08a 真紅のサーカス団
大天幕の中へ駆け入る一行。
出入り口は観客席の最後列で、ステージまでまっすぐに通路が伸びている。
そのステージの上にはレンティの言っていたと思われる血まみれ？の人物が立っている。
彼の傍らには籐のかごが置いてあり、中には真っ赤なトマトが詰まっているようだ。
一行が天幕の中に入ってきたことに気づき、ステージ上の人物がこちらを向いた瞬間、彼の背後のから猛獣のような咆哮が轟く！驚いた拍子に籐のかごを蹴飛ばしてしまい、ステージから観客席に落としてしまう。
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■血まみれ？の人物 To:
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ああ、しまった！トマトが・・・
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■ミァ To：独り言
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先行してた割には詰めが甘いうっかりサーーン、でスネー（＝▽＝）
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■リエラ To:ミァ
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そんな事を言っては可哀相ですよ。
誰だって、いきなりあんな恐ろしい声を聞いたら驚きますから。
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声が少し震えていたりする。
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■ミリスレスカ To:リエラ
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で、でもほら、サーカスですし。猛獣とか…
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”死なない男”の病状が、既に最悪の事態に陥っていない可能性を祈りつつ、ひきつった微笑を向けてみたりする…が……。
ステージの奥の垂れ幕から、大きな影がくぐり出てくる。
頭髪が無く、手が異常に長く、全身真っ赤の大男だ。
大男の目が不気味に輝いている。
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■ミリスレスカ To:リエラ
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……猛『人』とか（Ｔ▽Ｔ）
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残念ながら、信心が足りていなかったらしい。
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■オルフェ To:ALL
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どうやら一歩遅かったみたいだね。
話に聞いたとおりの症状だ……。
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彼は腰を抜かしたようにへたり込んでしまった。
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■ミァ To：真っ赤な大男
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Σ んにー。
こう、赤鬼ー。鬼はそとー。とか云いたくなるよーな感じでスー。
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■リエラ To:ミァ
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豆の代わりにトマトでもぶつけてみますか？
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■スカンピン To:ALL
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たしか、患者の体にトマトをぬればよかったんじゃよな？どーみても大人しく塗られてくれるようにも見えないしそれがいいじゃろう。食べ物を粗末にするようで気が進まんが。
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■ミァ To：リエラ＆ALL
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ををう！ そりはいーアイデアかもしれまセーーン♪
とゆーことで、ミーはちょっくらトマト籠を拾ってくるのでスヨー。
ゆけい、グラランダッシュ！！三（＞▽＜）
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すったかたーと、落ちた籠を目掛けて走る。
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■ミリスレスカ To:ミァ＆ALL
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そっ、そんな安直なぁ〜っ！
ミァさ〜んっ、いきなり先行しちゃ危ないですよ〜っ！？
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メイジスタッフをしっかりと持ち直し、いつでも呪文を唱えられるように身構える。
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■キルリック To:ALL
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私は舞台に上り、彼を引きずり下ろします。
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キルリックも、ミァに続き、舞台に向かって走り出した。
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■スカンピン To:ALL
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結局殴り倒すことになりそうな気もしないではないが、わしもいくかのぉ、ヒョヒョヒョ。
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さらに続けてスカンピンも舞台に向かってドタドタと走り出した。
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■オルフェ To:ALL
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みんなには、様子を見る、という選択肢は無いのかな？
とはいえ……そうのんびりもしてられる状況じゃないかっ！
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いいつつさらに後ろを追走。
●大天幕ステージマップ
※等倍フォントでご覧ください
00ＡＢＣＤＥＦＧＨＩＪＫＬＭＮＯＰＱＲＳＴ
01□□□□□□ ∃ ∃ ∃ ∃
02□□□□□□ ∃ ∃ ∃ ∃
03□□□□□● ∃ ∃ ∃
04□□□□□● ∃ ∃ ∃
05□□□□□□□ ∃ ∃ ∃
06□□□□□□□□ ∃ ∃ ∃
07□□□□□□□□□ ∃ ∃ ∃
08□□□□□□□□□□ ∃ ∃ ∃
09□□□□□□□□□□ ○○
10□□□□□□□□男□ 籠 ○
11□□□□□□□□□□ ○
12□大□□□□□□□□ ○○
13□□□□□□□□□□ ∃ ∃ ∃
14□□□□□□□□□ ∃ ∃ ∃
15□□□□□□□□ ∃ ∃ ∃
16□□□□□□□ ∃ ∃ ∃
17□□□□□● ∃ ∃ ∃
18□□□□□● ∃ ∃ ∃
19□□□□□□ ∃ ∃ ∃ ∃
20□□□□□□ ∃ ∃ ∃ ∃
（※１マス１ｍ）
□：ステージ（高さ１ｍ）
∃：客席
●：階段
○：パーティ初期位置
男：血まみれ？の男
大：ハゲ赤大男
籠：トマトが入った籠