05a 銀の網亭、正午

神殿とギルド、2箇所の情報収集を終え、一旦銀の網亭で合流した一行。
食堂は混雑していたが、なんとかテーブルをひとつ確保することができた。
■ウォルフ To:ALL
それにしても随分と繁盛してますねぇ☆

食事の手を休めて、にっこりと微笑みながら皆に話しかけるウォルフ。
ちなみに。彼が食しているものは、
サーロインのグリル,ガーリックバター添えと、
ベーコンとコーンのカルボナーラ(大盛り)である(笑)
■ライル To:ウォルフ
相変わらずすごい食欲だね…(嘆息)

■ウォルフ To:ライル
冒険者たる者、いつ極限状態に陥るかわかりませんから☆

澄ました顔でライルに応えるウォルフ。
■リールォン To:ウォルフ&ALL
見ているだけでおなかいっぱいになりそうです(笑)

■ウォルフ To:ALL
それで私達が得た情報なんですが‥‥、
まず、フード姿の怪人は本物のリザードマンだとのことです。
主に、商業区の中でも高級商人達が集まる区画に現れる、とのことです。
昼夜に関係なく、足取りを掴ませないように出没しているようです。
ギルドでもねぐらまでは掴んでいないようでしたが‥‥、
高級商人達が集まる区画が怪しいことに間違いなさそうですね。

そこで一旦言葉を区切り、ウォルフは再び話し始める。
■ウォルフ To:ALL
続いてアグニさんについてですが‥‥、
最も有力な情報としては、先週から西門広場で興行を行っている、
「踊る大鰐」というサーカス団の“死なない男”が怪しそうですね。
何でも、共通語や地方語でない言葉を話すそうです。
尤も、ショウの演出、ということも考えられますが。
ちなみに、団長の名前は“千の牙”と言うそうですが、
“死なない男”にはその通り名しかないようですね。
一度、グレイさんと共に確認した方が良いかと思います。
あとは‥‥、既に何らかのトラブルを起こして官憲に捕まっている、
と仮定した場合ですが‥‥、
この1週間で官憲に捕まった大男は22人いるそうです。
凶暴な輩なら、既にオラン郊外の特別監獄所に送られている、
という可能性もあるそうです。
その場合も考えて、官憲にも探りを入れたい処ですが‥‥。

最後は溜め息混じりに語るウォルフ。
物憂げな視線がそこはかとない色気を醸し出しているが、
話の合間合間にクイックイッと呷る“ドワーフ殺し”が、
その雰囲気を台無しにしている(笑)
いや、余計艶っぽいかもしれない(笑)
■ライル To:ウォルフ、ALL
なるほどね…。
こっちもちょっと興味深い話を聞けたよ。

ライルはワインを一滴口に含むと咽喉をならして飲み込んだ。
■ライル To:ALL
まず、リザードマン語というのは竜族の下位言語である、という事。
そして上位言語「ドラゴン・ロアー」は光の5大神ではなく、「竜」を崇める者達の魔法語の事だそうだよ。
この竜語魔法の使い手はドラゴンプリーストと呼ばれ、文明圏を離れた未開の地で、自らが「竜」に生まれ変わるべく厳しい修行を行っているらしいんだって。
彼らは独特の宗旨があり、「生ものしか口にしない」「火を崇める」「毒を神聖視する」などが確認されているらしい。
これらの行動が、しばしば邪教徒とみなされて迫害されているという話だったよ。
彼らの竜語魔法を使うものの究極の目標は竜の力の獲得、そしてその顕現だそうな。
竜族へ変じる魔法は必ず存在するそうだから、その目撃されたリザードマンというのも…

ライルはにやり、と笑うと言葉を続けた。
■ライル To:ALL
まぁ、まだ憶測でしかないけどね。
学院で「ドラゴン・ロアー」の事と竜族の生態を調べて、それに即した罠を張るか、そのサーカス団を直接調べるのが手っ取り早そうだね。
“死なない男”とリザードマンが別人の可能性も残ってるから迂闊には動けないけど…

■アズラ・ラ・ライト To:ALL
そうそう、うん。出没するリザードマンって、普通のリザードマンとは違うんじゃないかってギルドの人も言ってたです。
人目から逃れるようにフード被ったり、賢すぎるって。
ライルさんの言うように、何かその竜語魔法ってのが関係してる臭いでしね〜。

チーズと胡桃とトマトのサラダ(大盛り)の皿と格闘しながらアズラが首を傾げる。
■アズラ・ラ・ライト To:ALL
それにしても、サーカス団の「死なない男」がアグニさんと関係あれば話は早いんでしがねぇ。

■メイプル To:ALL
サーカスみてみたいな〜・・じゃなくて、
「踊る大鰐」なんて、いかにもリザードマンらしいじゃない。
グレイさんつれてって、確認してもらうのが手っ取り早いのかもね。
あと、「死なない男」って・・・なんで「死なない」の?
芸の内容と関係あったりするのかなー・・・・

■ウォルフ To:メイプル
演目は、檻に入った男を槍や弓矢で串刺しにする、というようなものらしいですよ☆
よくある大道芸らしいのですが☆

涼やかな瞳でメイプルを見つめつつ応えるウォルフ。ひょっとして口説こうとしているのか?(笑)
それは余りにも無謀(危険とも言う(笑))だぞウォルフ(笑)
■アズラ・ラ・ライト To:独り言
サーカスって私、見た事無いんでし。
御仕事とはいえ、ちょっぴり楽しみでし〜。

アズラの心の中では、『「死なない男」に会いに行く』がすっかり『サーカスを観に行く』に変換されてるらしい。
話を聞くだけなのか実際に観るのかすら決まってないのに……(苦笑
■カーガッド To:ALL
(みんなよく食べるなぁと思いながら)
新たな手がかりはそのサーカス団と高級商業区に夜に出没するリザードマンらしき人物……と言うことですか。
これは是非あたってみる必要があると思います。

■ウォルフ To:カーガッド<ALL
そうですね。
さて、今後の方針ですが‥‥、
まずは学院に赴いてリザードマンについての調査。
夜は、グレイさんと共に「踊る大鰐」に赴いて、“死なない男”がアグニさんかどうかの確認。
もし“死なない男”がアグニさんでなかった場合は‥‥、
明日にでも官憲にに赴いて捕らえられている者達の中に、
アグニさんがいないかどうかの確認。
そういった感じで良いかと思うのですが‥‥、
如何でしょうか、皆さん?

デザートの、フランボワーズと苺のパフェを食しつつ、そう皆に提案するウォルフ。
■アズラ・ラ・ライト To:ウォルフ
そうでしね、そんな感じで良いと思うです〜。
あと、「死なない男」がアグニさんじゃなかったとしても、リザードマンと関係ありそうだった場合はサーカス団に聞き込みしてみても良いかもでしね。
……いや、関係無さそうでも話聞いてみるのも良いかもです。何か変わった話とか、聞けるかも知れないですし。

……そう言えば、私まだ共通語って読めないんでしが……学院付いて行ってもする事無いかも……(汗

■カーガッド To:アズラ>ALL
まあ、少しでも共通語の文字に慣れるという意味でも、一緒に行って読んでみた方が良いですよ。
私ではたいしたこと無いんですけど、教えてあげますよ。

あとは……さっきも言った、夜に高級商業区に現れるリザードマンらしき人物を捜索する必要もあるかと思います。
でもまずは学院での調査ですね。

■ウォルフ To:カーガッド
あ、そうでしたね。すっかり失念していました。

■アズラ・ラ・ライト To:カーガッド
ありがとうございますです、カーガッドおにーさん〜。頑張ってみますです〜。

謎のトカゲ男でしか……。昼夜関係無く現れるみたいだし、探すと言っても確実な情報は無いし……。
それは今晩ここの酒場で、目撃者という人に会って詳しい話を聞いてからの方が良いでしよね。

■カーガッド To:アズラ&ALL
そう言えば昨日おかみさんが言われてましたね……。
そちらをあたった方が歩き回るより確実ですね。
では夜はここで目撃情報を聞いて、サーカス団に行くことにしますか?

■ライル To:カーガッド、ALL
賛成です。
学院、目撃情報の確認、サーカスという順ですよね。
今のところ被害や騒ぎは起こってませんけど早晩そうなる確率が高いですから迅速に動きたいですね。

■ウォルフ To:ライル
そうですね。それが最善の道だと思います☆

デザートを食べ終わり、シナモンティーを嗜みつつ、ウォルフが同意の意を示す。
■リールォン To:ALL
あとは、そのサーカス団さんがこれまで興行を行ってきた街とかで同じような事件がなかったか調べるのも必要かもです。
さっき、ウォルフさんが言っていたように何らかのトラブルを起こしているのなら、ほかの場所でもトラブルを起こしている可能性は高そうですし。
そして、そのトラブルとなった原因も重要になってくるかもしれませんね。
サーカス団さんたちに何か別の目的があって、トラブルを起こしているのかもしれませんし……って、ちょっと先走りすぎました(苦笑)

■アズラ・ラ・ライト To:ALL
んじゃ、きまりでしね〜。
っと、もう皆さん食事は良いですですか?
ではそろそろ、学院にれっつらごーです〜♪

■リールォン To:アズラ&ALL
おー!

右腕を高々と点に突き上げる。もちろん、その拳は情熱ほとばしる青春の握り拳
■メイプル
・・・若いっていいわねー。。ずずっ(お茶をすする音)