SW-PBM #116 ちるどれんず・ぱにっく! めいどさんとおちゃかい |
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■ 【孤児院】 |
突然の訪問者であるアイレンとベルを囲んで、応接間に人が集まる。人数分のお茶を並べたハンナが席に着いたのを見計らって、アイレンが口を開く。
■アイレン To:ALL |
そうですか。イメルダさんはお留守でしたか。 |
言いながらカップに口を付ける。ちなみにお茶とケーキはアイレンが持参した。
その向こうでは、とっくに自分の分を平らげたホルスとベルが、半端に余ったケーキを狙って火花を散らせている。
■ホルス To:ベル |
ねーちゃん、ひどいぞっ。 こういうのは子供に譲るものだろっ。 |
■ベル To:ホルス |
大人も子供もないですっ。 食べたい人が食べればいいんです〜。 |
■ホルス To:ベル |
おいらだって食べたいやいっ。 |
大人と子供が同レベル。
……おとな?
■リシィア To:ベル&ホルス |
半分ずつにすれば良いじゃないですか(^^; |
■ハティノス To:ホルス |
ホルスー にいちゃんの分を半分上げるから、こっちにおいで |
■ホルス To:ハティノス |
半分じゃやだ! おいらはもう一個食べたいんだいっ。 |
と、ホルスがハティノスに振り向いた瞬間。
ベルの手が閃光の速さで伸び、残っていたケーキを掴む。
そのまま流れるような動作で、ケーキは彼女の口の中へと消えた。
■ベル |
ごひふぉうさま〜。 んが、もぐもご……。 |
■ホルス To:ベル |
ああっ。 取られた〜(T-T) |
■ハティノス To:ホルス |
ほらほら、大人しくこっちにきて、これを食べなさい |
■ルフナ To:ひとりごと |
子供は良いなぁ、ケーキ2つで。 ヴィタリの分とかって余ってないのかな…。 |
閑話休題。
■ハンナ To:アイレン |
で、今日はイメルダ姉に何のご用で? |
■アイレン To:ハンナ |
まあ、定例の報告です。 イメルダさん、なかなか協会の方にいらっしゃってくれませんから……。 |
つまりイメルダが話を聞きに来ないので、こちらから出向いてきたということらしい。
■ハティノス To:アイレン |
協会?協会とはなんのことです? |
■アイレン To:ハティノス |
いわゆる人員派遣協会ですね。 協会長の趣味で制服がこういった物ですから、貴族の方のお屋敷で働くことが多いですが。 |
■ルフナ To:アイレン |
へぇ、これが制服なんですか〜。 って事はイメルダさんもこれを着ているんですね…。 |
■ベル To:ハティノス |
ベルはこの服好きですよ〜。 可愛いですよね。 |
■リシィア To:ベル |
でも……その制服って、お掃除とかするのに、少し邪魔になりませんか? |
■ベル To:リシィア |
えへへ……たまに裾をふんずけて転んでます。 |
たまにじゃないと思うの。
イメルダはこの協会の紹介でレブス商会に勤め始めたと言う。
■ルフナ To:アイレン |
イメルダさんはそのレブス商会のお仕事で、今いないんですよ。 それでしばらくの間留守にするからってわたしたちが雇われたんですが…。 いつ帰ってくるのかとかハッキリ分からないんですよね〜。 一体どんなお仕事をしているのか知ってますか? |
■アイレン To:ルフナ |
協会に依頼されたのは普通の販売員としてでしたが。 |
■ルフナ To:アイレン |
普通の販売員がこんなに急に長く家を開けるのかなぁ? まぁ、何処かに行商に行ってるのかもしれませんけど…。 |
と、その時。
玄関の方でバタン! と派手な音が聞こえ、ガチャガチャと騒がしい音がする。
■アルテナ |
もう行ったか…?これくらいであきらめるとは思えんが、しばらくはおとなしくなるだろう……たぶん。 |
■アイレン To:アルテナ |
あら……お久しぶりです。 |
■ベル To:アルテナ |
わ〜っ、ウソ〜っ!? アルテナさんだ、なんで、なんでぇ〜? アルテナさん、ここで働いてるんですか〜? やっぱりアルテナさんとベルは赤い糸で結ばれているんですね〜っ! |
アルテナの赤い糸は果たして何本あるのだろうか。
■アルテナ To:アイレン&ベル |
なっ……なんでおまえたちがここに…!? さっきまでいなかったのに、ルークスか、ルークスの差し金だな!?赤い糸などあってたまるか! |
またもやはげしく動揺。しかも怖くて外には逃げ出せない。
■リシィア To:アルテナ |
何があったのかは分かりませんけれど、とりあえず落ち着いて下さい(^^; |
■ベル To:アルテナ |
はえ? ルークスさんも来てるんですか? |
■アルテナ To:ベル |
え? 一緒に構えていたんじゃないのか? |
■アイレン To:アルテナ |
私たちはイメルダさんの事で伺ったのですが。 それに、今はウォイル家とはまた別のお屋敷で働いていますので、ルークス様と直接関係はしていません。 |
■ベル To:アルテナ |
う、う〜。 そういえばベル、アルテナさんの事は諦めるってルークスさんに約束したんでした……。 でも! アルテナさんの事が嫌いになったわけじゃないですからね! |
■リシィア To:つぶやき |
諦めるって、一体……(^^; |
■アルテナ To:ベル |
いや、お気遣いなくてもいいんだが… |
■ハティノス To:ALL |
なんだか、ややこしくなってますが、話を本題に戻しましょう^^; イメルダさんが、今回のように、何の連絡もなく協会に顔を出さないということは前にもあったんでしょうか? |
■アイレン To:ハティノス |
よくありましたよ(きっぱり) それで、たまに私たちがこうして伺っていたのですが。 |
■ベル To:ALL |
それ以外にも、お土産持って遊びに来る事も多いですけどね〜。 |
■アルテナ To:アイレン&ベル |
ということは今回のようなことがたびたびあるのだな。 しかも、連絡もできないほど急に。帰ってきたときになにか報告しに来るのか? |
■アイレン To:アルテナ |
急に……というか、単にイメルダさんが協会長と顔を合わせたくなくて逃げてるだけだと思いますが。 まぁ、業務報告がありますから、派遣先の仕事が終わった後はしぶしぶ報告に来てましたけど。 |
■ハティノス To:アイレン |
協会長さんのこと、嫌いなんでしょうか?イメルダさんは(^^; まぁ、とりあえずそういうことでしたら今回イメルダさんが家を空け、報告に行かなかったことが本人の意思に沿ったものか否かはわかりませんね |
■アイレン To:ハティノス |
嫌いというか、苦手というか……。 協会長はイメルダさんを気に入ってご自分の妹のように接しているのですが、どうもイメルダさんはそれが気恥ずかしいらしくて。 他の会員の目もありますから、仕方ないのかもしれませんが。 |
■ハティノス To;アイレン |
とりあえず、イメルダさんが今どこで何をしているのかこちらでも調べているところです 何かわかりましたら、そちらに報告させていただきますので、協会の方にもなんかしら関連のありそうな情報や噂話など転がり込むようでしたらご報告いただけないでしょうか? |
■アイレン To:ハティノス |
そうですね。 お役に立つ事があるかは分かりませんが、何か分かりましたらご報告します。 |
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