04a マイスの家、昼

村のはずれ、村の中心地からは木々で隠れて見えない場所にマイスが住む小屋はあった。
小屋はひっそりと静まりかえっており、外から見るかぎりでは人の気配はない。
■ギュネイ To:ALL
あれ、お留守かな?
おかしいね、店主さんはもう漁からは帰ってるはずって言ってたけど・・・

■フレイム To:ギュネイ、ALL
・・・真直ぐ帰ると決まっていた訳でもないのだろう・・・。
このまま待つか、二手にでも別れるか・・・・・・。

■ギャルム To:フレイム&ALL
一応声はかけてみようぜ。寝てるだけなのかもな。

ギャルムは入り口へ行き扉を叩いた。
■ギャルム To:マイス?
お〜い、マイス…さん、いるか?

しばらく待ってみるが、返事はない。
■ギュネイ To:ALL
うーん、留守なのかなあ・・・

何気なく戸の取っ手を引くと、そのまま扉が開いてしまう。
■ギュネイ To:ALL
あ・・・錠前かけてないのか。無用心だなあ。

■ヘキサ To:ギュネイ
小さな村に住んでるから、警戒心薄くなるんでしょうね。

■マーキュリー To:ギュネイ、ALL
アースさん、家の人の留守に勝手に入っちゃうんですか?(^^;)
みんな、普段と違うってちょっと怪しくないですか?
警戒した方がいいですか?

狩人の勘か?只の臆病者か?
家の周りをキョロキョロ
■ギュネイ To:マーキュリー
え?あ、いや、そうゆうわけじゃないが・・・

半ばまで開きいた扉をあわてて閉じる。
■ギャルム To:マーキュリー
居ないだけで即怪しいとは思わんがな。
一応回ってみるか。

■フレイム To:ギャルム
居ないにしても、無用心だな・・・・・・ああ、頼む。
万が一・・・も、あるかも知れない。

ギャルムは家の周りを一回りしながら、窓や裏口から中の気配をうかがった。
寝室側と思われる窓の近くでほんの微かだが、息を殺した呼吸音を聞き取ることができた。
家の中に誰かいる!
■ギャルム
(おっと…かくれんぼか)

そっと入り口まで戻る。
■ギャルム To:ALL
窓から居留守ぶっこいてるやつの息づかいが聞こえたぜ。
どうもオレたちは、招かれざる客らしいな。
もしかしたら娘かもしれないけどな。

■ヘキサ To:マーキュリー
へぇ〜。やるね、おにいさん。

感心したようにマーキュリーの方を見ている。
■ギュネイ To:ギャルム、ALL
居留守・・・か。じゃあ、一応ご在宅ってことかな?
なんで出てこないんだろう・・・

■ギャルム To:ALL
窓から声かけてみるか?

■アビィ To:ALL
声をかける前に、ここと裏口に誰か回ったらどうだろうか?
家の構造がよくわからないが、逃げられてしまうとなにかとやっかいだ。
仮にここの住人だとしても、泥棒と思ったと言えば言い訳も立つだろう。

■ギャルム To:アビィ
じゃ、そんときはアビィにまかせると言うことで…

■アビィ To:ギャルム
藪蛇だったようだな……(苦笑)。
まあ、いい、ついでに裏口はわたしが引き受ける。
ほかに誰もいないとは限らないぞ、お互い気をつけよう。

■フレイム To:ALL
別に、やましいところは無いのだ・・・。
居留守をされたままでは、此方に非がある様に見える・・・。
・・・まあ、何か勘違いされているのかも知れないが・・・。
・・・此方は正面から入らせて貰おう。

■マーキュリー To:ALL
扉が開いたままだったし、呼んでも返事ないし、ホントに泥棒かもしれませんよね。
裏口と二手に分かれて、乗り込んで取り押さえちゃいましょう!
僕は足遅いから、正面から行きます!

既に頭の中は泥棒と格闘中?
■リールォン To:ALL
じゃあ、ここで僕は窓とかから人が出てくるか見張っておきますね。
家の中はお願いします。

■ギャルム To:マーキュリー&アビィ&ALL
おし、じゃあ頼んだぜ。

■ヘキサ To:マーキュリー
(心証、悪くされなきゃ良いけどね)

ギャルムは再び窓の方へと向かう。アビィは裏口に回りマーキュリーが玄関の扉を全開する。
そんな皆を少し離れたところから見ているヘキサ。もちろん周囲に気を配ることは忘れない。
小屋の中は簡素な1部屋づくり。
部屋の中央にテーブル、奥にはベット。
右手には雑に積み上げられた毛布や衣類、左手には両開きの物置が並ぶ。
玄関側の土間には、漁の仕掛けや煮炊きする道具が置いてある。一方、裏口の方の引き戸も鍵かかっていないようだ。
戸の隙間から、毛布や衣類がはみ出ている。
■ギャルム To:中の人間?
(女だったら言い訳できねぇな…まぁ、いいか)
いるんだろ? 開けるぜ。

鎧戸を一気に開けて中を確認。戸を開いた音に反応してか、窓のすぐしたでガタリと物音がした。
■マーキュリー To:中の人間?
ごめんくださ〜い♪子猫ちゃん出ておいで〜♪

ギャルムの動きを確認しつつ、1歩踏み込む。
どこかに気配がないか中の様子を注意深く窺っている。
場違いな言葉とは裏腹に、ちょっと緊張気味wベットの方をみると、その下から白い足先がのぞいている。
ベットの上にある窓からはギャルムが中の様子を伺っているのが見える。
■ギュネイ To:マーキュリー、フレイム>ギャルム
ありゃ、ベットの下に誰かいるね。
ギャルムさん、下、下・・・

■フレイム To:ALL
・・・女性が居ると言っていたが・・・。
対応を知らぬだけでは・・・・・・ないだろうな。

■ギュネイ To:フレイム
いやあ、いくらなんでもベットの下には隠れんでしょ(^^;

■フレイム To:ギュネイ
・・・物々しい集団では、あるからな・・・。
怯えさせてしまったのかも・・・知れない。

■ギャルム To:ギュネイ
(下ぁ?)

苦い顔をしながらもさっと窓から侵入。
ベッドの下を覗き込む。
■ギャルム To:ベッドの下
もしもーし?

のぞき込んだギャルムと、ベットの下に潜り込んでいた女の目と目が合う。
■女 To:ALL
ヤー!

■ギャルム
げ。
(やっぱり女かよ(--;)

うつ伏せのままずりずりと後ずさり、ベットから出ると壁を背にペタンと座り込んで震えている。
質素な麻のワンピースを着た20歳前後の女性。
周り取り囲む一行には目もくれず、玄関の方でたたずむギュネイの方をじっとにらみつけている。
■ギュネイ To:ALL
え・・・な、なんですか?私何かしました??

■フレイム To:ギュネイ
・・・初見で怯えられるとは・・・。
知り合いでは・・・・・・ないのだろう?

■マーキュリー To:ALL、ギュネイ
ありゃっ!?泥棒のはずが子猫ちゃんに!?
ど、どーしよー・・・
アースさん、なにか恨みを買うようなことでもしたんですか?

■ギュネイ To:フレイム、マーキュリー
はあ・・・私の記憶が確かなら、会ったことはないですね・・・

■ヘキサ To:ALL
おーい、なんかあったー?

急に騒がしくなった小屋に向かって一声。
声をかけつつも、持ち場(勝手に決めた)を離れず、周囲の警戒も怠らない。
■ギュネイ To:ヘキサ
ヘキサさん・・・えっと・・・ちょっと中に入ってきてもらえますか

■ヘキサ To:ギュネイ
え? あ、はい。

最後にもう一度周囲を見渡して、屋内に入る。
■ギャルム To:女
おい、オレの言ってることわかるか?
わかるなら頷いてくれよ。
勝手に入って悪かっ…ごめんな。
マイスさんを訪ねてきたんだ。

■女 To:ギャルム
まいすイナイ

■ギャルム To:女
(お、しゃべれるな)
いないか…。
で、あのおっさんの何が気に入らないのか、教えてくれるか?

ギュネイを指差しながら。
その時、ギュネイの背後の空間がぐらっと揺らいだかと思うと、
一瞬にして半透明の壁面が現れる!