03a 銀の網亭、夜

一通りの話を済ませ、グレイは客室に戻っていった。
グレイを見送った一行は、個室に戻って一息付く。
■おやじ To:ALL
明日から情報収集かな?
せいぜいしっかり稼いで、うちでたっぷり飲み食いしてくれや
じゃあ、がんばってな!

■アズラ・ラ・ライト To:おやじ>ALL
はーい、ありがとですおやじさん〜。
じゃあ、取り敢えず……みんなで乾杯するでしか?

■ウォルフ To:ALL
じゃあ、私はこれで。

そう言うと、どこからともなく3本のウォッカのボトルを取り出すウォルフ。
俗に「ドワーフ殺し」と呼ばれる銘酒である。
ドワーフですら1杯で酔っ払うという伝説(笑)の酒である。
■ライル To:アズラ・ラ・ライト、カーガッド
そうだね^^
それじゃあここはリーダーに乾杯の音頭をとってもらおうか♪

■リールォン To:おやじ
じゃー、僕にはミルクをジョッキでください〜。

■メイプル
・・こんなものね。

台所からかすめ取ってきたらしいそれは・・・・シードル?
■アズラ・ラ・ライト To:独り言
お砂糖いっぱい入れてと……(さらさらさら)
……うん、出来たぁ♪

一見ミルクティーに見えるそれは、砂糖の大量に入ったミルク割りの珈琲酒。あまつさえクリームまで添えられている。
こんな甘いの飲んでも何故太らないのか、かなり謎。
■カーガッド To:ALL
皆さん、お好きな飲み物は手に取られました?
準備が出来たなら乾杯しますよ。

■アズラ・ラ・ライト To:カーガッド
は〜い、カーガッドおにーさん準備おっけーでし☆

■ウォルフ To:カーガッド
私も準備ができました☆

そう言うウォルフのグラスには“ドワーフ殺し”がなみなみと注がれている(笑)
■ライル To:カーガッド
こっちもOKです^^

ライルはワイングラスを掲げあげた。
■カーガッド To:ALL
それでは、パーティー結成の祝いと、仕事の成功を祈って……乾杯!

■アズラ・ラ・ライト To:ALL
かんぱ〜い♪

■ウォルフ To:ALL
乾杯☆☆☆

■ライル To:ALL
乾杯〜!!

■リールォン To:ALL
……乾杯ぃ〜!

びみょ〜にワンテンポずれているリールォン。
■おかみ To:ALL
はい〜、料理おまちど〜
仕事決まった打ち上げですって?楽しそうでいいわねぇ
・・・あ、そーだ!ちょっと聞いてよ!
今日のお客の中に街中で「トカゲ男」を見た人が3人もいたの!
どいつも酔っ払いだし、夜だから見間違いもあるんでしょーが・・・
フード付きの外套をすっぽりかぶったってゆう特徴が一致してんのよ!
こわいわぁ〜、みんなも気おつけて〜

■ライル To:おかみ
お、おかみさんっ!!
その話、もうちょっと詳しく聞かせてもらえませんか?

■メイプル To:おかみ
そのお客、もう帰っちゃいました?

■アズラ・ラ・ライト To:おかみ
えっ、トカゲ男?? それ、何処に居たでしか?

■おかみ To:ライル、メイプル、アズラ
あらやだ、そんなに興味あったの?
だったらもうちょっと詳しく聞いておけばよかったわぁ・・・
相当酔っ払ってたから、さっき帰しちゃったのよ。
常連さんだから、明日もまた来るとは思うけど?

■ライル To:おかみ
おかみさん、その人が来たら少しの間引き止めていてくれませんか?明日は調査で出ますから…夜には戻ってると思いますので。

■おかみ To:ライル
ええ、いいわよ。あたしも色々聞きたくなってきたし♪

■ウォルフ To:ALL
ん〜、やっぱり常日頃からの行いがいいと、情報も向こうからやってきてくれるものなんですねぇ☆

品行方正なシーフってのはどないなもんだ!?ウォルフよ(笑)
■リールォン To:ウォルフ
チャ・ザさまはケチじゃないですからね〜。
きっと僕たちをシュクフクしてくれますよ(ニッコリ)

当の幸運神は迷える信者のそのセリフに言葉では言い表せない、なんとも複雑な気持ちになったかもしれない。
■ウォルフ To:ALL
さ、折角のお料理が冷めてしまわない内に戴きましょう☆

にっこりと微笑むと率先して食べ始めるウォルフ(笑)
■ウォルフ To:料理?
ん〜、この仔羊の脳みそもフライは絶品ですねぇ〜☆
このホタテときのこのクリーム煮込みもなかなか‥‥☆
やっぱり、野生牛のステーキ香草風味は食べ甲斐がありますねぇ〜☆
トマトとガーリックのパスタも絶妙の風味で‥‥☆
この生ハムのカルパッチョはいけますねぇ〜☆
それに、このツブ貝のグラタンも美味しいですねぇ〜☆

“ドワーフ殺し”をクイックイッと呷りながらひたすら食べ続けるウォルフ。お前の胃袋は底なしか?
これからは恐らく“食欲魔人”の二つ名でも呼ばれるに違いない(笑)
その上、全く酔った素振りも見せないもんだから‥‥困ったもんだ(笑)
■アズラ・ラ・ライト To:独り言
(ウォルフを横目で見つつ)
ウォルフおにーさんって、こんな大食いだったっけ……?(笑

■カーガッド To:アズラ
前の時からお酒にはとても強い人だったように思いますが……。
こんなに食べて無かったような気が……します。

■アズラ・ラ・ライト To:カーガッド
胃袋が急におっきくなる事ってあるんでしかね……(悩

■ウォルフ To:アズラ&カーガッド
何をおっしゃるんですか、お二人とも☆
快食,快眠は美容の基本ですし、食の細い冒険者なんて卵を産まないニワトリのようなもんじゃありませんか☆
そ・れ・に☆人間は日々進化するんですよ、アズラさん☆

きょとんとした表情でわかったようなわからないようなことを言うウォルフ。
いや、酔っているようには全く見えないんだが。
■ウォルフ To:ALL
それよりも。皆さんさっきから全く手をつけてないじゃないですか。
これでは、せっかく腕を振るってくれたおかみさんに申し訳が立ちませんよ。
申し訳が立たないとお料理を作ってもらえなくなっちゃうじゃありませんか。

いや、そんなことで説教を始めてもしょうがないと思うんだが(苦笑)
ウォルフよ、お前は本当にシーフなのか?(笑)
とか何とか言いつつ、今度はデザートを頬張るウォルフ(笑)
■ウォルフ To:デザート?
んん〜この苺のシフォンケーキの甘さ加減の絶妙さ‥‥☆
そ・し・て☆この苺のムースのまろやかさ‥‥☆
‥‥絶品です〜☆

うっとりとした目つきでじっくりと堪能するウォルフであった(笑)