銀の網亭の夜はいつも喧騒に包まれる。
過去の冒険譚を二十割ほど誇張して語る者。
その真偽に金を賭け、大損する者。
それを笑う者。
酒も程よく回り、荒くれ者達が肩を組み合って歌いだす。
そんな頃合で個室の扉がノックされた。
■おやじ To:ALL |
入るぞ〜う。待たせたな、今日も馬鹿どもが言うことを聞かないんでなあ。 お、なかなかいいツラ構えが揃ったじゃないか。 おまえらなら少々危険な仕事もこなせるだろう・・・ |
■リッキ To:ALL |
あっ、おやじさん♪ あや、お仕事の話?? |
■レヴィック To:オヤジ |
なぁに、オヤジさんからのご推薦の仕事ってこと?珍しいのねぇ |
■シャッケル To:ALL |
ひひひ、物騒ぢゃのぅ。 |
シャッケルを指差して、ザンが一言。
■ザン To:おやじ |
このご隠居がポックリ逝かない程度の危険にしておいてくれ。 |
■ライル To:ザン、オヤジ |
(ザンの言葉にぷっと噴出し) 俺からもお願いします、おやじさん。で、どんな依頼ですか? |
おやじは、懐から丸めた羊皮紙を取り出してテーブルに広げた。
<<調査と護衛依頼>>
「妻の死の真相を探りたい。
ある村の調査と私の護衛をお願いする。
報酬は1人1000G。 6名ほど募集
薬師ローズ・トロア 」
■おやじ To:ALL |
1人1000Gとはたいした大盤振る舞いだ。 それだけ危険を伴う可能性が高いってわけだな。 依頼人はカウンターに待たせてある。 なんとも用心深い御仁でな、詳しい話は受けることを決めてからだそうだ。 俺がざっと話を聞いた限りでは、まあそれほど無茶な話じゃあない。 さあ、どうする? |
■リッキ To:ALL |
えっと… 死の………真相…? たいへんなお仕事みたい〜。 |
羊皮紙を覗き込んでつぶやく。
■ザン To:リッキ>おやじ |
命を張って稼ぐからこそ冒険者なのだ。 楽な仕事などあるはずがなかろう。 妻の死を探る為、村の調査と依頼人の護衛……? これは、その村に依頼人の妻の死の秘密が隠されていると見るべきかな。 ところでおやじ。 受ける事を決めてから詳細を話すという事なんだな? それでは裏取りも出来てないだろう。話に無茶な所が無いとしても、その依頼人自身の信用は大丈夫なのか? |
■おやじ To:ザン |
うむ、依頼人は行商の薬師だからな。 オラン住人なら裏取りもできるんだが・・・ まあ、ギルドの商札は本物だし、町での評判も悪くない。 貴族相手に貴重な薬を調合することもあるそうだから、 それなりの財産もあったろう。 まあ、俺ならカミさんが行方知れずになっても、 大金をはたくような酔狂なマネはできんがね |
あきれたように手を上げて、ため息をつくおやじ。
■シャッケル To:おやじ |
いやいや、ぬしとてその時になれば新たな事実に気づくこともあろうて。ひひ。 |
■おやじ To:シャッケル |
うーむ、そうゆうもんかな?(ぽりぽり) |
■レヴィック |
(…行商の薬師が一人1000ガメルねぇ……。) |
■ルキシュ To:つぶやき |
ほえ〜。なんかすごいねぇ。 護衛はいいとして……僕の頭で真相なんて探れるかなぁ? |
■シャッケル To:ルゥ、ALL、 |
ルゥよ。ぬし一人ではない。こうして何人もおるんぢゃ。 大丈夫ぢゃよ。ひひひ。ふむ。わしはこの仕事、とりあえず請けても良いと思うがの、どうぢゃ? |
■リッキ To:シャッケル |
うん、いいと思うよ〜♪ みんな一緒なら大丈夫だよね♪ |
■ザン To:ALL |
ま、構わんだろう。 内容が分からんから一概には言えんが、1000Gという報酬は充分だ。 ……逆を言えば、それだけ危険が付いて回るかも知れんという事だがな。 |
■レヴィック To:ザン、ALL |
まぁ、うまい話には裏があるって言うしねぇ。何時にもまして気をつけた方がいいのは確かだろうケド……。 その真相っていうのに興味が無いわけじゃないし……皆がよければアタシも異存ないわ。 |
■ライル To:ALL、おやじ |
薬師…貴族の得意先と裏社会…妻の死の真相…高額な報酬 ものすごい嫌な単語が揃ってますが、もし邪悪が行なわれているなら看過する事はできませんね… (全員の顔を見回し) みなさん依頼を受けるって事でよろしいですよね。 |
■ルキシュ To:ライル |
僕はOKだよ〜☆ 人の生死に関わる事だからね! 見過ごせないし。 |
■ライル To:おやじ |
(コクリと頷き) 依頼人に会わせていただけますか?おやじさん。 |
■おやじ To:ライル&ALL |
じゃあ、受けるってことでいいんだな。 よし、依頼人を呼んでくるから、ちょっと待っててくれ |