SW-PBM #131 キューソ人を噛む キュミーの店 |
Previous Page | #131 Index | Next Page |
■ 【キュミーの店】 |
同日深夜。
キュミーの帰宅後、パーティは警備のために店に残る。
街は既に眠りの底に沈み、時折犬の吠える声がどこからか響いてくるだけである。
■スカンピン To:ALL |
さて、これからどうするかのぉ。3人*2で交代しながら徹夜などどうじゃろう? |
■シャイアン To:スカンピン、ALL |
それもよいでござるが、拙者はこの店では眠れそうに無いでござるな(^^; 交代するとして、2階・1階・地下倉庫を定期的に巡回するのはどうでござる? 少人数でも、見張れる範囲が広くなると思うのでござるが |
■アビィ To:ALL |
巡回することには賛成だ。 今の時点の情報では、原因がまだ絞り切れていないからな。 あちらこちらに目を光らせておいたほうがよいだろう。 |
■キャス To:ALL |
気持ちは自分も同じですが、やっぱり仮眠程度は取っておきましょうよ。 今日一日で片がつくわけではないでしょうし。 交代ですべての部屋を巡回しながら、ねずみが多い部屋とか少ない部屋とかを確認したらどうでしょうか。 でも、グラスランナーってイメージ的におおらかな感じでしたが、シャイアンさんって意外と繊細なんですね。 |
失礼なヤツ(笑)。
■シャイアン To:キャス |
うむ、それがよいでござるな〜 いやあ、ここで寝たら、またネズミにかじられてしまうござるからなあ・・・ 拙者は寝る時は、店の外で野宿するでござるよ〜(^^; まあ、繊細というくだりは否定しないでござる♪ |
■タナトス To:シャイアン&キャス |
僕も繊細だからこの店の中じゃ寝れないなぁ〜 だから店の外に守りは僕に任せてよ♪ |
■スカンピン To:ALL |
うむ、もっともじゃ。わしも「繊細」じゃからとてもだけど中では眠れそうにないのぉ。寝るときは外にでるとしよう。で、班分けはどうするかの? |
■キャス To:ALL |
皆さん繊細なんですね(苦笑)。 それじゃあ、寝るときは外にしましょう。 交代の時刻になったら、店に来ると言うことで・・。 班はどうしましょうか、えっと、スカンピンさんとシャイアンさんとアビィさんが1班で、タナトスさんと自分が2班ということでどうでしょうか。 |
■シャイアン To:キャス、ALL |
ふむ。拙者はかまわないでござる。 じゃあ、先に休ませてもらうでござるかな〜♪ 拙者は店のすぐそばにいるでござるから、何かあったらすぐに呼ぶでござるよ。 大声で呼んでくれれば、なるべく気付けるようにしておくでござる。 |
■スカンピン To:ALL |
そうじゃな。わしも外で寝ておるから、何かあったら呼んでくれ。 |
■タナトス To:キャス、ALL |
僕もそれで良いよ。 じゃ〜、僕も休みねぇ〜♪ |
交代で仮眠を取りながら、店内を見て回る事にしたパーティ。
深夜を少し過ぎたくらいだろうか……。
キャスの見回りの番になり、店内を眺めていた時。
地下倉庫の方から物音が響いてくるのを聞きつけた。
何かがぶつかるような音だ。その間を縫うようにして、引っ掻くような音も聞こえる。
■キャス To:タナトス |
何だか、地下から音がしませんか・・・。 ぶつかるような音と引っかくような音と・・・。 どうします。行ってみます。それとも皆を呼びに行きますか。 |
■タナトス To:キャス |
う〜ん、僕には聞こえないよ…… この場を離れるといなくなっちゃうかもしれないから、僕がシャイアン達を呼んで来るよ。 逃げられないように聞き耳を立てて待っててね。それと何かあったら大声で叫んでね。 |
■キャス To:タナトス |
それでは、お願いします。 ここで待ってますので、できるだけ早く戻ってきてくださいね。 |
スカンピンの額をペシペシ、ペシペシ……
■タナトス To:スカンピン |
おぉ〜い、トニー 起きてぇ〜〜、ご飯だよぉ〜〜 |
ペシペシ、ペシペシ……
■スカンピン To:タナトス |
なに!?飯だと!!!? |
がばっと飛び起き、何故か近くのネズミを口の中へ。。。。手をかじられた。
■スカンピン |
いどぇぇえええええええ! |
目が醒めたようだ。
■タナトス To:スカンピン |
ネズミさんカワイソウ…… |
食われそうになったネズミに手を伸ばして、齧られた
■タナトス To:スカンピン |
イタ…… |
■タナトス To:ALL |
えぇ〜っとね、今ね地下倉庫から ぶつかる音と、引っ掻く音が聞こえるの。 一緒に来て。 |
■スカンピン To:タナトス |
わ、わかったすぐ行く。 |
ドワじいさん、ちょっと涙目。
■シャイアン To:タナトス、ALL |
ふむ、音・・・でござるか。 昼間調べた時は、そんな気配は感じられなかったでござるが・・・ やはり倉庫に何かカラクリがあるのかも知れぬでござるな。 急いで向かうでござるっ! |
そういうと、まるで猫のように両手の先を床に付きながら、店の中へと走り込んでいく。
全員を集めて、ゆっくりと地下倉庫へと降りていく。
音はますます激しく聞こえてきた。
まるで何かが体当たりしているかのような……。
■キャス To:ALL |
寝ていたところを起こしてしまってすみません。 皆さんにも、多分聞こえていると思いますが、さっきからこの音がだんだん大きくなっています。 どうやらねずみの音ではないようですが、この一連の騒ぎと何か関係があるのですかね。 |
■アビィ To:ALL |
いったいなにがいるというのだ? 用心してかかったほうがいいだろうな。 |
そういいつつも、周囲への用心はおこたらない。
■シャイアン To:ALL |
・・・まずは明かり無しで覗いてみるでござる |
倉庫の扉をゆっくり、細く開けて、中の様子をさぐってみる。
アビィが倉庫を覗くと、室内中に響く激しい音が漏れてきた。
なんだか倉庫自体も揺れているような気がする。
■アビィ To:ALL |
とりあえず、今は鼠はいないようだが……。 それにしてもものすごいゆれだな、音も反響して出所がよくわからん。 倉庫そのものがゆれていないか? |
音の出所を探ろうとしてアビィが壁に目を向けた時。
ピシピシッという音を立てて、壁に亀裂が入った。
■シャイアン To:ALL |
あまり悠長に様子を見ていられないようでござるな。 危険ではござるが、明かりを付けて中に押し入るのはどうでござるかな? |
■スカンピン To:シャイアン |
これはただ事でないの。注意して中をみておかねばならんじゃろう。 |
ランタンに火を灯し、それを片手にゆっくりと扉を開ける。
明かりをかざして、倉庫の中の様子を見回すシャイアン。
そうこうしている間にも壁のひび割れは更に大きくなり。
ドカンッ!
という激しい音を立てて崩れ去った。
立ち込める砂埃の向こうに、何か大きな物の姿が見える。
■アビィ To:ALL |
なんだ、一体なにが現れたというのだ……。 |
埃の向こうに必死で目を凝らす。
もうもうと立ち込める煙の中からぬうっと現れたのはジャイアントラットだった。
壁に開けられた穴の向こうには、まだ数匹控えているらしい気配もする。
■アビィ To:ALL |
気をつけろ、大鼠だ。 とりあえず3匹……だがもっといるやもしれん。 |
■スカンピン To:ALL |
うむ、あのぐらいの大きさになればステーキにでもできるやもしれん。 |
■シャイアン To:アビィ、ALL |
もうネズミならなんでもアリという感じでござるな(^^; しかし、ここまでネズミ達を惹きつけるものは何なのでござろうか・・・ |
■アビィ To:シャイアン |
連中がそれがわかるほど露骨な動きをしてくれればはっきりするのだが。 |
周りを観察していたかのように見えたG・ラットだが、そのうちに先頭にいた一匹が穴の方を向いて後ろに控えている一匹に合図らしい仕草を見せた。
それを受けた一匹が穴を伝って戻っていくのを確認すると、残りのラットは室内へと侵入して……どうやら、こちらに気付いたようだ。
いきなり襲い掛かってきたりはしないものの、かなり警戒している。
■シャイアン To:ALL |
あのネズミ、仲間を呼びに行ったでござるかな?? ふーむ。しかし残りは何かを探しているようでござるな・・・ ここは一旦退いて、彼らには目的のものを探してもらうという手もあるでござるな |
■キャス To:シャイアン&ALL |
そうですねぇ・・・。様子を見てみましょうか。 でも、なんだか合図みたいなことをして、ねずみにしては賢そうですね。 意外と話し掛けたら返事をするかもしれませんよ(笑)。 |
■シャイアン To:キャス>ねずみ達 |
ほう?そうでござるか? あー、拙者達はおぬしらに危害を加えるつもりはないでござるよ〜 |
冗談半分でネズミに手を振って話しかけるシャイアン
■スカンピン To:キャス |
とりあえず、シャイアンの言うように泳がせて見たほうが良かろう。下手に逃げられたら今後がたいへんそうだしのぉ。 |
■アビィ To:ALL |
おや?鼠共、戻っていくようだぞ。わたしが後をつけてみよう、なにかわかるやもしれん。 |
Previous Page | #131 Index | Next Page |