洞窟前 |
冒険者達は、ジョーの地図に従って森に分け入った。
地図は正確で、目的の洞窟を難なく見付けることが出来た。
中からは、明かりが漏れている。
スカンピンとレヴィンが先行して洞窟に近付き、中の様子を確かめる。
それ以外のメンバーは、少し離れて待機している。
洞窟の中からスカンピンとレヴィンに気付いて出てきた者は居ない。
近付くと、中から声が聞こえる。
■男1 To:男2 |
おい、そろそろ礼拝所に行く時間じゃ無いか? さっさと支度して行くぞ。食事を貰ってこないとな。 |
■男2 To:男1 |
ああ、分かった。ちょっと待ってくれ、着替えるから。 |
■スカンピン To:レヴィン |
(小声で)礼拝堂に二人行くなら、少し離れたところで待ち伏せするかの?皆のところまで下がれば音も聞こえないじゃろうて。 |
■レヴィン To:スカンピン |
(小声で)そうだな・・・ここで奇襲するよりは皆の所に戻った方が良いと思う。私はここで洞窟の中をうかがっておこう。伝達は・・・シルフに任せよう。援軍が来るにしても早く解った方が良いだろうし、何より私が戦闘に加わっても足手まといだろうからな。 |
そう話しているうちに、中でがさごそしてる音が途絶えた。
■スカンピン To:レヴィン |
(小声で)おっと、出てくるようじゃな。それじゃ、此処はレヴィンに任せてわしは戻っておくとしよう。見つからん様に気をつけてな。 |
■男1 To:男2 |
さあ行くぞ、さっさと今日の晩飯にありつかないとな。 |
■男2 To:男1 |
……待てよ。やっと準備が出来た。さあ行こうか。 |
それから二人の人間の足音が外の方に近付いてくるのが分かった。
■リフィル To:ALL |
(小声で) 前の二人大丈夫ですかね?…とりあえず、合図があれば飛び出して良いんですよね? |
取り敢えず、何時でも飛び出せる様に準備だけはと、すでに剣は鞘から出してる
■レヴィン To:後衛ALL |
(小声で)シルフに声を伝えて貰っている。状況だが、中から男が2人礼拝堂まで食事を摂りに行くようだ。2人だけ礼拝堂で食事を摂るのか、アジトの中の連中のぶんまで持っていくのかの判断までは付かない。少しでも遠い方が音が届かないだろうから、そっちで待ち伏せして貰いたい。スカンピンはそちらと合流し、私は洞窟の状況を伺うためにここに残ろうと思う。どうだろうか? |
■ギャルム To:レヴィン |
お?…精霊魔法か。 OK、じゃあ引き続き偵察は任せた。 |
■レヴィン To:ギャルム |
了解した。できる限り大きな音を立てないように留意してくれるとありがたい。中に知られたくないし、私の声も聞き取りにくくなるだろうからな。 |
■ギャルム To:レヴィン |
大丈夫、弓矢で“ぷすっ”とやるだけだからさ。 |
レヴィンの声が聞こえると同じ位にスカンピンがこちらに戻ってくる姿が見えた。そして問題なく他のメンバーと合流することが出来た。
■ギャルム To:スカンピン |
お疲れさん〜、とりあえず奴らが出て来るのを待つか。 |
ショートボウを構える。
■ウェイン To:ギャルム |
相手、見えるかな? |
ロングボウを構える。
冒険者達が、武器の準備を始めるとほぼ同時に、男達が二人洞窟の入り口から姿を現した。
ランタンを一人(男B)が持っている。
また、彼らは、マーファの神官服を着ているようだ。
■スカンピン To:ギャルム&ウェイン |
もう姿がみえるはずじゃ。無防備じゃし、二人ならしっかり狙えば楽勝じゃろう。 |
■ジン To:ALL |
ふむ?マーファの僧衣。なぜ変装する必要があるんだ・・・? |
■レヴィン To:ジン |
カモフラージュのため、実際に神官である、等々理由はいくつか考えられる。実際に神官の場合であっても、騙されている、理解した上でやっている、そもそも理解していない等の場合もあるだろう。なんにしても本人から直接聞いた方が早いのではないか? |
■リフィル To:ジン |
偽装か本当のマーファの神官かのどっちかでしょうね この場合は… あの人達は、スルーして、次の怪しいヤツを狙う この時間帯に、村人が近づかない森に居る時点で目標の一味 このどちらかで行きますか? |
■ギャルム To:リフィル&ALL |
オレは後者だと思うね。 |
ショートボウで狙いを定めた。
■ジン To:レヴィン、リフィル、ギャルム&ALL |
本物の神官ならば着替える必要はないとは思うが・・・。 何にせよ、敵の一味である可能性がある以上は、あいつらをそのまま村にやってしまうのはまずい。 とにかくあいつらの足止めをせんとな。 |
■リフィル To:ALL |
取り敢えず前に出ます いざという時は、ミレイアをお願いしますね |
そう言って、レンジャーらしくコソコソとレヴィンの横に移動。
■スカンピン To:ギャルム&ウェイン |
出てくるときの話し方からすると、そこの洞窟在住じゃろう。お二人さん、気にせずプスっとやっちゃってくれ。 |
■ギャルム To:スカンピン |
了解〜。 |
不意打ちが成功して、男たちは声を上げる間も無く倒れた。
あたりは再び静まりかえっている。
聞こえるのは、男達が低い声でうめいているの声のみだ。
洞窟の中に動きは今のところ見られない。
■ミレイア To:ALL |
皆さん、お見事です。 ところで……どうします? このまま洞窟の中に押し入りますか? |
■ギャルム To:ミレイア |
ちょっと待ってくれ。 |
ギャルムはこっそり気絶した男たちに近づき、ひとりずつ背中に背負って仲間たちのところまで連れてきた。
ロープで縛り上げてから、気づかせる。
冒険者たちは男たちから、洞窟の中の様子を聞きだした。
中にいるのは、人質のマーファ司祭の妻子とカトリー、あとは闇司祭とダークエルフだけらしい。
■リフィル To:ALL |
この情報が正しければ、敵はあと2名ですね… 取り敢えず、人質の部屋がダークエルフの横ですから、何とか気付かれずに助けれれば、良さそうですね このまま、相手の人数から考えて一気に突入と行った方法も使えそうですし…どうしましょう? |
■ジン To:リフィル、ミレイア、ALL |
ふむ。こちらの動きに気づかれて、人質を盾にされるとまずいな・・・。 内部の様子はわかっているなら、このまま押し入って奇襲をかけた方がいいかもしれん。 |
■ミレイア To:ALL |
皆さんが、闇司祭とダークエルフを抑えているうちに、私が人質の開放をしましょうか? そうしたら、皆さんの負担が少しは軽くなると思います。 私も姉さんの顔を早く見たいですし……。 駄目でしょうか? |
■ジン To:ミレイア、ALL |
いや、それでいいと思う。 人質の部屋が分かれているなら、救出も並行して実行できるだろう。 俺達の目標はあくまで人質救出だ。 敵を倒せればそれに越した事は無いが、人質救出が成功していれば、最悪退却の選択肢を選ことができるしな。 |
■ギャルム To:ジン |
ジン、お前さぁ…もうちょっと、形だけでも心配するとかなんとか… |
あまりにも淡白なジンを、肘で突っつく(笑)
■ジン To:ギャルム |
ん?心配はしているが? |
全然気付いてないジン(笑)
■ギャルム To:ミレイア |
ま、そこまで言うならひとりでも大丈夫なんだよな?(苦笑) |
■リフィル To:ギャルム、ミレイア |
待って下さいよ。 ミレイアさん鍵開けとか出来るんですか? 捕まってる以上、鍵はあるでしょうし…仮に無くても………例の薬を使われてるかも知れませんよ? そうなると、担いで連れ出さないと駄目でしょうね。 捕まってる人数が最低3人としたら、3往復ですよ。少し辛くないですか? |
■ミレイア To:リフィル, ALL |
ええ、私にもシーフの心得がありますから鍵明けは問題ありません。 もし例の薬を使われていた場合は……そのときは皆さんに合流します。 先ほどの男たちの話からはそれは無いようなので、大丈夫と思います。 |
■ジン To:ALL |
よし、そうと決まれば早速突入を開始しよう。 まず俺達はダークエルフの部屋に押し入って無力化する。 範囲魔法を使われるとやっかいだ、攻撃を集中してなるべく短時間で倒さなきゃならんな。 ミレイアはその間に人質を頼む。 |