12a 血まみれ?のステージ
■ミリスレスカ To:ALL |
あ、倒れた…のかな…? |
血のように真っ赤なトマト汁の中に倒れ込むハゲ赤大男。
一見すると出血多量で死んでいるようにもみえるが、胸は浅く上下しており、瀕死ながらも生きている事がわかる。
血まみれ?男の方は萎えたようにその場にへたり込み、大きくため息をついている。
騒ぎを聞きつけてきた団員達が、大天幕の中に入ってきた。
血まみれのようなステージ、そして真紅に染まった一行の姿を見て、一様に息を呑んで見守っている。
■ミリスレスカ To:血まみれ?男 |
そこのトマトまみれの方、ゆっくり下がって! まだ油断しちゃダメですっ!! |
油断なくメイジ・スタッフを構えたまま、ゆっくりとステージに歩み寄っていく。
血まみれ男はビクッっとなって周囲をきょろきょろと見回している。
■リエラ To:サーカス団の方々 |
あ、あの、驚かせちゃったんならごめんなさい。 私達のこの赤い色は、血じゃなくて、トマトの汁なんです。 朱頭病という強い恐怖によって発病する病気がありまして、その患者の特徴と言うのが、頭髪が抜け、全体的に赤みを帯びるものなんです。 その患者は凶暴性を発揮し、暴れまわってしまうという恐ろしい病気なんです。治療薬はここにある「でこぼこトマト」で、私達も感染防止のために体に塗っているんです。あ、感染は視線によってですので、目を合わせなければ、大丈夫ですよ。 |
入ってきたサーカス団の人々にとりあえずの説明をしながら、ステージに上がって、血まみれ?男に近づく。
■リエラ To:血まみれ?男 |
あの、大丈夫でしたか? 今、怪我を治しますね。 |
血まみれ?男に手を触れ、精神を集中する。
■リエラ To:知られざる生命の精霊 |
『我がうちに宿りし知られざる生命の精霊よ、どうかこの者の傷を癒したまえ』 |
触れた手がボウっと光り、男の傷がみるみる治っていく。
■血まみれ?男 To:リエラ |
は、はい・・・どなたか存じませんが、助けていただいてありがとうございますー。 |
■ミァ To:血まみれ?男 |
んに。ちなみに言えば、ミーたちもあんたさんがどなたか存じないのでスー。 とゆーことで元気になったんなら、その辺をキリキリ白状しやがれー、なのでスヨー!(=▽=) |
■血まみれ?男 To:ミァ |
たはは・・・白状ですかー(^^; |
■リエラ To:血まみれ?男 |
あ、私はリエラと申します。 あなたのお名前と、なぜここにいるのか、教えていただいてもいいですか? あと、最近、このサーカス団の敷地の中で、光の精霊を呼び出したりしていましたか? |
■ラウート To:リエラ、ALL |
ぼくラウートといいます。しがない精霊使いやってますー。 えっと、このサーカスに集まっていた「狂った」レプラコーンをなんとか治めようと思って、ここ数日レプラコーンを追いかけてたんですよー。 光の精霊をとかも使ったし、ぼくドジだから色々壊しちゃったりしちゃったみたいで・・・ごめんなさいー。 |
一行にペコリと頭を下げるラウート。
■ミァ To:ラウート |
ドジっ子精霊憑きですカー。 さぁっすが精霊使い、妙なもんに好かれてまスネー(うんうん) |
■キルリック To:ラウート |
それがいたずら事件の顛末ですか(苦笑) |
■ラウート To:ALL |
ここ数日調べた結果なんですけどー。 そこにいる「死なない男」さんの病気が、レプラコーンが変になる原因みたいなんですよー。 だから、病気がひどくなる前に治そうと思ったんですけどー、彼見つからなくて。 そしたらもうレッドキャップ化してるじゃないですかー。 んでもって彼デカイじゃないですかー。 もうどうしようかと・・・でもホント助かりましたー |
その様子を見て、ミリィもやっと警戒を解き、ステージの方に歩み寄っていく。
■ミリスレスカ To:ラウート |
えっと、じゃあラウートさんは、まさか一人でレッドキャップの相手を…? |
■ラウート To:ミリスレスカ、ALL |
やあ、まさかー(^^; 思ったより病状の進行が早くて・・・ すでにレッドキャップ化しているとは思わなかったんですよう |
■リエラ To:ラウート |
そうだったんですか。 お一人で大変だったでしょう。 |
労をねぎらうようにラウートの手を取ろうとする。
■リエラ To:ラウート |
でも、どうして、初めからサーカス団の方々に相談しなかったのですか?事が病気、しかも伝染病だけに、話をすれば協力をしてもらえたかもしれなかったのに…。 |
しんみりとした口調で言う。
■ミァ To:ラウート |
リエラっちの言う通りでスー。 それにあんたさんはこう、イイコトしたってゆー勇者的気分かもしれませんケドー。 どっちかとゆーと「ありがためいわく」の類でスヨー、これ(びしッ) |
■ミリスレスカ To:ラウート |
そうですよ。ボクたちも協力できたでしょうし…。 それに、もしかしたら、凶暴化した”死なない男”さんに、殺されてたかもしれないんですよ? |
■ラウート To:リエラ、ミァ、ミリスレスカ、ALL |
たはは...ちゃんと劇団の人たちにもお話したつもりだったんですが... なんか、ぼくのこと熱狂的なファンだと思われちゃったみたいですー。 次の日から門前払いですよー、全然話聞いてくれなくてー。 まあ、普通の人には精霊が見えないんで、仕方ないかなと思いましてー |
■ミァ To:ラウート |
とゆーかあんたさんのその、軽っぽい口調が、間違われた原因とみまシター(・x・)ノ あんたさんに必要なのは、話術の特訓でスー!(びしッ) |
■ラウート To:ミァ |
いやあ、それほどでも・・・(^^ゞ |
なぜか照れ笑いのラウート
■ミァ To:独り言 |
Σ( ̄□ ̄; ・・・・・・・・・・重症でスー・・・。 |
■リエラ To:ラウート |
それは…残念でしたね。 でも、今はサーカス団の方々も”死なない男”さんが病気にかかっているのはお分かりでしょうから、説明を聞いてもらえると思いますよ。 なので、一緒に説明しに行きませんか? |
ラウートの腕を取りながら。
■リエラ To:ラウート |
それに、サーカス団の方々は、あなたが呼び出した光の精霊を人魂と勘違いしたり、壊された物があった事から、嫌がらせをされていると思っていたらしいのです。 私達は、その嫌がらせ事件の調査と犯人を捕まえることを依頼された冒険者なんです。 |
にっこりと笑いながらも、手は離さない。
■ラウート To:リエラ、ALL |
へーぇ、そうだったんですかあー。 あー!そしたらあれですね、ぼくは犯人ですねー!あはははー |
とても愉快そうに笑うラウート。まるで他人事のようだ。
■ミァ To:ALL |
・・・・・ミー、思うんですケドー。 このラウートってヒト、能天気レプラコーンでも憑いてるんじゃないですかネー(・x・) |
■リエラ To:団長”千の牙” |
団長さん、この人が嫌がらせ事件の犯人さんです。 でも、事情があってのことなので、まずは話を聞いてあげてください。 |
■団長”千の牙” To:リエラ、ALL |
ああ・・・なるほど。精霊使いが犯人だったとはな・・・。 精霊使いは姿を消して行動できると聞いたことがある。 どうりで目撃者が少なかったわけだ・・・。 なんにせよ、これで変ないたずらはもう起らないということだな |
■ミァ To:ダンチョー |
んにんに。そーゆうことになりまスネー。 あとは”死なない男”の病気さえ治れば、万事解決ッ☆優秀なミーたちに掛かれば、ちょちょいのちょいでスヨー(=▽=) |
しっかり自分達をアピィルすることを忘れない。
■ミリスレスカ To:ALL |
なんだかいろいろありましたけど、”死なない男”さんも無事に確保できたし。 それにもう、いたずら騒ぎも起きなくて済みますよね? |
■キルリック To:ミリスレスカ&ALL |
ええ、誰か(ラウート)がまた、何かを見つけて、行動に移すまでは平和ですよ(笑) |
■スカンピン To:赤ハゲ大男 |
おまえさんも大変じゃのぉ。ほれほれ。 |
残っていたトマトをベチャベチャと塗りたくってあげる。
■赤ハゲ大男 To:スカンピン |
・・・ |
症状に変化は無いものの、表情は先ほどよりもずっと穏やかになっている。
■ミァ To:スカンピン、赤ハゲ大男 |
ををを。 トマト効果ばっちりでスネー。 ただ、こー、やっぱしビジュアル的はイマイチでスガー(〜x〜) |
真っ赤な惨状見ながら呟く。
■キルリック To:ラウート |
そう言えば、少なからずこの病気について知っているみたいですね。 彼の今後の処置については何か分かりますか? |
■ラウート To:キルリック、ALL |
ぼくもかじった程度しかわからないですがー。 とりあえず、でこぼこトマトを処方してあれば、2、3日中には良くなると思いますー |
■ミァ To:ラウート、ALL |
ほーほー。 じゃあ、この赤鬼さんは元に戻るんでスネー。 んにんに、いっけんらくちゃーーく♪ これで団員さんたちも喜ぶー、ですかネー。 ついでにミーたちをお礼に公演に招待してくれないですかネー(=▽=) |
……まだ諦めていなかった、らしい。
■キルリック To:ALL&サーカス団員の |
とりあえず、ステージを片付けないと公演に影響が出てしまいますね。 念の為、目隠しをしてこの大男を運び出して、そっちで詳しい話も聞きましょう。 すいません、力自慢の皆さん、ちょっと運ぶの手伝ってもらえませんか? |
サーカス団員達がどやどやと集まってきて、大男をひょいと担いでステージの奥へ運んでいく。
大天幕の裏口を出てすぐの天幕まで運び、中のベットへと下ろした。
「死なない男」は寝息を立てて眠りはじめた。
■リエラ To:ALL |
良く眠っているみたいですね。 レプラコーンたち、おとなしくなったのでしょうか? |
精霊の力を感じようと精神を集中する。
まだ体内に精神の精霊が強く宿っているが、周囲の精霊力はすでに正常に戻っている。
このまま安静にしていれば快方に向かうだろう。
■ミァ To:リエラ |
わーお。リエラっち、そゆことも解るでスカー?(わくわく) |
■リエラ To:ミァ&ALL |
ええ、精霊の力を感じることで、何が悪いのか、分かることもあります。 風邪で熱があるときには火の精霊、サラマンダーの力が強い、ぐらいですけどね。 ”死なない男”さんの精霊力のバランスは戻ってきているので、もう心配はないと思います。 |
■ミァ To:リエラ |
ふむふむふむふむふむふ。 リエラっちがそういうんなら安心でスネー。 |
■キルリック To:リエラ |
リエラの言うとおり、精霊が体の状態に影響するって事は、少なからず性格にも影響を与えるかもしれないんですね・・・ ミァの性格、もしかして何とかできるんですか? |
■ミァ To:キルリック |
(耳ぴくっ) キーちゃん、何か言ったでスカー?(=▽=) |
■リエラ To:キルリック&ミァ |
う〜ん…。 ミァちゃんの精神の精霊は正常なので、これ以上はどうしようもないかと…。 っていうか、今のままのミァちゃんで、私はいいと思いますよ。 |
■キルリック To:リエラ&ミァ |
いや何と言うかですね、もう少し落ち着きを持って欲しいと言うか、何と言うか・・・ でも、そうなってしまったら、それはミァではない様な気もしますし・・・ いやしかし・・・ |
ジレンマに落ちたらしい(笑)
■ミァ To:キルリック |
・・・・きゅ?(о・x・о)(精一杯の落ち着き顔←?) |
■ミリスレスカ To:キルリック |
え、えっと…やっぱり人間は無理せず自然が一番、ってことで……だめ? |
■キルリック To:ミリスレスカ&ミァ |
いぇ、無理に矯正しようという訳では無くてですね、こう何と言うか・・・・ まぁ、リエラや、ミリィの言うとおり、と言う事なんでしょうね(苦笑) |
明確に人に説明できず、遂にオーバーフロー(^^;
■ミァ To:ALL |
じゃー、病人はぐっすりらららーでオヤスミさんってことで。 ミーたちは銀の網亭に戻りませんカー? お仕事も終わったし、ここは、ぱーーーっと宴会がしたいでスー♪ 美味しいごっはん、ごっはんー。甘いケェキ〜♪(>▽<) |
■キルリック To:ミァ&ALL |
食事をしに、銀の網亭に行くのは賛成です。 ただし、ステージの掃除を手伝ってからですけどね。 |
■ミァ To:キルリック |
Σ( ̄□ ̄; ・・・・・ミーのごはんー。 んにー! こーなったら速攻ちょちょいのちょいーで掃除するのでスヨー! 赤色撃退っ!! ぞーきんプリーズなのでスヨー!(メラメラメラ) |
なにやら燃えている。
■リエラ To:ミァ&キルリック&ALL |
じゃあ、さっさとお掃除しちゃいましょうか。 |
サーカス団員からモップやらバケツなどの掃除道具を借りてくる。
■リエラ To:ALL |
それにしても、少しもったいなかったですよね〜。 でこぼこトマトさん、ごめんなさい。 |
ぐちゃぐちゃになってしまったトマトをふき取りつつ、精霊にわびている。
■キルリック To:リエラ&ALL |
粗末にしてしまいましたが、その分これからの食事には、より一層の感謝の心で頂きましょう。 まぁ、ミァとスカンピン、二人分の感謝の心で通常の6人分くらいありそうですけどね(笑) |
■リエラ To:キルリック&ALL |
そうですね(笑) では、片づけが終わったら、銀の網亭でおいしいトマト料理でもいただきましょうか。 |
■ミリスレスカ To:ALL |
そうですね♪ どんなお料理が出るか、楽しみですよぅ♪ あ、でもその前に、お風呂入りたいですぅ……なんだかむずむずしてきましたよぅ…… |
トマトを塗ったところが、痒くなってきたらしい。
■ミァ To:ミリスレスカ&ALL |
Σ そゆこと言われたら、なんだかミーまで痒くなってきまシター!?(@x@|||) く、くぅぅ! なーんーのーこーれーしーきー!! |
気を紛らわす為に、猛然と舞台の上を雑巾がけ。たーーーーっ!