ギャスパー、ハティノス、ライラックはマルシェの炎を目指して暗闇の湖面を渡り終えた。
近づくにつれ、炎は火事ではなく、村中に設けられた篝火だということがわかった。
■ギャスパー To:ライ&ハティノス |
火事じゃあないようだな。とりあえず、一安心だ。(^^;; |
一方、リシィア、アルテナ、アズラ、そしてオウルの一行も、
村まであとわずかの距離まで辿り着いていた。
すぐに湖岸に小船を寄せる仲間達の人影を見つける。
合流しようと近づこうとしたが、
彼らとの間にほっそりとしたいくつもの影が
炎を背にうごめいているのに気づいた。
■オウル To:リシィア、アルテナ、アズラ |
くそっ!化け物がこんなに出てくるなんて! 一体どうなってんだ!? |
■アズラ・ラ・ライト To:オウル>リシィア&アルテナ |
あっ、あれが例の化け物でしか!? いっぱいいるです、丁度ギャスパーおにーさんたちと挟み撃ちにしちゃうですっ☆ |
アズラは一旦足を止めると、背中の荷物に突き立てておいたショートスピアを引き抜く。銀の槍に炎が反射し、穂先がキラキラと輝いた。
■オウル To:アズラ>リシィア、アルテナ |
うむ、そうだ。 くっ・・・どうする、だいぶ数が多いようだが・・・。 |
■アズラ・ラ・ライト To:リシィア&アルテナ |
どうしましょうでしか……? 流石に真正面から突っ込むのは無謀でしかね? ざっと見ただけでも結構な数がいますです〜(^^;;; |
■アルテナ To:アズラ>オウル |
まあ、ちょっと待て。オウル殿、数以外、以前と変わりは無いか? 装備が違う、形が違うなどどんな細かいことでもいい。正確に教えてくれ。 |
樹の陰に隠れ、オウルの方を振り向かず、化け物の様子を見ながら質問する。剣に手をかける
■オウル To:アルテナ |
装備はだいぶ違うが、形はいつもの骸骨どもだ。どっからあんな武器やら防具やらを持ってきたんだ?? |
■アルテナ To:ALL |
そうか…。それにあの動き、3体一組と統制が取れている。背後に何かいるとは思っていたが思った以上に厄介だな…… それにしても数が多すぎる……異常な状態だ。できれば長引かせたくは無い。リシィア、敵をまとめて攻撃できる魔法はないか? |
■リシィア To:アルテナ |
あります。 アンデッドでしたら、周囲10メートルに効果があるホーリーライトが有効です。 数が多いですが、少しひきつけられればまとめてなんとか。 あとは、覚えたばかりですが、直線上の敵にダメージを与えるライトニングでしょうか。 |
■アルテナ To:リシィア |
ふむ。…「ほりーらいと」とやらは名前からいって司祭の魔法だな。だとすると、あちらのハティノスも使えると見て良いな。 |
■アズラ・ラ・ライト To:ALL |
見た感じ、化け物は北の方にいっぱい集まってるみたいですね。もし村に入ろうとしてるんなら、ここでやっつけちゃわないと危険でし。 いっぺんに攻撃出来る魔法があるでしたら、どうにか化け物を一箇所に集めて魔法でズババーンとやっつけちゃうのはどうですかです?? 全部集めるのが無理でも、村の近くのガイコツだけなら、そのライトニングってので結構やっつけられるんじゃないでしかね? |
■アルテナ To:ALL |
ひきつけるか…。あまり使いたくなかったが…攻撃ではないから剣の道には外れまい。 |
目を閉じて小声で空向かってささやく。
一方、小船で上陸した3人も村に近づくにつれて
男達の怒声や剣戟の音が聞こえてくる。
村のあちこちに骸骨の化け物の姿を見ることができる。
それらは剣や槍などを装備しており、兵士のような格好をしている。
その数、十数体。
さらに村の周りにはその2、3倍はいるものと思われる。
そして、化け物達の向こうから馬の嘶きが聞こえた。
陸を進んだ仲間達も、時を同じくして到着したようだ。
■ライラック To:ハティノス&ギャスパー |
ああ、よかった。火事じゃなくて。 あ、あれはリシィアさん達ですね。荷物を持っていってあげましょう。 ・・・・・“あれ”は?・・・あれがスケルトンなんですか?(ゴクリ) |
ライラックが生唾を飲み込む音が、ギャスパーとハティノスの耳にもしっかり聞こえた。
■ギャスパー To:ライ |
(小声で) お前さんはハティノスを守ることを第一に考えろ。 間違っても突撃なんかするんじゃねぇぞ。(笑) |
弓に矢をつがえながら、ライラックにささやく。
■ライラック To:ギャスパー>ハティノス |
は、はいっ。(汗) ハティノスさん、後ろからの指示もお願いしますっ。 |
ギャスパーに忠告されて、ライラックはハティノスをかばうようにをゆっくり武器を構えた
その腕は震えていないものの、少し力が入っているようだった。
■ハティノス To:ギャスパー&ライラック |
数が多いですね、向こうに気づかれる前に先制攻撃である程度数を減らせるといいのですが・・・・ |
ギャスパー、アルテナ、ハティノスは骸骨達に今一度注目する。
間違いなくスケルトンだ。ただ、何か違和感がある。
よく注意して観察すると、スケルトン集団としての動きが、
まるで訓練を受けたかのように正確で、統制が取れているように見える。
■ハティノス To:ギャスパー&ライラック |
それにしても・・・あんなにきちっと集団行動するスケルトンなんて見たことないですよ あれじゃ、まるでどこかの兵隊のようです・・・ |
■ギャスパー To:ハティノス>独り言 |
3体ずつ固まっているみたいだな…。どれか1体が隊長さんだったりするのかな?? さて、どうするか…。リシィアやアルテナが魔法で数を減らしてくれるとありがたいんだけど…。 |
愚痴をこぼしながら、スケルトンの一体に弓を構え始める。
■アルテナ To:三人組 |
…聞こえるか? 攻撃は少し待て。これからスケルトンどもを一ヶ所にひきつける。 こちらが手を出したら間髪いれず攻撃に移ってくれ。 …ハティノス、「ほーりーらいと」とやらは使えるな?リシィアと共にそれを使ってくれ。…頼む。 |
■ギャスパー To:ALL |
おっと、了解。じゃあ、俺は壁になってりゃいいんだな? 突撃やら魔法やらの合図は、そっちから出してくれ。 |
構えを解き、弓矢をしまって剣に持ち直す。