情報収集を行う一行と依頼者トロアは外にでかけた。
小屋に残った村長は物思いに耽って窓の外を見つめている。
■ホラドリック |
・・・・・・ |
■レヴィック To:ホラドリック |
ごめんなさいねぇ…なんだか突然きた上に質問攻めで(^^; なんだかアタシ達もイマイチ事情が飲み込めてないものだから……。 |
■ホラドリック To:レヴィック |
いえ・・・大丈夫ですよ。兄のことで訪れる方に、よく話していますから・・・慣れてしまったようですね。 |
■レヴィック To:ホラドリック |
…そういえば。お兄さん…賞金首って話だけど……。その原因って何だったのかしら?お義姉さんに関係あるの? 差し支えなかったらでいいから話してもらえるかしら? |
■ホラドリック To:レヴィック |
兄は、義姉の病気を治す為、 高位の精霊使いを探して村を出ていた時がありました。 何でも、女性にしか使えない癒しの業があるという話でした。 しかしその間に義姉の病状は急激に悪化し、亡くなってしまったのです。 村に戻った兄は、しかしそれ程悲しんでいないようでした。 それを境に、兄は度々村を空け、長く戻らない日々が続きました。 そして5年前、突然村との決別を宣言して姿を消したのです。 |
■レヴィック To:ホラドリック |
精霊の魔法…そんなようなのが…(あったような気がしなくもないわねぇ(^^;) そいうえば、そのお義姉さんって神聖魔法での治療は拒んだって…ナゼかしら? それに、そのヒト自身がそういう家柄出ってことは、そんな人の家でも治せなかった病気なんでしょ? そもそもこんな小さな村にそんな魔法の使える人が居たの? |
■ホラドリック To:レヴィック |
義姉は神聖魔法全般を嫌っているようでした。 彼女は理由についても固く口を閉ざしていましたからね。 恐らく、彼女の実家はそれ程力のある司祭ではなかったのではないでしょうか? 他の司祭に頼めば、事は公になりますし。 この村には、もちろんそんな高度な神聖魔法を使える者はいませんでした。 高司祭がいる街へ連れて行こうと、何度も説得したのですが・・・ |
■レヴィック To:ホラドリック |
とにかくそのお義姉さんが助からなかった…それがきっかけでお兄さんは邪教に興味を持ったってコトかしら?それにその死を悲しんでいないって言うのが…なんだか気になるわねぇ…。 例えば…だけど。お兄さんがその頃に何か…興味を持って調べてたこととかそういうものって心当たりは無いかしら?部屋とか…何か残ってるものがあれば見せてもらったり出来ない? あ、もちろん無理にとは言わないわ(^^; |
■ホラドリック To:レヴィック |
兄が村の外で何をやっていたかはわかりません。全く、何を考えているのか・・・。村は絶えず移動していますし、もう5年も前の話ですから、兄がいた頃の品物は何も残っていないでしょう。 |
■レヴィック To:ホラドリック |
それとね。アタシ達が聞いた話だと邪教の崇拝が発覚してお兄さんは 村を追放されたって言うことなんだけど…さっきの話だと自分から出て 行ったのよねぇ。ビミョウに話が違うような気がするんだけど、お兄さんが 邪教崇拝していたって証拠とか…そういうのがあったのかしら? |
■ホラドリック To:レヴィック |
そうですか・・・そうゆう風に取られているんですね。 村を出たのは兄の意思です。 村との決別の際、兄はこう言ったんです。 妻を見殺しにした我々を許さないと、必ず呪い殺すと・・・。 皆その話を、邪教崇拝と結びつけて考えてしまったのでしょうか。 |
■レヴィック To:ホラドリック |
見殺し…で呪い殺すねぇ…なんだか穏やかじゃないわねぇ。 そもそもお義姉さんが神聖魔法での治療を拒んでたのは知ってるんだし その代わりの方法を見つけにいってその途中でなくなったんなら見殺すも なにもないとおもうんだけど……。(それって逆恨みってことかしらねぇ。) |
■ホラドリック To:レヴィック |
・・・我々は、無理矢理にでも義姉を治療ができる神殿に連れて行くべきだったのかもしれませんね。 |
■レヴィック To:ホラドリック |
それはそれで問題が起こった気もするけどねぇ(^^;それにしても、呪い殺すって言っただけでイキナリ邪教崇拝なんて繋がる ものかしら?最初からそういう噂のある人だって言うならともかく… 別にお兄さんはもともとそんな変わった人でもなかったんでしょ? あ、もしかして実際にその「呪い」とやらの影響とかあったりしてるの? |
■ホラドリック To:レヴィック |
当時兄に邪教崇拝の噂はなかったはずですが・・・ 噂が流れたのは兄が賞金首になってからですね。 読書好きなやさしい兄でしたよ。 「呪い」というものがどんなものか判りませんが、 兄の噂で村の者は苦労していますね。 こんなものでは済まないは思いますが。 |
■レヴィック To:ホラドリック |
まぁ…噂なんて尾びれ背びれがついちゃうものだしねぇ…。 話も前後することも多いだろうし。もしかしてお兄さんは邪教なんて全然関係なかったりしてね(笑) |
■ホラドリック To:レヴィック |
・・・ええ、何もかも間違いであって欲しいですね |
■レヴィック To:ホラドリック |
そういえば…普通は村長とかそういう何かを継ぐって言うのは兄弟の上から順にお鉢が回るものじゃなくて? お兄さんが村長にならなかったのは…出て行っちゃったからってコトなのかしら? |
■ホラドリック To:レヴィック |
それもあったとは思いますが・・・ 私は昔から、兄がこの村の中で終わる器の人間ではないと思っていましたから。 兄は小さな時から村の外の事に興味を持っていました。 政治とか戦争とか、この村とは無縁の事ばかり考えていましたね。 だから自然と私が兄に代わってこの村を見るようになったんですよ。 |
そこへ、墓から逃げてきたリッキが入ってくる。
■リッキ To:レヴィック |
あっ、レヴィック〜。 あのね、ト…じゃない、みんなが、村を回ってみようって〜。 一緒に行こう? |
レヴィックの手を掴んでくいくい引っ張る。目線で“作戦会議するんだよ〜”と訴えているつもり(笑)
■レヴィック To:リッキ>ホラドリック |
あら〜♪リッキちゃん直々のお誘い?嬉しいわねぇ(^-^)どこでもお付き合いしてよ?w ってことで…なんだかアタシもイロイロ話しこんでしまってごめんなさいね。 |
■リッキ To:レヴィック>ホラドリック |
えへへ(*^-^*) あっ、村長さん、またあとでね〜♪ |
レヴィックの手を引いてとことこと出ていく。