02b 三角塔、夕刻その2
■ギャルム To:ギュネイ |
ところで、さっき言ってた情報屋ってのは誰だい? 知り合いか? |
■ギュネイ To:ギャルム、ALL |
現地で接触する人物のことかい? 正確に言うと、情報屋じゃあないんだ。 特に知り合いというわけでもない。 おそらくはその遺跡の唯一の目撃者かな。 その人物は遺跡実在の証拠も持ち帰っていてね。 まずはそいつを確かめたいんだ。 |
■ギャルム To:ギュネイ |
目撃者か…。ま、デマじゃないことを祈るか。 …っと、わりぃ、あんたが現地で派手に遺跡調査をしてりゃあ、それにつけ込む奴だっていないとも限らないだろ。 |
■ギュネイ To:ギャルム、ALL |
うーん、前回はまさしくそのおかげで失敗したんだがね(^^; さっき言った決定的な情報っていうのは、いわゆる物的な証拠ってやつでね。 こいつを捏造する方が金がかかるくらいの代物なんだ。 もしこれが贋物なら・・・もうお手上げだ。 君達に後金を支払ったら、田舎にでも引っ込むさ。 |
■ギャルム To:ギュネイ |
なるほど、導師の人生がかかってるんだな(笑) その品物が何なのかはまだ分からないんだろ? |
■ギュネイ To:ギャルム、ALL |
ふふふ・・・よくぞ聞いてくれた! 実は、その一部を既に入手してるんだ。 |
勢いよく席を立つと、背後の棚の中から木の箱を取って戻ってくる。
箱を開けると、藁に敷き詰められた中に頭蓋骨が入っているのが見える。
■ギャルム To:ギュネイ |
うげっ! な、なんだこりゃ。 |
■アビィ To: |
む…… |
頭蓋骨の扱いに密かに不愉快そうに眉をひそめるアビィ。
■ギュネイ To:ALL |
半年前、デルニア湖畔の村が骸骨の集団に襲われた事件があってね。 そのボスの頭骸骨がこれだ。 こいつはボーン・サーバントの頭部なんだが・・・まだ生きているんだ。 いや、正確にいうと休眠状態といった方がいいのかな。 |
木の箱から丁寧に頭蓋骨を取り出し、テーブルの中央に持ってくる
■ヘキサ To:ギュネイ |
ボーン? サーバント…… |
特に思い当たる節は無い。どうやら特殊な怪物のようだ。
■ギャルム To:ギュネイ |
何だ? そのボーンなんとかって言うのは。 |
■ギュネイ To:ALL |
うむ。今では失われた古代語魔法の中に、骨を材料としたゴーレムを生み出すものがあったそうだ。 その魔法で生み出されたボーン・サーバントはスケルトンなどと違い、 複雑な作業ができ、あるていどの知能があるのが特徴なんだ。 こいつはその中でも特に変わったやつみだいだけどね。 |
頭蓋骨の上に付いたわずかな塵を軽く払う。
■ギュネイ To:ALL |
・・・古代王国時代、デルニア湖岸の領地を支配していた太守は、好んで骸骨の軍団を用いていたという記録が残っているんだ。 骸骨の軍団は、倒した敵を復活させて自軍を増強する、無限の兵力を持っていたとも伝えられている。 デルニア湖畔の村を襲った骸骨集団は、このボス1体から生まれたスケルトン達だったらしい。 記録の骸骨軍団と特徴が一致しているだろ?それだけじゃない・・・ |
頭蓋骨を持ち上げて、その眼窩を指差す。
■ギュネイ To:ALL |
私はよく、研究している文献を読み上げて考える癖があるんだが、 その中の単語のどれかが反応したんだろう、ある時ここから幻覚の文字盤を投影し始めたんだ。 とても難解な文字列だったし、投影されていた時間が短かったから正確には読み取れなかったが、 その中の数字を表す文字列だけは、なんとか書き取ることができてね。 数字の大きさから、おそらくは時間や位置を示すようなものだと私は推測しているんだ。 その組み合わせを類推して、いくつかの探索候補地も割り出している。 だから当てもなく捜索するわけでもないんだよ。 |
■ギャルム To:ギュネイ&ALL |
じゃあ沈んでいる都市は、古代王国時代にデルニア湖岸にあった都市である可能性が高いのかな。 でもデルニア湖ってそんな昔からあるのか…? それに、湖岸にあった都市が今は湖底にあるってのも不思議な話だよな。 湖がでかくなったのかもしれないが。 |
■ギュネイ To:ギャルム、ALL |
そうだね・・・。 でも昔はもっと広く、深かったらしい。 長年の間に、河川からの土砂や、火山灰とかの堆積物が幾重にも重なって、 今のデルニア湖の形になったそうだよ。 |
■ギャルム To:ギュネイ&ALL |
ふーん…それにしても、何でその頭蓋骨が情報を持っているんだろうな。 潜ってみたら、骨しかなかったなんて嫌だよなぁ。 |
■ギュネイ To:ギャルム、ALL |
うーん、どうかな・・・。 私にはその骨だけでも十分な成果なんだけどなあ(^^; |
■ギャルム To:ギュネイ |
マジっすか(^^;) |
■フレイム To:ギュネイ、ギャルム |
・・・まあ、それを調べに行くのだ、あまり考え過ぎて塞がる事も無い。 |
■ギャルム To:フレイム |
そうだけどさぁ…。ゾッとしないなぁ。 |
■アビィ To:ALL |
それで、装飾品や武具があれば報酬に……という話になったというわけか。 それが死者の冒涜にならないことを祈るぞ。 朽ちた者には不要かもしれぬが、不用意に眠りを覚ましたくはないものだ。 ……いや、すでに死者の眠りが醒め、それによって村が襲われたという形だとしたら、この冒険に一番必要なのは、祈りの力を持つ者かもしれぬな。 |
■ギャルム To:リール |
だとさ、頼りにしてるぜ(笑) |
リールォンの肩をぽんと叩く。
■リールォン To:ギャルム |
任せてください! 死んでまで、この世をさまよい続けなければならないなんて不幸なことです。 そんなヒトたちがいたならできる限り救ってあげたいですし。 |
■ギャルム To:リールォン |
…お、お前…。良い奴だなぁ。 |
何やら眩しそうに(笑)
■リールォン To:ギャルム |
(ニッコリ)、僕は笑顔が好きなんです。 笑顔が見られると僕も幸せになれます。 だから、笑顔を浮かべることができない死人さんたちにはせめて、産まれかわって笑顔が浮かべられるようにしてあげたいんです。 |
■ギャルム To:リールォン |
そうだな…。 (確かに、骸骨の笑顔なんて見たくねぇな……) |
微妙にずれてる着眼点。
■マーキュリー To:リールォン |
・・・リール・・・こんなのお土産にするの?( ̄▽ ̄;) |
迫り来るお土産軍団でも想像したのか、頭蓋骨を見つめながら、引きつった笑顔をしている。
■リールォン To:マーキュリー |
……え〜と、そうゆうおみやげはチャ・ザさまの神殿で引き取ってもらいましょうか(^-^; |
■ヘキサ To:リールォン |
たぶん……引き取ってもらえないと思うよ(−−; |