09a 守護鎧の間
扉の向こうは教会の大聖堂を連想させる空間が広がっていた。
周囲には柄のないステンドグラスのようなものが並んでおり、広間の中央あたりは数段高くなっている。
段の始まり辺りには人の身長ほどの鏡が見える。
その手前には2mを優に超える巨大な骨鎧が立っているが、一行とは逆向きになっていて顔の部分は見えない。
| ■カラレナ To:ALL |
| あれは……? |
ゆっくりと振りあがった大鎧の腕を見て、あわてて立ち上がり、鏡の後ろの方へ逃げ込んだ。そして大鎧が振り下ろした腕が、鏡面に触れ、その面が粉々に砕け散った!
| ■カラレナ To:ALL |
| た、大変です! 助けなきゃ! |
カラレナの言葉が終わる頃には既に、シグナスの支援を受けたヘキサは、疾風のごとく駆け出していた。
まっすぐに、大鎧に向かって。
| ■マイス To:ナナイ |
| ナナイっ!どこだ!いるなら返事をしてくれ! |
| ■ギュネイ To:マイス、ALL |
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みんなこいつにやられたのか・・・ しかし、調査隊の数が少ない・・・あの段の向こうにいるのか? |