村に戻った一行は、従者達の勧めでマクドナルド邸に訪れていた。
マイスは別室で事情を聞かれているようだ。
一行は客間で待たされていたが、しばらくしてこの屋敷の主が現れた。
■ハウル To:ALL |
お待たせした。少し話しを伺ってもよろしいかな? |
ハウルはテーブルの上に、例の頭蓋骨の置いてソファーに深く腰掛ける。
■ハウル To:ALL |
マイスから大体の事情は聞いたが、その女が遺跡から連れてきたというのがどうも信じられなくてな。生身の人間が遺跡から発掘されるなど聞いたことがない。冒険者のお主達なら、こうゆうことに詳しいかと思ってな。どうかね、たとえばこの置物。何かの手掛かりにはらなんかね? |
■ハティノス To:ハウル |
僕もこの置物はなにかしら今回の件に関係があるんじゃないかとは思うんですけど・・・ この村にティンダーとイリュージョンを使える人なんていないですよね? ここにほられている文字の通りアクションを起こしてみれば何かが起きるんじゃないかとは思いますが・・・まぁ、それをするにも危険を覚悟する必要はありますけどね |
■ライラック To:ハティノス&ハウル |
でも・・・・「私はイリュージョン・・・」って書いてあるくらいですから・・・・ 出てくるのは幻影なんじゃないでしょうか。 ・・・・あ、でも、凄く怖い幻影が出てきたらどうしよう(汗) |
■ハティノス To:ライラック |
まぁ、幻影はあくまでも幻影だからそれなら問題ないと思いますよ ただ、どっちみちイリュージョンとティンダーが使えないことには試せない・・・ リシィアさんたちが戻ってきてくれればなぁ ・・・ ん?、まてよ。あなたはってのは僕のことで私はっていうのがこの置物のことならティンダーだけ使えれば幻影をだせるってことなのかな? あ、もしかして勘違いしていたのは僕だけか^^; |
■ハウル To:ALL |
イリュージョンは無理だが、ティンダーならコモンルーンの指輪がある。 |
暖炉まで歩いて行き、その上の宝石箱から銀の指輪を取り出す。
戻って座りなおすと、その指輪を頭蓋骨の横に置く。
■ハウル To:ALL |
若かりし頃の戦利品さ。お主らも冒険者なら使い方はわかるな? |
■ライラック To:ハウル>ハティノス |
うわ・・・・すごい。こんなのを持ってらっしゃるんですか・・・(溜息) ハティノスさん、これで試せますよっ |
■ハティノス To:ライラック |
そうですね、やってみましょう |
指輪には共通語で「紅よ」と掘り込まれている。発動用の合言葉だろう。
念のため、客間からテラスに出て、そこで試すことにした。
ハティノスは石のテーブルの上に頭蓋骨を置き、短く合い言葉をとなえてティンダーをかける。
変化はすぐに訪れた。頭蓋骨の眼窩から強い光を発したかと思うと、一行の周囲の様子が一変した。
湖岸の開けた地形が見え、そこかしこで骸骨の兵士達が上半身裸の男達と争っている。
その剣戟の間に、時折爆発音が聞こえる。その方向を見ると、外套を羽織った一際大きい骸骨から、
魔法の光が発せられるのが見える。男達の形勢は一気に不利になったようだ。
■ハウル To:ALL |
凄まじい光景だな。これがイリュージョンなのか? |
やがて男達は一人残らず倒されてしまった。
ふと、大骸骨がこちらを振り向く。
■ハティノス To:ALL |
え、わ、こっちくる?(汗 |
■ライラック To:ALL |
ひっ(汗) |
ゆっくりとこちらに近づき、テーブルの上の頭蓋骨を叩き割るようにして、両腕を頭上高く振り上げる。
その時だ。外套の隙間からその中身が垣間見える。
人が入っていた。肋骨の間から、無表情にこちらを見つめている。
そして両腕は振り下ろされ、辺りは一瞬にして元のテラスにもどる。
自分が映し出されていた幻影に圧倒されて、身をすくめていたのに気付いたライラックは、
あわてて姿勢を正した。
■ハティノス To:ALL |
幻影とはいえ、心臓に良くないですね(^^; 今の光景は一体・・・ ハウルさん、風景などからどのあたりかってわかりますか? 後は、過去あのような戦いが合った記録とかってないです? |
■ハウル To:ALL |
ふむ。正確な場所はわからぬが、湖はデルニア湖と見て間違いないだろうな。 歴史は詳しくないが・・・男達の格好、漁師だとしても時代的に過ぎる。 あれではまれで奴隷ではないか。 |
■ライラック To:ハティノス |
あと・・・大きな骸骨の中に人が入ってましたよね・・・ オウルさんが言ってた大きな骸骨って、もしかしてアレでしょうか? |
■ハティノス To:ライラック |
うん、アレと同一かどうかはわからないけれど、オウルさんが言っていた大きな骸骨の中にも人が入っていると言う可能性は大いにありますね |
■ハウル To:ALL |
もしこの幻影の骸骨どもが、我々の村を襲った骸骨と同一のものなら、 あの強力な魔法を使う大きな骸骨が、骸骨どものの親玉ということか。 ・・・まずいな。 マイスの証言では、骸骨どもは例の女を追っているという話ではないか。 お主らの仲間も女を追ったのであろう? その親玉と鉢合わせしたら、少々危険ではないか? |
■ハティノス To:ハウル |
確かに・・・ハウルさん、村の方はお願いしてしまってよろしいでしょうか? 僕達も紅の谷へ向かおうと思います それとできるだけ早く合流したいので馬を貸していただけると助かるのですが・・・ |
■ライラック To:ハウル |
でも、もしまた村が襲われたら・・・・・ そうだ、合図を・・・・狼煙みたいなのを上げていただけませんか。 あの・・・まだ、マイスさんと一緒に居た女の人が襲われた原因なのかどうかハッキリしないんですし、 何かあったりしたら・・・・その・・・・できるだけ早く戻ってくるようにしますからっ(汗) |
■ハウル To:ALL |
うむ、承知した。骸骨どもを束ねる者がいるとすれば、頭の切れる者ではないかと思っておる。 あれだけの被害を出しながら、兵力を分散する愚は犯すまい。 だが、万が一を考えて、狼煙の準備はさせえておこう。 馬なんだが、ほとんど見回りで出払っておる。この片田舎では駄馬ばかりでな。 だが、私の駿馬を貸そう。もう一頭はお主の仲間の馬を使ってはどうかね。 |