村のはずれ、村の中心地からは木々で隠れて見えない場所にマイスが住む小屋はあった。
小屋はひっそりと静まりかえっており、外から見るかぎりでは人の気配はない。
■ギャスパー To:アズラ |
(小声で) アズ、念のため裏手にまわって見張ってくれないか? |
■アズラ・ラ・ライト To:ギャスパー |
あいさっさ、了解ですにゅ☆ |
ささっと一行から離れると、すぐに裏手に回れる位置に移動するアズラ。
■オウル To:マイス |
おーい、マイス!俺だ、オウルだよ! ・・・いないのかー?身体の具合でも悪いのかー? |
小屋の戸を叩きながら呼びかけるオウル。
しかし中からは何の反応もない。
■ギャスパー To:独り言 |
…どっかに隠れちまったのかなぁ…。 |
■アズラ・ラ・ライト To:独り言 |
ひょっとしていないのかな……? まだ寝てるなんて事はないだろうし、まさか何か良からぬ事があったとか…… 何も起きてなければいいけど…… |
アズラは、オウルが扉を叩いても何の反応も無いのを遠目に確認してから、こっそり大急ぎで裏手に向かった。マイスの小屋の雨戸は全て閉められており、中を窺い知ることはできなかった。
裏手にも、裏口らしきものは見当たらない。
しょんぼりして皆の所に戻ってくるアズラ。
■オウル To:ALL |
ふむ、返事が無いな。どうする、もう少し調べてみるかい?それとも他を当たってみるかい? |
■アズラ・ラ・ライト To:パーティメンバー |
(小声で) 裏のほうちょっと見てきたけど、窓も全部雨戸しまってるし、裏口っぽい物も無さそうだったにょん〜 ……どうしますにゅ、気が進まないけど…無理矢理入ってみます?? |
■ハティノス To:ALL |
場合が場合ですからね いたずらに時を過ごしたくはありません 僕としてはこじ開けてでも、中にいないことをこの目で確かめるべきかと思いますが・・・ |
■ギャスパー To:ALL |
うん、俺もそれに賛成だ。 今夜にもまたガイコツどもが来そうなんだ、あんまノンビリはしていられないだろう。 |
■リシィア To:ALL |
その前に、中で物音がしないか確認してみて下さい。 それからもう一度、呼びかけてみましょう。 それでも反応がないようでしたら、仕方が無いですね。 |
■ライラック To:オウル&ALL |
勝手に入っちゃってもいいんでしょうか? 扉とか窓とか壊して入らなきゃいけないですし・・・ |
■オウル To:ALL |
うん、まあ俺がいることだし、事が事だから今仕方あるまい。 素人の俺に物音は聞こえないが・・・聞き耳が得意な奴はいるのかい? |
■ギャスパー To:アズラ |
アズ、御指名が入ったぞ。(笑) |
■アズラ・ラ・ライト To:ギャスパー |
はうぅ、何だかその言い方だと、いかがわしいお店みたいですにぇ(笑 |
■ライラック To:独り言 |
・・・・・いかがわしいお店?どんなお店なんだろう・・・(想像中) きっとアズラさんはそういうお店に詳しいんですね。 |
■アズラ・ラ・ライト To:ライラック |
……べつに詳しいわけじゃないですにゅ〜(汗 あ、ギャスパーおにーさんの方がもっと詳しいかも知れないです〜 |
■ギャスパー To:アズラ&ライラック |
俺みたいな貧乏人は、入り口で追い返されるお店だな。(笑) |
■ハティノス To:ALL |
得意ではありませんけど、運良く相手が咳とかしないとも限りませんからね 僕も注意して聞いてみますよ |
ハティノスは息を潜めて扉に耳をあてた。
アズラもハティノスに続き、そっと扉に耳を当てる。
しかし(本職のアズラの技術をもってしても!)何も聞き取ることはできなかった。
■オウル To:ハティノス、アズラ・ラ・ライト |
どうだい、なんか聞こえたかい? |
■アズラ・ラ・ライト To:ALL |
う〜にゅ〜、全然何も聞こえませんです…… 中に誰もいないのか、はたまたじっと気配を殺してるのか……どっちかは解んないですが。 確かここの人が最近外に出たのを見た人はいないんでしたよね……こうなるといっそ中に入ってみた方がいいのかも?? |
■ギャスパー To:アズラ |
鍵は開けられそうか? |
■アズラ・ラ・ライト To:ギャスパー>ALL |
うーんと……見た感じ多分大丈夫だと思うけど…… 開けちゃっていいかにゃ? |
■ハティノス To:アズラ>オウル |
緊急事態ですから、迷っている時間はないと思いますが、一応オウルさんの許可の元というのが望ましいですね 村全体の安全確保のための行為として認めていただいてよろしいですか?オウルさん |
■オウル To:ALL |
かまわんさ。でも、鍵なんてかかってないと思うよ? まあ、中に誰かいれば閂がかかってるかもしれんが・・・。 |
■ギャスパー To:ALL |
それじゃ、中に入ってみっか。 |
そう言いながら、ギャスパーは扉の引き手に手を伸ばした。
そのまま手前に引き開けると、扉は重い音を立てて開放される。
どうやら鍵は掛かっていなかったようだ。
扉を開けて正面に見えるのは、食卓の上に載った2つのカップ。
その奥にはベットがあり、床にも厚手の毛布が敷いてあるのが見える。
■オウル To:ALL |
やっぱり誰もいないのか?ふーむ。漁にでも出かけたかな・・・? |
■リシィア To:ALL |
ベッドと別に床に毛布が敷いてありますし、カップも二つ……。 この小屋で、二人暮らしているのは間違いないみたいですね。 |
■アズラ・ラ・ライト To:オウル |
中に入ってちょっと色々調べちゃっていいですかにゃん?? 何かの手掛かりが掴めるかも知れないです〜。 カップの中に飲み物とか残ってたら、それ見たら何日くらい放置されてる物なのか解ったりするかも知れないし…… |
■オウル To:ALL |
まあ、ここまでしといて調べないってわけにもいかんだろ、かまわんよ。 ふーむ、一人暮らしの若造の部屋にしては、結構片付いてる・・・ というより、ほとんど最低限の物しかないか。無趣味なやつだからなあ |
部屋に入り、早速色々と調べてみるアズラ。
玄関に残っている足跡は男女1対づつ2名分が確認できる。
部屋には短く硬い毛髪、長く細い毛髪が見つかった。色はどちらも黒。
テーブルの上のカップを覗いてみる。中身はおそらく紅茶。
すでに乾燥しているが、今朝方飲んだものと見て間違いないだろう。
リシィアはベットと毛布に触れてみる。暖かいという感じはもうないがが、冷え切っているわけでもない。数時間前には、誰かに使用されていたものと思われる。
■アズラ・ラ・ライト To:ALL |
ふむふむ、どうやら今朝方まではここにいたみたいですにぇ。 足跡も髪の毛も男女2人分あるみたいだし……どうやらそのマイスさんと謎の女性がここで暮らしてたのは間違いないかと思いますです♪ む〜ん、それにしてもホント何も無い家ですぅ。目新しい物とか変わった物とかは全然見付かりませんですねぇ〜 |
■ギャスパー To:ALL>まじっくゆーざー |
やっぱ、問題の女はここにいたってことか…。 ところで、隠れた相手を探すのに、役に立ちそうな魔法ってのはないのかな? |
■ハティノス To:ギャスパー |
ん〜こういうときに役立ちそうなものですかぁ・・・相手が邪悪な心の持ち主ならばセンスイービルで探せるかもしれませんが・・・ってあれは相手が邪悪な心の持ち主かどうかを見極めるんだった^^; 僕にはちょっといい手が思い浮かびませんね^^; |
■ギャスパー To:ハティノス |
ま、いつ戦闘になるかわかんねぇし、魔法は無駄遣いしない方がいいか。(^^;; |