村唯一の丸太小屋に案内された一行。
丸太小屋の1階には家具などはなく、皆思い思いに座り込む。
先ほどの村人からお椀に粥、焼いた串肉を手渡されており、
部屋はたちまち香ばしい匂いで充満する
■ホラドリック To:ALL |
最近はアウスに立ち寄る旅人が多いようで、 ここが宿屋代わりになっているんですよ。 あと食料補給も卸値で提供しています。 あ、いえいえ、これはご馳走しますよ。 |
村長は誤解されないように慌てて否定して笑った。
もちろん宿代もいらないとのこと。
狩人は狩りで生計を立てるものですから、と村長
■ライル To:ホラドリック |
ありがとうございます。 お言葉に甘えさせていただきますね(^^ |
■リッキ To:ホラドリック |
わ〜い♪ いただきま〜す♪ |
串肉をはぐはぐとほおばるの図。
■ライル To:リッキ |
おい… |
■リッキ To:ライル |
ライルも食べる? はい(^^ |
とびきり大きい串肉を(さらに)手渡したりする。
■ルキシュ To:ホラドリック |
うわーい☆ ボクも頂きます♪ |
■ライル To:リッキ、ルキシュ、ホラドリック |
(リッキ、ルゥ少しだけ謹んでくれよ〜) 申し訳ありません、ホント(汗) |
肉を受け取りつつも食べる事はせずに謝るライル。
■ホラドリック To:ALL |
でも最近は特に多いですね 森を抜ける近道ではあるんですが・・・ そういえば、みなさんの旅の目的は何なんですか? |
■ライル To:ホラドリック |
我々は冒険者です…といっても今はただの護衛ですが。 こちらのトロアさんに道中の警護として雇われた者です。 |
■リッキ To:ALL |
ふぉろぁはんはぁ、おふはんをははひにひはんふぁお〜 |
…ほおばったまま何かしゃべるの図。
■レヴィック To:リッキ |
…リッキちゃん、ソレわかんないかも(^^; |
■トロア To:ホラドリック |
・・・人探し、です。 20歳台半ばの、金髪の女性を探しています。 1月ほど前に行方不明になりました。 |
トロアが女性の特徴を話した時、ほんのわずかだが視線が動いた。
経験上、この視線の動きは過去と体験を思い浮かべ、
動揺する反応だということにシャッケルは気づいた。
■ホラドリック To:トロア&ALL |
そうでしたか。女性で金髪となると 、この辺りではかなり目立ちますからね。 この村を通っていれば、誰かが気づくはずですが・・・ 後で村の者に聞いてみましょう。 |
■トロア To:ホラドリック |
・・・はい、お願いします。 |
■リッキ |
(あれ? 村長さんは知らないのかなぁ?…) |
首を傾げる。
■ザン To:ホラドリック |
村長、一つ聞きたいのだが……村人は、今ここにいるだけで全員なのか? 随分と少ないように思うのだが。 |
■ホラドリック To:ザン&ALL |
ええ、全員のはずですよ。 夜明け前に狩りに出る者は、もう寝ているかと思いますが・・・ アウスには現在、私を含め20人の狩人が住んでいます。 |
しばらく話している村長を見ていて気づいたが、
村長の顔は賞金首ジェレイド・アウナンスに面影が似ている。
手配書の似顔絵が凶悪な顔をしている為、
一見しただけではそうとわからない。
■リッキ |
(……? あの絵のひとに似てる…?) |
食べる手を止めて、じ〜っと村長の顔を見つめる。
■ホラドリック To:リッキ |
ん?どうかしましたか? |
■リッキ To:ホラドリック |
あ、えっと…… ジェレイド・アウナンスってひとに似てるなぁって。 |
言っちゃってから「あ。」っていう顔をする(笑)。
■ライル To:リッキ |
(リ、リッキ!?) |
■ホラドリック To:リッキ |
やはりご存知でしたか・・・。 ジェレイドは私の兄です。 ・・・あ、いえ、そんなに気にしないでください。 私を含め、村の者ももう慣れたものですから・・・ |
■リッキ To:ホラドリック |
お兄ちゃんなんだ… |
■ライル |
(そういう事か…) |
■シャッケル To:ホラドリック |
あぁ、まあ…その、なんぢゃ。わしらはその辺のことを、無論知っとる。 この村はその筋のもんには、有名のようぢゃからな。 わしらは探索に出るに当たって、心当たりの地域の情報は、抜かりなく調べてきた。 が、その辺はわしらにはこの際どうでもよいのぢゃ。 わしとしては、この村の歓待を非常にありがたく思っておるし、何かあれば、もてなしに報いたいと思っているほどぢゃ。 |
爺ぃもリッキにまけず、串肉をほおばりながら言った。
リッキも隣でこくこくうなずく。
■シャッケル To:ホラドリック |
わしらは今、探し人が見つかるかどうか…それだけを気にしておる。 ホラドリック殿。ファリスの司祭が太鼓判を押したぬしらを疑いたくはないが、先ほど話した特徴の女性に覚えがあるのではないかね? 率直に言うと、その女性はこの村で病に倒れ埋葬された、という情報を、わしらは聞いて、ここまで確かめに来たのぢゃよ。 |
■ホラドリック To:シャッケル&ALL |
そうでしたか・・・ みなさんが兄のことで来られたのではないことは承知しました。 先程の特徴の女性ですが、確かに心当たりはあります。 しかし、今回の人探しとは無関係でしょう。 既に埋葬されているのに違いはありませんが、 それはもう10年も前の話です。 その女性は・・・兄の妻だった人です。 |
■ライル To:ホラドリック |
ほう…。 不躾ですが、その方―兄上の細君についてお教え願えますでしょうか? |
■ホラドリック To:ライル&ALL |
義姉は別の村のファリス司祭一家に生まれたと聞いております。 生まれつき身体が弱く、太陽の光にきわめて弱くなる奇病を患っておりました。 その病状ゆえ、色々と大変な思いをしてきたようです。 義姉は成人し、村に戻らないという条件で行動の自由が許され、 この村に移住してきたのです。 |
苦痛に耐えるような表情になる村長。
■ホラドリック To:ALL |
もともとこの村は、そういった普通の社会で暮らすことが 困難な人々が集うことでできた村だったそうです。 当時は、恋人や配偶者を失った者、 信じていた者に裏切られた者などが 入村を希望して何人も来訪していましたね |
■リッキ To:ホラドリック |
そうなんだ…… じゃぁ……ジェレイド…さんは、この村で奥さんと会ったの? それで…10年前に死んじゃったの? やっぱり、病気で?? |
■ホラドリック To:リッキ |
はい、兄も身体が強い方ではなかったの通じるものがあったのでしょう。 義姉は最後まで神聖魔法による治療を拒み続け、 病状の悪化によって亡くなりました。 |
レヴィックは奇病について思いを馳せる・・・。
バンパイア・スキンという奇病を症状と似ているが、
症状の進行速度が遅いことから、別の病状であると判断した。
「ナイト・チルドレン」という病名の奇病があることを思い出した。
子供にのみ発症するとされ、進行速度が年単位であることをのぞけば
その他の特徴はバンパイア・スキンと同じと言われている。
闇の精霊の力が、不必要に強くなったために、光に対して過敏な反応を起こしてしまう病気。
有効な薬なし。伝染力弱い。発症例は極めて稀。
リッキはうーんと考え込む。
■リッキ To:ホラドリック |
ね、その奥さんのお名前、なんていうの?? |
■ホラドリック To:リッキ |
家名はわかりませんが・・・名はシェリアといいます。 |
■リッキ |
(シェリア……シェンナ…) |
リッキは考え込んだ表情のまま、ちらりとトロアの顔を見る。とりあえずに見た感じでは無表情な顔で俯いているという感じです。感情の起伏は感じられません。
■ザン To:ホラドリック |
(太陽に弱い上に、神聖魔法での治療を拒んだ? ……気になるな) ホラドリック殿。先ほどシェリア殿が行動の自由を許されたと言っていたが、何故それが村に戻らないことが条件だったのだ? |
■ホラドリック To:ザン |
ファリス神は太陽神ですからね。 太陽光を浴びただけで皮膚がただれるその姿は、 不吉なものと思われたのでしょう。 その一家に生まれた義姉は世間から隔絶されて育てられたようです。 村に戻れば事が公になりますからね・・・ |
■ライル |
……ひどい話だな。 |
■リッキ To:ホラドリック |
あのね、あたしたちが捜してるひとがこの村に埋葬されてるって教えてくれたひとは、村のひとに頼まれてレクイエムを歌ったって…… 村長さん、覚えてる?? それは、シェリアさんのお墓だったのかなぁ?… お墓はこの近くにあるの? |
■ホラドリック To:リッキ |
どうでしょうか・・・楽器を携えた旅人は ここ1ヶ月でも数人は訪れていますが・・・。 義姉の墓はこの丸太小屋の裏手にあります。 |
■リッキ To:ホラドリック |
ふ〜ん……あとで見てもいい? |
■ホラドリック To:リッキ |
?・・・ええ、かまいませんよ |
■リッキ To:ホラドリック |
(…あ、そうだ) あとね、シェンナさん以外にも皮膚の病気のひとってこの村にいるの?? 今いなくても、…えーっと、1カ月くらい前とかに、いなかった?? |
■レヴィック To:ホラドリック |
質問ついでに、最近特にこの村に来る旅人が増えたって……それはいつくらいなの?そんなに顕著に増えてるのかしら? 近道なんて最近イキナリ出来たものでもないでしょう?何か人が立ち寄りそうな…モノがあるとかそういうことはないのかしら? |
■ホラドリック To:レヴィック |
兄が賞金首になってからですね。 村を調査に来た方々もいました。 おそらく訪れた者のほとんどが賞金稼ぎの類ではないかと思っています。 ここには森の恵み以外何もありませんから・・・ |
■ルキシュ To:ホラドリック |
あのさ、ちょっと前にジェレイドさんいたんでしょ? なにしに来てたのかな? |
■ホラドリック To:ルキシュ |
!・・・それは・・・どうゆう意味でしょうか? ちょっと前とはいつのことですか? |
今度は驚愕の色を隠せない村長。
■ルキシュ To:ホラドリック |
あれれ? ここに来る前だから……1週間は経ってないかも。 村長さん知らないの? しかも飛んで逃げたらしいけど、ジェレイドさんって何か魔法とか使えたの? |
■ライル To:ホラドリック |
もしくは古代王国期の魔法の物品を持っていた、とか…。 |
■ホラドリック To:ルキシュ、ライル |
どうでしょうか・・・村を出てからの兄のことはよくわかりません・・・ |