04a 休憩用の天幕、午後
午後の公演がはじまるということで、団員達は大天幕の方に集まっていく。
一行はバトの案内で、”死なない男”が休んでいる天幕に訪れた。
天幕の中に4つある簡易ベットの1つの毛布が人型に盛り上がっている。
顔は見えないが、胸の辺りで浅く上下しており、眠っていることが窺える。
■バト To:ALL |
”死なない男”のショウは今日は取りやめになったよ。 メインがこれじゃ仕方ないしね |
■ミァ To:ALL |
死なない死にそうな男は、現在おやすみチューですカー(’’ ・・・・・流石に今からめざましコォル♪、ってゆーのは・・・。 |
ダメ(・▽・)?――と、皆にとりあえず伺いを立ててみたり。
■スカンピン To:ミァ |
死にそうなところに止めを刺したら、報酬がでなさそうじゃから止めとくべきじゃろうなぁ。 |
■オルフェ To:ALL |
ここまで来たけど、ちょっと話は聞けそうにないなあ。病人をたたき起こして話を聞くのは、ちょっとね。 |
■ミァ To:ALL>バト |
ちぇー。 でもスカぴんだけならともかく、リィダァまでそう言うんなら仕方ないですかネー。 あ、あ! でも顔だけはチェキしときたいデーースゥ!(びっと挙手) 静かーにするですから、それだけ駄目ですカー? |
■バト To:ミァ、ALL |
いやあ、全然かまわないですよ(^^ というかね、仮病だったら叩き起こしちゃってくださいよ(笑) |
■ミァ To:バト |
ほっほほーう? いーんでスカー? いーんでスネー!(目キラキラ) んじゃーさっそくゥー・・・ |
そろりーと”死なない男”の枕元に近づいて、遠慮なくがばっと顔の部分の毛布をめくる。
現れたのは赤みを帯びた男の顔。
顔は引きつり気味で、悪夢にうなされているようにも見える。
気になるのは異常なまでの抜け毛の量だ。
頭髪をくしゃくしゃにかきむしっても、こうはなるまい。
■ミァ To:ALL |
・・・・んににぃ?? なーんか変ですヘンでスヨー。 このままだとこの人間、確実に将来ハゲに違いありまセーーン!…って、そーじゃなくて。 リィダァ、みんなー。こーいう症状に心当たりナイですカー(・x・)? |
■スカンピン To:ミァ |
・・・はげたくはないのぉ。 |
薄くなり始めたアタマをスリスリ。
■ミリスレスカ To:”死なない男” |
じゃあ、ちょっと失礼して、診察してみますね…。 ……? ………! …………。 |
ゆっくりと観察。
触診を避けているのは、弱った体に負担をかけないための配慮……らしい。
■ミリスレスカ To:ALL |
あの…、ええっとその…。 どこが悪いのかもわからないとゆーか……。 ごめんなさい、その……男の方の躰は、あんまり診なれてなくて……(もじもじ) |
どうやら、これっぽっちもわからなかったようだ。(判定結果は1ゾロ!)
■ミァ To:ミリスレスカ |
・・・・・・(じぃー) んに、ミリィっちの乙女チャン疑惑1段階アップ、と。φ(=▽=) |
■スカンピン To:ミァ>バト |
元からあった物が抜けたのか、くっ付けた物が抜けたのかがわからんしのぉ。 |
と、抜けた髪の毛をみてみる。
男の髪の毛と同じ色、そして毛根が付いている。
本物の髪の毛のようだ。
■ミァ To:スカンピン&ALL |
どーやら、本物サンのよーでスネー。 んにに、ミーが思うに、これはヌケケリーナ病では無いかとー。(適当) ハゲの幽霊さんに取り憑かれて、『ヌケヌケケー♪』と囁かれているうちに、何時しか本人の髪もすっからかーんになってしまうとゆー、それはそれはおっそろしい病気なのでスヨー(・▽・)ノ |
勿論、そんな病気は無い。
■ミァ To:バト |
ねーねーねー、バトばとー氏。 しっつもんなんですケドー。 あんたさんは、この”死なない男”がこんな不思議な抜け毛の病に掛かってるコト、知ってましたカー? 知ってたのなら、彼が何時頃からこーなったのかも教えなサーーイ(びっ) |
■バト To:ミァ |
いや、こんなひどいなんて知らなかったよ! 昨日の夕方くらいまでは、ただ落ち込んでいるように見えてたけど・・・ |
■リエラ To:バト |
えっと、っていうことは、一晩でこんなに容態が急変してしまったということですか? 昨日まではどんな様子だったのでしょうか? |
■バト To:リエラ |
うーん、確かにここんとこ元気はなかったけど、それはショウに失敗したからと思ってたから・・・ でも、特に病気には見えなかったけどなぁ |
■リエラ To:ALL |
でも、いったいどういう病気なのでしょうね? 私も初めてみたので、まったくわからないのですけど…。 あれ? |
何か気になることがあるのか、意識を集中し始める。
■リエラ To:ALL |
…え? え? ……。 な、なんで、精神の精霊さんの、レプラコーンさんが、”死なない男”さんの中に、異常発現しているんでしょう…? |
自分の感じたことが信じられないと言った様子。
■スカンピン To:リエラ |
精霊が異常発現ってことは、ワシじゃまったくわからん。詳しい者に聞くのが一番じゃろうて。 |
■スカンピン To:バト |
して、”死なない男”は普段どんなショーをやっとるのじゃな? |
■バト To:スカンピン、ALL |
彼を檻の中に入れて、槍をどんどん突き刺していくってやつさ。 普通は木の箱とかで見えなくしてやるだろ? うちは、外套で見えにくくはするけど、本当に突き刺さってるように見えるから、結構人気なんだ。 |
■オルフェ To:バト |
それは、もちろん仕掛けがあるんだよね? この"死なない男"じゃないと、出来ない事なのかい? |
■バト To:オルフェ、ALL |
いや、そんなことはないんだけどね。 普通のやつよりちょっと危険な仕掛けだから、 女の子とかにはさせられないのが難点かな。 |
■ミァ To:バト |
ふぅぅーん。 まあ確かに、女の子傷物にしたらタイヘーンですものネー(・x・) あんたさんやダンチョーが責任取るならともかくーゥ。 |
■バト To:ミァ、ALL |
な、なんか意味ありげなんですけど(^^; |
■ミァ To:バト |
んに? 気のせいですヨー、気のせー(=▽=)ノシ |
■リエラ To:バト |
でも、ショーがなくなると、穴が開いて困っちゃいませんか? あ、男性なら代わりをできるかもしれないんですよね? …舞台裏にもぐりこむチャンスかも… |
キルリックとオルフェをチラッと見る。
■バト To:リエラ、ALL |
うーん。一応練習とかしっかりしないと本当に危ない仕掛けからね(^^; 他に何か芸ができるんなら、繋いで欲しいとこではあるどね・・・ |
■ミァ To:バト&ALL |
歌でイイんだったら、リィダァがびゅーてぃふぉーな歌声を披露出来ますけどネー。 他の、技っぽい芸となると・・・・(’’ |
■ミリスレスカ To:バト&ALL |
う〜ん……詠唱を音とかでごまかせるんでしたら、古代語魔法とかで何とか……? あと、ボクがもう少し、魔術の技を習熟できていれば、ちょっとした読心術みたいな芸はできる、ってお師匠様に教わったことがあるんですケド……。 |
■バト To:ミァ、ミリスレスカ |
歌だと他のショウとかぶっちゃうなあ・・・ 魔法だと嫌ってるお客さんがいるから、バレると厄介なんですよね(^^; |
■ミァ To:バト>ALL |
まー確かに、魔法だとちょっちインチキちっくですヨネー。 純粋なサァカスの技っぽくないとゆーか。 んーにー、となると舞台裏側チェキ作戦は無理っぽいでスネー。 |
■キルリック To:ALL |
私は、無芸ですしねぇ。 ・・・私は未熟なのでまだ無理ですが、リエラ、スカンピン、あなた達の力なら、彼を癒してあげる事は、出来ませんか? |
■リエラ To:キルリック |
すみません、私もまだ未熟なので…。 身体的な怪我なら何とかなると思うのですが、病気を癒せるほど、知られざる生命の精霊さんと仲良くはなってないんです。 |
■スカンピン To:ALL |
不思議な病気じゃし、なんか関係あるのかもしれん。詳しく調べてみるかの? |
■キルリック To:リエラ&スカンピン&ALL |
無理を言ってすいません、もしかしたらと思ったもので・・・ こういう場面に遭うたびに、自分の無力さを痛感します。 |