#170:見かけで判断、ご用心

2-2a ターブ村・事情聴取

前のページへ シナリオトップページへ 次のページへ


ターブ村・村長宅
村長と面会した後、直ぐに目撃者全てと行方不明の娘の両親が村長宅に呼び出された。
彼らと一緒にメイシアスも入ってくる。
■ハワード To:ALL
やっと集まりました。
最初に怪物を目撃した二人とその他の目撃者、行方不明の娘の両親です。

■リキュオス To:集まった村人
わざわざ集まってもらってすまんな。
今回依頼を引き受けることになったオランの冒険者や。
怪物の目撃情報について、話聞かせてもらってもええか?

■イザベル To:目撃者A&B
まずマル被のニンチャクを詳しく話すですの。

■リキュオス To:こころのなか
(二…ニンチャク…?)

■目撃者A To:ALL
はあ、都会の人の言い回しはわかんねえけどもよ、おら達が見たのは、身の丈2m以上はあろうかっていう恐ろしい巨人だっただ。

顔も鬼の様で、捕まったら引き裂かれる様な太い腕だっただ。

■目撃者B To:ALL
んで、おら達、そのままびっくりして逃げ出しただ。
食われるかと思っただよ。

■イザベル To:目撃者A&B
……目撃後、現場を離れたため後アシ不明…と、ですの。
目撃したのは何体ですの?
怪物との距離はどのくらいですの?相手に気づいた様子はなかったですの?
怪物は何か持っていたりはしなかったですの?

■目撃者B To:ALL
手には何も持っていなかっただ。
気付かれてたら、おら達今頃生きていねえだよ。

■メイシアス To:ALL
村の入口ら辺と畑周りを見てきましたが…特に怪しい足跡とかは見られなかったです。
森と村の境目って話でしたが、中までは入ってきてないみたいですね。
…夕方が多いって話ですし…ウーさんみたいな大きな人を、怪物と見誤ったとかなら平和なんですがね〜

■アール  To:メイシアス
見誤るのはどうかと思うが、たとえば幻覚の類であれば足跡もつかないだろうしね。
証拠がなければ本物とも、なんとも判断はできないな。

■リキュオス To:集まった村人
最後に怪物が目撃されたのはいつなんや?

■目撃者B To:ALL
つい二日ほど前ん事だな。

■リキュオス To:ALL
二日前か…。ちゅうことは村に侵入してたら普通は足跡が残っとるはずやな。

■イザベル To:メイシアス
村内部には荒らされた形跡もゲソ痕もナシ…と、ですの。
行方不明者を除けば本当に目撃されただけですの。

■リキュオス To:イザベル
ゲソ痕てなんやねん。

■イザベル To:リキュオス
…履物の痕跡の隠語ですの。常識ですの。

■アール  To:ALL
うかつに近づけないような相手では、目撃者からこれ以上の情報を引き出すのは難しいかな…。

■アリス To:目撃者A&B
ん〜と、ボクからもう一つだけいい?
その巨人の、身体の色とか衣装とかって覚えてるかなぁ?

■目撃者A To:アリス
んー。薄汚れた茶色っぽい肌だったかの?
服みたいなのは腰布だけだったべ。

その他の目撃者の話も聞いてみたが、どれも似たり寄ったりの内容だった。
■アール  To:目撃者A&B>村長
どうもありがとうございました。

続いて、娘さんのご両親にお話を伺いたいのですが。

■娘の父親 To:ALL
その怪物? が目撃された日から、家の娘が帰ってきておらんのです。
その日は森に薪拾いに行っとったんですが……。
もう、先に食われて仕舞ったんじゃねえかと……。

■娘の母親 To:ALL
(涙を流しながら)
家のシェリーにもう会えないどころか、葬式も出せないなんて……。
ぐすぐす……。

■アリス To:娘の両親
まだ、そうと決まったわけじゃないよっ!
今まで聞いた話だと、逃げたら追ってこない事もあるみたいだし。
襲われた痕跡が見つかってないなら、希望を捨てちゃダメ。
諦めたら、そこで試合終了だよっ☆

■娘の父親 To:アリス
ありがとうございます。
もしまだ生きていたら、その時は助けて貰えればありがてえです。

■リキュオス To:娘の両親
村の中はひと通り探したんやな?
で、森のほうは近寄ってない。
そういう認識で合っとる?

■娘の父親 To:リキュオス
合ってますだ。

■リキュオス To:娘の両親
娘さんが薪を拾いに行くのはよくあることなんか?

■娘の父親 To:リキュオス
力仕事は無理ですかいのう。
村では女子供の仕事になっちょります。

■リキュオス To:ひとりごと
てことは村の連中も当然そのことは知ってたわけやな、ふむ。

■アール To:娘の両親
襲われたのなら味をしめて村に来る…というのが考えられます。
こないところをみると、それ以外になにか近隣に留まる理由があるやもしれません。
そうであれば、娘さんが無事な可能性も高まるでしょうね。
楽観はできませんが…

■リキュオス To:アール
近隣に留まる理由、か…。
なんらかの理由があって森から出て来れないちゅうのも考えられるわな。

■アール To:娘の両親
ところで、娘さんから森でなにか見つけたり、変わったことに気づいたりというお話はありませんでしたか?
あとは、襲われていないとして、帰ってこない理由…誰かとの争い事や交友関係など些細なことでも構いません。

■娘の父親 To:アール
こんな狭い村だ。
村人の間で何かあったら直ぐに分かっちまう。
シェリーが隠しててもばれちまうだよ。
何も問題は無かったって言い切れるわ。

■アール To:娘の父親
シェリーさんに限らなくて結構ですよ。
隠し事でなくとも、我々には情報がまったくないのです。
「綺麗な石を拾った」程度でも構いません。
例えば「昔、村が襲われたときも森から魔物が来た」とかね。
あくまで例え話ですがね。

■娘の父親 To:アール
旅人も最近は見かけないし、平和なものだったべ。
大体村に災いがある時は、山か森から来るもんだよ。
俺の親父がそう言ってた。

■イザベル To:娘の父親の父親
……至極当然の話ですの。
少なくとも平地に忽然と怪物が現れることは稀ですの。

■イザベル To:ALL
大体わかったですの。とにかく森が怪しいですの。
明日にでも森に入りますの。
とりあえず初日は薪拾いのポイントから、小屋周辺までを重点的に調査しますの。
状況次第では捜索が夜間または暗部にわたる可能性もありますの。
村長さんは松明を数本用意して欲しいですの。

■ハワード To:イザベル
分かりました。
それくらいならば直ぐに用意しましょう。
では、宜しくお願い致します。


前のページへ シナリオトップページへ 次のページへ


GM:teshima