよ。     
そろそろお姉ちゃんでてきそうだね。 
 といったところで男同士の会話は終わったようである。
その頃、中でどんな話が行われていたかというと………   
■ フィリス To:ダグさん 
あのー、ダグさん。やっぱりも少しだけお話聞いていいですか?(・・ 
 
■ ダグ To:フィリス 
 あー、なんだ?ちょっとなら大丈夫だど。 
 
■ フィリス To:ダグさん 
えと、率直にお聞きしますけど…心配ごと、何なんですか?     
ダグさんがそんな風だと、テン・ハイさんまで元気をなくしちゃうんじゃないんですか? 
 
■ ダグ To:フィリス 
 ……いや、……心配なんかないだ……。 
 ダグが、言葉と裏腹にかなり動揺していることがフィリスには見て取れる。 
■ フィリス To:ダグさん 
……ダグさん、駄目です。一人で悩むならもっとうまくしないと。そんな顔してたら子供にだってわかります。そんな中途半端な態度は周りを不安にさせるだけですよ。     
まさか…ガートランドさんが何か言って来たんですか? 
 
■ ダグ To:フィリス 
 ……な、……なんでわかっただ……。     
えーとな………。 
 そういうと、ダグは話しにくそうに、しかし、フィリスがゆっくりと聞き出すことによって少しずつ、ガートランドの一味にやられたことを話していった。

まず、毎週金曜日に飲みに行く酒場で、ばったりとゴロッキーたち3人と会ったこと。
ゴロッキーが、アップルのこと、アップルの勤め先、勤務時間、普段通る道をすべて調べ上げていたこと。
テン・ハイの調教を失敗して、レースでテン・ハイが勝てないようにし向けるようにするよう命令されたこと。
そのために、調教で沢山鞭を使ったり、時々調教を休んだりするよう命令されたこと。
もし、言うことを聞かない場合はアップルの命の保証はないと脅されたこと。
もちろん、このことを他の人に話したときも保証はないと脅されたこと。
それを受けて、土曜の調教では、テン・ハイのいやがるところに鞭を打ったこと。
ちなみに、官憲にいって自分たち3人が捕まっても、他の知り合いがアップルのことの面倒はみると脅されたこと。
など、大体、こんなところをフィリスはダグから聞き出した。  

■ ダグ To:フィリス 
 だがら、いま話したことは、誰にも話さないでおいて欲しいんだが……。     
テン・ハイの騎手も……おらじゃない方がいいだな……。 
 
■ フィリス To:ダグさん 
…そんなことが………でもダグさん、大丈夫ですよ。     
私達はテン・ハイさんとテン・ハイさんに関わる人達の護衛を任されています。ここに来る前、私達はアップルさんに会いましたから、この話を抜きにしても護衛対象になるんですよ。さっきもエデンさんが店までアップルさんを送っていっていきましたし、ね。     
それにアップルさんと友達になれば、お店の常連になっても全然普通じゃないですか^^ ばっちりまもりますから安心してください♪     

あとはテン・ハイさんの方ですけど………     
ねぇダグさん、調教の善し悪しって私達のような素人でも見分けがつきます? 

 
■ ダグ To:フィリス 
 それは助かりますだ。     
アップルには、まだこの事話してなかっただが、いつ襲われるかわかたもんでないからなあ。     
それとそうだなあ……。テン・ハイの方の調教がいいのは、ちょっと競馬やってる奴なら分かるかもしれんだなあ。     
こうなったら、今晩にでも、フェンさん交えてだな、相談させてもらえんだろか。 
 ダグは、フィリスにすべて話してかなり安心したようである。
それにアップルが、守られていることでかなり心強くなったみたいだ。  
■ フィリス To:ダグさん 
はい、わかりました^^     
ではフェンさんには…「相談がある」とだけ言っておきますね。     
では、あとの話は今夜じっくりとしましょう。それでは^^)/ 
 
■ ダグ To:フィリス 
 ええ、ほんとにありがとうございましただ。 
 挨拶をした後、にっこり笑って家を出るフィリスであった。
フィリスは、そこで、ホルトとリアンを見つけた。
どうやら待ってくれていたらしい。  
■ フィリス To:ホルトさん、リアンさん 
あれ?まっててくれたんですか?すみません〜^^;     
随分ゆっくりしゃいましたね、急いで帰りましょう♪
 というわけで、3人はフェンの家へと帰っていった。

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