●旅芸人一座「アイネリカ」
知名度=12
30年前から西部諸国を中心に活動している旅芸人一座。
歌、踊り、演奏、大道芸など幅広くこなす。
座長の「来るもの拒まず」の精神から、メンバーは旅先でどんどん膨れ上がり、
最盛期で裏方含め20名ほどはいたらしい。
近年は逆に、座長の「去るもの追わず」の精神からメンバーが旅先で次々と
減っているらしく、解散が噂されている。
一座全体の実力は、その時のメンバー構成によってむらがあるが、
おおむね高いという評価(バードレベルにして3〜6)。
座長は歳老いたグラスランナーのアイネリカ。
★知識判定成功PC……リコリス、ゾフィー、ディニ


●風休みの草原
知名度=12
オランから東へ徒歩で6日(馬車で3日)、グロザルム山脈のふもとにある小規模な草原。
正式名称「パオルゥ草原」、通称「風休みの草原」。
「あまりに平和で、風すらも強く吹くことを忘れて穏やかになってしまう」という言い伝えから。
「パオルゥ」という草原に穴を掘って住む小動物が多数棲息している。
少数の遊牧民が暮らしており、中にはグラスランナーの部族もある。
★知識判定成功PC……ゾフィー、リコリス


●パオルゥ
知名度=13
「風休みの草原」に棲息する小動物。体毛は茶で、しっぽの先が黒い。
穴を掘って巣を作り、木の実や草を食べて生活している。
一夫多妻制で雄を中心とした家族を作り、テリトリーを守って生活している。
テリトリー侵入者にはお尻から強烈な臭いをお見舞いし追い払う。
家族や仲間同士はキスしあってあいさつをかわす。
幼い頃から育てていればひとにもよく懐く。
パオルゥの穴堀りは、草原の土と草を育てるのに役立っている。
その毛皮はすばらしく、高く売れるが、乱獲しようとすれば遊牧民たちの怒りを買うことになる。
★知識判定成功PC……リコリス


●アイネリカ
知名度=15
旅芸人一座「アイネリカ」の団長。老グラスランナーの女性。180歳。
経験と知恵が深く、おだやかに丁寧語で喋るが、老いてもなお悪戯好きで好奇心旺盛。
グラスランナーの例に漏れず大食漢。
成人してすぐに吟遊詩人として諸国を放浪して回り、150歳の時に旅芸人一座を結成。
来る者拒まず去る者追わずでメンバーの入れ替えを経て今に至る。
既婚歴は「あり」「なし」両方の噂がある。
バードレベルは6程度、レンジャーやシーフの技術も身につけているらしい。
★知識判定成功PC……ゾフィー


●「アイネリカ」のティンリエ
知名度=15
人間、女。16歳くらい。
旅芸人一座「アイネリカ」の看板歌姫として知られている。
まだ赤子の頃に「アイネリカ」に拾われ、育てられたという噂。
歌唱の実力はかなりのもの(バードまたはシンガー技能LV5以上)。
性格はガサツで怒りっぽいが、歌い出すと別人のような「歌姫の顔」になると評判。
★知識判定成功PC……ゾフィー
器用:18(+3)
敏捷:16(+2)
知力:11(+1)
筋力:9(+1)
生命:14(+2)
精神:16(+2)


●「アイネリカ」のシーロン
知名度=18
人間、男。22〜23歳くらい。
旅芸人一座「アイネリカ」の実力派リュート弾きとして知られている。
一座の一歩引いたまとめ役。
自由と平和と怠惰を愛し、趣味は寝ることである。
一座に加わったのは比較的最近(数年前)で、何らかの目的があって一座に
加わったらしいという噂がある。
★知識判定成功PC……ゾフィー


●オロチグサ
知名度=15
秋口になると「風休みの草原」で大発生する、しびれ毒持ちの肉食植物。
高さは30センチほどで、太い茎と、大きく口の開く赤い袋を持っている。
ねずみなどの小動物や虫を捕食するが、とくにパォルゥが大好物。
口を開けた袋の奥から対象の好きな匂いを出して誘い出し、近づいてきたところを袋で包んで捕食する。
そしてじっくりと消化する。
この状態なら動くことも無くじっとしているため、簡単に刈り取ることができるが、
さらに成長すると高さ10メートルほどまでになり、地面を這うように動き出し、
6本のつたを振り回して人族や妖精族をも捕食するようになる。
この状態になると、特にグラスランナーを好むと言われている。
このように成長したオロチグサのことを、ヒメオロチグサと呼ぶ。
★知識判定成功PC……シグナス

※ヒメオロチグサに関しては、詳しくは別途知識判定が必要です。
※ただし、オロチグサを知っているPCしかチャレンジできません。


●除草剤について(判定不要)
「草を枯らす薬物」についてはさまざまな種類が存在するはずです。
それらがオロチグサに効果があるのか、
他の植物や、動物たち、虫たちに与える影響、人族や妖精族に与える影響に関しては、
個々の薬物について知り、調べる必要があるでしょう。
「草を枯らす薬物」について相談したり、入手するためには、
賢者の学院、盗賊ギルド、農家などが詳しいでしょう。
(※ただし取り次いでくれるかどうかは別です)
価格は種類によってそれぞれですが、都合が良い(人体にだけ影響が無いなど)ものほど
高くなります。
ゾフィーは、一般的には10平米で50〜100ガメル以上かかるんじゃないかな、と
見当をつけてよいです。


●パオルゥ草原:文献調査目標値17
『風休み探求のススメ』という本を見つけました。
※知識判定で判明した項目に加えて、以下のことが書いてあります。

・パオルゥ草原は、パダの「墜ちた都市(レックス)」に比較的近いせいか、
 古代王国時代に浮遊していた島の一部が墜ち、
 現在でもどこかに埋もれているという噂がある。
・パオルゥは古代王国時代が終焉してから草原に現れ始めたらしい。
・「オロチグサ」が枯れ果てないのは、どこかに種を蓄えた「母」たる存在が
 あるからだと説いた賢者がいたが、彼がグラスランナーだったせいか
 その説もほとんど相手にされなかった。
 その賢者の名はドゥードルドゥー、200年ほど前に他界した。
★文献調査成功PC……ゾフィー


●賢者ドゥードルドゥー:知名度18
・300年〜200年前を生きた、ミラルゴ出身のグラスランナーの賢者。男性。
・主に冒険者と組んでパダの遺跡の解析に尽力したが、ある日突然パオルゥ草原に
 心を奪われ、晩年は遊牧民に混じって草原で暮らしながら調査を続けたという。
・変人あつかいされていたため、彼の説を信じる者は当時ほとんどいなかったが、
 遊牧民たちとは仲良くやっていたという噂がある。
・パダの遺跡「レックス」と、パオルゥ草原の関わりに関してまとめた著書がある。
 タイトルは『涙宿る場所〜みんな仲良く〜』。
★知識判定成功PC……ゾフィー


●空飛ぶふれんどりぃな生き物:文献調査達成値に応じて
『ふしぎな空のともだち 〜山・草原編〜』という小さな図鑑を見つけました。

ヒッポグリフ:知名度13
ペガサス:知名度10
スカイソマリン:知名度15

これらが、詳細なイラスト付きで載っています。
知識判定に成功したと同義として扱います。
★文献調査成功PC……リコリス


●スカイソマリン
モンスターレベル=3
知名度=15
敏捷度=17 移動速度=20
出現数=単独〜数体 出現頻度=ごくまれ
知能=動物なみ 反応=中立〜友好的
攻撃点=爪:10(3)/爪:10(3)
打撃点=7/7
回避点=13(6) 防御点=7
生命点/抵抗値=12/13(6)
精神点/抵抗値=7/10(3)
特殊能力=特になし
棲息値=湖畔などの水辺
言語=なし
知覚=五感(増光)

湖畔など、きれいな水辺の近くでごくまれに発見される巨大猫です。
見た目は長毛種の猫で、太くてふさふさの尻尾が3本生えています。
性格は人懐っこく、まるで犬のように甘ったれで、
信頼を得られれば永遠の友となり得ます。
滞空時間の長い鮮やかなジャンプ力を持ち(最大で高さ3メートル、幅5メートル)、
まるで空を駆けているように見えることが名前の由来になっています。
小型のポニーほどの大きさがあるので、彼らから信頼を得られれば
その背を借りて駆けることができるでしょう。
★知識判定成功PC……リコリス、ゾフィー


●スターダスト・レジー:知名度12

「ワイルドキャット」と同じブランドの、さらに高級品。
性能・素材・頑丈さなどにおいてWCの上位版といった感じ。
基本取引価格は500ガメル。
★知識判定成功PC……シグナス


●「マリエール」:知名度13
オランの「道化師通り」にある人形玩具店。
店主自ら世界中を商品探し・買い付けに走り回るため、開いていることのほうが珍しい。
少々ブラックなデザイン・仕掛けの品物が多いため、
そういった方向のジョークを好む常連客が多い。
もちろん「普通」の品物も豊富に取り揃えており、
店頭に並んでいるのはむしろこっちの商品である。
店主は腹話術師で、メイクアップアーティストでもあるという噂。
★知識判定成功PC……ゾフィー


●ヒメオロチグサ
モンスターレベル=3
知名度=16
敏捷度=14 移動速度=12
出現数=単独〜数体 出現頻度=まれ
知能=なし 反応=暴力的
攻撃点=つた:9(2) 打撃点=5
回避点=10(3)
防御点=6
生命点/抵抗値=19/12(5)
精神点/抵抗値=-/11
特殊能力=締めつけ、消化(丸呑み)、精神的な攻撃は無効、炎に弱い
生息地=草原
言語=なし
知覚=魔法
「オロチグサ」と呼ばれる植物が成長した姿。
外見の特徴(大きな赤い袋を持つ)は変わらないが、高さ10メートルほどにもなり、地面を這うように動き回る。
6本のつたを振り回して人族や妖精族をも捕食しようとする(特にグラスランナーを好むと言われている)。
つたは4メートルほどもあり、このつたの攻撃が命中すると「締めつけ(完全版p.254)」を受ける。
同じ対象へは同時に2本以上の攻撃を行わない。
ヒメオロチグサは、この締めつけによる攻撃で相手を行動不能(気絶や死亡)まで追い込んでから、
ゆっくりと袋へと「丸呑み(完全版p.255)」し、消化する。
★文献調査成功PC……シグナス


●エレジーフォゲット
症状=食欲減退、嘔吐感、微熱、激しい発熱、記憶障害
知名度=15
進行速度/進行強度/治癒値=1週間/7/12(24)
致死深度=なし(記憶障害は深度4)
伝染力=非常に弱い
説明:
食欲が落ち、嘔吐感、微熱がだらだらと続きます。「深度」が4になると
急に高熱に侵され、意識が混濁します。
この状態は一晩で治まりますが、意識が回復したときには、
本人にとってもっとも忘れたくない記憶を忘れています。
また、その記憶を思い出そうとする度に、堪え難い激しい頭痛に襲われるため、
二度と思い出すことはできません。
この病気は記憶を失ったところで症状が治まるため、命を落とすことはありません。
ある珍しい草が、この病気の特効薬になると伝えられていますが、詳細は不明です。
誰かに恋い焦がれる若い娘が、自身の精神の精霊を乱すことで
ごくまれに引き起こされると言われています。
★知識判定成功PC……リコリス