| ターブ村深夜・村はずれ |
村長に案内されて村はずれまでやって来た冒険者達。
そこには数人の若者がオーガーらしき怪物に矢を射掛けて居る所だった。
周囲には2,3人の怪我人が倒れて呻いている。
| ■リキュオス To：村の若者 |
| 遅くなってすまん！ どんな状況や？ |
牽制するように怪物を睨みつつ、手近な若者に声をかける。
| ■村の若者A To：リキュオス |
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全く歯が立ちません！ 遠巻きにして矢を射掛けているのですが、全く効いてないです！ |
| ■イザベル To：オーガー |
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や…やっぱり怖いですの… |
| ■アール To：村の若者＞イザベル |
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とりあえず下がるんだ。 イザベル、被害を増やさないように指示を出すんだ。 |
| ■リキュオス To：村の若者 |
| とにかく、そいつの相手は俺らが引き受けるから、怪我人の手当て頼むわ。 |
| ■村の若者A To：リキュオス |
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はい、分かりました！ 後は頼みます。 |
| ■リキュオス To：ALL |
| どないする？ 捕獲できそうか？ |
| ■イザベル To：オーガー |
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うわあああああああんですのー!! やっつけてやるですのー!! |
初めての実戦の緊張と恐怖でストレスが限界に達したイザベルが、目を瞑って両腕をぐるぐる回転させながらオーガーに向かって突進する。
| ■リキュオス To：イザベル |
| ぐ…ぐるぐるパンチ！？Σ(￣Д￣;; |
| ■アール To：イザベル＞ALL |
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あ、待てって言ってるのに…。 仕方ない、援護を頼む。 |
アールはイザベルを追いかけるようにオーガーへ向かっていく。
二人に続いてリキュオスも走り出す。
オーガーはイザベルの攻撃を回避しようともせず受けた。
しかし、その厚い筋肉に阻まれダメージを与える事は出来なかった。
| ■イザベル To：オーガー |
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えいえいえいえいえいえいですの。 (ぽかぽかぽかぽか) |
| ■リキュオス To：イザベル |
| いやさすがに素手は無茶やろ！？ |
リキュオスは回避に専念している。
アールの攻撃はオーガーに命中、2点のダメージをオーガーに与えた。
メイシアスのチャームはオーガーの心を捕らえた。
オーガーは歌に聴き惚れている。
また、イザベルも思わず聞き惚れている。
| ■リキュオス To：イザベル＆オーガー |
| って、なに二人して和んでんねん（ビシっ） |
アリスはメイシアスの呪歌に抵抗できなかった。
思わず呪文の詠唱を忘れ歌に聴き惚れている。
オーガーはメイシアスの歌う呪歌に聞き惚れている。
メイシアスの呪歌は引き続き効果を発揮している。
歌に乗せて「オーガーを縄で縛る様に」との言葉をエルフ語で付け加えた。
すかさずリキュオスが、歌に聴き惚れたままのオーガーをゆっくりと縄でぐるぐる縛っていく。←「エルザも手伝いましたの！」
ほどなくオーガーの手足は拘束され、身動きが取れなくなる。
呪歌が効果を発揮している為、それでもオーガーは歌に聴き惚れている。
| ■メイシアス To：村人＞ALL |
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んに、大丈夫ですか？念の為、まだ離れてて下さいね〜 …ふに…今度は本物さんなんですかね？ |
メイシアスは楽器を武器に持ち替えながらオーガに近づく。
| ■リキュオス To：ALL |
| とりあえず東方語で呼びかけてみたらどうや？ |
メイシアスの呪歌が止まった為、オーガーは縛られた事に気付き、暴れ出した。
何やら叫び声を上げている様だが、ジャイアント語を理解するアリスだけがその叫びを理解した。
| ■オーガー？ To： |
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がああああー。 オレは腹が減ったんだ！ お前ら覚えていろよ！ |
| ■村の若者A To：ALL |
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皆さん、どうなりました？ 何か暴れ出している様ですが……。 |
| ■イザベル To：村の若者A |
| そりゃそうですの。今から殺されるかもしれないのにじっとしてはいないですの。 |
| ■メイシアス To：All |
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ん〜、幻覚でもない様子ですし… 逆襲来られても困りますので…楽に…（永眠）？ |
| ■リキュオス To：メイシアス＆ALL |
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（エルフ語） もともと幻覚ってのは作り話やろ？ やっぱり今回も呪いか？ シェリーが目撃したローブの男とは関係ありそうか…？ |
エルフ語で尋ねてから、アリスが理解できないことに気づいて西方語で言い直す。（小声で）
| ■アリス To:ALL |
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今度こそ、本物のオーガーみたい。 喋ってるのもジャイアント語だし……。 |
アリスはセンス・マジックを使用し、オーガーに魔法が働いていないかを調べた。
| ■アリス To:ALL |
| 魔法でオーガーに化けてるのとも違うみたい。 |
| ■アール To:アリス |
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ジャイアント語か…道理で聞き取れないわけだ。 この暴れっぷりからすると本物のようだが、何を言ってるんだ？ |
| ■アリス To:アール |
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お腹すいた。おまえら覚えてろよ。 って言ってる。 |
割と意訳気味だった。
| ■リキュオス To：ALL |
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これまで村に実害がなかったことを考えると、村人に目撃されてたオーガーはシェリーと考えてほぼ間違いないよな？ 今回それとは別に本物のオーガーが出てきたことになる。 そういうこともあるかもしれへんけど……どう思う？ |
村人の視線を気にしながら小声で仲間に尋ねる。
| ■アール To:リキュオス |
| それは本人に聞いてみないとな。 |
| ■リキュオス To：アール＞ハワード |
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タイミング的に関係ありそうな気はするんやけどなぁ。 …たしか村で魔物を見かけるなんて滅多にないんやったな？ |
| ■ハワード To：リキュオス＆ALL |
| はい。そんなに頻繁に魔物が出没する様でしたら、村として生活出来ませんし。 |
| ■イザベル To：リキュオス |
| 憶測より、ます理由を知っているオーガー本人に聞くべきですの。 |
| ■リキュオス To：イザベル |
| 聞いたところで鵜呑みにはできんし、あんまり意味ないんとちゃうか？ |
| ■イザベル To：リキュオス |
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聞きたいことは単独犯かそうでないかだけですの。 「お前騙されたんだよ。」と言われれば心当たりがあるなら喋ってもよさそうですの。 どうせ生かして返すつもりは無いから単独犯と答えても、黙秘してもこっちに損は全くないですの。 |
| ■リキュオス To：イザベル |
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てゆーか、ついさっきまで大騒ぎしてたのに、順応するのめちゃめちゃ早いな！？ きっと将来大物になるで！（笑） |
| ■アール To:リキュオス＞アリス |
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エルザ一族は大物の家系だろうから、その辺は心配しなくていいよ（笑） まあ、結果としてとどめを刺すことには異論はないが、誘導されたというのなら放ってはおけない。 ところで、実際のところはどうなんだ？ |
アリスの方に視線をやり、通訳を頼んでみる。
| ■アリス(ジャイアント語) To:オーガー |
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あなた、どこから来たの？ ひょっとして、誰かにこの村に来るように言われたりした？ |
| ■オーガー？ To：アリス |
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腹が減って山を降りてきたら、黒い服を着た人間が通りかかったので食おうと思ったら、 「こう行ったら、もっと人間が居るぞ」 って、道を教えてくれたんだ。 |
| ■リキュオス To：オーガー？ |
| 黒い服を着た人間…。ひょっとして、こんな感じのヤツか？ |
シェリーに呪いをかけたというローブの男の特徴を、アリスを通して伝える。
| ■オーガー？ To：リキュオス(アリス経由) |
| そうだ、そんな奴だった。 |
| ■リキュオス To：オーガー？ |
| そいつはどれくらい前の話や？ |
| ■オーガー？ To：リキュオス(アリス経由) |
| 暗くなった位だったな。 |
| ■リキュオス To：オーガー？ |
| ん…？ つまり今日てことか…！？ |
| ■オーガー？ To：リキュオス(アリス経由) |
| そうだ。腹が減っていたから必死で走った。 |
| ■リキュオス To：オーガー？ |
| 会ったのはどのへんや？ |
| ■オーガー？ To：リキュオス(アリス経由) |
| 山を下りてすぐの洞窟の側だ。 |
| ■リキュオス To：オーガー？ |
| オーガー語…いやジャイアント語で話しかけてきたってことやな？ |
| ■オーガー？ To：リキュオス(アリス経由) |
| オレが分かる言葉だった。 |
| ■リキュオス To：オーガー？ |
| そいつ美味かったか…？ |
| ■オーガー？ To：リキュオス(アリス経由) |
| 食って無いから分からん。でも肉があまり付いて無かったな。 |
| ■リキュオス To：オーガー？ |
| ………。 |
| ■リキュオス To：ALL |
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てことはなんだ。 そいつの言ったことを馬鹿正直に鵜呑みにしたっちゅうことか。 あんまり頭よくなさそうやなぁ、こいつ…。 |
自分もオーガーの話を鵜呑みにしていることには気づかないリキュオス（ぇ
| ■リキュオス To：ALL |
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逃げるための方便やったのか、故意に村を襲うよう仕向けたのかはわからんけど、 まだこのへんウロウロしとるっちゅうことは、単なる行き倒れてわけでもなさそうやな…？ |
そう言って渋い顔をしながら、ばりばりと髪を掻きむしる。
| ■リキュオス To：ALL |
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んー、こうなってくると、やっぱり村長には正直に事情を話しておいた方がええんとちゃうか？ 「魔法で怪物の幻を作り出す」だけなら悪戯で済む話やけど、「村人に呪いをかける」のは洒落になっとらんで？ |
| ■イザベル To：リキュオス |
| 「呪い」ってなんなんですの?魔法とは違いますの? |
| ■リキュオス To：イザベル |
| 自分もようわからんけど、「呪い」ってくらいやからヤバいに決まっとる！ |
| ■イザベル To：リキュオス |
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きっと「呪い」なんて迷信ですの。魔法とかわりませんの。 大方、一般市民に魔法の区別ができないのをいいことに、実力の伴わないルーンマスターが、実のない差別化をはかっているだけですの。 |
| ■リキュオス To：イザベル |
| てゆーか、ヤバい魔法を特に「呪い」て呼んでるのかもしれへんし…？ |
適当なことを言うリキュオス。
| ■リキュオス To：オーガー？ |
| あー、そういや、このあたりに「お友達」はおるんか？ |
| ■オーガー？ To：リキュオス(アリス経由) |
| 居ねえ。オレ一人だ。 |