05b ギュネイの研究所、夜 その2
研究員に案内されて建物の中に入る一行。
建物を入ってすぐの廊下には壁際にずらりと本棚が並べられている。
奥へ進むと広間に至り、その中央に8人掛けの丸テーブルがある。
その上には遺跡の模型と思われる精巧なオブジェクトが置かれている。
また、一方の壁には「デルニア湖」と書かれた巨大な地図が掲げられている。
| ■シャイアン To:ALL |
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お。あの船の模型でござるかぁ。 ほぉ、近くで見ると色々引っ付いているのでござるなあ♪ |
| ■マーキュリー To:シャイアン |
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初めまして♪さっき挨拶しそびれちゃいましたが、僕は銀の網の冒険者でマーキュリー といいます♪ よろしくお願いします(^^) で、これがあの遺跡の全体像ですか。すごいなぁ・・ |
遺跡の模型を興味深げに眺める。
| ■シャイアン To:マーキュリー>研究員 |
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拙者はシャイアンと申すでござる。よろしくでござる〜♪ いやあ、しかし精巧に作られているでござるなあ・・・ ん?この煙突みたいなの、こんなのあったでござるかな〜?? |
| ■研究員 To:シャイアン、ALL |
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ああ、この模型は昔のブレアの様子を復元して作られたものだから、今の状態とはちょ っと違うんだ。 この尖塔部分は、今は崩れて無くなっちゃってるね。 |
| ■マーキュリー To:研究員 |
| この遺跡の中はもう全部の場所を調査してみたんですか? |
| ■研究員 To:マーキュリー |
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いやあ、まだまだですね。 たぶん1割にも満たないと思いますよ。 |
| ■アビィ To:研究員 |
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外観だけとはいえ、その探査状況でよく昔の様子が再現できたな。 なにか文献でも発見されたのか? |
| ■研究員 To:アビィ |
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文献ではないんですが、当時の様子を上空から見たような映像を入手しました。 我々も上空から同じ視点で確認しながら、この模型を設計したんですよ。 |
| ■カラレナ To:研究員 |
| えっ、空からですか!? |
| ■研究員 To:カラレナ |
| ええ。使い魔を飛ばして、地道に確認したんですよ。 |
| ■カラレナ To:研究員>シグナス |
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つかいま? シグナスさん、つかいまって何ですか? |
こっそり耳打ち。新米冒険者には初めての単語らしい。
カラレナの研究員への言葉にすばやく反応するマーキュリー。
| ■マーキュリー To:カラレナ |
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つかいっぱっていうのはね♪ 人型でなくて言葉は通じなくても、以心伝心♪一心同体♪って感じの友情で結ばれた相棒のことですよ♪(^o^) |
何か違うような・・・(笑
| ■カラレナ To:マーキュリー |
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かたい友情で結ばれた相棒ですか〜。 すてきですね〜。 じゃあ私にとっての精霊さんたちも、「つかいっぱ」ですね(^^ |
何か間違って覚えたような……(笑)
| ■シグナス To:カラレナ、マーキュリー |
| 強ち間違っちゃいないが間違いだ。小動物を使役して、五感や魔力の共有する魔法。だから、鳥の使い魔なら、飛んでる景色を見れる訳だ。……ま、便利な分使い魔の怪我もこっちに回るから、弱点にもなるらしいけどな。生憎といっぱし以上の魔法だから、俺はまだ使えんけど。 |
| ■カラレナ To:シグナス>マーキュリー |
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なるほど〜、そういう魔法だったんですね。 ……違ったみたいですよ?(^^;; |
| ■マーキュリー To:ALL&研究員 |
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この水都がもしまた動き出したのなら、また湖底に潜っちゃってるんですかねぇ・・・ 機関部はどの辺りになるんですか? |
| ■研究員 To:マーキュリー |
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遺跡の中央から、やや進行方向逆よりのところかな。 ちょうど、この塔の真下あたりだね。 導師は君達と最初に遺跡に侵入したとき、この塔から入ったと仰ってましたよ? |
| ■カラレナ To:研究員 |
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えっと、導師たちはいつもどうやって遺跡に入っていました? 特定の入口とかありました? |
| ■研究員 To:カラレナ |
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入り口はこの機関部の直上にある塔が、現在発見されている唯一のものですね。 |
| ■カラレナ To:研究員 |
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他に入口になりそうな場所があれば、教えて欲しいです。 えっと、潜水してるとしたら、最悪水の中から入らないといけないかも…… そんな条件も含めて、アドバイスもらえますか? |
| ■研究員 To:カラレナ |
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結局、ブレアの上にある廃墟からは遺跡内部に至る入り口を発見できなかったらしいです。 もし潜水していたら・・・? うーん、水の精霊の力を借りて中を捜索するとかですかね? |
| ■カラレナ To:研究員>ひとりごと |
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そうですか(^^; …私、そこまでの力はまだ無いんですよね。 |
しょんぼり。
| ■マーキュリー To:カラレナ |
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大丈夫♪ギュネイさんに会えればギュネイさんが精霊魔法を使って・・・ って僕等ギュネイさんを探しに行くんだ!( ̄∇ ̄; |
| ■カラレナ To:マーキュリー |
| マーキュリーさん、ひとりボケ突っ込み……。 |
ぼそっ。
| ■アビィ To:研究員 |
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今回の調査の予定ルートがわかっていれば、それもお教えいただけるとありがたい。 通常の探査だったのか、それとも進水式の為の準備だったのだろうか。 |
| ■研究員 To:アビィ |
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今回は進水式の下準備です。 儀式は機関部である「円柱の間」で行われる予定でした。ルートですか? えーと。まず、遺跡の上の廃墟までは縄梯子で登って、そのあと崩れた塔へ。 それからは、前回皆さんが進んだ道と一緒だと思います |
| ■アビィ To:ALL |
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となると、遺跡に着いてからの行動はほぼ迷わなくて済みそうだな。 とりあえず、円柱の間を目指せばよいということか、以前の道をまっすぐすすめるかどうかはともかくとして。 後は、現時点における水都の場所の割り出しなわけだが……。 |
模型に群がる仲間から離れて、壁の地図を確認しに行くアビィである。
地図は主に湖について様々な書き込みがされている。
また、図全体は細い線で方眼に区切られており、距離感がわかりやすくなっている。
| ■アビィ To:研究員 |
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進水式の後、水都はどう動く予定だったかおわかりか? ある程度移動を制御できる方法が見つかっていたのだろうか。 この地図に、移動の予測路などが書かれていると助かるのだが。 |
| ■研究員 To:アビィ |
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巡航した後の航路や停泊地点・停泊時間はわかっています。 ただ、非常停止状態が解除されて設定が初期化されている可能性があります。 動き出した時間や方角がわかれば、正確に割り出せるんですが・・・ |
| ■アビィ To:シャイアン |
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なるほど……。 そうそうシャイアン殿、「船」はいつ、どこで御覧になられたのだ。 「塔」いや「煙突」がなくなっていた以外に大きな違いがあったらお教え願いたい。 |
| ■シャイアン To:アビィ |
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おろ?アビィ殿は見なかったのでござるか? 拙者が見たのは、正午ごろでござる。 湖の畔で昼飯を食べていたら、ずっと沖の方を進んでいたのが見えたでござるよ。 いやあ、模型を見た時の反応からして、皆も見ていたと思ったでござるよ(^^; |
| ■アビィ To:シャイアン |
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昼頃か……そのころ我々はオランからの街道を行軍中だったぞ。 わたしがあの模型と同じものを見たのはもっと以前の話だ、ネズミ退治の前にここの遺跡調査の依頼を受けてな。 その時探査した遺跡がその「船」……すなわち水上移動都市だったわけだ。 シャイアン殿、貴殿がおられた湖畔とは、この地図ではどこになるのかな。 そして、それはどのくらい沖を移動していたかおわかりか? |
| ■シャイアン To:アビィ |
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ほお、あの船に乗ったことがあるでござるかあ! それは良い体験でござったな〜♪ 目撃した場所は、ふむ・・・この辺りでござるかな? |
地図の街道沿いに指をなぞり、ある一点でぐるぐると指で円を描くシャイアン。
| ■アビィ To:研究員 |
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と言うわけで正午にこのあたりを進んでいたということがわかった。 これで現時点から今日の夜にかけての遺跡の位置は推測できないだろうか。 |
| ■研究員 To:アビィ>シャイアン |
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ええ、これでだいぶ絞り込めますね。 進んで行った方向はこうですよね? 速さはどんな感じでしたか? |
研究員はシャイアンの回答に頷きながら、コンパスを使って次々に線を入れていく。
もう一人の研究員は羊皮紙に数字を書き留めて筆算をしていく。
しばらくして二人はその手を止め、一行に力強くうなずく。
どうやら遺跡の巡航経路を特定できたようだ。
| ■カラレナ To:ALL>シャイアン |
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よかった。何とかなりそうですよね。 シャイアンさんもありがとう(^^ |
ちょっとかがんでにっこり微笑みかける。
| ■シャイアン To:カラレナ |
| おやすいごようでござる〜♪ |
| ■マーキュリー To:ALL |
| これで行けそうですね♪ |
| ■カラレナ To:研究員 |
| えっと、大まかな地図と、経路の予測を書き写させてもらっても良いですか? |
自分の羊皮紙とペンを取り出しながら。
| ■研究員 To:カラレナ |
| ええ、かまいませんよ。どうぞ。 |
| ■カラレナ To:研究員 |
| ありがとうございます(^^ |
| ■アビィ To:ALL |
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濡れるという危険があるからな、複数の写しを造っておいたほうがよいだろう。 できるだけ記憶にもとどめておくことにしたいがな。 |
| ■カラレナ To:アビィ&カラレナ |
| はい。じゃあ、何枚か作っておきますね。 |