10a 大噴水広場、午後
急いでオラン北区の高級商人街に戻ってきた一行。
既に日は傾き始めてきている。
街はちょっとした混乱に包まれていた。
オラン上空に、飛竜のような生き物が飛来し、しかもその数が時を追うごとに増えてきているのだ。
かなりの高度の所を、まるで舞い踊るように優雅に旋廻し続けている
■ライル To:グレイ、アグニ、ALL |
(上空を見て焦燥感を抱きながら) …早速ですが、卵の場所を探しましょう。これ以上アグニさんのお仲間が集まると騎士団が動きかねません。 大事になる前に迅速にお願いします。 |
■ウォルフ To:ALL |
そうですね、急ぎましょう。 騎士団ばかりではなく、学院や他の冒険者も動き出しかねませんし。 |
■メイプル |
(口を半分開けて上空を見上げて) 壮麗な光景っちゃーそれまでなんだけど・・・ねぇ。。 |
■リールォン To:ALL |
どんどん数も増えているようですし、街の人も不安にかられて暴動とかに発展する可能性もありますから急がないと。 ライルさんが言ったように騎士団が動き始めたら、ますます混乱するでしょうし。 |
■カーガッド To:グレイ&アグニ, ALL |
この辺がアグニさんの言う「池の中の石の巨人」の当たりなのですが……。 どちらを捜せばよいのでしょうか。 どちらの方向か指示して貰えれば案内はしますので。 |
■グレイ To:ライル、カーガッド |
うむ。アグニは「大樹の近くだった」と言っておる。 とはいっても、こう建物が密集していては大樹があっても見えないのう。 この場所からそう遠くは無いはずじゃ、大樹が植えてある場所に、片っ端からアグニを連れて行くか・・・ |
■アズラ・ラ・ライト To:ALL |
大樹でしか……。どうやって探しますですか? みんなまとまって動くより、分かれてバラバラに動いた方が効率良いような気もするでしが。 後は、ここらへんに住んでるっぽい人に聞き込みしてみるとか……でしね。 |
■リールォン To:グレイ |
「大樹の近くだった」ってゆう以外になにか手がかりになるようなものがなかったのかアグニさんに聞いてもらえますか? 探し出す前に少しでも可能性の高い場所を絞っていたほうが効率的ですし。 |
■グレイ To:リールォン、ALL |
あまり参考にならんかもしれんが、獣の匂いがしたと言っておる。それも肉食獣の匂いじゃ。街中にしてはめずらしいことじゃて。 まあしかし、おぬしらに匂いの事を言っても仕方がないかのう・・・ |
■カーガッド To:ALL |
そうしたら、この辺りの人に獣を買っている人が居ないかを聞いてみたら如何でしょう。 噂話の類でもいいから、その方が早いと思いますよ。 |
■アズラ・ラ・ライト To:ALL |
そうでしね、ペットで肉食獣飼ってるような物好きな人だったら卵なんかも欲しがるかも知れないでしもんね。 近所の人たちに、おっきい木が植わってるとこと獣を飼ってる人を聞いてみますでしか。 |
■グレイ To:カーガッド、アズラ・ラ・ライト |
ふむ、確かにあてもなく探すよりはよいかもしれんが・・・ わしとアグニは聞き込みに回るよりは片っ端から探し回った方がよさそうじゃ。 何かわかったら大声で呼んでくれればよい。 それを合図にこの場所に集まってはどうかの? |
■メイプル To:グレイ、おーる |
そうね。私たちのキーワードは「大樹」「獣」 探し回ってみましょ。 |
■ライル To:メイプル |
ああ。そうしよう。 |
■ウォルフ To:ALL |
急ぎましょう。手遅れになる前に。 |
上空を気にしつつも、冷静な声でそう言うウォルフ。
■カーガッド To:ALL |
では、さっそく聞き込みをしてみますね。 |
そういって、カーガッドは情報を得るべく、近くを歩いている通行人に話掛けた。
この近くに大きな木が植わっている家はないか、大きな獣を飼っている家はないかと。