自己紹介もそこそこに、しばし雑談を楽しむ一行。
そんな頃合で個室の扉がノックされた。
■おやじ To:ALL |
入るぞ〜う。ほぉ、今回もなかなかいいツラ構えが揃ったじゃないか。 どうだ、もう受ける依頼は決まったのかい? もし決まってないなら・・・ |
■アルテナ To:おやじ |
剣の修行ができるのをたのむよ |
■おやじ To:アルテナ |
おう、丁度いいのがあるぜ〜 |
ごそごそと懐をまさぐり、一枚の羊皮紙を取り出して目を通す。
■おやじ To:ALL |
まあ要するに怪物退治だな。 少々危険な仕事だが、おまえ達ほどの腕前なら問題ないだろう。 えー・・・あ、リーダーとかはもう決まってるのか? |
依頼書を渡そうとして、誰に渡すべきか迷っているおやじ。
■ギャスパー To:おやじ |
おいおい、おやっさん。ルーキーが二人もいるパーティだぞ。 ちょっとヨイショがすぎねぇか?(笑) |
リシィアの方を指しながら、おやじに突っ込むギャスパー。
■おやじ To:ギャスパー>ALL |
いやぁ、ベテランのおまえさん達がついてりゃ、充分過ぎておつりが来るくらいさ。 要は、パーティの総合力が優れてるって話・・・おわっ! |
おやじの手から依頼書を勝手にひったくり、ふむふむと読むアズラ
■アズラ・ラ・ライト To:おやじ>リシィア |
見せて見せて〜♪ うむむ、骸骨の化け物かぁ〜。どんなかな?ワクワク☆ 受ける?どうする?どうする? あ、うんとリーダーはリシィアさんだからリシィアさんに渡すね♪はい! |
一通り目を通した後、リシィアの所に走り寄って依頼書を差し出す。
依頼書の内容はこうだ。
「村の周りに骸骨の怪物がよく出没します。
その怪物退治をお願いします。
報酬は5000G。
領主代理 オウル・ハウゼン・マクドナルド」
ライラックはアズラの頭越しに依頼書見ようとしたが、
依頼書がアズラの手からリシィアへ、さっさと渡されてしまったので、
慌ててリシィア後ろへまわり、肩越しに、少し背伸びをしながら覗きこんだ。
骸骨の怪物。
リシィア、アルテナ、ハティノスは、死者を魔術によって操るスケルトンを思い出した。
また、ソーサラーであるリシィアはもう一つ、
スケルトンウォーリアである可能性も思いついた。
■リシィア To:独り言 |
骸骨の怪物……スケルトンウォリアーなんて事は無いだろうから、スケルトンかな……。 |
■アルテナ To:ALL |
骸骨の怪物…? 不思議な表現だな。骨が動くだけでも十分不気味なのに、「怪物」をつけるとは…墓場から這い出してくるなら死者と呼ぶだろうし。 それにしてもまた、アンデッドの類か。 |
はふぅ、とため息をつく。
■おやじ To:ALL |
その村ってのは、オランから3日程の距離にあるデルニア湖畔の漁村、マルシェのことだ。 報酬の5000Gの他、マルシェの滞在費と往復の旅費も持つそうだ。 危険手当として考えても、充分な額だと俺は思うぜ。 どうする?依頼人呼んでこようか? |
ハティノスはマルシェと聞いて思い出した。
マクドナルド家はマルシェ村の現領主の家柄だ。
一応貴族の端くれではあるが、特に気がつくような噂は聞かない。
村の人口は300人ほど。湖での漁が生業の漁師の平和な村だ。
■ハティノス To:おやじ |
マルシェ・・・ですか、特に変な噂もなく平和な村だと聞いていましたが、そんなことになっているとは。 |
■リシィア To:おやじ |
依頼人の方がいらっしゃるんですね。 では、お呼びして頂けますか? 反対意見が出ないようでしたら、お受けできると思います。 |
アンデッド関係の依頼な上に、リーダーとしての責任を感じているのか、いつもに比べずいぶんと積極的な反応である。
■ギャスパー To:リシィア>おやじ |
ああ、とにかく話を聞いて見ないと始まらねぇもんな。 ところでおやっさん、そこの領主って金持ってそう? |
■おやじ To:リシィア>ギャスパー |
わかった。じゃあ呼んでくるぞ。 ん?金持ちかって?うーん、漁村の領主だからなあ。 ま、その辺は依頼人に聞いてみればいいさ |