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第六章「朝」 |
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野営地 |
やがて朝になり―――
■ドリス To:パオル |
結局何もおこんなかったね。そろそろみんなを起こそうか。 パオルくんは男の人達を起こしてきてね。 (といって自分は女性テントへ向かう) |
■パオル To:ドリス |
は〜い! (こちらも男性テントに入ってく) |
女性用テント |
■ドリス |
ラクルちゃ〜ん、レイチェルさ〜ん朝ですよ〜。(ゆさゆさ) |
■レイチェル To:ドリス |
ううん………もう朝ですの? あ、ドリスさん、おはようございます。 |
女性陣の寝起きは悪くないようだ。
一方、男性陣は―――
男性用テント |
■パオル To:ヴァーン&ジョージ&アーギー |
皆さ〜ん、起きて下さ〜〜い! はいはいヴァーンさん、さっさと起きて下さい! ジョージさん、アーギーさん、おはようございます! |
■アーギー To:パオル |
ん・・・・もう夜が明けちゃったか・・。 ・・結局眠れなかったか、あれから・・・ (すくっと起き上がって、テントを出る) (大きく背伸びをして)・・・・・・ふう・・・・・・・。 あ、 おはよう・・。・・ちょっと顔洗ってくるよ。 (返事を待たずに足早に川の方へと向かっていく) |
その頃、ジョージは―――
■ジョージ To:カメレオン男 |
(寝ぼけ声で)
………姿を隠しても水たまりの波紋まで消すことは出来なかったようだな。
(いきなり起きあがり) そこだあっ!カメレオン男! ラーダチョップ! |
起こしにきたパオルに、突然手刀を繰り出すジョージ。
仮面ラーダ?(寝ぼけたジョージ)の命中判定は8。
一方、カメレオン男?(寝ぼけられたパオル)の回避判定は12。
ラーダチョップはかすりもしない(当たったら当たったで金属鎧相手なので痛い…)
■パオル To:ジョージ |
わ!わ!? |
突然のラーダチョップに驚くが、さすがに戦士として訓練を受けているパオルには当たらない。
一方ジョージは―――
■ジョージ To:パオル |
(目を擦った後、眼鏡をかける) あれ?……パオル君……おはようございます………。 失礼………ちょっと顔を洗ってきます。 (テントの外へ出ていく) |
■パオル To:ジョージ |
(ジョージの後姿を見送りながら)ジョージさん・・一体どんな夢を見てたのかな? |
そして、最後にヴァーンが残った。
■パオル To:ヴァーン |
ヴァーンさん!起きて下さい!後はヴァーンさんだけですよ!! ・・・・・ったくぅ〜、しょうがないな〜。 ヴァーンさん!起きないと、ど〜なっても知りませんよ!! |
■ヴァーン |
うぅ〜 |
と、なにやら唸るが目を覚ます様子はない……。
■パオル To:ヴァーン |
起きる気が無いのなら・・・・。 ゴソゴソ(自分の荷物の中を漁ってる。) あった、これで・・・。 ニッ! |
パオルの不敵な笑い。
その手には羽ペンとインクが握られていた。
■パオル To:ヴァーン |
(小声で)ヴァーンさ〜ん!顔に落書きしちゃいますよ〜。 |
■ヴァーン |
えへへへ…… (何か楽しい夢でも見ているのであろうか、パオルの放つ殺気(笑)にもまったく反応しない。) |
■パオル To:ヴァーン |
では・・・・。 カキカキ、カキカキ・・・・・。 ふぅ〜・・・こんなもんかな? |
「無闇にお酒を与えないで下さい」 などなど、平和なヴァーンの寝顔に、(パオルは共通語が書けないので東方語で)落書きが増えてゆく………。
■ヴァーン |
う〜ん (くすぐったいのか、何か振り払おうとする様に手を動かすが、やっぱり起きない……。) |
■パオル |
ぷぷぷ・・・なかなかの出来だね。 それじゃあ朝食の準備でもするかな。 ではヴァーンさん、良い夢でも見て下さい! |
皆が朝食の準備をしているところに、パオルが加わる。
やや遅れて、ヴァーンもテントから這いだしてきた。
■ヴァーン To:ALL |
ふぁ〜、まぁだ眠いぜ。みんな、早起きだねぇ〜。 (と、あくびしながら、テントからのそのそと這い出してくる。) |
■レイチェル To:ヴァーン |
あら、ヴァーンさんもおはようござ……い…ま…す? ……… い、いえ、なんでもございませんわ。風習というのは色々ありますものね。 |
■ジョージ To:レイチェル |
…………………。 アレは特別な例です。くれぐれも真似をしないで下さい。 |
■パオル To:ヴァーン |
あ、おはようございますヴァーンさん、やっとお目覚めですか?ぷっ もうすぐで・・ぷ・・・朝食の準備できますから・・ぷぷぷ。 |
■ドリス To:ヴァーン |
(ヴァーンの顔を見て目が点になる) ………… うぶっ (と吹き出しかけた後、くるっとヴァーンに背を向け必死で笑いを堪える) くっくっくっくくくくくくくっ (肩が震えている) |
■ヴァーン To:ALL |
ん? 何笑ってんだ?? なんか、ついてるかい?? (と、皆の視線に気付いて、顔を撫でまわすが、) ?? まあ、いいや。顔洗ってくるぜ。 (と、首をかしげながら、川の方へ歩いていく。) |
そして、ヴァーンが川にたどり着いたであろう程度の時間の後………
■ヴァーン |
うわぉ! な、なんだぁ? この落書きはぁ! |
川の方で叫び声がしたかと思うと、ヴァーンが猛烈な勢いで走ってきた。
■パオル |
ぷぷぷ・・・あはははははは!! ははははは・・・は・ はぁ〜、は〜、は〜・・・。(笑い疲れたらしい) |
笑いすぎたせいか、パオルが持っているフライパンの目玉焼きがグチャグチャだ………。
■ヴァーン To:ALL & ジョージ |
はぁ、はぁ、だ、誰だぁ?! 人の顔に落書きなんかしやがったのは! (と、息を切らしながら喚いてから、皆を見まわして、) ははぁ、わかった。ジョージさんよぉ、アンタだなぁ! いくら、賭けに負けたからって、こりゃあないぜ! (と、決めつける。) |
■ジョージ To:ヴァーン |
(一瞬、唖然としてヴァーンを見た後) なかなか良い推理ですね………。 確かに動機も道具もあるでしょう。 しかし、残念ながらハズレです。 |
■ヴァーン To:ジョージ & パオル |
(ちょっとあせって、) へっ? 違うってのかい。 ってことは……さては、パオル〜、おめぇかぁ?! (と、ビシィと指をつきつける。) |
■パオル To:ヴァーン |
へ?・・何ですか?・・ぷっ・。 あの〜・・・ぷぷ・・とりあえず、その顔を拭いたらどうですか?・・ぷぷぷ。 はい、これで拭いて下さい。(濡れタオルをヴァーンに手渡す) で、どうしたんですか? |
■ヴァーン To:パオル |
(なんだか気勢をそがれて、) いや、その、この落書きはオメェの仕業かと……。 |
■パオル To:ヴァーン&ALL |
(料理をしながら) ボクがその顔に落書きをした犯人だと、ヴァーンさんは言うんですか・・・。 そうですね、道具は持ってますよ。・・・でもボクの動機は? ヴァーンさんにおちょくられていたから・・、その仕返しをしたとでも? ボクはそんな器の小さな人間じゃないです・・・ヨット! は〜い!皆さん、朝食が出来ましたよ〜〜!! (ヴァーンに向き直って) でもヴァーンさんがなかなか起きないから、ちょっとイタズラしただけですけどね。 とりあえず顔を拭いて、朝ゴハンでも食べましょ! |
■ヴァーン To:パオル & ドリス |
うぅ……。 (文句が言えなくなって、おとなしくなる。) (顔を拭いながら、ドリスに向かってこっそりと、) ところでよ、この落書き、なんて書いてあったんだい? 俺はこっちの文字は読めなくてよ。 |
■ドリス To:ヴァーン |
え、えっとね…「酒を与えるな」とかなんとかかんとか……。 |
■ヴァーン To:ドリス |
はぁ……そいつは、いちいちごもっとも……。 (と、力なく呟くいてうつむくが、見えない様にしれっと舌をだしている。) |
■パオル To:ヴァーン |
でもイタズラしたボクも悪いですよね。 ごめんなさいヴァーンさん。ペコリ(ヴァーンに頭を下げて謝る) とりあえずヴァーンさん、これでも食べて機嫌を直して下さい。 (と皿をヴァーンに差し出す)ドリスさん特製スクランブルエッグです。 |
差し出した皿には卵の殻が一杯盛り込まれたスクランブルエッグ。
怒りっぽい時はカルシウムをたくさん摂るのが一番というドリスの配慮………かどうかは定かではない。ていうか多分違う。
■ヴァーン To:パオル & ドリス |
(びくっとして、) ええっ? ド、ドリスの特製……ハハ、そいつは機嫌を直さないわけにゃ いかないなぁ、ハハハハ……。 (と、空々しい笑い声をあげるが、皿を受け取る手が心なしか震えている。) へぇ〜、う、うまそうじゃねぇか……。 (と、云ってはみたものの手をつけようとはせず、気のせいか殺気をはらんだ視 線をパオルに向ける。) |
と、そこに何気ない顔をしてアーギーが戻ってきた。
■アーギー |
あ、みんな起きたのかな・・・。 おはよう・・。何かあったのかい・・? |
■レイチェル To:アーギー |
はい。 ええと、早朝からボディペインティングをするという異文化の風習について考察していたところですわ。 |
■レイチェル To:アーギー |
それはそうと、朝食にいたしましょう。 スープを作ったのですけれど、お口にあうかどうか。 |
保存食を材料にして作ってみたらしい。まあ、保存食をそのまま食べるよりは幾分ましそうだ。
■アーギー To:レイチェル |
(スープを受け取って) あ、ありがとう。 (一口飲んで)うん・・・・・。 (無言で、「おいしいですよ・・」といった感じの表情をレイチェルに見せる) |
■パオル To:レイチェル&ALL&ヴァーン |
なるほど〜、おいしそうですね。 それじゃあ、さっさと食べましょうよ。 あ、ヴァーンさん。それはヴァーンさんのノルマですからね。 ちゃんと食べて下さいね。 ボク一人じゃ食べきれないから、ヴァーンさんと半分ずつなんですよ。 (=●^0^●=)バグバク(=●^0^●=)バグバク、 パリポリ・・・・・・・ごっ・くん! ちょっと・・飲み込みづらいけど・・・、味はいけてますよ! |
■ヴァーン To:パオル |
ええぇ? ノ、ノルマなのか……。 (なんで、平気で食べられるんだ? 卵の殻って、食べれるものだったのか……。) |
パオルにとって食べられるかどうかは、この際参考になりそうにない。
そんなこんなで、旅は順調に進み―――
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