おやじが個室を出て、随分と時間が経った。
様子を見ようと席を立った瞬間、扉の向こうで豪快な笑い声が聞こえた。
そして個室の扉が、これまた豪快に開け放たれる。
■おやじ To:ALL |
おあっ・・・あー、待たせたな(^^; うーむ、ちょっと飲ませすぎたかな・・・。 とりあえず依頼人のオウルさんだ。あとは任せたぞ〜 |
おやじが肩を貸しながら連れてきたのは、30歳前後の青年だ。
それなりに身なりは良いが、今は乱れに乱れている。
どうやらかなり酔っ払っているようだ。
おやじは苦労して席に座らせると、そそくさと個室を出て行こうとする。
と、出て行こうとするおやじの服の裾をアズラがしっかりとつかんだ。
■アズラ・ラ・ライト To:おやじ |
あ!おやじさん〜、あのね食べ物持って来てくださいです〜♪(にっこり) オナカペコペコなの、忘れないですぐ持って来てね☆ 出来るだけ早く、ね♪ |
■おやじ To:アズラ |
わかったわかった、あとは冷たい水だな。 料理は簡単なもんしか作れんぞ〜 |
おやじ苦笑してアズラの頭をぽんぽんと叩く。
後ろ手に手を振って、個室を出て行く。
■ハティノス(独り言) |
(くすくす)アズラさんって子供みたいでかわいい^^ |
■オウル To:ALL |
おお!君達が怪物を退治してくれる勇者たちかあ!いやあ、見るからに頼もしいっ! これでうちの村も安泰だなあっ!わははははは! |
■ハティノス To:ALL |
うわっ、これじゃちゃんと話できるかわかんないですね^^; |
■ギャスパー To:ハティノス&ALL |
(小声で) 仕事のためだ、神様の助けを借りて… ま、井戸まで引きずって行って、冷や水の助けを借りて…って手もあるけどな。どっちがいい? |
マイリーの司祭様なら、答えは決まっているような気もするが…
■ハティノス To:ギャスパー |
このくらいのことはマイリー様に頼らずとも...とはいえ後者はお仕事なくなっちゃいそうですけどね^^; |
■リシィア To:ハティノス&ギャスパー |
お話が出来ないようであれば、私が魔法で酔いを覚ましてしまうことにしますね。 |
■ハティノス To:リシィア |
あっ、はい。わかりました(^^ |
■ライラック To:ハティノス&ギャスパー&リシィア |
じゃあ・・・・・・せめて、お茶でも・・・・・ 少しは酔い覚ましになるんじゃないでしょうかね・・・・ |
■ハティノス To:ライラック |
あっ、うん。そうだね |
ライラックは新しいカップ(なければ自分が使おうとしていたカップ)にお茶を注いで、そっとマクドナルド氏の前に差し出した。
■ライラック To:マクドナルド |
お酒の後に・・・・御口がわりに、いかがですか? |
■オウル To:ライラック |
お、すまんな!ありがたく頂戴しよぅ! |
手渡されたカップを一気に呷り、プハーっと気持ちよさそうに息をつく。
■リシィア To:オウル |
お初にお目にかかります、マクドナルド様。 このパーティのリーダーを勤めさせて頂きます、リシィア・グレイシードです。 ご依頼は恐らくお引き受けできると思いますので、詳しい話を聞かせて頂けますでしょうか? |
■オウル To:リシィア>ALL |
ん!そうか! ・・・えーと、先週くらいかなぁ、 村に身の丈が俺の倍くらいの化け物が現れてなあ。 いやもう、古めかしいボロボロの鎧を着た骸骨の化け物だったぜぇ。 しかし!その時は俺のこの剣の腕前で、バッサリ斬りつけてやったら、 あっさり逃げ出していったのさ!わははは! |
誰のものかわからない、エールの入ったカップを手に取る。
■リシィア |
(身の丈が倍もある骸骨。酔って大げさに言っているのか……それとも、ひょっとしたら幻覚の魔法?) |
■オウル To:ALL |
だがなあ、それからというもの、村の周りでスケルトンが出没するようになってなあ。 わかるか?スケルトン。骸骨になった死者の化け物さ! まあ、村の青年団で2,3体倒したんだが、一向に減る気配がないんだ。 そこでよ!君達にはそのスケルトンが出没する原因を突き止めて退治して欲しいんだよ。 どうだ、できるかい? |
■アズラ・ラ・ライト(独り言) |
これ以上まだエール飲もうとしてる、危険です…^^;;; |
オウルの目の前に、新しくお茶を注いだカップを慌てて差し出す。
■アズラ・ラ・ライト To:オウル |
あのね、そのエール注いでから時間経ってるから多分美味しくないですぅ〜 飲み物ならこっちのお茶どうぞです〜♪ 骸骨の化け物がいっぱい出るようになったですか。大変ですね〜。 でも突然現れるようになったですか〜。 あのね、その最初のおっきいヤツが現れる前とかって、何か普段と違う変わった事とかあったですか?? それともぜーんぜん思い当たるような事も兆候とかも無かったですか?? |
■オウル To:アズラ・ラ・ライト |
ん!、あ、すまんな。 化け物が出るのに決まりなんてないだろ〜? 特に変わったことなんてないと思うがなあ・・・ |
■リシィア To:オウル |
その骸骨の化け物というのは、本当にマクドナルド様の倍もの身の丈があったのですか? だとすれば、それは普通の人間の骸骨ではありませんよね。 それからその化け物を斬りつけた時、手ごたえは有りましたか? |
■オウル To:リシィア |
あー・・・まあ・・・倍はないかもしれんが、かなり大きかったぞ。 もちろん手ごたえはあったさあ!なんだ、俺の腕前を疑ってるのかあ? |
そうは言うものの、それほどの腕前とも思えない。
ギャスパーの見立てでは、
まあ、市井の人間にしてはできる程度、といった所だろうか
■リシィア To:オウル |
いえ、その骸骨の正体を推測する上で重要な事なんですよ。 怪物の中には、普通の武器では傷つかないものも存在しますし、魔術師の仕業だとすればその怪物自体が幻覚であった可能性も有りますから。 マクドナルド様の武器は、魔法の武器や銀の武器だったりはしませんよね? |
■オウル To:リシィア |
へえ、君、詳しいんだなぁ。その化け物を斬った剣ならここにあるぜ。 |
オウルは腰に差した長剣を鞘ごとテーブルに載せ、半ばまで抜いて見せる。
傷や刃こぼれのない綺麗な鋼の刃。見たところ普通の剣のようだ。
■アルテナ To:オウル |
ちと、拝見。 |
手にとって顔を近づけ、鑑定する。そこそこ質の良い剣だが、魔力は込められていないようだ。