個室を出た店主は、すぐに個室に戻ってきた
後ろからついて来た男が依頼人だろう
年齢は50歳前後、旅人風な服装で背には大きな背負い袋
ねじくれた杖にすがりつくように寄りかかっている
| ■おやじ To:ALL＆トロア |
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今回の依頼人のローズ・トロアさんだ。 トロアさん、依頼を受けてくれる冒険者の方々です。 早速ですが、依頼内容をみんなに説明してください |
| ■トロア To:ALL |
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はい。みなさん今回はよろしくお願いします。 依頼書に書いたとおり、今回はある村へ調査に向かいます。 １月ほど前、アウスという村に薬を届けに行った妻が、 そのまま帰ってこなくなりました。 心配になってアウスの村について町で調べてみました。 その時村に滞在していたという旅人の話によれば、 妻らしき女性が病死して埋葬されたというのです。 |
淡々とした口調は、かえって彼の悲壮感を窺わせる
| ■トロア To:ALL |
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もう一つ、その村は邪教崇拝の噂があると聞きました。 すぐにでも調べに行きたいのですが、 私ひとりでは手に余ると判断しました。 村で何があったかは解かりません。 妻が死んでいるのかもわかりません。 それらを調べることが今回の依頼です。 |
| ■ライル |
| （邪教崇拝だと！！） |
話を促す為黙して語らないが、その目は爛々と燃えている。
| ■ルキシュ To:モノローグ |
| （邪教か……放っておけないよね……） |
いつになく真剣な顔でうつむく
| ■レヴィック |
| （邪教ねぇ……シャノンちゃんが居なくて良かったわぁ…。） |
一人、イマイチ緊張感がない…。
| ■おやじ To:ALL |
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アウスの村はオランから３日ほど離れた森の中にある狩人達の集落だ。 出発は明日朝一番。 では質問をどうぞ |
| ■ザン To:トロア |
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では、遠慮なく聞かせてもらおう。 1.奥さんの名前、風貌、その他必要な情報。 2.そのアウスという村とは今までにも取引があったのか？ 3.トロア殿自身は、アウスに行った事があるのか？ 4.病死ということだが、その死因は？ 5.邪教について、出来る限り詳しく。 6.それ以外のアウスについての噂。 それから、依頼についてだが。 護衛と調査ということだが、護衛はともかく、調査は我々にどこまでの事を期待している？ 要するに、生きているか、……失礼だが、死んでいるかを確認して。 生きていたとしてどうするのか。 死んでしまっていたとして、その確認だけで良いのか。それとも、その上で何か希望があるのか。 そういった事だ。 |
| ■レヴィック To：ザン |
| (遠慮なく…ってホントに遠慮ないわね(^^;) |
| ■トロア To:ALL |
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妻の名はシェンナといいます。歳は２７、金髪の美しい女性でした。 アウスとの取引は初めてでした。私は同行していません。 死因や邪教崇拝については全くわかりません。 アウスについても今回以外に事件があったことは聞いていません。 調査は妻を発見するか・・・死体を発見するまでをお願いします。 もし生きていれば、妻と私を無事に町まで送り届けるまでをお願いします。 |
| ■リッキ To：トロア |
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およめさん、27歳なの〜？ えっと、人間の27歳って…… （シャッケルを見て、ザンを見て、それからルキシュを見る） すっごく若いね〜♪ |
| ■おやじ To:ALL |
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アウスの村については、俺も詳しくはわからん。 確かにアウスには以前からそんな噂があるが、 住人達がいい奴らなのであまり問題になっていならしい。 邪教崇拝の噂が出たのは・・・確かその村出身の賞金首が、 ファラリスの信者だったと思ったが。 |
| ■ライル To：おやじ |
| ファラリスの信者の賞金首だって！？ |
| ■レヴィック To：おやじ |
| 賞金首ねぇ… |
| ■ザン To:おやじ |
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ほう？ 興味深い話だな、いつ頃の事だ？ その賞金首の情報、なにか関係するかも知れんな。 |
| ■シャッケル To:おやじ |
| 今はどんな情報でも欲しい。知っておるなら教えてくれんかね？ |
| ■ルキシュ To:独り言 |
| 賞金首かぁ……ギルドの方で何かわかるかな…… |
| ■シャッケル To:ルキシュ |
| ふむ？ |
| ■おやじ To：ALL |
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そういえばその賞金首、１週間くらい前にも何かやらかしてたな・・・ 確か似顔絵があったな・・・ちょっと待っててくれ |
個室を小走りに出て行くおやじ
| ■シャッケル To:トロア |
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トロア殿の奥方が商いに持って行かれた商品は、詳しくわかりますかな？ それと、出掛けに普段と違った様子などはありませんでしたかな？ |
| ■トロア To:シャッケル |
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薬草はズルカマラを持たせました。 皮膚病の患者がいるという話でした。 その時、私は他の仕事があって忙しく、 あまり妻を気にかける余裕がなかったのは事実ですが・・・ 特におかしなところは無かったと思います。 |
| ■シャッケル To:トロア |
| ふむ、なるほどのぅ。 |
| ■リッキ To：トロア |
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およめさんのこと教えてくれた旅人さんって、 えっと…お墓に入るところ、見たのかなぁ？ そういうお話、聞いただけかなぁ？ |
| ■トロア To：リッキ |
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その旅人が立ち寄った時には埋葬された後だったようです。 彼は村人に「レクイエム」を頼まれたそうです。 |
| ■リッキ To：トロア |
| …そうなんだぁ…… |
ちょっと暗い顔。
| ■おやじ To：ALL |
| おい、すげえぞ！この賞金首、報償が１万Gに跳ね上がってやがる・・・ |
おやじがテーブルの上に広げた羊皮紙には、
残忍そうな青年の似顔絵が描かれている。
賞金首の名はジェレイド・アウナンス。
生きて捕らえた場合にかぎり１万Gを支払う、記述されている。
| ■おやじ To：ALL |
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１週間前にこいつが起こした事件が原因だろうな。 高級娼館の娼婦をさらったって話だ。 館主が大枚はたいたんだろうぜ・・・ |
| ■リッキ |
| （しょーふ？） |
意味がわからないらしい（笑）
| ■シャッケル To:おやじ |
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ひひひ、1万とは豪気ぢゃのぅ。しかし今回はこちらの御仁の依頼の方が先約ぢゃろう。 何か情報が入ったら、そっちのネタを狙っとる輩に売っても良いかもしれんがの。 |
| ■ザン To:ALL |
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ふん……まあ、その件自体は今回の事とはあまり関係がないと思うが。 この男が、シェンナ殿と何らかの関わりがあったのか。そこが気になるな。 |
| ■シャッケル To:ザン |
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いやいや、世の中何がどう関わっているかなど、おいそれと類推できるものではないぞぃ？ 村に関連することは、出来る限り、わかる限り、手に入る限り、集めて置こうぢゃないか。 んむ。ルゥよ、さっき言っておったアレぢゃ。そう、ぬしの入っておるギルドよ。 後でこのセンの情報についてもな、ついでに聞いて置いてはくれぬかね？ |
| ■ザン To:シャッケル |
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……拙者にはただ単に、1万Gに目が眩んでいるだけのように見えるのだが。 気のせいかな、シャッケル殿？ |
| ■シャッケル To:ザン |
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ひひ、手厳しいのぅ。 ぢゃがそれは、ちと見当違いというものぢゃ。 たとえばその賞金首がさらった女を連れて、出身地の村へ行くようなことがあったとしたらどうぢゃ？ そして、死んだのは実はその女で、トロア殿の奥方は何か別の理由で帰って来れぬ状況なのかもしれん。 そうさな、薬草に詳しい奥方は、頼まれてその女の看病を継続的に行っていたとかな。 …ふむ、そこまで良くと推測というよりは妄想になってしまうがのぅ。 |
| ■ザン To:シャッケル |
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……言いたい事は分かるが、危険すぎる。 考えてもみろ、1万もの賞金が掛かる相手……しかもファラリスの信者ということは、暗黒魔法の使い手だ。 正直言って、拙者でも太刀打ちできる自信はない。 情報なら他の筋からでも探れるだろう。それで駄目なら、改めてそのジェレイドの線を辿ればいいではないか。 最初から無用の危険に首を突っ込む必要はあるまい？ |
| ■シャッケル To:ザン |
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ん〜、ぬしはまだ考え違いをしとるぞぃ？ 誰も、賞金首を捕まえてやろうなどとは言っておりゃせんよ。 トロア殿の奥方の行方や状況を知る手がかりの一端になりゃせんか、という点について、関連情報に価値があるかどうか、が問題なのぢゃ。 しかも、現地に行ってから、やはり調べればよかったと思っても、オランまで往復で6日もかかるのぢゃ。 おいそれと調べに戻るわけにも行くまい？ …いや、しかし… |
爺ぃは少し考えるしぐさをした。
| ■シャッケル To:ザン、ALL |
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確かに危険はあるかもしれんの。 1万もの値の付くネタぢゃ。わしらが中途半端にかぎまわれば、今回の件とは関係のない物騒な輩を呼び寄せることになるかも知れん。 やはり、ギルドでこの件について口外するのはよした方が賢明かのぅ…。 |
| ■レヴィック To：シャッケル、ザン |
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……ビミョウなトコロよねぇ。でももう賞金首として公開されちゃってるならギルドでフツーに賞金首としての情報を得るくらいならもう誰かやってそうじゃない？ ましてやついこの間までそんな高額じゃなかったんでしょ？ソイツ自体にそんな大層なバックが付いてるとは思えないけど。 たーだ。賞金目当ての他の連中にアヤ付けられる可能性はぐんとあがるし、ソイツがギルドの構成員だって言うなら危険が増す一方ってコトで。 かといって、明日の朝には出発だし？調べる時間は限られてるから…他あたってから…で間に合うといいけどねぇ？ |
| ■ルキシュ To:シャッケル＆ザン |
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むー。難しいね……。その賞金首狙ってる人にちょっかいかけられるのも困るけど、何も調べない訳にもいかないしね……。 賞金は狙ってない、って事を前提に話を進める程……ボクに話術があるかな……？ ファリス神殿の方とかも聞き込みした方がよさそうだよねぇ。ファラリスがらみだし。 チャザの神殿は……どうなのかなぁ。 |
| ■ライル To：ルキシュ |
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（怒りを抑えつつも勤めて冷静に） …分かった。神殿のほうは俺が行って来る。 |
| ■リッキ To：おやじ |
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（似顔絵をしばらく見つめてから） おやじさん、このひとって、いつごろから賞金首なの？ 前も、悪いこと、いっぱいしてたの？……どんなこと？ |
暗黒魔法と聞いて、ちょっとびくつきながら尋ねる。
| ■おやじ To：リッキ |
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賞金首なったのは、ここ半年の話じゃないか？ どこぞの国の間者だって話だ。 表だった事件は今回がはじめてだと思うが、どうかな。 オランのギルドと水面下の抗争があったんじゃねえか？ |
| ■リッキ To：ALL |
| ……あう(>_<;) やっぱり怖そう〜。 |
何か怖い想像をしたらしい。
| ■シャッケル To:リッキ |
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ひひひ、なに、邪教の神官とて人間ぢゃ。とって食われやせんよ。 ………いや、見目麗しい女子なら、食いはせんでも、生贄にはなるかの？ こう、がばーっ！と襲い掛かって、呪いの短剣で心の臓を！ |
オーバーなゼスチュアをする爺ぃ。
| ■リッキ To：シャッケル |
| ひゃっ！？ |
ザンの後ろに隠れるｗ
| ■ザン To:シャッケル |
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やめんか、シャッケル殿。 リッキ殿が怖がっているではないか。仲間を脅かしてどうする！？ |
とか言いつつ、ザンの周りの空気が臨戦態勢になってたりする（笑）
おまいもご隠居を脅かしてるぞ、それ……。
| ■シャッケル To:ザン |
| ひぃぃ！？ ちょ、ちょびっとお茶目しただけぢゃないかね。（涙） |
| ■ザン To:リッキ |
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ったく。 ……大丈夫か、リッキ殿？ |
努めて優しい口調で、リッキを心配そうに見下ろす。
| ■リッキ To：ザン |
| う、うん〜(;_;) |
半泣きでしがみつき（笑）
一方で、爺ぃもやや涙目になってる…リッキがやれば可愛いかもしれないが、爺ぃでは…（汗）
しばし床にのの字を書いていたが、すぐ勝手に立ち直ったようだ。
| ■リッキ To：トロア |
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（ザンの後ろから顔だけ出して） …あ…そだ、トロアさん、３日も歩いていくの、だいじょぶ？ 馬車、使ったほうがいいのかなぁ？ |
杖に頼っている様子を見て、心配そうに尋ねる。
| ■トロア To：リッキ＆ALL |
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ご心配ありがとうございます。 私も行商の端くれですから、歩くことには慣れています。 それに、森に達すれば馬は使えなくなりますから、 歩いて行った方がいいでしょう。 |
| ■シャッケル To:トロア |
| んむ。トロア殿もまだまだ若いのぢゃ。大丈夫ぢゃろう。 |
| ■リッキ To：シャッケル＆トロア |
| うん、わかったよ〜♪ |