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13b 酒場の軒先、雨


探索組みを見送り、酒場もどってきた一行。
これまでの出来事を話し合いながらしばらく経つと、
酒場の屋根から激しい雨音が聞こえはじめる。
それから一刻ほど経った頃だろうか。一行を訪ねて
この村の領主、ハウル・タウゼン・マクドナルドが、
数人の従者を携えて酒場の軒先に姿をみせた。
■ハウル To:ALL
馬上から失礼する。
御主らはこの村のマイスという若者と話したそうだな。
我々も詳しい事情を聞きたいのだ。
彼は今どこにいるのだ?彼とどんな話をした?

■ハティノス To:ハウル
マイスさんなら彼の家にいませんか?
今朝方、彼の家でお話をしましたが・・・
話の内容というと・・・10日前に女性を湖の遺跡で見つけたこと
その女性はずっと意識不明だったけれど今朝方意識を取り戻したこと
そして今は行方知れずとなってしまったこと
くらいでしょうか
僕らとしてはその女性にお話を聞きたかったものですから、今仲間が捜索に出かけている状態です
そのご様子ですとそちらでも何らかの情報が得られてマイスさんをお探しなのでしょうか?

■ハウル To:ハティノス
今し方家を訪ねてきた所だが、誰も居らんかったよ。
実はあの後の調べで、マイスの家近辺での骸骨目撃情報が多く集まっていてな。
何か関係があるかも知れぬと思ったのだが・・・。
遺跡の女と化け物が関係あるかもしれぬというのだな。
その件は御主らに任せよう。

■ハティノス To:ハウル
わかりました
夜になる前には仲間も戻るでしょうし、何かわかればご報告にも行きます

そこへ、もう一騎の人馬が領主の元へ駆けつける。
■駆けつけた従者 To:ハウル
申し上げます!やはり入り江にはマイスの船がありませんでした。
取り去った船外套の下が濡れていたことから、
雨が降り出してから船を出したものと思われます。

■ハウル To:従者>ALL
ばかな、この雨の中、船を出したというのか。
・・・漁ではないな。
よし、入り江に見張りを立たせろ。
残りの者は念のため、村の周囲を捜索せよ。できれば御主らもマイスの捜索に協力してほしい。方法はまかせる。では!

領主達は馬首をめぐらすと、颯爽と駆け去っていく。
■ハティノス To:ライラック
うーん、困ったなぁ
湖の遺跡に向かったのかな・・・
ハウルさんにはあぁ言われたけれど、今は村を離れるわけにはいかないし・・・どうしよう、ライラックさん

■ライラック To:ハティノス
えー、ハティノスさん、どうしましょう?
マイスさん、なんで・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・ハティノスさん、マイスさんを追いかけませんか?
えと、あの・・・上手く言えないんですけど
その・・・・・・・マイスさんには何か心当たりがあるんじゃないかと・・・・

■ハティノス To:ライラック
まぁ、依頼主のハウルさんからの指示として割り切りますかねぇ
本来はマイスさんより村の警護を優先すべきところではありますが・・・
よし、それじゃ、まずは入り江に行ってみましょう
見張りの人がいるでしょうから、様子などもきいて見ますかね


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