05b 常闇通り、夕刻

夕刻の西日が一切差し込まない薄暗い路地。
「常闇通り」と呼ばれる危険地帯に盗賊ギルドはある。
道端に座る、ぼろをまとった髭もじゃの男が、鋭い視線でミァを見つめている。
■ミァ To:ぼろ髭もじゃ男
ヘイ、其処の髭もーじゃ!
あいっかわらず刺すよーな視線でスネー。
毎日そんな顔してて疲れませんカー?(・x・)

ところで今日も元気爆発なミーは、甘い飴(【情報】)を買いに来たんですケドー。

ギルドの符丁を使いながら、髭男の様子を伺う。
■ゼウ To:ミァ
・・・情報がほしいのか?
俺は“三つ耳”のゼウ。
今日は俺が窓口だ。何が知りたい?

相手の名乗りに、ミァは思わずマジマジとゼウの顔(特に耳)を覗き込む。

が、なんのことはない、普通の耳に見える
■ミァ To:ゼウ
・・・・・アンタさんの、3つ目の耳が何処にあるのかについて!(びっ)

真剣。
■ゼウ To:ミァ
そいつを教えたら、俺はこの世界で食えなくなっちまうじゃねえか。
ま、一生遊んで暮らせるだけの金を積んでくれりゃ、ゆずってやってもいいがな。
んで?あんた何しに来たんだ?

■ミァ To:ゼウ
んに? こー、現実にぷにぷに触れるよーな耳じゃ無いんでスカー?
てっきり、エルフのような長〜〜〜い耳が、もじゃの中に隠れてるかと予想してたんですケドー(・x・)b
でもお金無いから、譲ってもらえませんネー。ざんねんざんねーん。

っとととー、そうでシター!
だから情報が欲しいんでスヨー。えーとえーと……踊る死なない男、…じゃなくて。
”踊る大鰐”とかゆー名前のサーカス団についてなんですケドー。
誰かに恨まれてるとか、そゆ噂ってありまスカー?

しゃがみこんで、ひょいと50Gを相手の前に置く。
■ゼウ To:ミァ
ああ。そうか、ん。
”踊る大鰐”か。
他の芸人には面白くないだろうが、概ね評判のいいサーカス団だ。
特定の奴に恨まれてるって話は聞かないな。
あいつらみたいなジプシーは、他国の間者であることが多いが、それもない。
まあ、今時珍しく人気だけで食ってる一団だよ。
高い金積んでもらったが、悪いな。
まあ、1件サービスしてやるよ。
人探しでも物探しでも、なんでもいいぜ

■ミァ To:ゼウ
ありゃりゃーん。ハズレでしたカー。
んにー、・・・じゃあ、急に頭の毛がバッサンバッサン抜けちゃって、本人は悪夢にうなされ寝込んじゃうってゆー症状の人、最近オランで発生してたりしまスカー?

■ゼウ To:ミァ
何だそりゃ?病気か何かか?オランで流行ってるって話は聞かないな。
・・・だが、ちょっと似ようなこと言ってた奴ならいたぜ。
さっき、この通りの向こうの市場で揉め事を起こしたやつがいてな。
なんか野菜を買占めようとして店主と口論してたんだが、その時「街中の人間がハゲで赤い悪夢の化け物になるぞ」とか口走ってたよ。
意味はわからんが、あんたが調べてることと関係あるんじゃねえか?

■ミァ To:ゼウ
ほっほほーーう!(☆x☆)
そりはイー情報かもしれまセーーン。
んとんと、その人ってどんな外見だったんですカー?
あと、さっきって具体的にどのくらい前ー?
買い占めようとしてた野菜の種類や、その人が何処行ったかとか、そーゆーコトまで教えてくれれば、お金は弾むのでスヨー♪

手の中で、言葉通りガメルを弾ませながら(…)訊ねる。
■ゼウ To:ミァ
いや。俺は聞こえるだけで、見ちゃいないんだ。
まあ声からすると20歳前後の男だろうな。
時間は1時間ほど前だ。あとはわからん。
店主を紹介してやるから、あとで本人に直接聞いてみればいいさ。

■ミァ To:ゼウ
きこえるだけー?
リエラっちの言ってた「うぃんどぼいすぅ」とかゆー奴なんですかネー(・x・)?

ういうい、それじゃー本人に聞いてみるとしまスーゥ♪
あっとはー、そーでスネー。
さっきの”踊る大鰐”サァカス団がテント張ってる場所に、ここ最近の夜間、怪しい人影がうろついてたとかゆー目撃証言は無いですかネー?
あったら詳しく聞きたいんですケドー。

握っていた50Gをゼウの前に積む。
■ゼウ To:ミァ
ははっ、魔法ってのは目標が見えてないとかけられないんだぜ。
意外と不便なもんだろ?
ああ。サーカス団関係で、そうゆうのがあれば、さっきの問いで答えてるさ。
ギルドとしては、特に警戒すべきことがないから、張り込むこともないしな。

■ミァ To:ゼウ
そこはそれ、ゼウぱわー☆とか、店のあんちゃん中継地にーとか…
――って、ミーには魔法なんぞサッパリですけどネー(あっははのはー)

そですカー。じゃあ何はともあーれ、その店主を脅して情報げっと大作戦しか無いんでスネー(頷き)
んに! わっかりましたぁー!
そんじゃちょっくら行ってくるとしまスーーゥ(>▽<)ノ