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01b 個室その2


 自己紹介もそこそこに、しばし雑談を楽しむ一行。
 そんな頃合で個室の扉がノックされた。
■おやじ To:ALL
 入るぞ〜う。ほぉ、今回もなかなかいいツラ構えが揃ったじゃないか。
どうだ、もう受ける依頼は決まったのかい?
もし決まってないなら・・・

■アルテナ To:おやじ
剣の修行ができるのをたのむよ

■おやじ To:アルテナ
おう、丁度いいのがあるぜ〜

ごそごそと懐をまさぐり、一枚の羊皮紙を取り出して目を通す。
■おやじ To:ALL
まあ要するに怪物退治だな。
少々危険な仕事だが、おまえ達ほどの腕前なら問題ないだろう。
えー・・・あ、リーダーとかはもう決まってるのか?

依頼書を渡そうとして、誰に渡すべきか迷っているおやじ。
■ギャスパー To:おやじ
おいおい、おやっさん。ルーキーが二人もいるパーティだぞ。
ちょっとヨイショがすぎねぇか?(笑)

リシィアの方を指しながら、おやじに突っ込むギャスパー。
■おやじ To:ギャスパー>ALL
いやぁ、ベテランのおまえさん達がついてりゃ、充分過ぎておつりが来るくらいさ。
要は、パーティの総合力が優れてるって話・・・おわっ!

おやじの手から依頼書を勝手にひったくり、ふむふむと読むアズラ
■アズラ・ラ・ライト To:おやじ>リシィア
見せて見せて〜♪
うむむ、骸骨の化け物かぁ〜。どんなかな?ワクワク☆
受ける?どうする?どうする?
あ、うんとリーダーはリシィアさんだからリシィアさんに渡すね♪はい!

一通り目を通した後、リシィアの所に走り寄って依頼書を差し出す。
依頼書の内容はこうだ。
「村の周りに骸骨の怪物がよく出没します。
 その怪物退治をお願いします。
 報酬は5000G。
 領主代理 オウル・ハウゼン・マクドナルド」
ライラックはアズラの頭越しに依頼書見ようとしたが、
依頼書がアズラの手からリシィアへ、さっさと渡されてしまったので、
慌ててリシィア後ろへまわり、肩越しに、少し背伸びをしながら覗きこんだ。
骸骨の怪物。
リシィア、アルテナ、ハティノスは、死者を魔術によって操るスケルトンを思い出した。
また、ソーサラーであるリシィアはもう一つ、
スケルトンウォーリアである可能性も思いついた。
■リシィア To:独り言
骸骨の怪物……スケルトンウォリアーなんて事は無いだろうから、スケルトンかな……。

■アルテナ To:ALL
骸骨の怪物…?
不思議な表現だな。骨が動くだけでも十分不気味なのに、「怪物」をつけるとは…墓場から這い出してくるなら死者と呼ぶだろうし。
それにしてもまた、アンデッドの類か。

はふぅ、とため息をつく。
■おやじ To:ALL
その村ってのは、オランから3日程の距離にあるデルニア湖畔の漁村、マルシェのことだ。
報酬の5000Gの他、マルシェの滞在費と往復の旅費も持つそうだ。
危険手当として考えても、充分な額だと俺は思うぜ。
どうする?依頼人呼んでこようか?

ハティノスはマルシェと聞いて思い出した。
マクドナルド家はマルシェ村の現領主の家柄だ。
一応貴族の端くれではあるが、特に気がつくような噂は聞かない。
村の人口は300人ほど。湖での漁が生業の漁師の平和な村だ。
■ハティノス To:おやじ
マルシェ・・・ですか、特に変な噂もなく平和な村だと聞いていましたが、そんなことになっているとは。

■リシィア To:おやじ
依頼人の方がいらっしゃるんですね。
では、お呼びして頂けますか?
反対意見が出ないようでしたら、お受けできると思います。

アンデッド関係の依頼な上に、リーダーとしての責任を感じているのか、いつもに比べずいぶんと積極的な反応である。
■ギャスパー To:リシィア>おやじ
ああ、とにかく話を聞いて見ないと始まらねぇもんな。

ところでおやっさん、そこの領主って金持ってそう?

■おやじ To:リシィア>ギャスパー
わかった。じゃあ呼んでくるぞ。
ん?金持ちかって?うーん、漁村の領主だからなあ。
ま、その辺は依頼人に聞いてみればいいさ


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