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016 シェリアの墓標


トロアを連れて、村長が言っていたシェリアの墓にやってきた一行。
墓標と思われる白い岩の前に切り花が供えてある。
■トロア
・・・これですね

墓前に立ったライルは短く聖句を唱えると、目を閉じて黙祷した。
■ライル To:トロア
…。
さて、では早速調べさせていただきましょうか。
方法はどうします?できれば眠りを妨げぬよう、掘り起こさずに済ませたい所ですが。

■リッキ
(あぅ……(>_<;))

遠巻きに頭を抱えるリッキ。トロアはゆっくりと屈みこむ。
墓石の一部を擦った指を、フッと吹いた。
■トロア To:ALL
墓石は古いものみたいですね。
最近動かした形跡もないようです。
どなたか、地質に詳しい方はおられませんか?

■ライル To:トロア>シャッケル
…う〜ん。
俺も同じ印象しか持てませんね。
シャッケルさん、何か分かりますか??

爺ぃも墓の周りを見て回り、匂いを嗅いだり、生えている草を手にとったりしていたが
トロアとライルの声に顔を上げた。
■シャッケル To:ライル、トロア、ALL
ふぅむ。ここに誰かが埋葬されてから、最低でも5年くらいは経っているのは間違いないな。見よ、この草は人の手が入った状態ではこれほど密集しては生えぬ。
ぬしらが言うように、最近掘り返されたりした形跡はなさそうぢゃな。
埋まっておるのも…埋まっているとすればぢゃが、まあ、人ぢゃろうが…しかしこれ以上は、やはり掘ってでもみんと、分からんのぅ…。

シャッケルの目は、『掘るか?』と皆に問い掛けている。
■リッキ
(やだやだぁ〜(>_<;)

頭をぶんぶん振って抗議(笑)
■トロア To:シャッケル&ALL
妻の墓でないことがわかれば充分ですよ。
・・・まだ生きているかもしれませんね・・・。
どうでしょうか、皆を集めて村の周囲を探索する
計画を練りませんか?

■シャッケル To:トロア
そうぢゃな。

■ライル To:トロア>ALL
賛成です。
それでは村に戻りましょう。

■トロア To:ALL
小屋に戻ると村人に気づかれる可能性があります。
30分後にここで集合しましょう。
私はここで待っているので、
みなさんは、他の方にこのことを伝えてください。

■ライル To:トロア
(コクリと頷き)
分かりました。

■リッキ To:トロア&ALL
あっ、じゃあ、あたしレヴィックを呼んでくる〜

逃げるよーにたたたっとその場を去る。
■ライル To:(リッキ)>ALL
(そんなに嫌だったのか…)
俺はザンさんとルゥを呼んできますね。

一歩足を踏み出したところで思い出したように振り返り、
■ライル To:シャッケル
あ、シャッケルさんはここでトロアさんとお待ち下さい。
すぐ戻ってきますね。

■シャッケル To:ライル
そうか。わかった、たのむぞぃ。

一緒に踏み出しかけていた爺ぃは、そういって立ち止まった。
リッキやライルの姿が見えなくなると、シェリアの墓の前にしゃがみ、
供えられた花を眺めて言った。
■シャッケル To:トロア
そういえば、10年も前に死んだ、しかも村から放逐された男の嫁の墓に、今頃、誰が花を供えておるのぢゃろうな…?

■トロア To:シャッケル
状態からして供えられたのは今朝ぐらいでしょうか。
まあ民家に近い所なので、日常的なものかもしれませんね。


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