トロアを連れて、村長が言っていたシェリアの墓にやってきた一行。
墓標と思われる白い岩の前に切り花が供えてある。
■トロア |
・・・これですね |
墓前に立ったライルは短く聖句を唱えると、目を閉じて黙祷した。
■ライル To:トロア |
…。 さて、では早速調べさせていただきましょうか。 方法はどうします?できれば眠りを妨げぬよう、掘り起こさずに済ませたい所ですが。 |
■リッキ |
(あぅ……(>_<;)) |
遠巻きに頭を抱えるリッキ。トロアはゆっくりと屈みこむ。
墓石の一部を擦った指を、フッと吹いた。
■トロア To:ALL |
墓石は古いものみたいですね。 最近動かした形跡もないようです。 どなたか、地質に詳しい方はおられませんか? |
■ライル To:トロア>シャッケル |
…う〜ん。 俺も同じ印象しか持てませんね。 シャッケルさん、何か分かりますか?? |
爺ぃも墓の周りを見て回り、匂いを嗅いだり、生えている草を手にとったりしていたが
トロアとライルの声に顔を上げた。
■シャッケル To:ライル、トロア、ALL |
ふぅむ。ここに誰かが埋葬されてから、最低でも5年くらいは経っているのは間違いないな。見よ、この草は人の手が入った状態ではこれほど密集しては生えぬ。 ぬしらが言うように、最近掘り返されたりした形跡はなさそうぢゃな。 埋まっておるのも…埋まっているとすればぢゃが、まあ、人ぢゃろうが…しかしこれ以上は、やはり掘ってでもみんと、分からんのぅ…。 |
シャッケルの目は、『掘るか?』と皆に問い掛けている。
■リッキ |
(やだやだぁ〜(>_<;) |
頭をぶんぶん振って抗議(笑)
■トロア To:シャッケル&ALL |
妻の墓でないことがわかれば充分ですよ。 ・・・まだ生きているかもしれませんね・・・。 どうでしょうか、皆を集めて村の周囲を探索する 計画を練りませんか? |
■シャッケル To:トロア |
そうぢゃな。 |
■ライル To:トロア>ALL |
賛成です。 それでは村に戻りましょう。 |
■トロア To:ALL |
小屋に戻ると村人に気づかれる可能性があります。 30分後にここで集合しましょう。 私はここで待っているので、 みなさんは、他の方にこのことを伝えてください。 |
■ライル To:トロア |
(コクリと頷き) 分かりました。 |
■リッキ To:トロア&ALL |
あっ、じゃあ、あたしレヴィックを呼んでくる〜 |
逃げるよーにたたたっとその場を去る。
■ライル To:(リッキ)>ALL |
(そんなに嫌だったのか…) 俺はザンさんとルゥを呼んできますね。 |
一歩足を踏み出したところで思い出したように振り返り、
■ライル To:シャッケル |
あ、シャッケルさんはここでトロアさんとお待ち下さい。 すぐ戻ってきますね。 |
■シャッケル To:ライル |
そうか。わかった、たのむぞぃ。 |
一緒に踏み出しかけていた爺ぃは、そういって立ち止まった。
リッキやライルの姿が見えなくなると、シェリアの墓の前にしゃがみ、
供えられた花を眺めて言った。
■シャッケル To:トロア |
そういえば、10年も前に死んだ、しかも村から放逐された男の嫁の墓に、今頃、誰が花を供えておるのぢゃろうな…? |
■トロア To:シャッケル |
状態からして供えられたのは今朝ぐらいでしょうか。 まあ民家に近い所なので、日常的なものかもしれませんね。 |